No.153 | ||||
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![]() | 大鳳(たいほう) | 大鳳型 1番艦 装甲空母 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 67 | 火力 | 0 / 49 | |
装甲 | 40 / 79 | 雷装 | 0 | |
回避 | 33 / 57 | 対空 | 42 / 79 | |
搭載 | 61 | 対潜 | 0 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 47 / 74 | |
射程 | 短 | 運 | 2 / 19 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 70 | 弾薬 | 65 | |
搭載 | 装備 | |||
18 | 零式艦戦62型(爆戦) | |||
18 | 彗星 | |||
18 | 天山 | |||
7 | 未装備 | |||
改造チャート | ||||
大鳳 → 大鳳改(Lv40) | ||||
図鑑説明 | ||||
航空母艦「大鳳」です。 飛行甲板まで十分な防御を施された最新鋭の正規空母です。密閉型の格納庫も素敵でしょ? え? ガスが溜りやすい…ですって…失礼しちゃう。こ、今度は絶対に大丈夫! |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:能登麻美子、イラストレーター:島田フミカネ |
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入手/ログイン | そう…私が大鳳。 出迎え、ありがとうございます。 提督…貴方と機動部隊に勝利を! |
母港/詳細閲覧 | はい。最新式の密閉型の格納庫です。流星でも烈風でも問題ありません。 |
提督。大鳳の装甲甲板、気になりますか? | |
そんなに、甲板の色が気になるの?…提督の顔が近くて…私の方が、気になるわ。 | |
母港/詳細閲覧(新年) | 提督、艦隊は新年を迎えました。本年も大鳳、そして、第一機動艦隊をどうぞよろしくご指導下さい。どうぞお願い致します。 |
母港/詳細閲覧(バレンタイン) | ふふっ、作っちゃった。大鳳特製、彗星艦爆型チョコレート。提督、ちゃんと食べてくれるかな。……ふふっ、綺麗に包もうっと。 |
母港/詳細閲覧(三周年記念) | 提督。艦隊三周年、本当におめでとうございます! この大鳳もお祝い申し上げます! これからもご一緒に頑張って参りましょう! |
母港/詳細閲覧(四周年記念) | 提督。艦隊四周年を迎えました、おめでとうございます! 大鳳、お祝い申し上げます! これからもご一緒に…あ、はい!よろしくお願いします! |
母港/詳細閲覧(梅雨) | 雨が続くと、艦載機の訓練に支障が出るわね。航空隊の練度も心配。うーん……。 |
そうか! 荒天時運用の訓練と考えればいいのよね。よし! 艦載機の皆さん、訓練に……あれ? 皆さん? ……あれ? | |
母港/詳細閲覧(16秋) | 翔鶴さん、瑞鶴さん、いつもありがとう。私、お芋を焼いてみたの。どう、ご一緒に? 食物繊維は体にいいのよ? |
母港/詳細閲覧(17初夏) | なんでしょう…何か今年も乗り越えた気がします。提督、私…どこか変ですか? そう? 気のせい…かな? 心配かけてすみません。 |
母港/詳細閲覧(鎮守府秋刀魚祭り) | み、皆さんどうしたんですか? その編成、装備は一体……。え? 北方秋刀魚漁支援……ですか? そ、そうですか。そう…… |
母港/詳細閲覧(Xmas) | 提督、メリークリスマス! 翔鶴さんも瑞鶴さんも、ほら楽しそう。……え? ……た……たた、楽しそう? ……ね、提督! はい、乾杯! |
母港/詳細閲覧(師走) | あら磯風さん。どうしたの、その格好? ……大掃除? そうか、もうそんな季節ね。私も参加しなくちゃ。ええと、ほうきほうき……。 |
