No.242 | ||||
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Swordfish | 艦上攻撃機 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | +2 | 雷装 | +3 | |
爆装 | 対空 | |||
対潜 | +4 | 索敵 | +1 | |
命中 | +1 | 回避 | ||
戦闘行動半径 | 3 | |||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発解禁日:2020年10月16日、改修可 2017年6月作戦報酬 Ark Royal/改の初期装備 2017年夏イベントE-1甲、E-3乙,丙作戦突破報酬 期間限定任務『秋刀魚漁:漁を全力で支援する覚悟です!』選択報酬 任務「演習ティータイム!」選択報酬 | ||||
改修更新 | ||||
Swordfish →*1 Swordfish Mk.II(熟練) | ||||
複葉非全金属製の旧世代機でありながら、高い信頼性と運用性を誇る、 メカジキの名を持つ紅茶の国の艦上攻撃機。 航空母艦「Ark Royal」搭載の本機は、戦艦「Bismarck」と英艦隊との激闘に大きな一撃を放ちます。 旧式ながら赫々たる戦果をおさめた傑作機、遂に実装です! |
ゲームにおいて 
- 2017/07/28実装。同日には上位機種としてSwordfish Mk.II(熟練)も同時実装されている。
- 雷装+3は艦攻最弱で、航空戦の威力は低い。砲撃戦威力も九七式艦攻と同程度と旧式機相応の性能。
- 2017夏イベE7甲報酬のSwordfish Mk.III(熟練)では、索敵等も大幅に向上。砲撃戦火力でも、軽空母/護衛空母向けの性能になっている。
日本製旧式機でも、大幅向上の熟練隊も居るから多少はね
- 2017夏イベE7甲報酬のSwordfish Mk.III(熟練)では、索敵等も大幅に向上。砲撃戦火力でも、軽空母/護衛空母向けの性能になっている。
- 特殊要素として、Ark Royalに本機を積むと夜戦に参加できる。仕様についてはArk Royal改を参照。
- また空母夜襲カットインの構成機体にもなる。夜攻とは異なり単独での夜間航空攻撃は不可。夜間航空攻撃用の攻撃力は持っており、夜間機ほどではないが零戦62型(爆戦/岩井隊)より若干高い。
- これら2点は派生型のMk2、Mk3でも同様である
- 2020/03/27に本機の改修及びSwordfish Mk.II(熟練)への改修更新が可能となった(熟練搭乗員×1を要する)。
- 2020/10/16付けで遂に開発可能となった。同日にFulmarの開発も解禁されている。
- 第1艦隊旗艦をArk Royalに設定する必要がある。同日にArk Royalの建造も解禁されたため、未着任の提督は大型艦建造でまず彼女と出会うことが求められる。
- 開発値は弾薬テーブル最低値【10/11/10/10】またはボーキテーブル最低値【10/10/10/11】。Fulmarを同時に狙うならボーキテーブル。
- さらに同日の新イヤーリー任務「精鋭複葉機飛行隊の編成」でSwordfish Mk.II(熟練)への更新が実装。
- Ark Royalに本装備改修★maxを第1スロットに装備。さらに熟練搭乗員×1と弾薬・ボーキサイト×1,500ずつ用意し、本装備×1とFulmar×2を廃棄する。
- 先行して改修更新が実装されているが、通常の改修更新と比較して【開発資材×18/改修資材×9】を節約できる。
- Spitfire Mk.IはArk Royalでは開発できないので両立は不可。
- 運営が秋刀魚漁支援について、「秋刀魚支援では、装備選択も大切です!(中略)空母機では低速で海上を飛行できる紅茶の国のあの機体なども有効です!」と発言しており、かつ秋刀魚12尾達成報酬として2機獲得できる選択肢もあり、秋刀魚漁支援の装備の一つとして有効といえる。*2
- 航空戦などで飛んでいく艦載機のエフェクトはSwordfish専用の複葉機グラになっている。
- 2020/03/27には水上爆撃機型のSwordfish(水上機型)が、2020/03/31には水偵型のSwordfish Mk.II改(水偵型)が実装された。Swordfishの可能性は無限大である。
装備ボーナスについて 
- 特定艦に装備した時、パラメータが更に変化する装備ボーナスがある。(2021/02/05追加)
- 搭載一個ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
- 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に計算される。
- 対象艦と各ボーナス値は下表の通り。艦種該当艦は艦娘名一覧(艦種別)で確認を。
艦名記載は、その値が適用される一番下の改造段階が基準。
小ネタ 
