元のおすすめ艦隊プラモデルに戻りたい場合は、こちらから。
- おすすめの1/700キット
初心者の方はまず1/700スケールのキットを作ってみましょう。
作りたい艦が大型艦の場合でも、練習を兼ねてまずは駆逐艦類の小型艦を1つは作る事を強くおススメします。
『水上機母艦』
日本海軍では様々な水上機母艦を運用していました。
どちらかというとマイナーな艦種になりますが、1/700ではきっちり発売されています。
秋津洲のキットはアオシマとピットロードが発売しています。
- 主なキット
- 概要
- 秋津洲は艦尾に飛行艇を引き揚げ、補給・整備をするための艦で、飛行艇用の明石とも言える性格の船です。
水上機母艦に分類される物の他の艦とは違い、航行中に航空機の発艦は不可能で、また飛行艇を搭載しての航行も出来なかったようです。
- 秋津洲は艦尾に飛行艇を引き揚げ、補給・整備をするための艦で、飛行艇用の明石とも言える性格の船です。
- アオシマ
- アオシマのキットは、フジミのNEXTシリーズのように甲板や飛行艇のランナーが色プラになっているので、塗装しなくてもそれなりに見れるキットとなっています。
- 船体の迷彩も付属のデカールで再現できますが、マークソフターなどを使用しないと本体に馴染みにくいので注意が必要です。
- ピットロード
- アオシマが発売するまで唯一のキットでした。
- 古いキットでありアオシマ製より若干高額なので、今となってはあまりお勧めできないかも。
- 2017年に、洋上/フルハル選択式でエッチングパーツや迷彩デカールをセットにしたリニューアル版が発売されました。
『空母』
実は空母は艦船模型最難関だったりします。なんと言っても飛行甲板にズラリと並べる艦載機の製作が非常に面倒です。
また日本海軍の空母の特徴として平らな甲板とは対照的に武装や支柱などで船体横側の構造が複雑な艦が多く特に甲板の接着の際には注意しましょう。
しかし、艦載機を並べないなら、甲板上の構造物が少ない空母キットは意外と手早く組み上げられるのも特徴です。
2016年に発売されたフジミの艦NEXTの赤城は色プラ&スナップキットとなっており、空母キット入門にお勧めです。
他におススメのキットを挙げるとするならば、アオシマの蒼龍、飛龍、龍驤、千歳型、ハセガワの赤城(No.227)、祥鳳でしょうか。
タミヤの隼鷹は古いキットでディティールもあっさりしていますが、部品数も抑えられており、パーツの合いも良いので作りやすいです。
タミヤの翔鶴型も作りやすいですが、かなりあっさりしている印象です。
アオシマの龍驤(ソロモン海戦仕様および艦これ仕様)は飛行甲板のパーツが成型色違いで2つ入っているので、素組でもある程度見栄えのある仕上がりになります。
他のウォーターラインの空母キットは古いものが多いですね。
特にハセガワの加賀は初心者は手を出さない方がいいです。
鳳翔、加賀はある程度慣れてからフジミのキットを作ることをおススメします。
※大戦中のアメリカ空母や戦争後期の日本空母には複雑な迷彩が施されていました。初心者の方は十分気を付けてください。
艦これで実装された天城は、雲龍型の項目を参照ください。
各キットの簡単な解説
天城型のキットはハセガワとフジミが発売しています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 ハセガワ 赤城 227 1941年
真珠湾攻撃時
・
1942年
ミッドウェー海戦時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2014年 220 1927年~1935年
三段甲板時九〇式艦戦・一三式艦攻 2008年 フジミ 赤城 特-35 1941年
真珠湾攻撃時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2010年 NX-04 2016年 多色成形&スナップフィット NX-04UG 2017年12月予定 上記製品のアップグレード版 天城 特-46 1917年~1922年
八八艦隊完成予想図2011年 巡洋戦艦 赤城 特-61 2012年 赤城・加賀セット 特SP-20 1941年
真珠湾攻撃時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2013年 木甲板デカール付属 大和/赤城旗艦セット 特SP-12 1942年
ミッドウェー海戦時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2012年 日の丸デカール