編成 | 今日はいい風…。正規空母大鳳、出撃します! |
出撃 | 皆いい?行くわよ?第一機動部隊、出撃! |
今日はいい風…。正規空母大鳳、出撃します! | |
遠征選択時 | いい風ね。 |
アイテム発見 | いい風ね。 |
開戦 | 最新鋭の装甲空母の本当の戦い、見せてあげる! |
航空戦開始時 | 烈風と流星…。この編隊を見たかったの…! |
最新鋭の装甲空母の本当の戦い、見せてあげる! | |
夜戦開始 | そうね。この際、徹底的に撃滅しましょう! |
攻撃 | 優秀な子たち、本当の力を見せてあげて! |
そうね。この際、徹底的に撃滅しましょう! | |
小破 | この程度、この大鳳はびくともしないわ! |
はっ!ばっ、爆発!?燃料庫は?燃料は大丈夫!? | |
中破/大破 | ああっ!ね、燃料が!引火に気をつけないと! |
勝利MVP | 提督。あなたと勝利を刻むって言ったでしょう?負けないわ! |
旗艦大破 | この程度、この大鳳はびくともしないわ! |
帰投 | 作戦完了!艦隊、泊地に帰投しました。 |
補給 | 万全の補給と訓練があれば、七面鳥などとは言わせないわ! |
改装/改修/改造 | いいじゃない!助かるわ。 |
いい風ね…。 | |
うん、悪く無いわね。 | |
入渠(小破以下) | そうね。小さな傷が命取りになることもあるわ。 |
入渠(中破以上) | この際きちんと直しておくことも大切ね。 |
建造完了 | 新造艦の建造が終わったわ! |
戦績表示 | 提督!ご報告です。 |
轟沈(反転) | また…沈むのね…。でも…今度は暴れて見せたでしょ…?いいわ…。満足…よ。 |
時報 | 深夜零時です。今日はこの大鳳が、提督に時間をお知らせするわね。 |
マルヒトマルマル。んっ?一緒に訓練する?いいわね。 | |
マルフタマルマル。最新鋭だからって、そんなジロジロ見られると、困ります! | |
マルサンマルマル。提督、少し仮眠しませんか?え?大丈夫なの? | |
マルヨンマル…マル。すぅ…はっ!わ、私、寝てませんよ?はい! | |
マルゴーマルマル。朝です。走り込みから始めましょうか!え?デイリー? | |
マルロクマルマル。提督、朝ご飯はなにが良いですか?間宮さんの和定食? | |
マルナナマルマル。体力作りは基本中の基本です。朝ご飯前にまず腹筋ですね! | |
マルハチマルマル。朝食、おいしかったですね!さぁ、次は筋トレです! | |
マルキュウマルマル。提督、なに作戦前から疲れた顔してるんです?大丈夫? | |
ヒトマルマルマル。さぁ、そろそろ本格的に作戦開始ですね! | |
ヒトヒトマルマル。良い感じですね!提督、体力付いてきたんじゃないですか? | |
ヒトフタマルマル。お昼です。この艦隊ではどんなカレーが出るのかしら。 | |
ヒトサンマルマルです。ええっ!秘書艦が持ち回りでカレーを作るんですか!? | |
ヒトヨンマルマル。ごめんなさい、すっかり遅くなってしまって…。大鳳カレー、です。 | |
ヒトゴーマルマル。どうでした?私のカレー。おいしかった…の?よかった! | |
ヒトロクマルマル。夕方は事故が起こりやすいです。気を引き締めていきましょう! | |
ヒトナナマルマルです。えっ?遠くで爆音が!?怖い、怖いですね。火の用心です。 | |
ヒトハチマルマル。あの、すみません。誘爆だけは怖くって…。敵は怖くないんです! | |
ヒトキュウマルマル。提督が、貴方がいるから、今の私は安心してます。ほんとです。 | |
フタマルマルマル。あの彗星のこと?そうね。忘れたことはないわ。 | |
フタヒトマルマル。もうこんな時間?提督といると時間が経つのが早い。不思議。 | |
フタフタマルマル。提督、今日のお仕事は終了ですね。夜食はお酒でもどうですか? | |
フタサンマルマル。提督は飲み過ぎると…あら?フフ、寝顔は可愛いのね。フフフ。 | |
