HF/DF + Type144/147 ASDIC

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No.262
HF/DF + Type144/147 ASDICソナー
装備ステータス
火力雷装
爆装対空
対潜+15索敵+2
命中+3回避+2
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可、改修不可
装備搭載可能艦入手方法
紅茶の国で開発された対潜探知システム「ASDIC」。その改良発展型です。
対潜探知技術の蓄積と144型と147型の複合装備により、敵潜探知精度をさらに向上させています。
敵潜の発する無線波を捉える「短波方向探知機」と組み合わせて運用することで、総合的な対潜作戦能力は大きく向上しました。

ゲームにおいて

装備の運用について

入手方法について

性能比較表(装備最大値/ソナー・爆雷早見表/テーブルより転送)

長いので折りたたんでいます

装備名雷装対潜索敵命中回避装甲火ボ回ボ潜ボ国籍入手方法改修種別備考追加
四式水中聴音機121153改修、任務、イベント、ランキング特定の艦娘*1に装備ボーナス編集
三式水中探信儀改11211145任務特定の艦娘*2に装備ボーナス編集
三式水中探信儀102123開発、初期装備、改修、任務、イベント、ランキング特定の艦娘*3に装備ボーナス編集
九三式水中聴音機6132開発、初期装備、編集
HF/DF+Type144/147 ASDIC15232ランキング、イベント編集
Type144/147 ASDIC1331初期装備任務、イベント、ランキング編集
Type124 ASDIC1121初期装備任務、イベント、ランキング編集
零式水中聴音機11111任務、ランキング-大型艦専用編集
試製15cm9連装対潜噴進砲151153イベント特定の艦娘*4に装備ボーナス編集
三式爆雷投射機 集中配備1223イベント-特定の艦娘*5に装備ボーナス編集
三式爆雷投射機823開発、初期装備、改修、任務香取型に装備ボーナス編集
九四式爆雷投射機523開発、初期装備香取型に装備ボーナス編集
RUR-4A Weapon Alpha改1711133任務-特定の艦娘に装備ボーナス編集
二式12cm迫撃砲改 集中配備71-1改修、ランキング-爆雷(狭義)とのシナジー無し
対地攻撃可能
編集
二式12cm迫撃砲改31初期装備、任務、イベント、ランキング爆雷(狭義)とのシナジー無し
対地攻撃可能
編集
二式爆雷7改修、任務、イベント装甲減少補正あり編集
九五式爆雷4開発、初期装備、任務、イベント装甲減少補正あり編集
対潜短魚雷(試作初期型)22024任務-特定の艦娘に装備ボーナス編集
Hedgehog(初期型)183-113ランキング、イベント特定の艦娘に装備ボーナス編集
  • ソ:ソナー、 大:大型ソナー、 投:爆雷投射機、 爆:爆雷(狭義)
  • 分類
    • 装備図鑑における「爆雷」カテゴリは対潜攻撃シナジーの有無によって大きく次の2種類に分類されている。
      • 爆雷(狭義):対潜兵器本体。爆雷投射機とシナジーを形成する。
      • 爆雷投射機:「爆雷(狭義)」以外の爆雷で、対潜兵器の発射装置。二式迫撃砲系以外は爆雷(狭義)とシナジーを形成する。
  • 火ボ:火力値装備ボーナス、回ボ:回避値装備ボーナス、潜ボ:対潜値装備ボーナス
    • 上昇数値は艦個別加算の最大値
    • 装備ボーナス対潜値は装備対潜値に加算して対潜攻撃力が上昇する

