No.449 | ||||
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特大発動艇+一式砲戦車 | 上陸用舟艇 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | +2 | 雷装 | ||
爆装 | 対空 | |||
対潜 | 索敵 | |||
命中 | 回避 | |||
射程 | ||||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発不可、改修不可、入手方法 装備搭載可能艦 | ||||
九七式中戦車の車体をベースに九〇式野砲を搭載した自走砲、通称一式砲戦車。 限定的ながら対戦車能力を有した機甲戦力です。 本部隊は、対戦車自走砲として圧倒的な敵に対して善戦した一式砲戦車と完全武装の随伴陸軍歩兵を特大発動艇に搭載。 対地上戦闘において、有効な戦闘力を発揮します。 |
ゲームにおいて
- 搭載可能な艦は大発動艇と全く同じ。
詳細は後述の大発系装備可能艦一覧表を参照のこと。
- 対地では陸戦隊と11連隊を両方装備した上で一式砲戦車自身の対地効果がある、という優れモノ。*1
…比喩ではなく、実際に装備しているのと同等であるため、陸戦隊の2個目補正や改修の2乗なども発生する。*2- このことから、本装備を搭載した艦は対地戦では凶悪なキャップ前倍率を叩き出す為、容易に夜戦キャップに到達することが可能。*3
従来の11連隊やシャーマンと同じく、連撃装備+本装備での運用が主となるだろう。- 対地補正倍率の累計が非常に高いため、素火力の低い艦をこれひとつで一線級の対地艦に仕立て上げる使い方に向く。
裏を返せば、素の火力が高い艦に載せるとキャップ越えになって無駄になる分が大きくなる。 - ちなみに秋津洲に持たせた場合、この装備1つで装備ステータスの火力+2も合わせてソフトスキン型、ハードスキン型双方に対し昼戦同航戦キャップに到達する。有能かも!
- 対地補正倍率の累計が非常に高いため、素火力の低い艦をこれひとつで一線級の対地艦に仕立て上げる使い方に向く。
- 集積地へのキャップ後補正も、陸戦隊と同等のものが存在する。
現状改修不可なので、大発改修補正では改修できる陸戦隊に僅かに劣る。*6
しかし、士魂隊の様に全く補正が無い訳ではない為、使えなくもない。
- このことから、本装備を搭載した艦は対地戦では凶悪なキャップ前倍率を叩き出す為、容易に夜戦キャップに到達することが可能。*3
- 大発動艇と同じく、遠征での獲得資源量が陸戦隊と同等の増加(+2%)をする。
入手方法について
過去の入手方法
- 2021年 11月作戦報酬 (1位~5位) 初登場
- 2022年 01月 新春限定 任務『謹賀新年!特務編成機動部隊、西へ!』選択報酬 (2022/01/01~01/21)
- 2022年 09月作戦報酬 (1位~5位)
- 2023年 01月 新春限定 任務『令和五年謹賀新年、新春特務部隊、北へ!』選択報酬 (2023/01/01~01/20)
- 2023年 03月 早春・春イベント『絶対防衛線!「小笠原兵団」救援』E-3甲作戦 選択報酬 (2023/03/01~05/01)
対地特効補正について
乗算補正a | キャップ後 補正 | 補足 | ||||
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ソフト スキン | 砲台小鬼 | 離島棲姫 | 港湾夏姫 | 集積地 追加 | ||
1積み | ×4.914 | ×6.318 | ×5.054 | ×6.3648 | ×2.21 | 上陸用舟艇カテゴリの装備を本装備のみ積んだ場合の倍率。 他の上陸用舟艇を同時に搭載した場合の計算式はこちらを参照。 |
集積地追加のみキャップ後補正、他は火力値にかかる補正。
上記補正値は本装備が持つ3つの乗算補正と2つの加算補正を含んだもの。
補正のかかる正確な位置・計算式については対地攻撃を参照。
性能比較表(装備最大値/大発系装備早見表/テーブルより転送)
装備名 | 種別 | 遠征ボーナス | 輸送資源量(TP) | 改修 | 資源 マス | 入手方法 | 備考 | 追加 | |||
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基本値 | 特大発補正 | 最大改修 | S | A | 追加 | ||||||
大発動艇 | 上陸 | 5% | - | 0.5% | 8.0 | 5.6 | ◯ | ◯ | 初期装備、任務、イベント、開発 | 編集 | |
特大発動艇 | 上陸 | 5% | 2% | 0.5% | ◯ | ◯ | 改修、任務、ランキング | 編集 | |||
大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊) | 上陸 | 2% | - | 0.2% | ◯ | ◯ | 改修、イベント、ランキング | 編集 | |||
特大発動艇+戦車第11連隊 | 上陸 | 0% | - | - | △ | × | イベント | 編集 | |||
特大発動艇+一式砲戦車 | 上陸 | 2% | - | 0.2% | - | ◯ | ランキング、限定任務 | 編集 | |||
M4A1 DD | 上陸 | 0% | - | - | - | × | イベント、ランキング | 編集 | |||
大発動艇(II号戦車/北アフリカ仕様) | 上陸 | 2% | - | 0.2% | - | ◯ | イベント限定任務 | 編集 | |||
特大発動艇+III号戦車(北アフリカ仕様) | 上陸 | 0% | - | - | - | × | イベント | 編集 | |||
