No.167 | ||||
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特二式内火艇 | 特型内火艇 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | 雷装 | |||
爆装 | 対空 | |||
対潜 | 索敵 | |||
命中 | 回避 | |||
射程 | ||||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発不可能、改修可 遠征報酬+1%(無改修で+20%まで累積あり*1) 一部艦船のみ装備可能 任務「上陸戦用新装備の調達」報酬 2017年10月作戦報酬*2 2018年初秋イベントE-1甲作戦報酬 | ||||
改修更新 | ||||
大発動艇 → | (二番艦があきつ丸、皐月改二、阿武隈改二) → 大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊) → 特二式内火艇 | |||
(二番艦が鬼怒改二、龍田改二) → 特大発動艇 | ||||
(二番艦が神州丸) → 武装大発 | ||||
島嶼への上陸作戦のために開発された水陸両用「特二式内火艇」、通称「カミ車」です。 前後に着脱式のフロートを備え、機甲戦力として敵地への上陸作戦が可能です。 輸送時の水密化構造が採用されており、潜水艦での運用も可能でした。 |
ゲームにおいて 
- 2016/3/19のアップデートで実装された新装備。現在、唯一「特型内火艇」に分類されている装備。
- 実装当初の入手方法は大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)からの更新のみだったが、現在は任務でも1つ入手可能。
- 2016/4/22に実装された任務「上陸戦用新装備の調達」で1つだけだが入手可能になった。
- 2018年初秋イベント「抜錨!連合艦隊、西へ!」E-1海域突破報酬で獲得可能だった。
- 特二式内火艇・上陸用舟艇の両方を装備可能な艦は
戦艦長門改二、
揚陸艦あきつ丸、神州丸
水上機母艦神威改/千歳/千代田/瑞穂/日進改(甲)/秋津洲改/Commandant Teste改、
補給艦神威改母/速吸改、
航空巡洋艦最上改二特、
軽巡洋艦龍田改二/球磨改二丁/多摩改二/由良改二/鬼怒改二/阿武隈改二/夕張改二特、
駆逐艦皐月改二/文月改二/Верный/海風改二/朝潮改二丁/大潮改二/満潮改二/荒潮改二/霰改二/霞改二(改二乙)。 - 特二式内火艇のみ装備可能なのは
全ての潜水艦、潜水空母および
戦艦陸奥改二、
軽巡洋艦能代改二、矢矧改二乙、
駆逐艦白露改二/黒潮改二/雪風改二/風雲改二/沖波改二/朝霜改二。- 本装備を搭載した潜水艦(潜水空母)*4は、陸上型深海棲艦に対して昼戦攻撃が発生する。
- 軽(航空)巡洋艦Gotland andra、
駆逐艦睦月改二、如月改二、村雨改二、江風改二、巻雲改二、三日月改、有明改は搭載できない。
上記の艦は上陸用舟艇は搭載できるが、本装備は搭載できないので注意。
- 伊58、伊8、伊401のいずれかを2番艦に置くことで改修が可能。
- 改修では初期から7.7mm機銃を2つずつ消費し、★+6以降は12.7mm単装機銃を3つずつ消費する。
- これらは上述した任務達成に必要な装備と同じ。
- 改修では初期から7.7mm機銃を2つずつ消費し、★+6以降は12.7mm単装機銃を3つずつ消費する。
- 大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)同様、一部の陸上型深海棲艦への攻撃時に内火艇が敵に向かっていくエフェクトが表示される(エフェクト表示が無い場合も効果は有効)。
- WG42同様「複数搭載で効果が増加」「搭載数が増える毎に1つあたりの効果は減少」する。
- 実装後の初イベント2016年春イベント「開設!基地航空隊」では、期間中盤まで「本装備・ 大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)・WG42」の組み合わせを有力視する報告が多かった。
期間終盤には調達が楽な「本装備・主砲・主砲」の組み合わせでの突破報告が増加した。*5