放置時 | 提督!この大鳳を待たせるなんて…なんて言わないわ。訓練や戦略は大事。十分に準備してから出撃しましょ? |
ゲームにおいて 
- 2013年12月24日の「大型艦建造」と共に実装。2020年梅雨&夏イベント「侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦」E-7で初ドロップするまでは入手方法は大型建造のみだった。
イベントドロップも連合艦隊での出撃が必要なため入手には大量の資材と運が要求されるが、それに見合った活躍はしてくれるだろう。 - 大鳳は「タウイタウイサーバ開設記念艦」であり、実装予告はかなり早い段階からされていた。
- 味方陣営初の装甲空母という艦種であり、他空母系と違って中破状態でも艦載機を飛ばすことができるのが最大の特長。
- ただし大破および夜戦時は他の空母と同じく行動不可な上、回避と耐久の問題で中破率自体はほかの空母と同じくらいかそれ以上なので注意。
- 後半のマップでは開幕攻撃が効きにくく、砲撃戦が重要なので、大鳳の中破でも攻撃を期待できる特性の恩恵は意外と大きい。
- ルート制御での扱いは、原則として正規空母扱い。
- 艦種別の入渠時間が駆逐艦と同列の1.0倍になっていたが、2014年1月22日のメンテナンスにて修正され、他の正規空母と同じ2.0倍になった。
- 完全にあきつ丸と修理係数が反対でした。本当にありがとうございました(あきつが実装時、修理係数2倍、大鳳が1倍で、現在は逆)。
- 2014年2月26日のメンテナンスで開発可能となるまで、彼女の持参装備が零式艦戦62型(爆戦)の唯一の入手手段であった。
- 更に、改造するとSホロ戦闘機、試製烈風 後期型などを持ってきてくれるのも嬉しい。
- 大破時や夜戦時は他の空母同様行動できないこと以外に、改造前後で運用方法が大きく変わるという点も留意しておきたい。
- 未改造時の総搭載数こそ61と改造後の飛鷹型に劣るが、装甲空母の特殊能力もあり、十分に高い戦闘能力を持つ。
- 軽空母以上正規空母未満と言った位置の搭載数と五航戦改の燃費も、装甲空母の特殊能力とのトレードオフと考えれば十分住み分けは出来る。
改造後は代償こそあれ、全航空母艦中第6位の艦載機(86機)を運用可能な装甲空母となる。*1 - その代償に燃費も悪くなり、燃料消費では加賀改以上となってしまう。他の戦力と相談し、うまく活用してあげたい。
2隻目以降あるいは戦力に余裕がある場合は、敢えて改造せずにLvカンストまで育成というのも一考である。
ただし、それでも翔鶴型の改二よりはマシな部類。改造で増える搭載機数などを考えるとそれほど大きなデメリットとは言いづらい。
- 装甲自体は流石の国内空母系最高であるものの、耐久値は正規空母間の比較で下位であり、回避もSaratoga Mk.II Mod.2に次いでワースト2位である。各種資材を消費しやすい為、改造前後の燃費の差も含め、運用時は留意したい。
- 装甲空母という特性もあり未改造でも強力な彼女だが、いうまでもなく相応の代償もある。
- 翔鶴改二甲および瑞鶴改二甲の実装により、味方陣営唯一の装甲空母ではなくなった。
試製甲板カタパルトと改装設計図を使って改二にした上で、さらにもう一度コンバート改造する必要がある翔鶴型の改二甲と、改二未実装の大鳳を単純に比較はできないが、翔鶴型改二甲は火力や回避が大きく上回る代わりに、搭載機数や燃費は大鳳改の方が上回る。
また、翔鶴型改二甲は将来的に「噴式(ジェット)艦載機と大重量艦載機が搭載可能になる」という運営Twitterの予告があるが、後者に該当すると思われる試製景雲(艦偵型)は未改造の大鳳も装備が可能で、装甲空母専用の艦載機となっている。
ただし、噴式艦載機も同じように大鳳でも装備できるようになるかどうかは不透明である。
2016年12月9日のアップデートで実装された噴式景雲改は、改造後の大鳳でも装備不可で、同じ装甲空母でも大鳳(改)は噴式艦載機が装備できないことが確定した。
小ネタ 
略歴
1941 | 7.10 | 川崎重工業神戸造船所にて起工 |