装甲艇(AB艇) | 上陸支援 | 2% | - | 0.2% | ◯ | ◯ | 任務、ランキング | 神州丸のみ増設に装備可 | 編集 | ||
武装大発 | 上陸支援 | 3% | - | 0.3% | ◯ | ◯ | 改修、ランキング | 編集 | |||
特大発動艇+チハ | 上陸 | 0% | - | - | - | × | イベント | 編集 | |||
特大発動艇+チハ改 | 上陸 | 0% | - | - | △ | × | イベント | 編集 | |||
特大発動艇+III号戦車J型 | 上陸 | 0% | - | - | - | × | イベント | 編集 | |||
特二式内火艇 | 内火 | 1% | - | 0.1% | 2.0 | 1.4 | ◯ | ◯ | 改修、任務、ランキング | 編集 | |
特四式内火艇 | 内火 | 4% | - | 0.4% | △ | ◯ | イベント | 編集 | |||
特四式内火艇改 | 内火 | 5% | - | 0.5% | △ | ◯ | イベント | 編集 |
種別欄:上陸(上陸用舟艇),内火(特型内火艇)
- 遠征ボーナスでは、艦隊が装備している素補正を持つ全ての上陸用舟艇・特型内火艇の★平均を用いて計算する。
- 特大発補正の詳細、改修効果を含めた遠征ボーナスの詳しい計算はこちらを参照。
装備名 | 種別 | 対地特効補正 | 備考 | 追加 | ||||
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ソフト スキン | 集積地 追加 | 砲台 小鬼 | 離島 棲姫 | 港湾 夏姫 | 追加 | |||
大発動艇 | 上陸 | △ | ◯ | △ | △ | △ | 編集 | |
特大発動艇 | 上陸 | ◯ | ◎ | △ | △ | △ | 編集 | |
大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊) | 上陸 | ◎ | ☆ | ◯ | △ | ◯ | 編集 | |
特大発動艇+戦車第11連隊 | 上陸 | ☆ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | 編集 | |
特大発動艇+一式砲戦車 | 上陸 | ☆ | ☆ | ☆ | ☆ | ? | 編集 | |
M4A1 DD | 上陸 | ◎ | ◎ | ☆ | ☆ | ☆ | 編集 | |
大発動艇(II号戦車/北アフリカ仕様) | 上陸 | ◎ | ☆ | ◯ | ◯ | ? | 編集 | |
特大発動艇+III号戦車(北アフリカ仕様) | 上陸 | ☆ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | 編集 | |
装甲艇(AB艇) | 上陸支援 | △ | ☆ | ◯ | ◯ | ? | 神州丸のみ増設に装備可 | 編集 |
武装大発 | 上陸支援 | △ | ☆ | ◯ | ◯ | ? | 編集 | |
特大発動艇+チハ | 上陸 | 編集 | ||||||
特大発動艇+チハ改 | 上陸 | 編集 | ||||||
特大発動艇+III号戦車J型 | 上陸 | 編集 | ||||||
特二式内火艇 | 内火 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 編集 | |
特四式内火艇 | 内火 | 編集 | ||||||
特四式内火艇改 | 内火 | 編集 |
種別欄:上陸(上陸用舟艇),内火(特型内火艇)
大発系装備可能艦一覧
艦種 | 艦名 | 装備可否 | 追加 | |
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上陸用舟艇 | 特型内火艇 | 追加 | ||
戦艦 | 長門改二 | ◯ | ◯ | 編集 |
陸奥改二 | × | ◯ | 編集 | |
榛名改二乙 | × | × | 編集 | |
榛名改二丙 | × | ◯ | 編集 | |
大和改二 | × | × | 編集 | |
航空戦艦 | 大和改二重 | ◯ | ◯ | 編集 |
軽空母 (護衛空母) | Gambier Bay Mk.II | ◯ | × | 編集 |
雲鷹改/改二 | ◯ | × | 編集 | |
鳳翔改二 | × | × | 編集 | |
鳳翔改二戦 | ◯ | ◯ | 編集 | |
航空巡洋艦 | 最上改二 | × | × | 編集 |
最上改二特 | ◯ | ◯ | 編集 | |
軽巡洋艦 | 龍田改二 | ◯ | ◯ | 編集 |
球磨改二 | × | × | 編集 | |
球磨改二丁 | ◯ | ◯ | 編集 | |
多摩改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
由良改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
鬼怒改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
阿武隈改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
夕張改二/丁 | × | × | 編集 | |
夕張改二特*8 | ◯ | ◯ | 編集 | |
能代改二 | × | ◯ | 編集 | |
矢矧改二/乙 | × | ◯ | 編集 | |
Gotland andra | ◯ | × | 編集 | |
駆逐艦 | 睦月改二 | ◯ | × | 編集 |
如月改二 | ◯ | × | 編集 | |
皐月改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
文月改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