木甲板デカール付属
- 概要
- ハセガワ
- フジミ
- フジミのキットは最新考証をもとに開戦時の赤城を見事に再現していますが、パーツが多い上細かく上級者向きです。
- 特-46及び特-61はワシントン海軍軍縮条約以前の八八艦隊整備計画における巡洋戦艦としての完成予想図となっております。
- 2016年に発売された艦NEXT赤城は、接着剤不要かつ塗装もしなくても完成させられる、空母キット入門にお勧めのキットです。
加賀のキットはハセガワとフジミより発売されています。
- 主なキット
- 概要
- ハセガワ
- ハセガワの加賀は最古参のキットで、相方の赤城が2014年にリニューアルされただけにこちらもリニューアルが望まれます。
- 資料不足の頃に発売されたため考証が進んだ現在では間違いが多く、また成型不良も目立ちます。
- フジミ
- フジミのキットは最新考証をもとにしているためその点は正確ですが、細かいパーツが多く上級者向けです。
- 三段甲板時のキットも発売さています。
※特-48加賀は箱絵が2種類ありますが中身は同じです。
龍驤のキットはフジミとアオシマから発売されています。
- 主なキット
- 概要
- フジミ
- 最初期のリニューアルキットとなっており、旧キットと比べて考証が新しくなり、パーツも精密でシャープになっています。
- 特シリーズ最初期のキットであるため、超絶ディティールとは言い難いキットです。(あの金剛よりも後の発売とは思えないレベル…)
- また一部設計ミスがあったり、一部パーツをエッチングで代用しているなど上級者向けのキットとなっています。
- アオシマ
- 艦これパッケージ仕様やスポット生産を経て、第二次ソロモン海戦時の龍驤がWLシリーズの仲間入りをしました。
- 新しいキットということもあり、パーツの一体化も進んでおり空母としては組みやすい構成のキットとなっています。
- フジミ製と比べるとモールドがだるかったりシャープさに欠けたりと、上級者にはちょっと物足りないかもしれません。
- 総評すると両社とも一長一短な面がある共存関係にある状態なので、自分の技量に応じて購入するキットを選択するといいでしょう。
蒼龍のキットはアオシマとフジミより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 アオシマ 蒼龍 222 1941年
真珠湾攻撃時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2009年 1942年
ミッドウェー海戦時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2010年 1938年
就役時九六式艦戦・九六式艦爆・九六式艦攻 2010年 1942年
インド洋海戦時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2013年 格納庫再現
翼を折りたたんだ状態の艦載機も付属フジミ 蒼龍 特-76 1941年
真珠湾攻撃時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2013年 特-82 1938年
就役時九六式艦戦・九六式艦爆・九六式艦攻 2013年 特-16 1938年
1941年九六式艦戦・零戦21型・九六式艦爆・九六式艦攻 2017年 コンパチブル仕様
- 概要
アオシマとフジミどちらもとても良いキットです。
両社の違いを挙げるならばフジミはよりディティールが細かく、アオシマはより組みやすくなっています。
様々なバリエーションがあるため各海戦時の違いを見比べてもおもしろいでしょう。
フジミの特-16の蒼龍は真珠湾攻撃時か就役時の選択式のキットとなっています。
※なおフジミの特-16が従来品の仕様を統合し値上げした製品であることから、従来品の通常版キットは絶版になる可能性があります。
祥鳳型空母のキットはハセガワとフジミから発売されています。
- 主なキット
- 概要
- ハセガワ
- リニューアル期初期のキットなため現在の目から見るとモールドは甘めです。
- ですが軽空母ということもありパーツ数は少なく、初心者の方にも組みやすいと思われます。
- ただしNo.216瑞鳳は、迷彩を再現するには塗装が必要です。
翔鶴型空母のキットはタミヤとフジミより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 タミヤ 翔鶴 213 1941年真珠湾攻撃時
~