- 一応、遠征に使用すれば獲得資源量が1%増加する。大発動艇が5%、大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)が2%なので、他の大発系が足りていれば遠征面で本装備に頼る必要はない。
- 他の大発系と同様、無改修だといくつ積んでも大発系全体の獲得資源量限界値(+20%)までしか累積できないが、改修によって超過できることが確認されている。
現在の検証詳細は改修工廠を参照。 - 燃費面で優秀な遠征要員である潜水艦に搭載可能な点はささやかながら他の大発系にはないメリット。他の大発系が足りないのであれば、本装備を搭載した潜水艦を編成する事で僅かながら遠征効率を向上できる。
効果は非常に薄いものの遠征効率を向上させる数少ない方法なので、海域攻略に使用しない時期にも活用されたい。 - 2017/3/17のアップデートより遠征画面で特二式内火艇の装備状況が表示されるようになった。
- 他の大発系と同様、無改修だといくつ積んでも大発系全体の獲得資源量限界値(+20%)までしか累積できないが、改修によって超過できることが確認されている。
- 大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)・特大発動艇+戦車第11連隊・M4A1 DDとの比較ではメリット・デメリットどちらも存在する。
- 対地攻撃力に関しては、敵の耐性により大きく特効倍率が上下するため下記及びこちらの簡易比較を参照。
- 本装備の遠征の入手量増加効果は+1%。
デメリットとしては輸送作戦時の輸送量が戦車2種より低い(過去イベントでは同等の事もあったが最近では劣る)など。- ただし、2018年冬イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」のE-5においては特二式内火艇の方が大発系よりもTPが高く設定されていた。
- 一方同じ作戦モチーフの2020秋イベント「護衛せよ!船団輸送作戦」のE-4では通例通りのTPだった。
- 大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)は遠征の入手量増加効果は+2%、一応対地4種の中では一番高い。
輸送作戦時の輸送量は最近のイベントでは通常の大発動艇と同じTP量の事が多く特二式内火艇より運べるTP量が多い。 - 特大発動艇+戦車第11連隊・M4A1 DDの遠征の入手量増加効果は0%でこの部分は他2種より劣る。
輸送作戦時の輸送量は最近のイベントでは通常の大発動艇と同じTP量の事が多く特二式内火艇より運べるTP量が多い。- 輸送作戦かつ地上型の敵と戦う場合にはTP量を増加させたいなら戦車2種、堀を同時にしたい等でTP量を抑えたい場合は特二式内火艇(または、性能は劣るがWG42 (Wurfgerät 42))と使い分ける事も可能だが、特効倍率の変化に注意。
対地特効補正について 
乗算補正a | キャップ後 補正 | 補足 | ||||
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ソフト スキン | 砲台小鬼 | 離島棲姫 | 港湾夏姫 | 集積地 追加 | ||
無改修 (★0) 1積み | ×1.5 | ×2.4 | ×2.4 | ×2.8 | ×1.7 | 本装備を複数搭載した場合の計算式はこちらを参照。 |
★max 1積み | ×2.0 | ×3.2 | ×3.2 | ×3.733 | ×2.267 |
集積地追加のみキャップ後補正、他は火力値にかかる補正。
補正のかかる正確な位置については対地攻撃を参照。
★maxについては、表に記載するにあたり、小数点以下第四位を四捨五入している。
実際の攻撃力計算時にはこの端数処理は存在しないので注意。
- 搭載可能な艦は限られるが、非常に優秀な補正を持つ陸上特効装備。
- ★maxの場合、集積地追加補正は大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)に次いで高い。
- 対離島棲姫、港湾夏姫時の補正は大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)を超える。M4A1 DD等には劣るものの、常設装備としては最優秀。
- 特に優秀な陸上特効装備4種(本装備、大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)、特大発動艇+戦車第11連隊、M4A1 DD)の性能比較については、こちらの折り畳みも参照。