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1943 | 4.7 | 進水 |
1944 | 3.7 | 竣工 |
3.10 | 第1航空戦隊に編入される | |
3.28 | 兵員輸送を兼ねて初月、若月とともに呉を出港 | |
4.4 | セレター軍港(シンガポール)入港。入港直前に舵取装置故障、配電盤火災により一時操舵不能となる | |
4.9 | リンガ泊地へ回航される | |
4.15 | 第一機動艦隊旗艦となる | |
5.11 | リンガ泊地を出港 | |
5.14 | タウイタウイに到着、2航戦&3航戦と合流 | |
6.14 | 搭乗員の訓練と燃料補給のためギマラス(フィリピン中部)に入港 | |
6.15 | ギマラス出港、マリアナ沖へ向かう | |
6.19 | マリアナ沖海戦に参加、戦没 | |
1945 | 8.26 | 除籍 |
- 大鳳は日本が戦前に起工した艦のうち最後に完成させた正規空母にして、不沈空母として建造された海軍機動部隊最後の切り札だった。
日本の空母発展史上、就役した艦としては技術的に最も発達を遂げた決定版と言うべき空母である。
竣工後、早速赤城→翔鶴と受け継いできた、栄光ある第一航空戦隊旗艦に任命された。
赤城から翔鶴へと引き継がれたのは赤城戦没後である事から鑑みても、当時の第一機動艦隊司令部は大鳳に大きな期待を寄せていた事が窺える。 - 昭和14年度海軍軍備拡充計画(略称④計画[マルヨン計画と読む])で開発された唯一の空母。同時に計画された艦は、後に空母に改装されることになる大和型戦艦「信濃(110号艦)」「111号艦」や阿賀野型軽巡の4隻、
大淀や陽炎型駆逐艦の最後の4隻に夕雲型の11隻、島風に秋津洲とそうそうたる面々である。
- 海軍側は従来の空母の最大のウイークポイントである「飛行甲板の非装甲」を正確に認識し、その答えとして飛行甲板の装甲化を導き出した。*3その第一号が大鳳である。1隻のみの建造だったのも新構想の艦だったからであり、以後に計画された⑤計画などで予定された空母は装甲を施した改大鳳型と呼べるものであり、海軍は空母の飛行甲板の装甲化を標準化しようとしていたわけである。まあ戦争の激化で大鳳以降の艦は軒並み中止となってしまったのだが…。
- 大鳳の名前は初代で、かつこの後も継承が無い一代だけの名前となっている。
ちなみに「鳳」は本来改装空母に当てられる名前であるが(「祥鳳」「瑞鳳」「龍鳳」等)、彼女は設計時点からの純粋な空母であることに注意。まあこの頃から空母の名前はかなり適当になってたが……。 - 船底は翔鶴型の設計をベースとして、飛行甲板の装甲は500kg爆弾(=米急降下爆撃機搭載爆弾と同等)に耐えられるように装甲化されており、敵の爆撃を受けても航空機の発着に支障をきたさないレベルにまで防御力が強化されている。
ただし装甲化には低重心化が必須なため、船体の甲板を一層なくしており、艦内の容積は翔鶴型より若干狭くなっている。- 因みに翔鶴型も機関室の上には250kg爆弾に耐えられる装甲を張ってはいた。
- 流用された船底部の設計についても、スクリューの規模や舵の枚数など、翔鶴型とは差異が見受けられる。
- 遅れに遅れていた流星等の新型艦載機の仕様がようやく固まりだした時期であり、エレベーターが正方形型となり強化拡張され、着艦艤装に最新式の三式制動装置を装着する等、大鳳以降の空母は新型艦載機の運用を見据えた設計となっている。
- 舞鶴鎮守府はかねてより「所属の空母が一隻もない」という不満を抱えており、戦争勃発がなければ大鳳がその所属第1号となるといわれていた。
装甲空母とは
- 普通の空母の飛行甲板は装甲が張られていないので脆い
- 格納庫が大きくて、蓋になる飛行甲板の嵩が高くなったところに装甲を施したら重心高すぎ転覆必至。
- じゃあ搭載機数はある程度諦めて、甲板や格納庫などを減らして重心を低くして装甲甲板を施せばいいんじゃね?