1942年零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 1993年 瑞鶴 214 1944年
レイテ沖海戦時零戦52型・彗星・天山・流星・彩雲 1994年 223 1941年
真珠湾攻撃時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2011年 フジミ 翔鶴 特-41 1941年
真珠湾攻撃時零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2010年 翔鶴 Ver.1.1 特-52 南太平洋開戦
マリアナ沖海戦時零戦52型・零戦21型・彗星12型・九九式艦爆・九七式艦攻・天山 2016年 マスト部分と格納状態の係船桁の新規パーツ付属 瑞鶴 特-50 1944年
レイテ沖海戦時零戦21型・零戦52型・九七式艦攻・天山 2011年 瑞鶴 Ver.1.2 特-62 1941年 零戦21型・九九式艦爆・九七式艦攻 2016年 メインマスト・起倒式無線アンテナのパーツの新規パーツ追加 翔鶴・瑞鶴
セット特SP-11 1941年~1942年 零戦52型・九九式艦爆・九七式艦攻・天山 2012年 - 概要
- タミヤ
- フジミの静模脱退後のラインナップの埋め合わせで発売されたキットです。
- タミヤらしい作りやすいキットですが、精密キットが主流となった現在ではかなりあっさりした印象を受けるかもしれません。
- また考証的にも間違った部分があります。
- フジミ
- フジミのキットはタミヤの後発なだけあり、考証がより正確です。
- 超絶ディティールとパーツ数の上級者向けのキットとなっています。
飛鷹型空母のキットは隼鷹がタミヤより発売されています。飛鷹はフジミから発売されています。
- 主なキット
- 概要
- タミヤ
- タミヤの隼鷹は古参キットでありながら、当時としては珍しい格納庫が再現されているなど、現在でも全く見劣りしない優良キットです。フジミ製登場まで1/700では唯一の飛鷹型キットでした。
- ですがさすがに成型不良が目立ちはじめ、モールドも少々あっさりして感じるかもしれません。
- 1990年代に発売された同社翔鶴型よりも完成度が高いと言われ続けてるオーパーツキットです。
龍鳳のキットはフジミとピットロードより発売されています。
大鷹型空母のキットはアオシマより発売されています。
- 主なキット
- 概要
- 2017年春イベントで実装された大鷹型のキットは アオシマから3隻全てがキット化されています。
- 1982年当時の設計のため、考証は古く、モールドもあっさりしています。
- ただし同型艦のキットが他社からは出ていないため、より正確な考証のキットにするためには改造が必須となります。
※こちらに新田丸級貨客船時代のキットを参考程度に乗せています。
- 主なキット
- 概要
- 新田丸級貨客船のキットは3隻ともアオシマからキット化されています。
- 春日丸は客船として就役することなく最初から空母として竣工したため、架空設定のキットとなっています。
- 客船であるためデッキの塗り分けが面倒で、それに部品の精度の悪さが加わり非常に難易度の高いものとなっています。
大鳳のキットはタミヤとフジミより発売されています。
- 主なキット
- 概要
大鳳は太平洋戦争後半に竣工し、艦歴も3か月と短いことから、大鳳を撮影した写真は10枚も見つかっていません。飛行甲板上を写した一枚を除きいずれも遠景で不鮮明なことから、これら写真と残存する日米の図面資料からの推測から考証がたてられています。
タミヤとフジミで細部にかなりの違いがあるのはこのためでもあります。 - タミヤ
- タミヤ大鳳は、大鳳を建造した川崎重工によって戦後制作された模型がモデルとなっています。生みの親が残された資料から作った模型ということで、その特徴を良く捉えたタミヤのキットは、発売当時は評価が高いものでした。のちに図面や新たに見つかった写真から考証が進んだため、今の目ではモールドがあっさり気味です。
- フジミと比べると組みやすいキットなので、初心者の方はタミヤを選ぶと良いでしょう。
雲龍型空母のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 アオシマ 雲龍 226 最終時 零戦52型、彗星12型、天山・流星改
彩雲・桜花2013年 格納庫再現
翼を折りたたんだ状態の艦載機も付属2012年 初回限定生産版
クリヤ-甲板・エッチングパーツ付属
他はNo.226と同じ天城 225 最終時 零戦52型・紫電改・彗星・天山・流星改・彩雲 2012年 格納庫再現