- 対地3点セット*6の一角として装備する場合、本装備は上陸用舟艇カテゴリではないことが大きなメリットになる。
- 詳細な計算式は対地攻撃に譲るが、上陸用舟艇カテゴリの装備は複数個積んでも2個目以降の倍率は弱まるようになっている。
しかし本装備は特型内火艇カテゴリのため、合わせて積んでも倍率が弱まらない。 - 対地セット積みの大きな利点として、集積地棲姫に対して昼で大打撃を与えられることがあげられる。
この場合、キャップ後補正(集積地追加補正)が重要なため、ぜひ改修★maxを目指したい。- 陸戦隊と本装備が両方無改修と両方★maxとでは、少なく見積もっても700以上のダメージ差が出る。
集積地棲姫の高耐久化への対策はもちろん、中大破等の悪条件下からでも大打撃を狙えるようになる等、ダメージコンテストにとどまらない実用的なメリットも多い。
- 陸戦隊と本装備が両方無改修と両方★maxとでは、少なく見積もっても700以上のダメージ差が出る。
- 詳細な計算式は対地攻撃に譲るが、上陸用舟艇カテゴリの装備は複数個積んでも2個目以降の倍率は弱まるようになっている。
- 夜戦連撃(砲2つ+本装備)も考えられる。駆逐艦の火力では対ソフトスキンは厳しいが、他タイプへは十分。
ただし、対集積地では陸戦隊の方が優秀なため、敵艦隊旗艦等、仮想敵の耐性を確認して何を搭載するかを考えたい。- 火力70の駆逐艦の場合、本装備★maxを乗せた夜戦連撃火力は対ソフトスキン:約168、対集積地:約380、対砲台小鬼:約376、対離島棲姫:約268。
- 火力約78で対離島棲姫時の夜戦連撃キャップに到達可能。改修等を考慮すれば、多くの搭載可能駆逐艦*7が到達できる。
特に6-4の攻略等では、駆逐艦が連撃要員として数えられるのはメリットになるだろう。
- 火力約78で対離島棲姫時の夜戦連撃キャップに到達可能。改修等を考慮すれば、多くの搭載可能駆逐艦*7が到達できる。
- 無改修(★+0)の場合は、対ソフトスキン:約126、対集積地:約214、対砲台小鬼:約282、対離島棲姫:約201。
連撃での使用・対地セットでの使用どちらの場合でも、改修を勧めたい。
- 火力70の駆逐艦の場合、本装備★maxを乗せた夜戦連撃火力は対ソフトスキン:約168、対集積地:約380、対砲台小鬼:約376、対離島棲姫:約268。
性能比較表(装備最大値/大発系装備早見表/テーブルより転送) 
装備名 | 種別 | 遠征ボーナス | 輸送資源量(TP)*8 | 改修 | 入手方法 | 備考 | 追加 | |||
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基本値*9 | 特大発補正*10 | 最大改修*11 | S勝利 | A勝利 | 追加 | |||||
大発動艇 | 上陸 | 5% | - | 0.5% | 8.0 | 5.6 | ◯ | 初期装備、任務、イベント | 編集 | |
特大発動艇 | 上陸 | 5% | 2%*12 | 0.5% | ◯ | 改修、任務、ランキング | 編集 | |||
大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊) | 上陸 | 2% | - | 0.2% | ◯ | 改修、イベント、ランキング | 編集 | |||
特大発動艇+戦車第11連隊 | 上陸 | 0% | - | - | - | イベント | 編集 | |||
M4A1 DD | 上陸 | 0% | - | - | - | イベント、ランキング | 編集 | |||
装甲艇(AB艇) | 上陸 | 2% | - | - | ? | ? | △ | ランキング | 編集 | |
武装大発 | 上陸 | 3% | - | - | ? | ? | △ | 改修、ランキング | 編集 | |
特二式内火艇 | 内火 | 1% | - | 0.1% | 2.0 | 1.4 | ◯ | 改修、任務、ランキング | 編集 |
装備名 | 種別 | 対地特効補正 | 備考 | 追加 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフト スキン | 集積地 追加 | 砲台 小鬼 | 離島 棲姫 | 港湾 夏姫 | 追加 | |||
大発動艇 | 上陸 | △ | ◯ | △ | △ | △ | 編集 | |