という英国紳士由来のコンセプトで生まれたものである。- ちなみに「装甲空母」という艦種が存在するわけではない。大鳳もイラストリアス級もあくまでも「航空母艦」であり、運用も他の正規空母と違うわけではない。
戦艦に「高速戦艦」というジャンルが実際は存在しなかったのと同じく、あくまでも従来艦とは異なるスペックからついた呼称である。
- ちなみに「装甲空母」という艦種が存在するわけではない。大鳳もイラストリアス級もあくまでも「航空母艦」であり、運用も他の正規空母と違うわけではない。
- 代表例は世界初の装甲空母(1940年5月25日就役)である英海軍のイラストリアス級航空母艦。
実は同じく英海軍のイーグル(戦艦として計画されたがWW1によって中断、1924年に空母として完成)も構造としては紛れもなく装甲空母である。
飛行甲板は最大38mmの装甲板で構成されており、さらにバイタルパートは随所が戦艦の防御を残している。- 基準排水量23,000tと正規空母としては中型ながら搭載数は33機*4と前級アーク・ロイヤル(72機)の半分程度、
格納庫は1段で面積はアーク・ロイヤルの4割まで減り軽空母以下であった。 - なぜそこまで搭載機数を減らしてでも重装甲な空母をイギリスが建造したのかというと、空軍との航空機配備数割り当て競争に敗れたためである(後期のインプラカブル級で搭載機数を倍以上に増やしたのは、大戦直前の起工で航空予算が確保できたから)。
- 後期型(インプラカブル級)では格納庫を2段化し、搭載数を81機まで増やしているが格納庫の高さが低くなったため使用できる機種に制限があった。*5
- なおイラストリアスは地中海にてドイツのJu87急降下爆撃機から500kg爆弾6発を受けても飛行甲板は貫通しなかった。
ただ1,000kg爆弾は流石に飛行甲板を貫通し格納庫で爆発したが沈まなかったので、装甲空母の有用性を証明した。
大鳳も同様に米軍機の1,000ポンド(約450kg)爆弾程度には耐えられたと思われる。
- 基準排水量23,000tと正規空母としては中型ながら搭載数は33機*4と前級アーク・ロイヤル(72機)の半分程度、
- しかし大鳳は甲板こそ1枚減らしたものの格納庫は2段のままで、格納庫面積は翔鶴型の9割以上あり殆ど減っていない。
搭載数が50機程度に減ったのは艦載機が大型化したためであった*6。 - ただし厳密には大鳳・信濃とイラストリアス級を一括りにはできない。そもそもこの二系統、構造そのものが大きく異なるのだ。
- 大鳳ら日本の装甲空母があくまで飛行甲板の装甲化に留まっているのに対し、イラストリアスは格納庫そのものが重巡洋艦並みの重装甲*8で、箱型の格納庫の上端をそのまま飛行甲板にしたような構造である。
そのため防御重量がかさみ、その代替として搭載機数が削減された形になる。そりゃ防御重量の割合が21.3%なんて巡洋戦艦並みの割合のうえに重心が高いんじゃねぇ……。
- 大鳳ら日本の装甲空母があくまで飛行甲板の装甲化に留まっているのに対し、イラストリアスは格納庫そのものが重巡洋艦並みの重装甲*8で、箱型の格納庫の上端をそのまま飛行甲板にしたような構造である。
- 半面イラストリアス級の重装甲は飛行甲板で言えば前後エレベーター間だけであり、エレベーター自体も装甲化されていない。その他の飛行甲板は38㎜の装甲が張られただけである
まあ既存の空母と比べりゃ装甲はあるけどね- 飛行甲板全面が重装甲ではないという点では大鳳も同じであり、前後のエレベーターの間(飛行甲板全長の約半分)のみ20㎜のDS鋼板と75㎜のCNC鋼板としていて、格納庫上の飛行甲板のみの重装甲である。イラストリアス級と異なりエレベーターも装甲化されているが、それ以外の部分は装甲化されていない。
- 改にした時の説明にあるハリケーンバウは飛行甲板と艦首が一体になった形式の艦首であり、エンクローズドバウと同じもの。
空母としてはイギリスの空母イーグルが最初に装備した。*9
現代の飛行甲板の形状に艦首を合わせた形式は、アメリカの巡洋戦艦改装空母レキシントンとサラトガが最初に装備し、
以降はイギリスも正規空母アークロイヤル以降はレキシントン等に近い形式で装備している。
特に装甲空母は基本的に低重心化の都合で乾舷が低いため、普通の艦首だと波に突っ込むので凌波性を確保するために改装空母の信濃以外全てこの形式の艦首。*10- エンクローズドバウは現在でも米海軍空母はもちろんの事、日本の「ひゅうが」等にも採用されている、ポピュラーな艦首形状である。
- 煙突は艦橋と一体化しているが、これはこの娘と同じ発想。
そのせいか妖精さんがよく間違って建造してしまう。
彼女の教訓を生かし、大鳳は反対側(左舷)に飛行甲板を拡げバランスを取っている。
Q.こんな素晴らしい艦、きっと大活躍したに違いないよね?