三日月改 | ◯ | × | 編集 | |
深雪改二 | ◯ | × | 編集 | |
磯波改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
浦波改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
天霧改二 | × | × | 編集 | |
天霧改二丁 | ◯ | ◯ | 編集 | |
Верный | ◯ | ◯ | 編集 | |
初霜改二 | ◯ | × | 編集 | |
有明改 | ◯ | × | 編集 | |
夕暮改 | ◯ | × | 編集 | |
白露改二 | × | ◯ | 編集 | |
時雨改三 | × | ◯ | 編集 | |
村雨改二 | ◯ | × | 編集 | |
春雨改二 | ◯ | × | 編集 | |
海風改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
山風改二 | × | ◯ | 編集 | |
山風改二丁 | ◯ | ◯ | 編集 | |
江風改二 | ◯ | × | 編集 | |
朝潮改二 | × | × | 編集 | |
朝潮改二丁 | ◯ | ◯ | 編集 | |
大潮改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
満潮改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
荒潮改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
霰改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
霞改二/乙 | ◯ | ◯ | 編集 | |
黒潮改二 | × | ◯ | 編集 | |
親潮改二 | × | ◯ | 編集 | |
早潮改 | ◯ | × | 編集 | |
早潮改二 | ◯ | ◯ | 編集 | |
雪風改二 | × | ◯ | 編集 | |
天津風改二 | ◯ | × | 編集 | |
浦風丁改 | × | ◯ | 編集 | |
谷風丁改 | ◯ | × | 編集 | |
巻雲改二 | ◯ | × | 編集 | |
風雲改二 | × | ◯ | 編集 | |
玉波改 | ◯ | × | 編集 | |
藤波改二 | × | ◯ | 編集 | |
沖波改二 | × | ◯ | 編集 | |
朝霜改二 | × | ◯ | 編集 | |
早霜改二 | ◯ | × | 編集 | |
清霜改二 | × | × | 編集 | |
清霜改二丁 | ◯ | ◯ | 編集 | |
梅改 | ◯ | × | 編集 | |
潜水艦 潜水空母 | まるゆ(未改造)*9 | × | × | 編集 |
上記を除く全て*10 | × | ◯ | 編集 | |
水上機母艦 | 神威改 | ◯ | ◯ | 編集 |
千歳/改/甲 | ◯ | ◯ | 編集 | |
千代田/改/甲 | ◯ | ◯ | 編集 | |
瑞穂/改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
日進 | ◯ | × | 編集 | |
日進改/甲 | ◯ | ◯ | 編集 | |
秋津洲 | × | × | 編集 | |
秋津洲改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
三隈改二特 | ◯ | ◯ | 編集 | |
Commandant Teste | × | × | 編集 | |
Commandant Teste改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
補給艦 | 神威 | × | × | 編集 |
神威改母 | ◯ | ◯ | 編集 | |
速吸 | × | × | 編集 | |
速吸改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
宗谷(3種全て) | ◯ | × | 編集 | |
揚陸艦 | 神州丸/改*11 | ◯ | ◯ | 編集 |
あきつ丸/改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
熊野丸 | ◯ | × | 編集 | |
熊野丸改 | ◯ | ◯ | 編集 | |
戦車揚陸艦 | 第百一号輸送艦/改 | × | ◯ | 編集 |
※艦種・並び順は艦娘名一覧準拠。
上陸用舟艇:大発動艇/特大発動艇/大発動艇(八九式中戦車&陸戦隊)/特大発動艇+戦車第11連隊/M4A1 DD/装甲艇(AB艇)/武装大発/大発動艇(II号戦車/北アフリカ仕様)/特大発動艇+一式砲戦車/特大発動艇+III号戦車(北アフリカ仕様)/特大発動艇+チハ/特大発動艇+チハ改
特型内火艇:特二式内火艇/特四式内火艇/特四式内火艇改
アップデート履歴
- 2021年 12月31日:実装。11月作戦報酬 (1位~5位) として。
小ネタ
- 一式砲戦車は日本陸軍が九七式中戦車を改造して作り上げた自走砲である。秘匿名称はホニⅠ あくまで自走砲であり、敵前に上陸して戦うような兵器ではない。
- ちなみに一式砲戦車という名前とは別に、一式七糎半自走砲というもう1つの名前がある。
- 実質的には後者の「一式七糎半自走砲」が公式名称扱いである*12。
- ちなみに一式砲戦車という名前とは別に、一式七糎半自走砲というもう1つの名前がある。
- 本来、一式砲戦車という呼称は陸軍非公認の名称であり、戦車部隊内部での通称でしかなかった。
- しかし、戦後の軍用車両関係の書籍やプラモデルは、戦車部隊関係者による監修を受けることも多かったため、一式砲戦車の呼称の方が有名である。
砲戦車とは?