特大発動艇 | 上陸 | ◯ | ◎ | △ | △ | △ | 編集 | |
大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊) | 上陸 | ◎ | ☆ | ◯ | △ | ◯ | 編集 | |
特大発動艇+戦車第11連隊 | 上陸 | ☆ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | 編集 | |
M4A1 DD | 上陸 | ◎ | ◎ | ☆ | ☆ | ☆ | 編集 | |
装甲艇(AB艇) | 上陸 | ? | ? | ? | ? | ? | 編集 | |
武装大発 | 上陸 | ? | ? | ? | ? | ? | 編集 | |
特二式内火艇 | 内火 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 |
種別欄:上陸(上陸用舟艇), 内火(特型内火艇)
- 遠征ボーナスでは、艦隊が装備している全ての大発動艇・特大発動艇・大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)・特二式内火艇の★平均を用いて計算する。
- 特大発補正の詳細、改修効果を含めた遠征ボーナスの詳しい計算はこちらを参照。
- 対地特効補正の記号表記は、効果の大きい物から以下の順とした
- ☆ > ◎ > ◯ > △
- 実際の補正倍率については以下を参照のこと
大発系装備可能艦一覧 
艦種 | 艦 | 装備可否 | 追加 | |
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上陸用舟艇 | 特型内火艇 | 追加 | ||
戦艦 | 長門改二 | ◯ | ◯ | 編集 |
陸奥改二 | × | ◯ | 編集 | |
改装航空巡洋艦 特殊改装航空巡洋艦 | 最上改二 | × | × | 編集 |
最上改二特 | ◯ | ◯ | 編集 | |
軽巡洋艦 兵装実験軽巡 軽(航空)巡洋艦 重改装軽巡洋艦 | 龍田改二 | ◯ | ◯ | 編集 |
球磨改二 | × | × | 編集 | |
球磨改二丁 | ◯ | ◯ | 編集 | |
多摩改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
由良改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
鬼怒改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
阿武隈改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
夕張改二/丁 | × | × | 編集 | |
夕張改二特*13 | ◯ | ◯ | 編集 | |
能代改二 | × | ◯ | 編集 | |
矢矧改二 | × | × | 編集 | |
矢矧改二乙 | × | ◯ | 編集 | |
Gotland andra | ◯ | × | 編集 | |
駆逐艦 | 睦月改二 | ◯ | × | 編集 |
如月改二 | ◯ | × | 編集 | |
皐月改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
文月改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
三日月改 | ◯ | × | 編集 | |
Верный | ◯ | ◯ | 編集 | |
有明改 | ◯ | × | 編集 | |
白露改二 | × | ◯ | 編集 | |
村雨改二 | ◯ | × | 編集 | |
海風改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
江風改二 | ◯ | × | 編集 | |
朝潮改二 | × | × | 編集 | |
朝潮改二丁 | ◯ | ◯ | 編集 | |
大潮改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
荒潮改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
霞改二/乙 | ◯ | ◯ | 編集 | |
満潮改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
