Hedgehog(初期型)

No.439
	Hedgehog(初期型)		爆雷
	装備ステータス
	火力		雷装
	爆装		対空
	対潜	+18	索敵
	命中	+3	回避
	射程		装甲	-1
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可、改修不可、入手方法 装備搭載可能艦
紅茶の国が開発した強力な対潜兵装です。 対潜爆雷に代替する次世代の対潜兵装として開発された、前方投射式の多段散布型の対潜迫撃砲です。 ハリネズミと呼ばれたこの革新的な新型対潜兵装は、比較的シンプルな構造でありながら対潜戦闘に大きな進化をもたらし、 改良を施されつつ戦後の艦艇にも装備運用されていきます。

ゲームにおいて

• 初出は、2021年 秋イベント『海上護衛！本土近海航路の防衛』E-1 甲作戦(★+2)・乙作戦 突破報酬

装備の運用について

• 装備可能な艦は九五式爆雷と同じ。

• 本装備は分類上「爆雷」になっており、「ソナー系＋爆雷(本装備)＋爆雷投射機」で三点セットの対潜シナジーが成立する。
  • 二式爆雷★max(対潜7↑+2+2.1)と比較しても装備対潜値が圧倒的に高いため本装備の方が攻撃力は高くなる。
  • 2022年08月04日アップデートにより装甲減少補正が適用されるようになった。効果は一つに付き√16。

装備ボーナスについて

• 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある。
  • 対象艦と各ボーナス値は下表の通り。艦種該当艦は艦娘名一覧（艦種別）で確認を。
    艦名記載は、その値が適用される一番下の改造段階が基準。

  装備		基本値
  Hedgehog(初期型)		対潜	装甲	回避	命中	累積
  		18	-1		3	-
  単体ボーナス↓		加算値
  装備	対象艦	対潜	装甲	回避	命中	累積
  Hedgehog (初期型)	アメリカ艦 イギリス艦	+3		+1		×
  	松型 海防艦	+2		+1
  	その他軽巡 その他駆逐 練巡	+1		+1

  ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら

• 対潜値のボーナスは先制対潜条件、対潜攻撃力(装備対潜値)、遠征対潜値条件に加味される。
  • 装備ボーナス対潜値は2021/09/28アップデートから対潜攻撃力にも加味されるようになった。
    ボーナス値を装備対潜値に加算してダメージ計算が行われる。

性能比較表(装備最大値/ソナー・爆雷早見表/テーブルより転送)

入手方法について

• 任務『【工廠任務】Hedgehogの配備』報酬
  過去の入手方法

  過去の入手方法

  • 2021年 09月作戦報酬 (1位～5位)
  • 2021年 秋イベント『海上護衛！本土近海航路の防衛』E-1 甲作戦(★+2)・乙作戦(★無し) 突破報酬
  • 2021年 12月作戦報酬 (1位～5位)★+2、(6位～20位)★+1、(21位～500位)★無し
  • 2023年 07月作戦報酬 (1位～5位)★+1
  • 2024年 02月作戦報酬 (1位～5位)★+3

アップデート履歴

• 2021年 10月29日：実装。9月作戦報酬として。
• 2022年 08月04日：対潜戦闘で装甲減少補正が適用されるようになった。

小ネタ

• 元ネタは第二次世界大戦時にイギリス海軍が開発した対潜迫撃砲で、いわゆる前方投射型の対潜兵器の1種。
  従来の爆雷とは全く異なり、艦の前方へ小型の特殊な爆雷を投網のように多数投射する方式で、飛躍的に命中率が高まった。
  • Hedgehog（ハリネズミ）の由来は、砲弾差し込み用の棒がならぶ外見がハリネズミのように見えるため。
  • 従来の爆雷は艦の側方もしくは後方からしか攻撃できず、攻撃時に潜水艦がソナーの死角に入ってしまう*12という問題があった。
    • しかし本装備は艦の前方に対して攻撃を行うため、ソナーで探知した状態の潜水艦をピンポイントで狙うことが出来る。