翼を折りたたんだ状態の艦載機も付属葛城 224 最終時 零戦52型・烈風・彗星・天山・流星改・彩雲 2012年 フジミ 雲龍 特-69 就工時 烈風・彗星・天山・流星改・彩雲 2012年 特-70 最終時 烈風・彗星・天山・流星改・彩雲・桜花 2012年 特-42 竣工時
最終時零戦52型・零戦21爆装・彗星・天山・桜花 2018年 細部の違いを専用パーツで再現 天城 特-17 竣工時 零戦52型・零戦21型・彗星・天山 2018年 葛城 特-82 竣工時
最終時烈風・流星・彩雲 2018年 ピットロード 雲龍 W141 最終時 零戦52型・彗星12型・彗星33型・天山・彩雲 2011年 格納庫再現
エッチングパーツ付属
天城、葛城とのコンパチ - 概要
2014年夏イベントより順次実装された雲龍型のキットは3社が競合する状態となっています。
アオシマ、フジミ版は最新キットなので考証的な差異はほとんどありません。
キットの内容や各メーカーの特徴などを踏まえ、好みのメーカーのキットを選ぶと良いでしょう。
- アオシマ
- アオシマの場合飛行甲板の迷彩を一部デカールで再現しているので、フジミ製よりも塗装は楽です。
- 3隻全てがキット化されています。
- フジミ
- お馴染みの超絶ディティール&パーツ数の上級者向けキットなっています。
- 雲龍の迷彩は全て塗装で再現する必要があります。そのため飛行甲板迷彩塗装の原寸大見本が付属しています。
- 特EASYシリーズでも雲龍がキット化されており、こちらはシールと成形色で迷彩も再現可能です。
- 特-40の雲龍は葛城・天城と同様の仕様にアップグレードされたキットで、成形色はライトグリーンとなり迷彩デカールが付属します。また竣工時と最終時の選択式となっているので、今後はこの製品が定番となる模様。
- 2018年に天城及び葛城のキットが発売され、飛行甲板のパーツは最近の水準のにアップグレードされています。
- 雲龍とは異なり成形色はライトグリーンとなり、迷彩デカールが新たに付属。そして初回限定で2ピース構成の九六式25ミリ機銃が付属するなど単なるバリエーションキットではなく、雲龍型のアップデート版とも言える仕様となっています。
- なお葛城には戦後の復員船時代を再現できるデカールが付属しています。
信濃のキットはタミヤとフジミより発売されています。
- 主なキット
- 概要
- タミヤ
- タミヤ信濃はウォーターラインにおける精密キットの先駆けともいえるキットです。
- 戦艦大和とのわずかな船体形状の違いも再現されています。
- 艦自体が巨大な上、細かなパーツが多く迷彩塗装が必要であるなど上級者向けキットです。
- フジミ
- フジミから多色成型&スナップフィット仕様の信濃の発売されました。
- 迷彩は艦橋周辺は成型色ごとにパーツが分割されているほか、舷側はリアルシールでの再現とされているため、迷彩塗装が苦手な方にもお勧めです。また、塗装派にも塗りやすくて優しいキットとなっています。
- 煙突の形状や後部短艇甲板付近の構造などは記念の資料や考証を元に再現されています。
- 信濃は未完成のまま沈没し、南海トラフの深海に沈んでいるため海底調査も行えていません。
どのキットも空母として完成した姿で販売されていますが、設計者に依存している部分が大きいです。
そのため、どのメーカーの考証が正確なのかということは深く考えない方がいいでしょう。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 タミヤ サラトガ 713 1945年
硫黄島の戦い(デタッチメント作戦)時アヴェンジャー・ヘルキャット 2014年 フジミ レキシントン SWM-24 ドーントレス・アヴェンジャー・ワイルドキャット 1992年 内容は1975年発売のキットと同じ サラトガ SWM-25 ピットロード レキシントン W167 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2014年 洋上/フルハル選択可 サラトガ W82 1936年 TG2・F3F・BFC・SBU 2006年 MENG MODEL(モン モデル) レキシントン MENPS-002 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2016年 洋上/フルハル選択可
多色成形・スナップフィット
- 概要
- タミヤ
- タミヤのサラトガは久々のWL完全新作ということもあり、精密さと組みやすさを兼ね備えた良キットです。
