おすすめ艦隊プラモデル/おすすめの1/700キット-水上機母艦、空母-

Cached: 2025-12-06 18:31:20 Last-modified: 2025-12-03 (水) 20:00:20

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初心者の方はまず1/700スケールのキットを作ってみましょう。
作りたい艦が大型艦の場合でも、練習を兼ねてまずは駆逐艦類の小型艦を1つは作る事を強くおススメします。

『水上機母艦』

日本海軍では様々な水上機母艦を運用していました。
どちらかというとマイナーな艦種になりますが、1/700ではきっちり発売されています。

千歳型・準千歳型

千歳型及び準千歳型水上機母艦のキットはアオシマのみが発売しています。

  • 千歳型
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ千歳5511941年~1942年2013年
    千代田5491941年頃2013年特殊潜航艇母艦時
  • 準千歳型
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ瑞穂5501940年頃2013年ハインマット装備時
    日進5551942年頃2014年一部要加工
  • 概要
    • 千歳型・瑞穂は古くから発売されていましたが、共にリニューアルされ近年の標準的なモールドのキットに生まれ変わりました。
    • 大型で特徴的な船体の艦で多くの水上機を搭載すると非常に見栄えが良いのですが、空母同様難易度は高めです。
    • 瑞穂千歳の金型を一部流用し、瑞穂用の新規部品を追加したバリエーションキットになります。
      • 艦尾にハインマットの巻き取り装置を装備。特徴的な艦尾形状になっています。
    • 日進も同様に千歳の金型を流用し、新規部品を追加したバリエーションキットです。他艦と異なり初のプラモデル化となります。
      • ただし、日進のバルジは船体と一体化しているため、舷側は平滑ですがその分幅が若干増えています。
      • キットでは船体幅の差違は妥協し、千歳の船体からバルジ部分を削り取る形で再現しています。
      • 船体内部の特殊潜航艇(甲標的)格納庫が再現され、搭載した状態を再現できます。
秋津洲

秋津洲のキットはアオシマとピットロードが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ秋津洲5651942年~2017年二式大艇と九七式大艇が付属
    ピットロード秋津洲W501942年~1999年二式大艇と九七式大艇が付属
    W203E1942年~2017年洋上/フルハル選択可
    エッチングパーツ付属
  • 概要
    • 秋津洲は艦尾に飛行艇を引き揚げ、補給・整備をするための艦で、飛行艇用の明石とも言える性格の船です。
      水上機母艦に分類される物の他の艦とは違い、航行中に航空機の発艦は不可能で、また飛行艇を搭載しての航行も出来なかったようです。
  • アオシマ
    • アオシマのキットは、フジミのNEXTシリーズのように甲板や飛行艇のランナーが色プラになっているので、塗装しなくてもそれなりに見れるキットとなっています。
    • 船体の迷彩も付属のデカールで再現できますが、マークソフターなどを使用しないと本体に馴染みにくいので注意が必要です。
  • ピットロード
    • アオシマが発売するまで唯一のキットでした。
    • 古いキットでありアオシマ製より若干高額なので、今となってはあまりお勧めできないかも。
    • 2017年に、洋上/フルハル選択式でエッチングパーツや迷彩デカールをセットにしたリニューアル版が発売されました。

『空母』

甲板上の構造物が少ない空母キットは、艦載機を並べないなら、意外と手早く組み上げられるのが特徴です。
しかし、いざ艦載機を飛行甲板にズラリと並べるとしたなら、空母は艦船模型の最難関となります。

ウォーターラインシリーズに付属する艦載機は、フロートのない単葉機ならばたいていワンパーツで成型され、プロペラも省略されているため組み立てる要素がありません。物足りないと思ったなら、他メーカーから発売されているプロペラのエッチングパーツキットなどを別途購入する必要があります。
一方で、フジミを初めとしたディテール重視のメーカーの艦載機キットの場合、プロペラパーツが付属するほか、着陸脚はもちろんキャノピーや主翼、兵装である爆弾や魚雷まで細かくパーツ分割されています。一機だけならともかく、これを十~二十機と組み立てるのは中々の苦行です。
日本海軍機の場合、太平洋戦争半ば以降は南洋基地での駐機中の視認性を下げるため、上面を暗緑色、下面を明灰白色にしたうえで、主翼前面に黄橙色の味方識別帯が施されていました。この味方識別帯の塗装が意外と難所です。メーカーによっては味方識別帯のデカールも用意されていることはありますが、普通はデカールが付属しないことの方が多いです。この味方識別帯の塗装は、プラモデラーによって様々な方法が考案されており、塗装メイキングがネット上に多く公開されているため、どの方法が自分に合っているか調べてみるのもよいでしょう。
また、製造メーカーによって塗料の色調が異なっており、特に中島飛行機が製造した艦載機(九七式艦攻天山彩雲・一部の零戦)は、暗緑色と明灰白色ならびにコクピット内の塗料が黄緑寄りでした。GSIクレオスは三菱、中島の色調に準じた各色を販売しています。零戦52型の場合、三菱重工業製のものとは、暗緑色と明灰白色の塗り分けパターンも違っていたので、ひと目で判別可能です。塗装する際はこれらを考慮して、各機に個性を持たせるのも面白いかもしれません。

