ゲームにおいて
- 2015年2月実装。熟練艦載機整備員に続く熟練乗組員シリーズ第2弾。
ステータスの上昇値は高くはないが、多様な効果を持ち汎用性が高い。
- 長らく【水上艦要員】カテゴリは本装備のみだったが、2021年4月には同系統の装備である「水雷戦隊 熟練見張員」が実装された。
- 補強増設に装備することが可能。無理なく各種効果を活用できるため非常に便利。
……というか、増設なしで無理に使うと火力等の低下を招きかねない。
入手方法について
- 初期装備
- 鳥海改二、高波改、高波改二(★+8)、風雲改
- 鳥海改二は設計図、高波改二は設計図・戦闘詳報・開発資材×20が必要。
また高波は6-5ボスマスでのドロップ・風雲は3-5ボスマス、7-2第二ボスマスでのドロップとなる。
数が欲しい場合は風雲を狙うか、イベント海域でドロップした風雲・高波を育てるのがよいだろう。
- 任務
過去の入手方法
過去の入手方法
- 初登場は2015年「1月作戦」のランカー褒賞として配信された(1~100位)。最上級(1~5位)ランカーは2個。
- 2015/02/23~03/13の期間限定任務『桃の節句:「菱餅」を沢山集めるのです!』にて、アイテム「菱餅」を10個集めると入手できた。
- 余談だが、この10個の任務の任務名、説明文、そして運営Twitterの餅説明がはっちゃけた模様。何ぞや?
- いつまで経っても本実装されない装備も多い中、期間限定とは言え先行実装からプレイヤー全体が入手可能になるまでの期間が1週間以内と非常に早い、珍しい装備。
- ちなみに1年以上本実装されていない装備といえばあの震電改や、53cm艦首(酸素)魚雷などがある。1年どころじゃないとか言わない。震電改は遂に10周年記念任務で入手可能に。
- 他にも下記の期間限定任務で入手可能だった。
装備可能艦について
運用について
- 「追加効果として夜戦において特殊攻撃の発動率が若干上昇します」と公式よりアナウンスがあった。
実装直後から推測はされていたが、照明弾などと同じ夜戦装備であることが判明した。
- 装備艦の夜戦カットインの最終発動率を約4%ほど上昇させる。
- この効果は運キャップの影響を受けない。よって運の高い艦でも問題なく活用できる。実際の効果としてはCI項+5。
- 探照灯・照明弾と違い味方命中アップや敵カットイン攻撃を抑制する効果はないので注意。
- 探照灯・照明弾と同時に使って発動率バフを累積させることは可能。
- 軽空母での夜襲CIの確率も上がるかは要検証。
- 夜連撃の確率は上がらない。
- 装備していると、カットイン時に特殊エフェクトが発生するが非常に地味。装備した艦が行動する直前に、バナー右上に双眼鏡の反射光と思しき光が発生する。キラッ☆
- 特殊エフェクトが発生しなくてもカットイン攻撃が発動することはある?未確認
- 探照灯と比較した時の狙われて行動不能になるリスク、照明弾と比較した時の効果不発リスクは低い。
しかし搭載艦以外には効果がないため、夜戦カットイン構成との両立が必須。
- 補強増設を使えば大抵の艦でCI構成+見張員を無理なく採用できる。
- 増設を施していない艦については以下のようになる。
- メインスロットの圧迫により実用的な構成はかなり絞られる。主砲×3+見張員、または魚雷×2~3+見張員のようになるであろう。
- 魚雷×3でも夜戦キャップ到達が厳しい駆逐・軽巡勢にとって魚雷1スロ分の火力減少は特に大きく、カットイン確率は上がるものの威力的に不利な面が目立つ。
載せるならば魚雷×2でも3積み並の火力を出せる夕立改二や神通改二と言った高火力艦、或いは搭載数0で弾着不可の艦、特に4スロの夕張辺りとなるか。
- 4スロ使えて夜戦高火力な重巡級なら魚雷x3や魚雷x2+中口径主砲等で威力ブーストできるので一理ありとなる。弾着を捨てることになるので常用は微妙だが、最後の1発として試してみる価値はある。
夜戦キャップには届かないので超装甲な敵の出現するイベント海域ではやはり増設が欲しい。
- 戦艦が夜戦CIする機会は少ないので戦艦ではあまり使わない。
主魚や魚雷カットインが可能なBismarck drei・金剛改二丙、素の火力が低めかつ運が高めの伊勢型改や榛名改二、等ならば使う機会がある……かも?