- 価格は4倍になりますが、エッチングパーツ付属のバージョンも発売されています。
- タミヤのキットが入手しやすさと部品の精度の高さの点で他社より優れているので、迷ったらこのキットを買うといいでしょう
- フジミ
- ピットロード
- ピットロードの製品は中国トランぺッター社製です。
- モン モデル
- 中国の新興メーカーであるモンモデル社からはレキシントンがキット化されており、フジミのNEXTシリーズのような色プラ&スナップフィットキットとなっています。
- ただし、接着やパーツの加工をしないと部品がうまくフィットしないなど、国産キットと同じ感覚で組むとキツイ面があります。
- 注意:香港DRAGON社にもレキシントンのキットがありますが、これはエセックス級空母のレキシントン(CV-16)であり、艦これ実装の(CV-3)ではないので注意を。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 トランペッター グラーフ・ツェッペリン 06709 AR-195・Bf-109T・Ju-87・Fi-167 2017年 ペーター・シュトラッサー 06710 AR-195・Bf-109T・Ju-87・Fi-167 2018年 - 概要
- トランペッター
- 中国トランペッター社製キットが発売されています。
- 従来同社の1/700艦船模型は一部を除いてピットロードブランドとして発売されてきましたが、2017年夏発売の新製品から直接トランペッター版が入荷するようになっています。
- 二番艦ペーター・シュトラッサー(未成艦)も発売されています。
- 若干スケールは異なりますが1997年にドイツレベル社から1/720で発売されており、1/700 艦隊これくしょんプラモデルシリーズのコラボモデルとしてSP枠で発売されました。
- 主なキット
- 概要
- アオシマ
- 2015年に発売され、同社の英空母製品化ラッシュの一番手となりました。
- 艦歴のほぼ全時期がそれぞれキット化されていて、作り分けられるようになっています。
- 艦載機は新規開発パーツに加えて、従来の共通パーツも付属しています。
- 最終時のキットには同艦を撃沈したUボートが新規開発パーツで付属しています(フルハル仕様とWL仕様の選択式)。
- トランペッター
- 中国トランペッター社製から製品化されています。
- グラーフの項目でも説明がありましたが従来のピットロードではなく、トランぺッターブランドでの発売となっています。
- キットは完全新規設計のキットとなります。
- ドイツレベル社から1/720のキット(40年以上前に発売された物)もあり、トライバル級駆逐艦が付属しています。
- フジミのシーウェイモデルから発売されているのはこの三代目アークロイヤルではなく、名前を受け継いだ四代目の別の艦なので注意。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 ハセガワ エセックス 707 アヴェンジャー・ヘルキャット・コルセア・ヘルダイバー 1974年 短船体型 ヨークタウンII 709 1992年 タイコンデロガ 710 長船体 ハンコック 708 1974年 ピットロード エセックス W185 ヘルキャット・アヴェンジャー・ドーントレス・ヘルダイバー 2016年 ヨークタウンII W91 2006年 店頭在庫のみ タイコンデロガ W98 ハンコック W99 DRAGON エセックス 7049 1943年
1944年ヘルキャット・アヴェンジャー・ドーントレス 2005年 ホーネット(CV-12) 7085 1945年 ヘルキャット・アヴェンジャー・ヘルダイバー 2009年 ランドルフ(CV-15) 7050 1944年 2015年 レキシントン(CV-16) 7051 1945年 2015年 ハンコック(CV-19) 7056 1945年 2006年 ボクサー(LPH-4) 7070 1959年 シーホース 2007年 強襲揚陸艦 ボノム・リシャール(CV-31) 7063 1950年 コルセア・パンサー・クーガー・バンシー・スカイレイダー・ドラゴンフライ 2007年 朝鮮戦争時 アンティータム(CV-36) 7064 1953年 2009年 アングルド・デッキ改装後 プリンストン(CVS-37) 7079 1954年 トラッカー・シーバット 2008年 対潜空母 トランペッター イントレピッド(CVS-11) 06743 1968年 スカイホーク・クルセイダー・シースプライト・スカイレイダー・トレーサー 2022年 アングルド・デッキ改装後