日本海軍の空母の特徴として、平らな甲板とは対照的に武装や支柱などで船体横側の構造が複雑な艦が多いです。甲板と船体を接着する際は、事前にちゃんと合わさるか仮組みして確認すると失敗しにくいです。
戦局が悪化した1944年以降、日本海軍の空母は、舷外と飛行甲板に複雑な迷彩塗装を採用しています。これ以降の形態の既存空母ならびに新造された空母のキットを制作するうえで、この迷彩塗装が非常に厄介です。

2016年に発売されたフジミの艦NEXTの赤城は色プラ&スナップキットとなっており、空母キット入門にお勧めです。
他にオススメのキットを挙げるとするならば、アオシマの蒼龍飛龍龍驤、千歳型、ハセガワの赤城(No.227)、祥鳳でしょうか。
タミヤの隼鷹は古いキットでディティールもあっさりしていますが、部品数も抑えられており、パーツの合いも良いので作りやすいです。
タミヤの翔鶴型も作りやすいですが、かなりあっさりしている印象です。
アオシマの龍驤(ソロモン海戦仕様および艦これ仕様)は飛行甲板のパーツが成型色違いで2つ入っているので、素組でもある程度見栄えのある仕上がりになります。
他のウォーターラインの空母キットは古いものが多いですね。

特にハセガワの加賀は初心者は手を出さない方がいいです。
鳳翔加賀はある程度慣れてからフジミのキットを作ることをおススメします。

艦これで実装された天城は、雲龍型の項目を参照ください。

海外艦(実質アメリカとイギリスだけですが)については、船体と飛行甲板が一体化した形態の空母が多く、複雑な構造をしている日本空母よりまだ作りやすいかもしれません。模型でも米英の量産化効果が現れるとは。
しかし、複雑な迷彩塗装が施された艦が多いのも特徴。イギリス空母はWW2半ば以降は迷彩塗装を採用しているうえ、艦載機にも迷彩塗装を施しているため大変です。特に複葉機であるソードフィッシュについては、長期間運用していたことからイギリス空母には付き物であり、塗装しながら組み立てる面倒な作業を強いられます。
アメリカ空母もWW2半ばに複雑な迷彩塗装を採用していた時期があり、実艦同様に艦載機数も多いため、製作に苦労するでしょう。

タミヤのサラトガは比較的新しいキットで組み立てやすく、付属する艦載機も少なめ。空母や艦載機の塗装もシンプルなため、初心者向けと言えます。

各キットの簡単な解説

鳳翔

鳳翔のキットはフジミのみが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    フジミ鳳翔特-511939年九五式艦戦・九二式艦攻2011年
    特-571942年九六式艦攻2011年
    特-631944年
    練習空母時
    天山2012年エッチングパーツ付属
  • 概要
    • 鳳翔1944(特-63)のキットには、延長された甲板とその裏の桁、さらには外舷電路などがエッチングパーツとして標準で付属します。内容的には超上級者向きの構成ですので初心者は注意しましょう。
天城型(赤城)

天城型のキットはハセガワとフジミが発売しています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    ハセガワ赤城2271941年
    真珠湾攻撃時

    1942年
    ミッドウェー海戦時
    零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2014年
    2201927年~1935年
    三段甲板時
    九〇式艦戦・一三式艦攻2008年
    フジミ赤城特-351941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2010年
    FH-122011年帝国海軍シリーズ
    特シリーズに艦底パーツを付けたフルハルモデル
    FHSP-122015年帝国海軍シリーズの成形色を透明にしたスケルトンモデル(限定版)
    NX-042016年艦NEXTシリーズ
    多色成形&スナップフィット
    NX-04UG2017年上記製品のアップグレード版
    天城特-461917年~1922年
    八八艦隊完成予想図
    2011年巡洋戦艦
    赤城特-612012年巡洋戦艦
    天城と封入パーツは全く同じ
    赤城加賀セット特SP-201941年
    真珠湾攻撃時
    零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2013年木甲板デカール付属
    大和/赤城旗艦セット特SP-121942年
    ミッドウェー海戦時
    零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2012年日の丸デカール
    木甲板デカール付属
  • 概要
  • ハセガワ
    • ハセガワのNo.227赤城は2014年に発売されたリニューアル版で、最新の考証に基づいた設計と組み立てやすさを両立させたキットです。付属するデカールによって、1941年の真珠湾攻撃時か1942年のミッドウェー海戦時の姿を選択できます。
    • フジミのキットに比べると各フロアを繋ぐラッタル(階段)や木甲板の横の継ぎ目は省略されていますが、格納庫や舷側の細かいモールドが再現されており、素組みでも密度が高くてメリハリが利いています。
    • これにより従来のNo.201は絶版となりました(アオシマの艦これパッケージ版はNo.201のキットなので注意)。
    • No.220は赤城の特徴であった三段甲板時の姿の唯一のキットです。
  • フジミ
    • フジミの特シリーズキットが2010年に、艦底パーツを追加した帝国海軍シリーズのキットが2011年に発売されました。当時の考証をもとに開戦時の赤城を再現していますが、パーツが多い上細かく上級者向きです。付属するデカールによって、1941年の真珠湾攻撃時か1942年のミッドウェー海戦時の姿を選択できます。
      • なお、後発のハセガワのリニューアルキットや艦NEXTのキットに比べると、全体的にディテールがあっさりめで、太平洋戦争開戦仕様にも関わらず舷外電路が再現されていません。細部にこだわるならエッチングパーツによるグレードアップが必要です。
      • さらに、艦尾の錨の取り付け指示が実艦と違って上下逆さまになっているという、誤った記載が説明書にされているので、組み立ての際は要注意。
      • 帝国海軍シリーズ(フルハルキット)は成形色を透明にしたスケルトンモデルが限定で販売されていたことがありました。また、艦載機が75機付属した限定品などもありました。
    • 特-46及び特-61はワシントン海軍軍縮条約以前の八八艦隊整備計画における巡洋戦艦としての完成予想図となっております。なお、天城と赤城で製品が分けられていものの、封入パーツは全く同じです。建造を担当した海軍工廠ごとの色で塗り分けて両艦を区別するとよいでしょう。
    • 2016年に発売された艦NEXT赤城は、接着剤不要かつ塗装もしなくても完成させられる、空母キット入門にお勧めのキットです。
      • 特シリーズでは省略された舷外電路も再現されています。また、前述の特シリーズならびにハセガワのキットと違って、艦橋は一体成型の1パーツとなっており、組み立てやすいです。
加賀