- メインスロットが3つしかない雷巡は開幕雷撃とのトレードオフになる。威力不足の心配こそないが、それ以上に失うものが大きいためおすすめはできない。
- ただし本装備は夜戦カットイン率以外にも効果があるため、夜戦カットインしないからといって本装備の意味がないかと言うとそうはならないのである。以下参照。
- 駆逐艦専用の夜戦カットイン攻撃。魚雷、水上電探、熟練見張員をセットで装備すると発動するようになる。
- 2021/05/08アップデートによって、Lv80以上の艦娘の場合は1hitのものに加えて2hitのものが出るようになり期待値が上がった*7
- 威力1.2倍の1hit攻撃または2hit攻撃。装備妖精さんもカットイン演出に参加する。
- 発動演出は同じだが2hitのものが出た場合着弾からダメージ表示まで一瞬間が開く。
- 威力的には大したことない(夜間特殊攻撃の中で一番弱い)が、他の夜戦CIと毛色が違う点として、他CIとの両面待ちが可能。ただし魚魚よりも魚電見が優先になる。
増設無しでその恩恵を受けられるのは4スロ駆逐のТашкент改しかいないが…。
- 補強増設に搭載できるようになり、構成幅が広がった。
- 下記の夜戦回避コンボの為に魚魚電見と装備すると、本命高威力の魚魚CIより低威力の魚電見CIが先に判定され出やすくなってしまうため注意。
- 見張員の発動率上昇効果もきちんと受けられる。
- 12.7cm連装砲D型改二を一緒に装備しているとこのカットインの倍率も上がる(1.2×1.25=1.5倍)。当然主魚電カットインも発動するようになる。
- D型改三だとさらに上がる(1.2×1.25×1.05=1.575倍)
告知電文
【夜戦】における「駆逐艦」装備特性の追加実装 1/2
少し地味ですが大切な追加実装を実施します。【駆逐艦】が「あの熟練の皆さん」と「ある電波兵装」を共に装備しての交戦時、【夜戦】における回避能力が向上します。
- 駆逐艦に「熟練見張員」と「水上電探」をセットで装備することで夜戦時の回避能力が約10%向上する*8。
通常駆逐艦は3スロットしかないのでこのセットでは戦力になりにくいが、ここに魚雷を追加する事で、同日共に実装された上述の魚電見カットイン攻撃を併用するように設計されていると思われる。
- 補強増設を使うと主主電見で夜連撃と両立できるようになる。
- PT小鬼群に対して命中特効がある。ただし見張員単体では効果がなく、小口径主砲・副砲・機銃等とセットで装備する必要がある*9。
- 夜戦に限らず昼戦でもしっかり効果がある。
- こちらの攻撃に対し異常な回避力を持つPT小鬼群に対し高命中性を獲得することが可能。PT小鬼群が出現する海域では重要な装備となった。
- 効果の高い組み合わせを選択すれば、赤疲労からでもPT狩りが可能。
- ちなみに命中だけでなく攻撃力にもPT特効がある。これについてはPT小鬼群のページを参照。
- 命中率上昇は艦種で異なり、同じ装備組み合わせでも上昇量は「駆逐>軽巡>大型艦」の順に大きくなる*10。
- 見張員を使った組み合わせと命中効果推測
- 見張員以外でも、水上爆撃機+副砲(+小口径or機銃/中効果)、駆逐なら小口径+機銃(小効果)等でも効果は得られる。
- 特定艦に装備した時、ステータスが更に変化する装備ボーナスがある。
- 搭載一基ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
- 他装備との組み合わせで相互シナジーボーナスも発生し、単体ボーナスとは別に計算される。これは装備の数を増やしても累積しない。
- 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に計算される。
- 各ボーナス値、対象艦は表中の通り。艦種該当艦は艦娘名一覧(艦種別)で確認を。
※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら
- 秋雲改二は水雷戦隊 熟練見張員と個別判定。
- 索敵値ボーナスはルート分岐上の艦娘素索敵に加算されている。*12