• 水深による水圧で起爆する爆雷と違い、潜水艦に命中しないと起爆しない。
  • 水中で爆発が起きた際は一時的にソナーが使用不能になるが、爆雷の場合は攻撃失敗時に潜水艦に逃げる時間を与えてしまう。
    • 一方でヘッジホッグは「爆発発生＝命中」なので、攻撃失敗時も潜水艦の探知を継続できた。
  • ヘッジホッグの信管は、プロペラとネジと重りとバネを用いた芸術的な構造をしており、着水後に作動を開始する。これにより着水の衝撃で起爆しない接触信管という矛盾したものが可能となった。
    • なおよく一発爆発すると残りも一斉爆発すると言われているが、アメリカ海軍のマニュアルには下方向から強い衝撃を受けたときのみ起爆すると書かれており、信管の構造上も下方向からの強い衝撃以外では起爆しない。
      アメリカ海軍の戦闘記録でもヘッジホッグ一斉射につき何発命中したか＝何発爆発したかが記録されており、一斉爆発するものではない。さらにいえば伊56は甲板にヘッジホッグが突き刺さったまま爆雷攻撃を受けたが生還している。
  • また爆雷は深度に応じて起爆するため、潜水艦の深度情報に応じた事前の調整が必要だったが、接触で起爆するヘッジホッグはその手間が原理上不要だった。
• ヘッジホッグの射程は当時のソナーの性能からして長射程あっても無駄なのでおおよそ180m程度。
  艦長の考え次第ではあるが、そのまま爆雷投射に移行することが多く、爆雷も依然として主要対潜兵器であり、海自でヘッジホッグと爆雷の両方を装備した最後の駆潜艇ひよどり竣工は1966年と、戦後も長い間併用されていたのである。
  
  

• 上記のように画期的な兵器であったが欠点が無い訳ではなかった。そのため開発国だったイギリスでは徐々に下記のスキッドに置き換えられていった。
  • 1発の炸薬量は15.9kgと爆雷に比べ少なく、上記のように1発しか爆発しないため威力が劣った。
    • ソナーにより正確な位置を追跡し続けられるのであれば、小さい爆雷を当てるより大きな爆雷を当てた方が効率が良いのは言うまでもない。
    • 後に開発された対潜迫撃砲スキッドは炸薬量94kgとヘッジホッグとは比べ物にならないほど多く、潜水艦にピンポイントで大きな一撃をお見舞いできた。
  • 1発1発が小さい割に命中しないと爆発しないため、多数投射する必要があった。
    • 投射パターンは36m×42mの楕円形の円周に5m間隔で24発。例えば伊８とすれば幅9.1mの全長110mのため、パターンの中にいれば取り逃すことはない。が36×42程度ではある程度正確な場所がわかってないと外すのであった。
    • また潜水艦の未来位置を予測して発射するため、深度情報なしだとその予測が不正確になり、深ければ深いほど不正確になり命中率が悪化した。
    • 後のスキッドではソナーの改良(Type144／147 ASDICの小ネタ参照)により正確な深度情報を把握できるようになったこともあり、接触式ではなく沈降時間で爆発する時限式信管を採用。射撃管制装置と連動してより正確な攻撃が可能となった。
  • 外れた場合爆発しない点も、外したことが丸わかりで士気に影響し、また潜水艦に損傷や乗組員への精神的衝撃を与えないと不評であった。
  • 装填方法が砲弾を棒に差し込むスピガット・モーターと呼ばれるもので、発射後は兵隊さんが一発ずつ手で再装填するため外した場合再攻撃に時間がかかった。
    • そのためアメリカ海軍では装填が容易なロケット弾方式を採用したマウストラップを開発している。

• ヘッジホッグも最初から大戦果を上げた兵器ではなかった。1942年にイギリスの艦艇に装備されたが、北大西洋の荒れた天候による故障が多発、さらにどう使って戦えばいいか誰もわからなかったので慣れた爆雷に頼った。
  1943年にヘッジホッグの開発者達が戦い方をレクチャーし、訓練をするようになってからは頼もしい兵器となったのである。
  
  

• なおスキッドに置き換えたイギリス海軍に対し、アメリカ海軍がアスロックを採用するまでヘッジホッグを使い続けたため、戦後も西側諸国で使用された。
  • 日本の海上自衛隊でもヘッジホッグを「対潜弾投射機」の名称で装備し、54式対潜弾投射機の名称でライセンス生産を行っていた。
    • この中には、呉軍港空襲で戦没した橘型駆逐艦*13「梨」の船体をサルベージ、レストアする形で再就役させた護衛艦「わかば」も含まれていた。
      旧日本海軍艦艇にヘッジホッグが搭載されたおそらく唯一の例であり、松型への装備特効はこの史実によるものと思われる。
  • またソ連では1949年からヘッジホッグのコピーをMBU-200として生産し、1956年には射程距離600メートルのロケット弾を発射するMBU-600（RBU-6000とも呼ばれる）に発展。
    • MBU-600の発展型は現在のロシア海軍やその同盟国海軍で主要な対潜兵器として運用されている。
      
      

• Jervisと眼鏡をかけたJanusっぽい妖精さんがいる。

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