加賀のキットはハセガワとフジミより発売されています。

  • 概要
  • ハセガワ
    • ハセガワの加賀は最古参のキットで、相方の赤城が2014年にリニューアルされただけにこちらもリニューアルが望まれます。
    • 資料不足の頃に発売されたため考証が進んだ現在では間違いが多く、また成型不良も目立ちます。
  • フジミ
    • フジミのキットは最新考証をもとにしているためその点は正確ですが、細かいパーツが多く上級者向けです。
    • 三段甲板時のキットも発売されています。
      ※特-48加賀は箱絵が2種類ありますが中身は同じです。
龍驤

龍驤のキットはフジミとアオシマから発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    フジミ龍驤特-31第一次改装後九〇式艦戦・一三式艦攻2009年着艦標識・滑走制止装置・艦橋窓枠
    エッチングパーツ付属
    特-34第二次改装時零戦21型九九式艦爆九七式艦攻天山2010年着艦標識・滑走制止装置・艦橋窓枠
    エッチングパーツ付属
    アオシマ龍驤第二次改装後九六式艦戦、九六式艦爆、九六式艦攻2016年限定品
    艦載機用エッチングパーツ付属
    2301942年零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2016年第二次ソロモン海戦時
  • 概要
  • フジミ
    • 最初期のリニューアルキットとなっており、旧キットと比べて考証が新しくなり、パーツも精密でシャープになっています。
    • 特シリーズ最初期のキットであるため、超絶ディティールとは言い難いキットです。(あの金剛よりも後の発売とは思えないレベル…)
    • また一部設計ミスがあったり、一部パーツをエッチングで代用しているなど上級者向けのキットとなっています。
  • アオシマ
    • 艦これパッケージ仕様やスポット生産を経て、第二次ソロモン海戦時の龍驤がWLシリーズの仲間入りをしました。
    • 新しいキットということもあり、パーツの一体化も進んでおり空母としては組みやすい構成のキットとなっています。
    • フジミ製と比べるとモールドがだるかったりシャープさに欠けたりと、上級者にはちょっと物足りないかもしれません。
  • 総評すると両社とも一長一短な面がある共存関係にある状態なので、自分の技量に応じて購入するキットを選択するといいでしょう。
蒼龍

蒼龍のキットはアオシマとフジミより発売されています。

  • 概要
    アオシマとフジミどちらもとても良いキットです。
    両社の違いを挙げるならばフジミはよりディティールが細かく、アオシマはより組みやすくなっています。
    様々なバリエーションがあるため各海戦時の違いを見比べてもおもしろいでしょう。
    フジミの特-16の蒼龍は真珠湾攻撃時か就役時の選択式のキットとなっています。
    ※なおフジミの特-16が従来品の仕様を統合し値上げした製品であることから、従来品の通常版キットは絶版になる可能性があります。
飛龍

飛龍のキットはアオシマとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    アオシマ飛龍2191942年
    ミッドウェー海戦時
    零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2003年
    フジミ飛龍特-561941年真珠湾攻撃時

    1942年ミッドウェー海戦時
    零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2011年
  • 概要
    アオシマの飛龍はリニューアル期中期に発売されたものです。
    作りやすく初心者の方にもおススメですが、精密キットが主流となった現在ではディティールが物足りなく感じるかもしれません。    
    一方のフジミの飛龍はモールドも細かく考証的にもアオシマより正しいです。
祥鳳型

祥鳳型空母のキットはハセガワとフジミから発売されています。

  • 概要
  • ハセガワ
    • リニューアル期初期のキットなため現在の目から見るとモールドは甘めです。
    • ですが軽空母ということもありパーツ数は少なく、初心者の方にも組みやすいと思われます。
    • ただしNo.216瑞鳳は、迷彩を再現するには塗装が必要です。
  • フジミ
    • フジミより瑞鳳が新規金型で2014年末に発売されました。
    • 大戦末期の迷彩仕様で難易度は高めですが、飛行甲板迷彩塗装の原寸大見本が付属しています。
    • なお翌年には祥鳳も発売されています。
翔鶴型