- 対潜値ボーナスは先制対潜条件、対潜攻撃力(装備対潜値)、遠征対潜値条件に加味される。
- 装備ボーナス対潜値は2021/09/28アップデートから対潜攻撃力にも加味されるようになった。ボーナス値を装備対潜値に加算してダメージ計算が行われる。
- とにかくいろんなステータスを上げてくれる。
特に補強増設から火力雷装命中、駆逐なら対潜値を底上げしてくれるのが大きい。
- ボーナスを抜きにしても、増設に装備できて索敵や命中を上げられる装備は結構珍しい。
索敵の厳しい海域で使ったり、支援戦艦の増設に入れたりする活用が可能。
- 索敵スコア計算式での装備係数は0.6で電探と同じ。
- 補強増設では索敵が参照されない通常海域が一部存在したが、現在は修正済。
- 改修値がついている場合、√★の昼夜火力値上昇*13。★+8だと火力+2.8で、他の主砲・魚雷が2つ★maxだと繰り上がりが発生する。
- 火力については改修した高射装置が火力+3・命中+3効果を持つため、昼火力や重巡用ならそちらを使うこともできる。改修した機銃(昼火力+3・昼雷装+3)という選択肢もある。
夜戦CI率補強のほか駆逐艦の対潜値調整や索敵調整、支援艦隊ではこちらの方が優位。
- 本来は夜戦時の索敵要員としての役割を持つ本装備なのだが、見張り台としての特性か「特定海域で戦闘後にアイテムドロップする」イベントにおけるドロップ率上昇要員として抜擢されるようになってきている。
- 12時の方向に菱餅発見!
- 「やはり秋刀魚漁か、いつ出撃する?私も同行する」「熟練見張院!」
改修素材
- 以下の改修素材に消費される。
- 量産の難しい代物なので、改修・更新の際には所持数と必要数をしっかり考えてからにしよう。
- なお現状では本装備そのものは改修できない。どうやって改修するんだ。
ただし上述の通り改修済みのものを入手する事は可能。
その他
- 電探と違い渦潮軽減はないので注意。
- 妖精さんが綾波と鳥海に似ている。 20.3cm(2号)連装砲と同じく改二実装予告だったらしく、後に鳥海改二が実装された。
- ちなみに左上の装備アイコンがトイレマークに見えるからか、この装備をトイレという人もいる。
アップデート履歴
- 2015/02/23:装備艦の夜戦カットイン時に特殊エフェクトが追加された。
- 2017/10/25:駆逐艦魚電見カットインと夜戦回避コンボが実装。
- 2020/03/27:補強増設スロットに装備することが可能になった。
装備ボーナスが追加された。
- 2021/04/30:同カテゴリ装備である水雷戦隊 熟練見張員が実装された。
- 2021/05/08:駆逐艦専用夜戦カットイン系列が強化され、1hitのものに加えて2hitのものが出るようになり期待値が上がった*14
小ネタ
- 戦闘は先手必勝とよく言われる。敵を先に見つけることは、戦闘を有利に展開するには必須の要素である。
海戦だけでなく、陸戦や空戦でも同じで、各国のエースパイロットらも一様に見張りの重要性を説いている。
- 日本海軍の見張り員の視力は非常に良いことで知られている。
特に夜間視力が他国海軍に比してずば抜けており、例えば第一次ソロモン海戦で鳥海率いる第八艦隊が一方的に先制攻撃できたのもこの見張り員の力が大であった。
- 鳥海見張り員は夜間に9000mの距離で米駆逐艦を発見したが、この当時レーダー性能がまだ低かった米軍側は第八艦隊を発見できておらず、一方的な攻撃を許す要因になった。
- アメリカ海軍が日本海軍の見張員をキャッツアイと呼んだ事からもその優秀さが窺える。
- 妖精さんの一人が鳥海に似ているのはこれが理由かと思われる。他にも同様の事例は多くあり、夜間索敵の優位は夜戦に注力していた日本海軍の大きな武器であった。レーダー技術の発達によりこの優位性は失われていくことになるのだが…
- ちなみに第一次ソロモン海戦当日の鳥海の
妖精さん熟練見張員の一人、掛札健次氏は戦後手記を発表しているが、
それはこのような言葉で締めくくられている。
「あの日の鳥海は戦運に恵まれていたのだ。いやそれよりも、あの日の鳥海は、見張員に私がいたのだ。