- 砲戦車は日本陸軍の独自の戦闘車両に対する種別である。
簡潔に述べると砲戦車は機甲部隊が装備しかつ外観は戦車と大きく変わらず、全周砲塔に75mm以上の砲を搭載し対戦車陣地やトーチカを効率よく破壊して戦車隊の前進をサポートする火力支援車両である。
一定以上の水平射界*13を確保しているという条件で、一応固定戦闘室も可能とされていたが、基本的にはオープントップはNGであり、特別な理由がなければ、旋回砲搭を採用することが求められていた。詳細は後述。
開発経緯
- 元々は砲兵の機械化の必要性を考えた1939年2月に研究が開始された。車体には当時最新の九七式中戦車を、搭載砲は重く馬引牽引が難しかった九〇式野砲*14が選択され、これを小改修した試製砲が5月に完成した。6月になると試作車が完成し、400kmの運行試験を行い良好な成績を収め試製一式七糎半自走砲として仮採用され1941年には量産が開始された。なお自走砲として制式採用はされていない。
- 砲戦車じゃないの?と思った提督諸君もいると思われるが、これは最初に述べた通り砲戦車ではなく自走砲、つまり砲兵の装備なのである。
- 機甲科は同時期に同じく九七式中戦車に四一式山砲*15を旋回式砲塔に搭載した試製一式砲戦車(二式砲戦車の前身)を開発研究していた。
が、短砲身であることから移動目標及び対戦車戦闘では不利と判定され、野砲を搭載した車両の必要性を認識した。 - さて砲兵科が野砲を搭載した自走砲の開発に成功したと知った機甲科はこの砲兵科の自走砲を砲戦車として使えないか考えた。
元々、ホニⅠの操縦には機甲科たる戦車兵が扱っており、実は機甲科が無縁だったということではなかった。機甲科もホニⅠに興味を持ち、いろいろと調べたが砲戦車としての適性ありと評価した。
が、自走砲であるためオープントップ、直接照準器を持たない、水平射界が狭い点が指摘され改造案が出されたが、経緯は不明だが、この構想は消滅しホニⅠが砲戦車として採用されることはなかった*16。- その後は実質的な砲兵隊の装備として採用されたホニIは、量産及び部隊配備や運用研究が進められていた。与えられた任務は野砲そのものといってもよく、対戦車戦闘は二の次だった。
- しかし戦局の悪化により、ホニIをはじめとする、全ての自走砲は対戦車戦闘が優先任務となるが、その際にホニの任務は、かつて機甲科が構想していた砲戦車としての運用法に似ていたらしい。
- ただし、自走砲の訓練は砲兵隊が主導で行っており、あくまでホニIは砲兵隊の装備であった。
- 実戦での使用方法も、後述の対戦車戦闘の逸話が注目されがちだが、全体的には火砲としての運用がメインだったようだ。
- ただし、自走砲の訓練は砲兵隊が主導で行っており、あくまでホニIは砲兵隊の装備であった。
- ・・・というようにややこしい経歴を持つ戦闘車両である。
一式砲戦車という名称も、一式七糎半自走砲という呼び方も制式化されていない為に、ホニⅠは最後まで立場はどこか曖昧なままだった。
構造
- 車体は九七式中戦車の後期型であり、搭載砲は九〇式野砲を車載用に改造している。
具体的には後座長の短縮や砲口制退器は衝撃波が乗員へ向かう為衝撃が凄まじく、砂塵をまき散らす為外されて変わりに砲口リングが設けられた。
砲自体は水平射界が前方に22度、高低射界は+25°/-10°であった。射程については一説によれば弾種不明で7800mだが、原形となった九〇式野砲の射表では九〇式尖鋭弾を使用した上で仰角+25°の場合、11800mとなっている。