翔鶴型空母のキットはタミヤとフジミより発売されています。

  • フジミ
    • フジミのキットはタミヤの後発なだけあり、考証がより正確です。
    • 超絶ディティールとパーツ数の上級者向けのキットとなっています。
    • 特-52翔鶴および特-62瑞鶴は、一部のパーツが追加されたアップデート版になります。
    • それに伴い、旧版の特-52及び-62は絶版になりました。(旧版もまだ市場に流通している思われるので、購入の際は要確認を)
    • 共通改修点として、元々3パーツ構成だったマストに加えて、一体成型のものが新たに付属し組みやすくなっています。
    • Ver.1.1翔鶴は、開戦時かマリアナ沖海戦時の選択式のキットとなっています。
    • Ver.1.2瑞鶴は、左舷の高射装置を1基とするパーツが追加されています。(旧版は翔鶴と同じ2基となっており、史実と異なっていた)
    • なお、1944年のレイテ沖海戦時の瑞鶴は、それまでの戦訓から舷窓は埋められており、艦尾甲板上には対潜爆雷を搭載していたとされます。特シリーズNo.50のキットではそこまで表現されていませんので、こだわる場合は改造が必要です。
飛鷹型

飛鷹型空母のキットは隼鷹がタミヤより発売されています。飛鷹はフジミから発売されています。

  • フジミ
    • タミヤ隼鷹発売から40年以上の時を経て、飛鷹がフジミから初のプラキット化。その後、隼鷹も発売されました。
    • 超絶ディティール&パーツ数のキットですが、新しい製品ということもありフジミの空母の中では手を出しやすいキットです。
    • 残念ながら格納庫内部の再現まではされていません。
龍鳳

龍鳳のキットはフジミとピットロードより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    フジミ龍鳳特-641942年
    就役時
    零戦52型九七式艦攻彗星天山2012年
    特-771944年零戦21型零戦52型九九式艦爆天山2013年
    特-24
    (旧・特-65)
    1945年
    最終時
    零戦52型彗星天山流星彩雲2019年
    2012年
    特24は2ピース機銃付き
    ピットロード龍鳳W1461942年
    就役時
    零戦21型九九式艦爆九七式艦攻2012年洋上/フルハル選択可
    W1471945年
    最終時
    零戦52型彗星天山2012年洋上/フルハル選択可
  • 概要
    大鯨実装で艦これにも登場した龍鳳は、プラモ界ではフジミ、ピットロードが競合し高レベルなキットが発売されています。
    両社とも最新考証を取り入れた精密指向のキットです。
    両キットの大きな違いとしてフジミは低価格、ピットはカラーでの詳細な塗装説明付きとなっています。
    軽空母ですがどちらのキットも上級者向けです。
    ちなみにピットロードからは空母改装前の大鯨のレジンキットも発売されていますが、
    マストや一部の甲板を真鍮線やプラ板から自作する必要があり、超上級者向けです。
    なお2017年に発売された大鯨は、プラキットとしては初の製品です。
千歳型

千歳型空母のキットはアオシマ及びピットロードが発売しています。
また、アオシマから千歳が2014年9月に艦これパッケージ版で発売されてます。
成形色と付属デカールで、最終時の迷彩塗装も再現できるとのこと。
後日WLシリーズで空母千歳千代田が販売されました。

  • 概要
     ピットロードの千歳型は2004年に販売された物で現在のキットと比べるとモールドがあっさりしています。
     アオシマの千歳型は2015年に販売された物で精密に出来ており、格納庫も再現されています。
大鷹型

大鷹型空母のキットはアオシマより発売されています。

  • 概要
    • 2017年春イベントで実装された大鷹型のキットは アオシマから3隻全てがキット化されています。
    • 1982年当時の設計のため、考証は古く、モールドもあっさりしています。
    • ただし同型艦のキットが他社からは出ていないため、より正確な考証のキットにするためには改造が必須となります。

※こちらに新田丸級貨客船時代のキットを参考程度に乗せています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様発売年備考
    アオシマ新田丸506竣工時1982年のちの冲鷹
    八幡丸507竣工時1982年のちの雲鷹
    春日丸508架空船1982年大鷹のif仕様
  • 概要
    • 新田丸級貨客船のキットは3隻ともアオシマからキット化されています。
    • 春日丸は客船として就役することなく最初から空母として竣工したため、架空設定のキットとなっています。
    • 客船であるためデッキの塗り分けが面倒で、それに部品の精度の悪さが加わり非常に難易度の高いものとなっています。
大鳳