- A.いや…その…まぁ…ねぇ……?察してください(´;ω;`)ブワッ
- 初陣はマリアナ沖海戦だが…なんと1本の魚雷がきっかけで沈没してしまった。
- 敵潜水艦からの雷撃2本のうち1本が命中。船体へのダメージは軽微だったのだが、被雷の衝撃で艦載機燃料用ガソリンタンクを損傷、漏出したガソリンが気化し艦内に充満、原因不明の謎の火元*11から引火・爆沈というもの。
- 日本近海の荒天や艦載機の塩害対策のため閉鎖式格納庫を採用していた日本空母(アメリカ空母は開放式)にとって、
まさかの出オチ最悪の結末だった。 - 損傷箇所はタンクの継ぎ目部分で、一説ではタンクの溶接に電気溶接も使われていたが、当時の電気溶接は強度に問題があり*12、継ぎ目の溶接に不具合があったと言われている。
- いくら閉鎖式でも開口部くらいあるだろうと思う提督諸兄もいるだろうが、被雷の衝撃で艦載機用エレベータが途中で故障・停止してしまい、急遽エレベータ上に机等を積み上げて応急処置とし、艦内最大の開口部を自ら塞いでしまったのが原因のひとつ。
- さらに、このエレベータの対処に艦内の工作兵が総動員され、タンクの補修が後回しにされたのもまずかった。
開口部を確保するため窓や扉は開かれ、格納庫の壁に穴を開ける等の作業も行われたが、気化したガソリンが充満、防毒マスク着用で火花に注意しながらの作業であったため遅々として進まなかった。 - そのうえガソリンが引火し爆発したのは故障していなかった別の艦載機用エレベーターが零戦を乗せ上がりきった瞬間だったとも言われている。
- 大鳳の搭載機用のガソリンは1,000トン程で、燃料消費量の多い新型機に対応するべく翔鶴型の2倍に増加していた。
大きなガソリンスタンドのタンクで37.5トンほど。空母という物がどれほど可燃物を積載しているか想像出来よう。
- さらに、このエレベータの対処に艦内の工作兵が総動員され、タンクの補修が後回しにされたのもまずかった。
- この大爆発により機関部が停止。艦橋からの通信も繋がらず、司令部要員は「機関部員は火災で全滅」と判断した。
機関部にある消防管は開かず、遠隔消火装置も作動せずに火災の被害は拡大。
手のつけようのないまま猛烈な爆発を繰り返し、引火から1時間半後、左舷へ急激に傾斜、甲板上の生存者たちをぶちまけるように転覆、沈没していった。- 日本海軍もミッドウェーで甚大な被害を受けてから、泡沫消火装置の開発・全空母への緊急配備など対策を打ってきたが、残念ながらまたしても防御・防火の不備により、貴重な戦力を失う結果となった。
- これを教訓に、生き残った空母達に更なる防火対策が施されることに。詳しくは隼鷹や瑞鶴改を参照。
- なお機関部員は実際には全滅しておらず、生存した大鳳機関科員(西村兵曹長)の証言がある。証言によると
「爆発時の衝撃で各機械は一斉に止まり、各機械に油を送る注冷ポンプの管接手が外れた。通信も止まり、機関部の様子は艦橋に伝わることはなく、一番重要なこの管接手が外れたことにより、動いていた各機械は数分で焼損して停止した模様。
機関室に直接的に大爆発による火災は起きていない模様だが蒸気が発生し、機関科員は修理しようとしたがこれに阻まれてできなかった。そして修理を断念し、機関部員は機関室から退去した」
…とのこと。 - この衝撃による管接手の故障やガソリン漏洩の原因としては根本的な原因は銅が不足していたことである。
本来配管は銅製のはずであった。銅は展延性があり衝撃をうけても素材そのものが吸収してくれる。しかし銅管が入手できず代わりに鋼管が使われていた。鋼管は硬くて柔軟性がないため衝撃を吸収せず最悪割れたり、連結部が外れたり破損する可能性が高いのだ。竣工間際にガソリンの圧送パイプが鋼製であることが判明しすぐに取り替えろとなったが取り替える時間も、そもそも銅管も入手できずそのまま出撃となったのであった。