貫通力は、一式徹甲弾を使用した場合は500mで80mm程度、試作段階の特甲弾は同条件で100mm程度があったとされている。海外文献では九〇式野砲を戦車砲用に改修した三式七糎半戦車砲のデータになるが一式徹甲弾を用いた場合100mで90mm、1000mで65mmと書かれている。
対戦車兵器に悩んだ日本軍の中であっても火力についての評価は上々で、実際にホニ1でフィリピンに戦った搭乗員によれば、500mでM4中戦車の正面装甲を貫通したという証言もある。
ただし陸軍の考えでは「90式野砲は600mでM4の正面装甲を貫通できるけど確率は低いよ」としており、側面から狙うように指導している。- 弾薬の搭載は車内に24発、車体上部に応急的に8発の弾薬箱を搭載している。
そのため実戦では弾薬車や観測部隊を含む段列も追従したが、牽引式と比べて射撃開始までの準備時間は大きく減った。 - 照準器は九〇式野砲の間接射撃用のパノラマ照準器をそのまま採用している。
あくまで間接射撃用の為照準器自体が独立して動き、対戦車砲や戦車砲に必須な直接照準器のように距離目盛等は無いので移動目標や対戦車戦闘は測遠機と射表を用いて使用した。
また、発射装置も対戦車砲として一般的なトリガー式ではなく、野砲や榴弾砲に使われる縄を引っ張って撃つ拉縄式のままになっている。移動目標を狙うのは大変そうだが、前述の砲戦車化構想時、機甲科が本車をテストした時の評価は移動目標への射撃も可能と判断している。しかし撃つまでに手間が掛かる為、改修点として直接照準器が要望されている。
- 弾薬の搭載は車内に24発、車体上部に応急的に8発の弾薬箱を搭載している。
- 装甲は正面装甲が最大50mmと日本軍の戦車の中ではかなり厚い。
これは砲兵が直射で歩兵を支援する突撃砲的な運用も考えられていたから、とされている。ただしオープントップの為乗員の背後と上部を覆うものは何もなく危険が伴う為実戦では直射することはあれど突撃砲として運用されることは無かった。
配備
- ホニⅠは明確な生産数は不詳であり、一説に50輌以上が生産されたということしかわかってない。
とはいえ少数であることには変わりなく、その生産数のほとんどが各地の自走砲部隊に配備された。 - 特に、戦争末期フィリピンのルソン島で戦った戦車第2師団機動砲兵第2連隊の奮戦が知られる。
同連隊のホニⅠはたった4輌ながら、ノモンハン戦生き残りの古参将兵たちが擬装と隠蔽を十分に行い、さらに多数の隠蔽壕を準備。敵を引き付けてから連続発射、一定数撃ったら即座に壕を移動する戦術を使い、連日数百発を撃ち込み多数の兵員輸送車や戦車を撃破する戦果を挙げている。
激戦で知られるサラクサク峠の戦いでは、15cm榴弾砲3門や機動九〇式野砲2門と共同して1千発もの砲弾を叩き込んだうえ歩兵が夜襲斬り込みをかける戦法で、米第32師団を一時撃退してもいる。
しかし僅か4両で大局は覆せず、1両また1両と撃破され、昭和20年6月3日ついにホニ最後の1両が撃破された。米軍上陸が同年1月8日、総崩れ状態のフィリピン戦線において、ホニたちは実に5ヶ月間戦い抜いたことになる。
- 砲戦車は日本陸軍の独自の戦闘車両に対する種別である。
- しかし、戦後の軍用車両関係の書籍やプラモデルは、戦車部隊関係者による監修を受けることも多かったため、一式砲戦車の呼称の方が有名である。
昼に随伴落としつつカスダメ与えて削って、夜に戦艦とかから探照灯とかの支援もらいつつカスダメ連撃で更に削って砲戦車持ちのキャップ連撃でトドメ刺すっていう対地の基本(集積地以外)が分かってますか?の確認やから… -- 2023-08-10 (木) 22:36:07