大鳳のキットはタミヤとフジミより発売されています。

  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    タミヤ大鳳2111944年
    マリアナ沖海戦時
    零戦52型彗星天山流星彩雲1972年ラテックス甲板仕様
    フジミ大鳳特-421944年
    マリアナ沖海戦時
    零戦52型彗星天山2010年木甲板仕様
    2024年に製品番号が特-21に変更されて廃版
    特-49烈風流星彩雲2011年ラテックス甲板仕様
    艦載機は計画時のもので史実とは異なるif仕様
    2024年に絶版
    特-211944年
    マリアナ沖海戦時
    零戦52型彗星天山2018年上記2種類の飛行甲板が付属、2024年のリニューアルでラテックス甲板パーツが廃止
    特-21(リニューアル)1944年
    マリアナ沖海戦時
    零戦52型・零戦21型(爆装)・彗星・天山2024年木甲板仕様のみ
    新規設計パーツを追加
  • 概要
    大鳳は太平洋戦争後半に竣工し、艦歴も3か月と短いことから、大鳳を撮影した写真は10枚も見つかっていません。飛行甲板上を写した一枚を除きいずれも遠景で不鮮明なことから、これら写真と残存する日米の図面資料からの推測から考証が立てられています。
    タミヤとフジミで細部にかなりの違いがあるのはこのためでもあります。
    近年は、大鳳の飛行甲板上とみられる写真も見つかったことから、現在は木甲板説が有力となっています。
    最近の研究では、あ号作戦(マリアナ沖海戦)時に、外舷と甲板に迷彩塗装が施されていたことが判明しています。しかし、詳細な写真が現存しないため、どのような迷彩パターンだったかは判りません。ゆえに各メーカーは従来の軍艦色で塗装指示しています。
  • タミヤ
    • タミヤ大鳳は、大鳳を建造した川崎重工によって戦後制作された模型がモデルとなっています。生みの親が残された資料から作った模型ということで、その特徴を良く捉えたタミヤのキットは、発売当時は評価が高いものでした。
    • のちに図面や新たに見つかった写真から考証が進んだため、今の目ではモールドがあっさり気味で、実艦とは程遠い艦容となってしまいました。
    • フジミと比べると組みやすいキットなので、初心者の方や改造して遊びたい方はタミヤを選ぶと良いでしょう。
  • フジミ
    • フジミのキットは近年の最新考証を取り入れた精密指向のキットです。
    • 新説の木甲板仕様の他に、旧説のラテックス甲板仕様の2種類を発売していましたが、2024年になると後述の経緯により、ラテックス甲板仕様は絶版となりました。
      • フジミの大鳳は、飛行甲板の艦首側を白く塗装するように指示しています。これは艦首側から着艦する目印だったと考察されています。
    • フジミ特-42大鳳は箱絵が2種類ありますが中身は同じです。
      • 2024年に製品番号が特-21に変更。替わりに「航空母艦 雲龍」が特-42の製品番号を引き継ぎました。購入時は注意が必要です。
    • 特-49はラテックス甲板仕様の大鳳です。
      • 艦載機は当初の計画時に想定されていたものの、各機種の開発が遅れて搭載が叶わなかった、烈風流星彩雲です。つまり本製品は史実とは異なるif仕様です。
      • 2024年の特-21のリニューアル発売に伴い、特-49ラテックス甲板仕様の大鳳は絶版となりました。替わりとして 「敷設艦 津軽 昭和16年/昭和19年」に特-49の製品番号が割り当てられています。購入の際は要注意です。
    • 特-21の大鳳は、ラテックス甲板仕様と新説の木甲板仕様の2種類が付属した選択式のキットとなっていました。また葛城天城同様、初回限定で2ピース構成の九六式25ミリ機銃が付属していました。
    • 特-21の大鳳は、2024年にリニューアル発売され、木甲板パーツのみが付属する「日本海軍航空母艦 大鳳(木甲板)」に製品名が変更となり、パッケージも木甲板の大鳳の絵画に改められました。
      • そして、2ピース構成の九六式25ミリ機銃をはじめとした精密な新規設計パーツが追加され、従来品よりディテールアップしています。一部の新規パーツは、塗り分けしやすいパーツ構成になっています。
      • 艦載機についても新たな考察がなされ、従来の零戦52型・彗星・天山に加えて、零戦21型(爆装)が追加されました。なお大鳳に搭載されていた零戦は、52型・21型いずれも中島飛行機製が多かったようですので(ついでに言うと天山も中島飛行機製)、それを念頭に塗料を選び、色分けするとよいでしょう。
      • 一部のユーザーから、艦橋の左舷側の外部通路が、艦尾に向かって緩やかな下り坂で表現されている点がおかしいと指摘されています。そもそも大鳳は写真も含めて資料がろくに残っていないため、金型設計者が推測から製作しています(後述の信濃についても同じ)。あまり神経質になる必要はないと思われます。
雲龍型

雲龍型空母のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードより発売されています。

  • アオシマ
    • アオシマの場合飛行甲板の迷彩を一部デカールで再現しているので、フジミ製よりも塗装は楽です。
    • 3隻全てがキット化されています。
  • フジミ
    • お馴染みの超絶ディティール&パーツ数の上級者向けキットなっています。
    • 雲龍の迷彩は全て塗装で再現する必要があります。そのため飛行甲板迷彩塗装の原寸大見本が付属しています。
    • 特EASYシリーズでも雲龍がキット化されており、こちらはシールと成形色で迷彩も再現可能です。
    • 特-40の雲龍葛城天城と同様の仕様にアップグレードされたキットで、成形色はライトグリーンとなり迷彩デカールが付属します。また竣工時と最終時の選択式となっているので、今後はこの製品が定番となる模様。
    • 2018年に天城及び葛城のキットが発売され、飛行甲板のパーツは最近の水準のにアップグレードされています。
    • 雲龍とは異なり成形色はライトグリーンとなり、迷彩デカールが新たに付属。そして初回限定で2ピース構成の九六式25ミリ機銃が付属するなど単なるバリエーションキットではなく、雲龍型のアップデート版とも言える仕様となっています。
    • なお葛城には戦後の復員船時代を再現できるデカールが付属しています。
  • ピットロード
    • ピットロード版は2003~2004年にかけて各艦ごとに発売された物を統合し、2011年に雲龍として再発売したものです。
    • 天城葛城のパーツも含まれており、どれか一艦を選んで作ることが可能です。
    • 後発の二社に比べると若干の考証の不備がありますが、修正は可能です。
信濃