- 概要
なお艦これに登場したIntrepidは、WW2後の大改装後状態のキットしかなく、大戦中のものは当時の姿で再現された同型艦のキットから改造するしかありません。
短船体型なので、エセックスやヨークタウン(CV-10)のキットからの流用がお勧めです。
- ハセガワ
- 同型艦4隻がキット化されています。
- 1970年代のキットということもあり、左舷や船尾の考証に間違いが見受けられます。
- ヨークタウンIIは同名の艦(ヨークタウン級のCV-5)との混合を避けるため、「II」という名称になっているようです。
- 1992年に発売された同型艦2隻は1970年代発売のキットの流用となっています。
- 海外メーカー品と比べると組みやすいですが、接着位置がわかりずらい箇所があるので仮組みはしっかり行ってから接着した方がよいです。
- ピットロード
- ピットロードの製品は中国トランぺッター社製です。
- ラインナップはハセガワと同じですが、ネームシップであるエセックス以外は店頭在庫分のみの取り扱いです。
- DRAGON
- 香港のメーカーDRAGONのキットはエッチングパーツも付属した豪華なキットです。
- パーツも精密なため、上級者向けのキットとなっています。
- ただし流通数が少なく再販もあまり行われていない模様。
- トランペッター
- 中国のトランペッター社のIntrepidは、アングルド・デッキを装備した戦後の大改装後を再現したキットです。
- レーダー等のエッチングパーツ付属。艦載機はクリア成形で、ベトナム戦争参戦時の機体が付属しています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 タミヤ ホーネット 110 1942年 B-25ミッチェル 1974年 エンタープライズ 112 1944年 ヘルキャット・コルセア・アヴェンジャー・ヘルダイバー 1974年 ヨークタウン 712 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2012年 ピットロード ホーネット W101 1942年 B-25ミッチェル・ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2006年 洋上/フルハル選択可 W207NH 1942年 B-25ミッチェル・ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2019年 洋上/フルハル選択可
エッチング製の旗竿・旗が付属W207SP 1942年 B-25ミッチェル・ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2020年 洋上/フルハル選択可
夕雲型駆逐艦「巻雲」付属トランぺッター ヨークタウン 06707 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2017年 洋上/フルハル選択可 エンタープライズ 06708 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2018年 童友社 エンタープライズ 700 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2018年 アカデミー製OEM
洋上/フルハル選択可
多色成形・スナップフィットアカデミー ヨークタウン 14229 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2022年 洋上/フルハル選択可
多色成形・スナップフィットエンタープライズ 14224 1942年 ドーントレス・デバステーター・ワイルドキャット 2017年
- タミヤ
- タミヤのヨークタウン級空母は、ホーネット(CV-8)を最初として1974年に発売された、WLシリーズでも初期のキットです。多数ある機銃の銃身を同梱のエナメル線から切り出して作るよう指示があったり、複雑な波形の迷彩が施されていたりなど、試されるキットです。
- タミヤのヨークタウン級は、本来の1/700よりも若干小さく、全長が1センチ足りません。これは当時キットの設計時にあたった資料の数字が、船体から突き出た構造物ぶんの長さを含んでいないものだったからと云われています。※
- 一方で、飛行甲板下の格納庫が再現されているなど、前年発売の名キット隼鷹の素性の良さも引き継いでいます。