- 元ネタはイギリス王立海軍で活躍した複葉複座艦上雷撃機のフェアリー ソードフィッシュ*3Mk.IIと思われる。「ソードフィッシュ」とはメカジキのこと。
- 設計・開発を行ったフェアリー・アヴィエーション社は第一次大戦中に創業し、海軍向けを中心に戦闘機・攻撃機・哨戒機などを多数手がけた。
- なお、社名は創業者の苗字にちなみ、”Fairey”とつづる。残念ながら「妖精=”Fairy”」ではない。
- 設計・開発を行ったフェアリー・アヴィエーション社は第一次大戦中に創業し、海軍向けを中心に戦闘機・攻撃機・哨戒機などを多数手がけた。
- フェアリー社はイギリス空軍*4の出した複座雷撃機と三座偵察・観測機の競争試作に応じる傍ら、ギリシア海軍航空隊向けの偵察・観測機を独自に設計しており、両者はおおむね似通った設計になっていた。
ギリシアが新機材に関心を失ったこともあり、フェアリー社はこの設計を雷撃機と偵察・観測機の統合案として空軍に提出した。- これがソードフィッシュの試作初号機となったT.S.R*51であり、1933年3月21日に初飛行し、9月に事故で失われるまでに良好な成績を収めた。
- これを受けた空軍は1934年、あらためて三座雷撃・観測・偵察機の競争試作を命じた。
同年4月17日に初飛行した発展型のT.S.R2も良好な成績を収め、翌1935年にソードフィッシュの名で制式採用され、1936年より量産が開始された。
- 機体やエンジンにニックネームを付けるのは洋の東西を問わないが、ソードフィッシュにつけられたのはストリングバック=紐で編んだ籠である
- 上下の主翼を支える何本もの支柱とあちこちに張り巡らされた強度補強用の鋼線が籠のように見えるからだろう。後期型になると魚雷、爆弾、ロケット弾、対艦レーダーとなんでも積み込んでいたのもあるが
- 機体は金属フレームに羽布張り*6の複葉固定脚機という当時としても幾分保守的な設計であったが、同時に極めて頑丈でもあった。艦攻として当然のことだが、主翼は後方に折りたたむことが可能。零観と同様の方式である。
- 魚雷搭載時は最大速度230km/h、実用上昇限度は3200m、
航続距離も840kmと行動力はかなり低い。もっとも航続距離に関しては、日米と空母の運用思想が違うので単純に比較はできない面もある。新幹線よりちょっと遅くて富士山を飛び越せない……
実はソードフィッシュが制式化された時点では、世界で最も順調に雷撃機の開発を進めていたのはイギリスなのである。
日本は九試艦攻(後の九七式)に苦戦しており、しかも歴代の三菱製艦攻はライセンス生産の液冷エンジンに端を発して実用性に難を抱える機体ばかりで、
急遽「つなぎ」として空技廠が設計した九六式艦上攻撃機(B4Y)がそれに当たる。航続距離こそ1500kmと長かったが、鋼管羽布張りの複葉機で飛行性能もほとんど変わらない。
アメリカに至っては完全に出遅れており、ソードフィッシュの制式化が決まった時点では、マーチンT4M*7という雷撃機を使用していた。
T4Mの制式採用は1928年、さらにT4M自体1926年に開発されたマーチンT3Mの焼き直しでしかなかった。
ソードフィッシュは制式化の段階では間違いなく世界最高水準の雷撃機だったのである。 - これだけ遅いというのは低速性能が極めて高いということでもある。航行中の空母から発艦する際には、合成風力を稼ぐ機動は不要だった。
また、風向き次第では停泊中の空母から装備を抱えて発艦することも珍しくなかったという。 - また運動性は極めて高く、雷撃機としては珍しく急降下爆撃も可能だった。操縦は容易で信頼性も高く、搭乗員や整備員からの評価は極めて高かった。
- 760kg魚雷または700kgまでの機雷や爆弾類を搭載可能というのは少し後輩の九七式艦攻やTBDにやや劣る程度。ゲームでの性能も、こんなものといったところだろう。
- 魚雷搭載時は最大速度230km/h、実用上昇限度は3200m、
- 艦これにおいてはビスマルク追撃戦の立役者として名高いだろうか。
- ビスマルクがドイツ空軍哨戒圏への脱出を遂げようとしていた1941年5月26日の夜、空母アーク・ロイヤルより発艦した15機が荒天をついて雷撃を行った。
両舷方向から投下された12本のうち2本が命中、艦尾に命中した1本のためビスマルクは操舵装置を破壊されてしまう。この一撃がビスマルクの脱出を阻止し、結果的にその死命を制したのだった。- なお、24日から25日にかけての夜にもヴィクトリアス航空隊の9機が悪天候下で夜間雷撃を敢行し、魚雷1本を命中させている。いずれも機載対水上レーダーが可能にした戦果であった。
- 一連の攻撃では「ソードフィッシュが遅すぎて対空砲の信管調定装置が対処できない」「175ヶ所被弾しながら生還」といった有名な逸話が産まれている。
- ビスマルクがドイツ空軍哨戒圏への脱出を遂げようとしていた1941年5月26日の夜、空母アーク・ロイヤルより発艦した15機が荒天をついて雷撃を行った。
- 一方で翌年2月の「チャンネルダッシュ」では手痛い敗北をこうむっている。