信濃のキットはタミヤとフジミより発売されています。

  • 概要
    信濃は未完成のまま撃沈され、南海トラフの深海に沈んでいるため海底調査も行えていません。
    どのキットも空母として完成した姿で販売されていますが、あくまで想像の域。すなわち架空艦に近いものであり、金型設計者に依存している部分が大きいです。
    コンクリート剥き出しだった飛行甲板については、本艦竣工前に発生したフィリピン沖海戦(エンガノ岬沖海戦)参加時の瑞鶴などに迷彩塗装が施されていたことから、このまま完成ということはありえず、呉海軍工廠でさらに手を加えられる予定だったと言われています。
    そのため、どのメーカーの考証が正確なのかということは深く考えない方がいいでしょう。
    フジミはそのことをあえて逆手に取り、従来の軍艦色(横須賀海軍工廠色)に成形色を変更したif仕様版も発売しています。
  • タミヤ
    • タミヤ信濃はウォーターラインにおける精密キットの先駆けともいえるキットです。
    • 戦艦大和とのわずかな船体形状の違いも再現されています。
    • 艦自体が巨大な上、細かなパーツが多く迷彩塗装が必要であるなど上級者向けキットです。
  • フジミ
    • フジミからは艦NEXTシリーズで、多色成型&スナップフィット仕様の信濃の発売されました。
    • 迷彩は艦橋周辺は成型色ごとにパーツが分割されているほか、舷側はリアルシールでの再現とされているため、迷彩塗装が苦手な方にもお勧めです。また、塗装派にも塗りやすくて優しいキットとなっています。
    • 煙突の形状や後部短艇甲板付近の構造などは記念の資料や考証を元に再現されています。
    • また成型色を従来の軍艦色(横須賀海軍工廠色)にした特別仕様版も製品化しています。
Lexington級
  • 概要
  • タミヤ
    • タミヤのサラトガは久々のWL完全新作ということもあり、精密さと組みやすさを兼ね備えた良キットです。
    • 価格は4倍になりますが、エッチングパーツ付属のバージョンも発売されています。
    • 時代設定は、船体をネイビーブルー1色に塗ったメジャー21迷彩塗装が施された夜間空母仕様。ゆえに塗装が比較的簡単です。
    • 艦載機のアヴェンジャーヘルキャットは、右主翼にレーダーを搭載した夜戦仕様で、このキットにしか付属しません。
      • 一部のユーザーからは、艦載機を多数搭載可能なアメリカ空母の割りに、付属する艦載機パーツの数が少ないとの不満もあります。この艦載機とデカールは分売されていないため、買い足しもできません。
    • タミヤのキットが入手しやすさと部品の精度の高さの点で他社より優れているので、迷ったらこのキットを買うといいでしょう。
      • ただし、左右分割式の船体を組むと、合わせ目が片方の舷側に来る構造なので、合わせ目が気になる人はパテで埋める作業が要ります。
  • フジミ
    • フジミからはレキシントンサラトガの両方がキット化されています。
    • 1970年代に発売されたキットのためディティールの甘さが目立ちますが、その分低価格なので試しに買って巨大な船体を楽しむのもいいでしょう。
  • ピットロード
    • ピットロードの製品は中国トランぺッター社製です。
  • モン モデル
    • 中国の新興メーカーであるモンモデル社からはレキシントンがキット化されており、フジミのNEXTシリーズのような色プラ&スナップフィットキットとなっています。
    • ただし、接着やパーツの加工をしないと部品がうまくフィットしないなど、国産キットと同じ感覚で組むとキツイ面があります。
  • 注意:香港DRAGON社にもレキシントンのキットがありますが、これはエセックス級空母のレキシントン(CV-16)であり、艦これ実装の(CV-3)ではないので注意を。
Graf Zeppelin級
  • トランペッター
    • 中国トランペッター社製キットが発売されています。
    • 従来同社の1/700艦船模型は一部を除いてピットロードブランドとして発売されてきましたが、2017年夏発売の新製品から直接トランペッター版が入荷するようになっています。
    • 二番艦ペーター・シュトラッサー(未成艦)も発売されています。
  • 若干スケールは異なりますが1997年にドイツレベル社から1/720で発売されており、1/700 艦隊これくしょんプラモデルシリーズのコラボモデルとしてSP枠で発売されました。
Ark Royal
  • 概要
  • アオシマ
    • 2015年に発売され、同社の英空母製品化ラッシュの一番手となりました。
    • 艦歴のほぼ全時期がそれぞれキット化されていて、作り分けられるようになっています。
    • 艦載機は新規開発パーツに加えて、従来の共通パーツも付属しています。
    • 最終時のキットには同艦を撃沈したUボートが新規開発パーツで付属しています(フルハル仕様とWL仕様の選択式)。
    • ただし比較的最新の製品の割りには、パーツの合いがあまり良いとは言えません。パーツが合わず隙間ができる場合は、パテで埋めるなどの処理が必要です。
    • なお、甲板へと続く艦橋の引き扉については全て開いた状態でモールドされています。ドイツ海軍U81潜水艦の雷撃によって浸水し、総員退艦命令が出された写真(艦橋の扉が開いた状態になっている)を参考に設計したのではないかと言われています。気になる人は、引き戸のディテールを削り取り、開口部はプラ板なりで塞ぐとよいでしょう。
  • トランペッター
    • 中国トランペッター社製から製品化されています。
    • グラーフの項目でも説明がありましたが従来のピットロードではなく、トランぺッターブランドでの発売となっています。