霰改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
黒潮改二 | × | ◯ | 編集 | |
雪風改二 | × | ◯ | 編集 | |
巻雲改二 | ◯ | × | 編集 | |
風雲改二 | × | ◯ | 編集 | |
沖波改二 | × | ◯ | 編集 | |
朝霜改二 | × | ◯ | 編集 | |
潜水艦 潜水空母 | 全ての潜水艦/潜水空母 | × | ◯ | 編集 |
水上機母艦 | 神威改 | ◯ | ◯ | 編集 |
千歳/改/甲 | ◯ | ◯ | 編集 | |
千代田/改/甲 | ◯ | ◯ | 編集 | |
瑞穂/改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
日進 | ◯ | × | 編集 | |
日進改/甲 | ◯ | ◯ | 編集 | |
秋津洲 | × | × | 編集 | |
秋津洲改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
Commandant Teste | × | × | 編集 | |
Commandant Teste改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
補給艦 | 神威 | × | × | 編集 |
神威改母 | ◯ | ◯ | 編集 | |
速吸 | × | × | 編集 | |
速吸改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
揚陸艦 | 神州丸/改 | ◯ | ◯ | 編集 |
あきつ丸/改 | ◯ | ◯ | 編集 |
※ 並び順は艦種→艦型→図鑑番号の順。艦種は艦娘名一覧準拠。
上陸用舟艇:大発動艇/特大発動艇/大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)/特大発動艇+戦車第11連隊/M4A1 DD/装甲艇(AB艇)/武装大発
特型内火艇:特二式内火艇
小ネタ 
- 説明にもある通り通称は「カミ車」。
これは設計者の上西甚蔵技師の苗字から採られたもの。
つまり、「神車」でも「紙車」でもなく、「上車」である。- カタカナ2文字の略称といえば、陸軍の誇るご存知九七式中戦車ことチハたん……もとい「チハ車」がすぐ思い浮かぶ。
しかしあちらは「中戦車」の「チ」に三番目の開発であることを示す「ハ」(イロハ順)の組み合わせで、名前の由来は異なる。*14
- カタカナ2文字の略称といえば、陸軍の誇るご存知九七式中戦車ことチハたん……もとい「チハ車」がすぐ思い浮かぶ。
- 「内火艇」と付いてはいるがこれは表向きのもので、実態は水陸両用戦車である。
これは特型内火艇と呼称することで、水陸両用戦車という本来の用途を隠す意図があった。
なので海軍内での書類上はあくまで「船」であり、数え方の単位も「隻」だったという。- パラオのコロール島に後部フロートをつけたままの特二式内火艇の残骸が残っている。
見てのとおり普通の軽戦車で、これに船首形状の前部フロートを付けるとゲーム内のカードイラストの形に成る。
- ロシアのクビンカ戦車博物館には両方のフロートがついたままの車輌
が展示されている他、パラオのバベルダオブ島にもフロートが取り外された車輛
が現存している。
- パラオのコロール島に後部フロートをつけたままの特二式内火艇の残骸が残っている。
- ただ単に「内火艇」と言う場合、普通は艦艇に積み込まれているエンジン付き小型艇を指すので注意。
こちらは、沖合に停泊している艦艇と陸上の間を行き来し、人や物資を運ぶなどの雑用に使う交通船である。
様々なサイズと形があり、艦艇の大きさや使用目的に合わせて搭載されていた。大型のものになると爆雷や機銃など簡単な武装もできた。 - 内火艇の読み方だが、初月のボイスにあるように「ないかてい」である。なお、初月が言っているのは本来の意味の内火艇のことで、水陸両用戦車とは無関係なのでご注意。
海軍の資料には「うちびてい」と記したものもある。しかし海軍の伝統を継承した現在の海上自衛隊では「ないかてい」であり、昭和期の海軍でも「ないかてい」と記した資料もある。
このため、明治・大正期は「うちびてい」だったのが、やがて昭和期には「ないかてい」が主流となり、海自創設時の海軍出身者は「ないかてい」呼びの世代だったので、それが継承されたのではないかと推測されている。