素材そのものの不適合にさらに熟練工の不足、品質の低下なども加わった。
当時の日本では優秀な技能工も召集令状で戦場に行っており、徴用された未熟な素人工員が穴埋めしているという状況であった。納品物の品質も悪く、バルブなどを閉めてもきちんと閉まらないという不具合も発生していたという。
そのためたった1発の爆弾、魚雷でもその衝撃で思わぬ不具合が出る恐れがあり、事実これが最終的に大鳳の致命傷に繋がったのである。
- この大鳳の喪失は科学技術振興機構(JST)のまとめた失敗知識データベース「失敗百選」
に選ばれている
。
空母の防火対策(ダメージコントロール)に限らず、船上での可燃性物質漏出事故など現在に到るまで技術面で示唆に富む話として扱われ、特に空母のダメコン話では必ずと言っていいほど引き合いに出されるようになっている。 - そんなわけで就役日数わずか104日の命だった。2018年3月現在の実装艦の中では照月と並び、3番目に短い*13。
- 米海軍でも空母レキシントン(CV-2)
が大鳳の沈没に先駆けること2年前、珊瑚海海戦で翔鶴・瑞鶴の艦載機攻撃で魚雷2本、爆弾2発を受けた。
元来が巡洋戦艦としての設計であったレキシントンには沈没に至るほどのダメージではなかったが、やはりガソリンタンクからのガソリン蒸気漏れを起こし、それに発電機のスパークが引火して誘爆、大火災となり放棄、雷撃処分に至っている。
レキシントンは飛行甲板の装甲化はされてはいなかったものの、大鳳と同じくエンクローズド・バウ、閉鎖式格納甲板、航行には問題ない程度の損害→その後の応急作業の不手際で沈没等、共通点は多かった。
尚、米海軍はこれを教訓として空母に対策を施しており、太平洋戦争を通じて同様の損害は出していない*14。
- ちなみに致命傷になった魚雷の主はアルバコア(Albacore,SS-218)。天龍・大潮・漣もこの艦にやられている。また君か! 厄介な奴だよ君は!
- 同じくマリアナで大鳳に先立って潜水艦からの攻撃で沈んだ翔鶴もそうだが、そもそも潜水艦部隊に先回りされた上、それらを護衛艦艇で排除できなかった時点で、空母のダメコンのみならず防諜・対潜などにも問題があったと言える。
これは長らく日本海軍が艦隊決戦を重視してきた故の弱点なのだが、開戦から数年が経過してなお補充・強化が遅々として進んでいなかったことを加味すると、この海戦における日本海軍の衰勢は明らかだった。
要するに「ダメだこりゃー」ということ - 但し当時の機動艦隊参謀によると「『アウトレンジだから攻撃されないよねー』とすっかり油断しきって、発艦していく攻撃隊を、大鳳の乗員はおろか護衛の駆逐艦の乗員まで総員帽子を振って見送っていて、見張りが疎かだった」との事。
これじゃ防諜・対潜対応がどれだけ進んでてもムリだ・・・。 - 実は翔鶴も気化した燃料に引火大爆発している。
なぜ私だけガスキャラなの……
- 同じくマリアナで大鳳に先立って潜水艦からの攻撃で沈んだ翔鶴もそうだが、そもそも潜水艦部隊に先回りされた上、それらを護衛艦艇で排除できなかった時点で、空母のダメコンのみならず防諜・対潜などにも問題があったと言える。
- 20:00の時報に出てくる「あの彗星」とは、大鳳を発艦直後に母艦に接近する2本の魚雷を発見し、その内の1本に目掛けて体当たりを敢行した彗星・小松幸男兵曹長機のこと。
だが犠牲むなしく、残り1本の魚雷が大鳳の右舷前部に命中、爆沈へと繋がってしまう。- なおこの逸話についてはいくつか諸説がある。詳細は彗星(六〇一空)を参照。
- 結局、総力をもって宿敵たる米海軍機動部隊を迎撃・撃滅することを目的としたこの海戦で、日本は逆に大鳳・翔鶴・飛鷹という数少ない主力空母3隻を失った。