    • キットは完全新規設計のキットとなります。
  • ドイツレベル社から1/720のキット(40年以上前に発売された物)もあり、トライバル級駆逐艦が付属しています。
  • フジミのシーウェイモデルから発売されているのはこの三代目アークロイヤルではなく、名前を受け継いだ四代目の別の艦なので注意。
Essex級
  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    ハセガワエセックス707アヴェンジャーヘルキャットコルセアヘルダイバー1974年短船体型
    ヨークタウンII7091992年
    タイコンデロガ710長船体
    ハンコック7081974年
    ピットロードエセックスW185ヘルキャットアヴェンジャードーントレスヘルダイバー2016年
    ヨークタウンIIW912006年店頭在庫のみ
    タイコンデロガW98
    ハンコックW99
    DRAGONエセックス70491943年
    1944年
    ヘルキャットアヴェンジャードーントレス2005年
    ホーネット(CV-12)70851945年ヘルキャットアヴェンジャーヘルダイバー2009年
    ランドルフ(CV-15)70501944年2015年
    レキシントン(CV-16)70511945年2015年
    ハンコック(CV-19)70561945年2006年
    ボクサー(LPH-4)70701959年シーホース2007年強襲揚陸艦
    ボノム・リシャール(CV-31)70631950年コルセア・パンサー・クーガー・バンシー・スカイレイダー・ドラゴンフライ2007年朝鮮戦争時
    アンティータム(CV-36)70641953年2009年アングルド・デッキ改装後
    プリンストン(CVS-37)70791954年トラッカー・シーバット2008年対潜空母
    トランペッターイントレピッド(CVS-11)067431968年スカイホーク・クルセイダー・シースプライト・スカイレイダー・トレーサー2022年アングルド・デッキ改装後
  • 概要
    なお艦これに登場したIntrepidは、WW2後の大改装後状態のキットしかなく、大戦中のものは当時の姿で再現された同型艦のキットから改造するしかありません。
    短船体型なので、エセックスやヨークタウン(CV-10)のキットからの流用がお勧めです。
  • ハセガワ
    • 同型艦4隻がキット化されています。
    • 1970年代のキットということもあり、左舷や船尾の考証に間違いが見受けられます。
    • ヨークタウンIIは同名の艦(ヨークタウン級のCV-5)との混合を避けるため、「II」という名称になっているようです。
    • 1992年に発売された同型艦2隻は1970年代発売のキットの流用となっています。
    • 海外メーカー品と比べると組みやすいですが、接着位置がわかりずらい箇所があるので仮組みはしっかり行ってから接着した方がよいです。
  • ピットロード
    • ピットロードの製品は中国トランぺッター社製です。
    • ラインナップはハセガワと同じですが、ネームシップであるエセックス以外は店頭在庫分のみの取り扱いです。
  • DRAGON
    • 香港のメーカーDRAGONのキットはエッチングパーツも付属した豪華なキットです。
    • パーツも精密なため、上級者向けのキットとなっています。
    • ただし流通数が少なく再販もあまり行われていない模様。
  • トランペッター
    • 中国のトランペッター社のIntrepidは、アングルド・デッキを装備した戦後の大改装後を再現したキットです。
    • レーダー等のエッチングパーツ付属。艦載機はクリア成形で、ベトナム戦争参戦時の機体が付属しています。
  • ドイツレベルから、近似スケールの1/720でIntrepidがキット化されています。今の目で見ると見劣りする品物で、どうしても1/700程度でIntrepidの名前を冠したキットが欲しいという方以外にはお勧めできません。
    • 大して数のないレベルの1/720を狙ったように実装してるのは…多分有名艦だから被ってるんでしょう。
Yorktown級
  • タミヤ
    • タミヤのヨークタウン級空母は、ホーネット(CV-8)を最初として1974年に発売された、WLシリーズでも初期のキットです。多数ある機銃の銃身を同梱のエナメル線から切り出して作るよう指示があったり、複雑な波形の迷彩が施されていたりなど、試されるキットです。
    • タミヤのヨークタウン級は、本来の1/700よりも若干小さく、全長が1センチ足りません。これは当時キットの設計時にあたった資料の数字が、船体から突き出た構造物ぶんの長さを含んでいないものだったからと云われています。※
    • 一方で、飛行甲板下の格納庫が再現されているなど、前年発売の名キット隼鷹の素性の良さも引き継いでいます。
    • タミヤのホーネットには陸軍爆撃機B-25ミッチェル16機が付属しており、ドーリットル空襲時が再現できます。その代わり、通常の艦上機が付属していません。
    • ホーネットと同じ年に発売されたエンタープライズ(CV-6)には通常の艦上機が同梱されています。コルセアアヴェンジャーなど大戦半ば以降に登場した機体がチョイスされ、太平洋戦争後期をイメージした仕様です。
    • ネームシップのヨークタウン(CV-5)は、ホーネットから40年近くを経て2012年に発売されました。発表時にはリニューアルが期待されましたが、74年発売のホーネットに新規パーツを加えての再現となりました。ドーントレスデバステーターワイルドキャットと太平洋戦争前期の艦載機が同梱されています。