- ドイツ軍の欺瞞作戦や英軍内部の連携不足*8により、護衛戦闘機10機・攻撃隊6機で迎撃態勢を整えたドイツ艦隊に突入する羽目になってはどうしようもなかった。
- ソードフィッシュ隊は全滅し、18名のうち部隊を率いたエスモンド少佐を含む13名が戦死。なお、エスモンド少佐はビスマルク追撃戦に際してヴィクトリアスの攻撃隊を率いた人物であった。
- この戦闘を目の当たりにしてドイツ側の巡洋戦艦シャルンホルスト艦長ホフマン大佐は「かわいそうに。大型艦相手にあんなにのろくちゃ自殺も同然じゃないか*9」と同情の言葉さえ掛けているほど。
- エスモンド少佐には戦死後、ビクトリア十字勲章が追贈され遺体は授与式の一月半後にテムズ川の河口に漂着した
- また、1940年11月11日に決行されたジャッジメント作戦、すなわちタラント軍港空襲ではイラストリアス航空隊がリットリオをはじめ三隻の戦艦を雷撃により大破着底させた。
- 実のところ作戦的・戦略的な影響は決して大きくはなかったのだが、タラント空襲は航空攻撃が戦艦に対して優位に立つ転換期の嚆矢となった戦いとして意義づけられている。
- この約1年後、タラント軍港空襲を研究した日本海軍は空母6隻を投入して真珠湾攻撃を実施するのである。
- また、マタパン岬沖海戦ではクレタ島より出撃したソードフィッシュがポーラに魚雷を命中させ、電源喪失・航行不能に追い込んだ。
なお、この戦果を挙げたトレンス=スペンス大尉機は、タラント空襲でリットリオに魚雷を命中させてもいる。
- 実のところ作戦的・戦略的な影響は決して大きくはなかったのだが、タラント空襲は航空攻撃が戦艦に対して優位に立つ転換期の嚆矢となった戦いとして意義づけられている。
- 太平洋方面では配備数の少なさに加えて東洋艦隊が現存艦隊主義を取ったこともあり、前線で活動した事例は極めて少ない。
- わずかにシンガポールで観測や夜間爆撃に投入されたり、インド洋方面の基地で少数が運用されたりしたにとどまる。
- 対独開戦時には既に旧式化しつつあったソードフィッシュは、やがて最前線での対艦攻撃任務をアルバコアやバラクーダ、TBFといった後継機に譲っていった。
- しかしそれはソードフィッシュが第一線を離れたというわけではなかった。優れた低速性能や安定性を活かし、対潜哨戒や夜間攻撃に投入されたのだ。
- 1943年には3インチロケット弾を装備可能となったMk.2、さらに魚雷運用能力の替わりに大型の新型レーダーを搭載したMk.3が開発され、大西洋や北極海などで大きな戦果を挙げた。
- なお、対水上レーダー自体は1940年ごろからMk.1への搭載が始まっている。
上述のビスマルク追撃戦のほか、1941年12月21日にはジブラルタル基地所属機が、航空機としては世界で初めて夜間に潜水艦を発見・撃沈する戦果を挙げている。 - Mk.3が搭載したASV*10Mk.3/Mk.11レーダーとMk.1やMk.2のASVMk.2レーダーの違いはというと、より短波長(=高分解能)であることが何より重要である。
これにより、1944年以降搭載されたASV Mk.11では海況が非常に穏やかな場合に限るものの、潜望鏡やシュノーケルのみが海面上にある場合でも潜水艦を探知することが可能になり、対潜戦の効率は大きく上昇したのだった。
- なお、対水上レーダー自体は1940年ごろからMk.1への搭載が始まっている。
- イギリスの護衛空母HMSフェンサー(元米ボーグ級クロータン)は、搭載する第842飛行中隊のソードフィッシュによって1944年2月~5月の間にUボート4隻を撃沈、英空母の最多潜水艦撃沈記録を打ち立てている*11。
- 英海軍が空母艦載機によって沈めたUボートは、空母機のみで13隻、他の艦艇と共同でも13隻となっているが、そのうちソードフィッシュによるものは空母機のみで12.5隻、水上艦艇と共同で8隻とトップである。
- 生産は1944年に終了したが作戦行動は1945年初頭まで続けられ、最後の実戦部隊が解隊されたのはドイツ降伏後の5月21日のことだった。
- なお、初期型であるMk.1には水上機型も存在する。偵察・観測機として30年代半ばに戦艦や巡洋艦に広く搭載された。
- しかし、オーストラリア自治領が独自に発注したスーパーマリン・シーガルMk.5飛行艇が良好な成績を示したため、イギリスもこれをウォーラスとして採用。巡洋艦の搭載機を中心に急速に置き換えられていった。
- 第二次大戦では一部の戦艦がソードフィッシュを運用していた。ノルウェーはナルヴィクにおけるウォースパイト搭載機の活躍が有名。
- イギリスやカナダに複数のソードフィッシュが保存されており、中には現在でも飛行可能な機体も存在する。
- スピットファイアやハリケーン同様、飛行可能な機体はエアショーや国家的行事で飛行することがあり、1982年のフォークランド紛争終結直後には、帰国したイギリス艦隊上空を現役の陸海空軍機に混ざって祝賀飛行している。
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