あれほど惚れて惚れて惚れぬいた鳥海なのだ。それだけでも、鳥海が私のために働いてくれるはずではないか。
私はその後、内地に送還された。たった一度、鳥海とともに戦闘を行い、そして前代未聞の素晴らしい日を過ごしたことを、
私はながく記憶の底に残しておきたい。今は亡き鳥海のために―――。」
最高練度見張員との強烈な自負心と、心から鳥海を慕う愛艦精神、まさに人艦一如。妖精さんが鳥海の姿となるのもむべなるかな、である。
- 見張員は昼間は赤い照明をつけた部屋に蘢って目を闇に慣らしたり、暗所での視力に関係のあるビタミンAを多く含むヤツメウナギの蒲焼や人参を食べたりしていた。
また、ビタミンAの錠剤を「暗視ビタミン」と称して服用したりもしていた。
- ただ、「ビタミンAを多く摂ると視力が良くなる」というのは、新型電探の存在をドイツに対して秘匿するためにイギリスが流したデマだったらしい。*15
- 見張員ではないが、「暗視ホルモン」と称する物を夜間戦闘機隊員に投与していたこともあった。
- 昭和20年5月25日、「暗視ホルモン」を投与された黒鳥四朗少尉と倉本十三上飛曹のペアは、夜間戦闘機「月光」で一夜にしてB-29を5機撃墜、1機撃破という驚異的な戦果を挙げた。
- 「暗視ホルモン」はヒロポン(メタンフェタミン)のことだとする説が広まっているが
ち、違う、これはただのビタミン剤じゃ…、牛や鮫の脳下垂体から抽出した「メラノフォーレンホルモン」という物質だという説もある。
ただ、上記の黒鳥・倉本ペアに投与された「暗視ホルモン」に関しては、正体がヒロポンであったことが判明している。
二人とも戦後長い間謎の体調不良に悩まされていたが、戦後数十年を経て当時の軍医が「実はヒロポンだった」と告白、体調不良がヒロポンの後遺症だったと判明したという。
- またステータスには反映されていないが対潜戦闘においても重要である。
45年7月に二代目神風型駆逐艦「神風」が単独で護衛する輸送船団を米潜水艦「ホークビル」が襲撃した際に神風見張員がホークビルの潜望鏡を距離2000mで発見し魚雷6本を回避、さらに距離800mから*16必中を確信し放たれた3本すらも回避しホークビルを擦れ違いざまの爆雷攻撃で大破させるという金星を打ち立てた例もある。*17
- 大型艦では兵・下士官の見張員を教育する「見張士」という役目を持つ士官も存在する。
- 見張士は見張員の指導も仕事であるため、熟練の見張員以上に優れた視覚を持たなければならず、そのためには彼ら以上に厳しい訓練が必要だったようである。
- 天津風最後の艦長であった森田友幸氏も戦争直前に鳥海で艦長付見張士を経験しており、自伝にそのことを記している。
- また、西村艦隊で知られる西村祥治提督も元来は生粋の水雷屋で、「見張りの神様」の異名をとった人だった。
- 昼間においても、大淀の見張り員が、カビエンで50km先の米編隊を発見して緊急出港し、被害軽微で済んだ事例などもある。
対して、この時一緒に行動していた能代は被弾して中破しているが、これは敵機接近に気づくのが遅れたからだという。
- ちなみに熟練した見張員はジッと見つめて注意深く観察するクセがついているので、大変目つきが悪い。泥棒そっくりなので通称「盗人目」。
海軍内でそう言われるばかりでなく、日常の電車内や路上などで泥棒・スリの類に間違われて職務質問を受けることも多かったとか。
- イラストの見張り台は主に駆逐艦に装備されていたもので、主マストの上部に設置されている。
通称「鳩の巣」。ただでさえ揺れやすい駆逐艦のそれもマストの上のため、ここの見張員は戦闘時以外は大体船酔い気味だったそうな。
重巡や戦艦といった大型艦は、艦橋の高さが十分であり、艦橋自体が見張り台を兼ねるので、こういったマスト設置型の見張り台を使うことはなかった。
- もっとも、艦艇勤務の将兵は航海中はトイレ以外一人になれる機会が無いため、輪番で回ってくる見張り台勤務を楽しみにする者も多かったようだ。
- ことほど左様に、戦闘において重要な役割を担っていた見張員であるが、それに劣らず重視されていたのが、泊地にやってくる間宮をいち早く見つけることであった。
この装備についてのコメント