※船の長さを表す諸元には垂線間長や登録長といったものがあり、これらは船の舳先や船体よりはみ出た甲板上の構造物を含んでいない数字だったりするので、結果として、本来のスケールよりも小さく出来上がる……といったことが起こります。こうした数字の取り違えによる悲劇は、近年発売されたキットでも時折起きています。

  • ピットロード
    • ピットロードのホーネットは中国トランペッター製です。全長は正確な1/700スケールで、かつタミヤよりもどっしりした印象の船体となってます。
    • B-25に加え、1942年当時の通常の艦上機もセットされており、ドーリットル空襲から南太平洋海戦までを再現できます。
    • 後年発売された特別仕様では、漂流中だったホーネットを魚雷処理した駆逐艦「巻雲」を同梱したものが発売されました。
  • トランぺッター
    • ピットロードブランドでのヨークタウン級はホーネットのみで、ヨークタウンとエンタープライズは日本国内の代理店によって輸入されたトランぺッターの製品が販売されてます。
  • 童友社
    • 童友社の製品は韓国のアカデミー社製です。童友社の艦船プラモでありながら多色成型スナップフィットモデル「凄!プラモデル」シリーズではありませんがノウハウの名残りから差し込みピンや船体、艦底、甲板パーツの大まかな色分けが施されてます。エンタープライズのみが発売されています。
  • アカデミー
    • 童友社の供給元で、2017年に2番艦のエンタープライズを。2022年にネームシップのヨークタウン(CV-5)を発売しています。今作からアカデミーの1/700スケールキットで定番だったMCPシリーズではなくなりましたがエンタープライズには差し込みピンや大まかな色分けなどMCPシリーズの名残りがあります。ヨークタウン(VC-5)はエンタープライズとは異なる機銃台座等のパーツを再現し差し込みピンの名残りもありますが艦底、甲板パーツの色分けが廃止されグレー一色に統一されましたので注意です。
Illustrious級
  • 概要
    イギリス海軍の装甲空母です。船体と飛行甲板が一体化されているため組み立て自体は難しくありません。
    ただ、時期によって形態差が激しく、特にWW2半ば以降は複雑な迷彩塗装が採用され、この時期の姿を再現するには塗装が難関です。また、時期によって塗装パターンが変更されていたため、どの時期を再現したいのかは入念なリサーチが必要です。
  • アオシマ
    • アオシマのイラストリアス級は、WLシリーズ初期の1974年に発売されていましたが、2016年にネームシップのイラストリアス、2017年に姉妹艦ビクトリアスが完全リニューアルされました。
    • しかし、一部設備の省略や、艦橋の正面の窓を表現していないなど、リニューアルしたにもかかわらず全体的にディテールが甘めとの指摘もあります。
  • フライホーク
    • 中国のフライホーク社からはネームシップのイラストリアスが発売されています。精密なプラパーツが特徴ですが、エッチングパーツも付属しています。ボーナスパーツが付属した『豪華版』も発売されました。
    • 同社のカタログでは同型艦のヴィクトリアスやフォーミダブルもアナウンスされており、発売が待たれます。
Independence級
  • 主なキット
    メーカー艦名キットNo.キット仕様付属艦載機発売年備考
    ピットロードインディペンデンスW41990年※絶版
    洋上/フルハル選択可
    スペイン海軍空母デダロのデカール付き
    ベロー・ウッドW51990年※絶版
    洋上/フルハル選択可
    フランス海軍空母ボア・ベロー、ラファイエットのデカール付き
    ドラゴンプリンストン70141996年洋上/フルハル選択可
    インディペンデンス70541943年F6FTBF2006年洋上/フルハル選択可
    姉妹艦サン・ジャシント、モンテレーのデカール付属
    エッチングパーツ付属
    ベロー・ウッド7058F6FTBF2007年洋上/フルハル選択可
    エッチングパーツ付属
    ヴィー・ホビーインディペンデンスVEEV570242025年洋上モデル
    通常版
    デカール付属
    VEEE570242025年上記の豪華版。PEパーツ、金属パーツ、甲板マスキングシート付属
  • 概要
    • 元はピットロードから、ネームシップのインディペンデンスと3番艦ベロー・ウッドが発売されていました。
    • のちに金型が香港のドラゴンに移り、2番艦のプリンストンとして発売されました。2000年代に入ってからは、新規金型のフライトデッキやエッチングパーツ他を追加したプレミアム版として、インディペンデンスとベロー・ウッドが発売されています。
    • ピットロード版では、3番艦ベロー・ウッドのキットに、戦後フランスへ供与されたのちのボア・ベロー、ラファイエット(旧ラングレー)のデカールが付属していました。