小ネタ

  • Type144/147 ASDICに短波方向探知機(High-Frequency Direction Finder, 略称HF/DF)を組み合わせたもの。
    • HF/DFは"Huff Duff"とも書き「ハフダフ」と読む。
  • イラストのHF/DFはイギリス海軍のHF/DFシステム「FH-4」が元ネタか。
    • 右側の妖精さんが抱えているのがFH-4の受信機。
      これは従来の音による方向探知に加えて、ブラウン管スコープで視覚的に方向探知ができるハイテクな受信器であった。
      • ちなみに名前の1文字目は「固定された(Fixed)ベリニ‐トシ・フレームアンテナ」の「F」、2文字目は「短波方向探知機」の「H」(中波方向探知機だとM)、数字は4番目に開発されたタイプであることを表す。
    • FH-4が艦艇に配備されたのは1944年の中頃で、それ以前は旧式の「FH-3」が配備されていた。*6
      • 1941年10月頃より一部艦艇への試験搭載が始まり、1943年には大西洋沿岸のHF/DF基地に陸上型が配備されたものの、艦載型が多くの艦艇に配備されたのはそれよりも遅かった。
      • 艦隊への配備が遅れた要因としては、物資不足などで生産効率が落ちたことや、現場ではHF/DFよりもレーダーの配備が優先されたことなどがあるといわれる。
    • 探知可能な周波数は1MHz~24MHzまたは25MHz(受信機のバージョンによる)、方位の精度は2~10度。
    • 初期モデル(Type 1~2)は探知する周波数帯(探知可能な周波数の範囲をさらに5つの周波数帯に分けていた)を切り替える度に使用するコイルを変更する必要があり、それによってUボートの短い通信を逃す可能性があった。
      • この問題は、1945年にスイッチで周波数帯を切り替えられるモデル(Type 3)が登場したことで解決された(イラストはこのモデル)。*7
    • アンテナは鳥籠(bird-cage)型のものが用いられた。
      最も基本的な形は菱形のループアンテナ2つを直角に組み合わせたものと1本の無指向性アンテナ(sense aerial)で、小型艦艇用のS16(大きさ0.9m)や大型艦用のS18(大きさ1.4m)などがあった。
      その後、ループアンテナに無指向性アンテナとカウンターポイズを組み合わせて補強フレームを追加したS25や、さらにテスト用の送信ループアンテナを組み込んだS25Bが開発されて各艦艇に配備された。S25アンテナの写真(Wikipedia)
      • HF/DFアンテナの設置位置は高いほどよいとされ、当初は低い後方マストなどに設置された艦艇でも後に前方マストなど艦艇の一番高い所へと移設された。
      • 2018年冬イベントで実装されたJervisも、1945年に撮影された写真(Wikipedia)ではS25(B)アンテナを前方マストのトップに装備していたことがわかる。
  • HF/DFは20マイル(約32000メートル)以内の地点からの短波が発信された方位を特定する装置。慣れた人間なら電波の強度からおおよその距離も割り出せた。
    • 短波自体は電離層で反射し、もっと遠距離まで届くが反射波では正確な方位をだせない。上空からの反射ではなく、発信源からの電波を直接受信できるのが20マイル以内なのである。*8
    • 周波数はどの国のものでも概ね1MHz前後~20MHz台までを探知できた。
    • 従来の方式ではゴニオメータのダイヤルで指定した方位から受信した電波の強度が音に変換され、その音(モールス信号など)をヘッドホンで聞きながら方向を探知した。*9
      • 1942年頃からイギリス海軍の「FH-4」やアメリカ海軍の「DAQ」のようにブラウン管スコープを装備したHF/DFシステムが登場した。
        ブラウン管には環状に周囲の電波の強度が表示され、いくつかのつまみを回して目的の信号を探し出しその方向を特定した。
    • 同じ電波を二点で探知すれば、三角測量により正確な位置も判明した。そこまでうまく行かなくても、いる場所のあたりをつけられるので効率よく捜索ができた。
      これにより、水上レーダーの捜索効率は3倍から4倍になったと考えられた。
  • HF/DFがUボートの探索において効果を発揮したのは、Uボートが司令部や僚艦との連絡に短波通信を使用していたからである。
    • 一方のUボートの側は、一回につき30秒以内の短時間の通信だから安全だと考えていた。実際それまでの方向探知機では探知不能であった。
    • HF/DFが初めて対Uボート戦で戦果をあげたのは1942年3月27日、船団護衛中のイギリス海軍駆逐艦4隻によるU-587の撃沈である。
    • 以前と違って、対潜部隊に簡単に発見されるようになった理由としてドイツは司令部にスパイがいる、赤外線で探知されている、エニグマが解読された、メトックスが電波が逆送している等さまざま理由を探ったが、電波の発信そのものとは気が付かなかった。
      • 中立国のスペインで、ドイツのスパイは連合国の船の写真を撮ったが、1942年からマストのトップに設置された鳥籠みたいなものの正体を、ドイツは最後までわからなかったのである*10
  • 群狼戦術のために電波を出せば対潜部隊が急行し、船団は進路を変える。Uボートは沈むか、沈まなくても潜行を強いられ船団との接触は途切れる。Uボートの必殺戦術、群狼戦術の崩壊であった。
    • ドイツは対抗手段としてごく短時間のうち(十秒以内!)に発信出来る装置も開発したが、完成したのはドイツ降伏直前であり間に合わなかったという。

この装備についてのコメント


*1 五十鈴改二由良改二那珂改二夕張改二/改二特/改二丁
*2 神風・春風・時雨・山風・舞風・朝霜・潮・雷・山雲・磯風・浜風・岸波・海風・江風・涼風・五十鈴・由良・那珂・石垣・御蔵
*3 神風春風時雨山風舞風朝霜山雲磯風浜風岸波
*4 五十鈴改二由良改二那珂改二夕張改二/改二丁、香取型
*5 五十鈴改二由良改二那珂改二、香取型
*6 FH-3の配備が始まったのは1941年7月から。FH-3はイギリス連邦各海軍の艦艇やイギリス・カナダ・アメリカの大西洋沿岸各地に建設されたHF/DF基地に配備され、その後1942~43年の大西洋の戦いでUボートを相手に活躍した。ちなみにアメリカ海軍でもFH-3に2インチのブラウン管を追加する等の改良を加えた上で1942年頃に「DAR」として一部艦艇に配備された。その後、アメリカ海軍では独自開発したHF/DFシステムの「DAQ」(1942年)やその後継である「DAU」(1943年)が多くの艦艇に配備された。
*7 さらにこのモデルでは、方位目盛りに艦首を基準とした方位だけでなく艦のジャイロコンパス(真北)を基準とした方位も表示するようになった。
*8 ちなみに短波が通信やラジオ放送に使われ始めたのは1920年代。「無線の父」ことグリエルモ・マルコーニらによりその遠距離に届く性質が見出されて通信装置が研究・開発されたことによる。その後、短波は艦船と陸あるいは艦船同士の通信においても広く使われるようになっていた。
*9 更に昔あるいは携帯用の簡単なものではループアンテナを直接探知したい方向に向けて電波を受信した(波長に比して小型のループアンテナは電波の磁界を捉えるのでループと並行の方向から来る電波を受信することができる)。
*10 それどころか、鳥籠が写っている部分を裁断して廃棄した写真を出回らせる有様だった。