- それまで海軍陸戦隊が使用していた陸軍の八九式中戦車や九五式軽戦車は大発動艇から発進させる必要があった。
そこで「戦車自体を船にすれば敵前上陸作戦なんかに便利じゃね?」と考案開発されたのが本車である。
九五式軽戦車をベースに溶接化やゴムシーリングがなされており、水に浮くよう水密化されている。
そしてイラストのように前後に脱着式の船形のフロートがついており、二軸のスクリューで水上航走が可能であった。- 上陸後はフロートを外す仕組みだが、
外すと水陸両用車としての機能はなくなり、再装着には相応の時間がかかる。
※今まではフロートを外すと水上航行できないと言う説が中心だが、最近になり雑誌グランドパワーなどでは車体形状的に波が無い状態ならフロートが無くても航行可能だったという説も出てきた。
なお、前部フロートは多少ながら防弾効果が期待できたため、外さずに運用するケースも有ったらしい。*15
- 上陸後はフロートを外す仕組みだが、
- フロート込みの車体サイズは全長7.5mもあり、あのティーガーII型の車体長7.26mより長い。
が、本体のみだと全長4.8m、全幅2.8m、全高2.3mとIV号戦車より小さい。 - 砲塔は二式軽戦車のものを流用しており、主砲は一式37mm戦車砲を装備。口径は小さいが装甲貫徹力は八九式中戦車の57mmより上。*16
というか日本の37mm戦車砲としては最も高威力であり、九五式軽戦車に搭載された九四式三十七粍戦車砲と九八式三十七粍戦車砲より対戦車能力が高い。ただし採用された頃には37mmクラスそのものが威力不足となり、各国では対戦車任務から外されて主に軽量さを活かした直射火力支援や軽装甲目標への射撃、対戦車戦闘の最終手段として使われていた。
副武装として7.7mm重機関銃を2梃搭載するが、当時の日本戦車としては珍しく車体前面と同軸機銃で搭載している。*17 - 浮力を得るため装甲は薄く、砲塔全周12mm、車体前面12mm側/背面10mmと八九式中戦車より薄い。
- 仲の悪さでは定評のある日本陸海軍だが、特二式内火艇の開発には陸軍技術本部も協力している。
- 説明にもあるように、潜水艦に積むことも可能で、隠密輸送し奇襲上陸を決行することも期待されていた。
- ただ、あらかじめエンジンと電装部品を取り外し、さらに水圧で潰れないよう戦車の中に注水しておくことが必要であった。
- このため浮上してから水を抜きエンジンと電装系を取り付け……と、どれだけ急いでも発進に30分はかかるため、潜水艦による奇襲上陸作戦は現実的とは言えなかった。
- 後継の「特三式内火艇(カチ車)」(一式中戦車ベース)になると戦車自体が水深100メートルまで耐えられる耐圧構造になり、浮上してからそのまま短時間で急発進が出来た。
だがこちらは開発時期が遅すぎて少数製造にとどまり、実戦参加することはなかった。 - 戦車砲の代わりに甲標的 甲型と同じ45cm魚雷2本を装備した「特四式内火艇(カツ車)」も開発され、潜水艦に搭載してマーシャル諸島在泊の米機動部隊を奇襲攻撃する「竜巻作戦」が考案された。*18
だが、特四式内火艇は騒音が激しくキャタピラも破損しやすいなど欠陥だらけの代物で、*19*20作戦実施は不可能と判断され中止となった。 - また特三式の改良型で25mm単装機銃を追加した「特五式内火艇(トク車)」が開発されたが、終戦により完成しなかった。
- ただ、あらかじめエンジンと電装部品を取り外し、さらに水圧で潰れないよう戦車の中に注水しておくことが必要であった。
- 米海兵隊もLVT(通称アムトラック)のバリエーションの一つにM3軽戦車の砲塔を載せている似た役割を持つ水陸両用装軌車(通称アムタンク)を使用していた。
- しかし元々戦闘用の設計はされていないので装甲はLVT(A)4ですら砲塔が最大38mm、車体は正面が12mm、側面に至っては僅か6mm。さらに戦車の代わりに上陸作戦はもちろん内陸部での戦闘任務に積極的に使われたのでサイパンの戦いなどのマリアナ方面、フィリピン(陸軍も使っていた)で戦果を挙げた反面被害も大きい。
- 硫黄島の戦いや沖縄の戦いにも投入されたが多数が撃破され、沖縄戦では強固な防御陣を敷いた日本軍砲兵陣地相手に無茶な突撃を敢行して壊滅的な被害を被ってしまった例もある(シュガーローフの戦い)
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