更にパイロットの練度を無視した無謀なアウトレンジ戦法などで、参加航空兵力の実に3/4以上となる、七面鳥撃ちとまで揶揄された航空機の一方的な損失という結果に終わった。
これにより、ソロモン諸島の戦いで航空隊を著しく損耗後、やっとの思いで再建した機動部隊(第一機動艦隊)は初陣にして事実上壊滅。- 以後、日本海軍は二度と機動部隊中心の作戦を実行できなくなり、水上艦の砲雷撃による艦隊決戦を強いられることになる。
しかし一世代前の兵器だけで最先端の高速空母部隊と戦えるはずもない。艦隊最大の盾であり矛である機動部隊を失った時点で、次に大海戦が起きれば、連合艦隊が一方的に破滅させられることはほぼ確定してしまっていた。
そしてマリアナ諸島の陥落から4ヶ月後、米軍はフィリピン攻略作戦を開始、残存艦隊はフィリピン・レイテ島へ向けて総出撃する……。
- 以後、日本海軍は二度と機動部隊中心の作戦を実行できなくなり、水上艦の砲雷撃による艦隊決戦を強いられることになる。
- 1974年(昭和49年)9月23日、母港のあった舞鶴市の海軍墓地に慰霊碑が建立。毎年6月19日に遺族や元乗組員による慰霊祭が執り行われていたが、2003年をもって終了した。
お触りクリック時の「甲板の色が気になる?」という発言は、大鳳の飛行甲板の構造についての論争が絶えず行われていることから来ている。- まず第一の論争として「飛行甲板は木が張られていたのか、装甲板だったのか」というのがある。こちらは現在の見方だと木製説が優位。
- 第二の論争は「木にラテックス加工はされていたのかどうか」。ラテックス加工説は現在証言や物証が発見されていない。
- ちなみに本ゲームの大鳳の絵は「木製・ラテックス加工無し」説を採っている模様。
ただし改造後は木の板らしき縦線が見えるのでおそらく「木製・ラテックス加工済み」である。どちらの説も潰さないニクイ変化。
- ちなみに本ゲームの大鳳の絵は「木製・ラテックス加工無し」説を採っている模様。
- 艦載機の表現が赤城系(和弓)・龍驤&飛鷹型系(式神)・ちとちよ系(からくり)全てと異なるクロスボウ*15持ち(名前に隠れて見え難いが)という新しい系統になっている。
- 腰の飛行甲板に相当する部分は実物の艦には無い大穴が開いているが、ここが手に持っているマガジンの収納場所だと思われる(よく見ると二つ入っている)。
改のほうを見るとマガジンを手にしておらず、飛行甲板下の開口部にマガジンが収納されている。 - マガジンは密閉型の格納庫。艦載機がどのように収納されているのかは謎。
- アーケード版では'やや細くて白い魚雷'的な矢がクロスボウから飛び出し、艦載機に変化するという流れになっている。基本原理は弓矢勢と大差ないようである。
- 腰の飛行甲板に相当する部分は実物の艦には無い大穴が開いているが、ここが手に持っているマガジンの収納場所だと思われる(よく見ると二つ入っている)。
- 首元の防具は、ご自慢のハリケーン・バウを模したもの。
- 島田フミカネの大鳳デザイン関連の呟き
「脇の下の肌露出部分は、構造上意図的に作られた開口部なので塗りミスではないです
」
「クロスボウは新型強い、というより、「訓練期間短くてもとりあえず前に飛ばすだけはできる」「熟練者の扱う和弓のほうが投射能力高い」というイメージ(公式ではないですが)」
「だから和弓持たせたら固まるんじゃないでしょうか」
この艦娘についてのコメント 
※コメント欄を畳むのが建造報告予防に効果が有る(有意差が出るほど建造報告の増減が有る)か確認するめに、畳むのを一時的に解除しています。 2015-07-02 ~
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