- タミヤのホーネットには陸軍爆撃機B-25ミッチェル16機が付属しており、ドーリットル空襲時が再現できます。その代わり、通常の艦上機が付属していません。
- ホーネットと同じ年に発売されたエンタープライズ(CV-6)には通常の艦上機が同梱されています。コルセアやアヴェンジャーなど大戦半ば以降に登場した機体がチョイスされ、太平洋戦争後期をイメージした仕様です。
- ネームシップのヨークタウン(CV-5)は、ホーネットから40年近くを経て2012年に発売されました。発表時にはリニューアルが期待されましたが、74年発売のホーネットに新規パーツを加えての再現となりました。ドーントレス、デバステーター、ワイルドキャットと太平洋戦争前期の艦載機が同梱されています。
※船の長さを表す諸元には垂線間長や登録長といったものがあり、これらは船の舳先や船体よりはみ出た甲板上の構造物を含んでいない数字だったりするので、結果として、本来のスケールよりも小さく出来上がる……といったことが起こります。こうした数字の取り違えによる悲劇は、近年発売されたキットでも時折起きています。
- ピットロード
- トランぺッター
- ピットロードブランドでのヨークタウン級はホーネットのみで、ヨークタウンとエンタープライズは日本国内の代理店によって輸入されたトランぺッターの製品が販売されてます。
- 童友社
- 童友社の製品は韓国のアカデミー社製です。童友社の艦船プラモでありながら多色成型スナップフィットモデル「凄!プラモデル」シリーズではありませんがノウハウの名残りから差し込みピンや船体、艦底、甲板パーツの大まかな色分けが施されてます。エンタープライズのみが発売されています。
- アカデミー
- 童友社の供給元で、2017年に2番艦のエンタープライズを。2022年にネームシップのヨークタウン(CV-5)を発売しています。今作からアカデミーの1/700スケールキットで定番だったMCPシリーズではなくなりましたがエンタープライズには差し込みピンや大まかな色分けなどMCPシリーズの名残りがあります。ヨークタウン(VC-5)はエンタープライズとは異なる機銃台座等のパーツを再現し差し込みピンの名残りもありますが艦底、甲板パーツの色分けが廃止されグレー一色に統一されましたので注意です。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 付属艦載機 発売年 備考 アオシマ イラストリアス 702 1940年~ 1974年 718 1940年~1942年 コルセア・F4F・シーファイア・シーハリケーン・フルマー・ソードフィッシュ 2016年 共通英艦載機パーツ付属 1940年
ベンガジ攻撃作戦ウォーラス・スクア・フルマー・ソードフィッシュ 2020年 限定版
SM.79雷撃機6機付属
共通英艦載機パーツ付属ビクトリアス 701 1941年~1944年 コルセア・ワイルドキャット・シーファイア・ソードフィッシュ 1974年 717 1941年~1942年 コルセア・マートレット・シーファイア・シーハリケーン・バラクーダ・スクア・ソードフィッシュ 2017年 共通英艦載機パーツ付属 フライホーク イラストリアス 1116 1940年 フルマー・ソードフィッシュ 2021年 洋上/フルハル選択可 ヴィクトリアス 1135 開発中? フォーミダブル 1152 開発中?
- 概要
- アオシマ
- アオシマのイラストリアス級は、WLシリーズ初期の1974年に発売されていましたが、2016年にネームシップのイラストリアス、2017年に姉妹艦ビクトリアスが完全リニューアルされました。
- フライホーク
- 中国のフライホーク社からはネームシップのイラストリアスが発売されています。精密なプラパーツが特徴ですが、エッチングパーツも付属しています。ボーナスパーツが付属した『豪華版』も発売されました。
- 同社のカタログでは同型艦のヴィクトリアスやフォーミダブルもアナウンスされており、発売が待たれます。
- 主なキット
- 概要
- 元はピットロードから、ネームシップのインディペンデンスと3番艦ベロー・ウッドが発売されていました。
- のちに金型が香港のドラゴンに移り、2番艦のプリンストンとして発売されました。2000年代に入ってからは、新規金型のフライトデッキやエッチングパーツ他を追加したプレミアム版として、インディペンデンスとベロー・ウッドが発売されています。
- ピットロード版では、3番艦ベロー・ウッドのキットに、戦後フランスへ供与されたのちのボア・ベロー、ラファイエット(旧ラングレー)のデカールが付属していました。