彗星

Cached: 2025-05-11 12:59:28 Last-modified: 2025-05-04 (日) 20:57:49
No.024
weapon024.png彗星艦上爆撃機
装備ステータス
火力雷装
爆装+8対空
対潜+3索敵
命中回避
戦闘行動半径4
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発可、改修可入手方法
改修更新
彗星彗星一二型甲★+4*1彗星一二型(三一号光電管爆弾搭載機)
「九九艦爆」の後継として開発された高速性能を誇る艦上爆撃機「彗星」。
液冷発動機を装備。当時の一般的な戦闘機より速く、護衛の零戦すら振り切れる高速性とも言われます。
整備の難しい機体ですが、高速艦爆としての完成度は高く、ぜひ機動部隊の中核として運用してくださいね。

ゲームにおいて

  • 九九式艦爆の上位互換。中盤以降の海域の主力艦爆となる装備。
    • 上位装備の彗星一二型甲も開発可能なため、数が揃えればそちらに置き換えていこう。
    • 同じレア度や史実で対をなす艦攻の天山と比べ、改造済み空母が初期装備していることも多く比較的入手しやすい。
  • 同じ開発可能な艦攻と比べて攻撃力の面では劣りがち。
    • 艦爆の強みは砲撃戦火力であり、同じレア度の天山を上回るが、上位艦攻の流星と比べると砲撃戦での攻撃力は同じ+15になる。

入手方法について

本装備を消費する用途

改修工廠

改修工廠

アップデート履歴

  • 2013/11/01アップデートで、対潜能力が+2+3に引き上げられた。
  • 2014/07/18アップデートにて、彗星(江草隊)が実装された。
  • 2019/03/08のオンラインメンテナンスにて、彗星一二型甲と共に機体グラフィックが更新され、一気にリアルさが増してカッコ良くなった。
    2019/03/08アップデート以前の画像

    2019/03/08アップデート以前の画像
    024.png

  • 2020/11/13のアップデートで、彗星一二型甲★+4へ改修更新可能となった。
    • 彗星一二型甲は開発で入手可能だが改修不可のため、★付きが欲しければ彗星から更新する必要がある。
      • 彗星一二型甲の改修が可能になったため更新で入手するメリットは全く無い。
    • ただし、性能は量産可能かつ改修可能の九九式艦爆(江草隊)に劣るため、性能面で見ればそちらにリソースを回したほうがよいだろう。
  • 2024/11/08のアップデートで、大鳳を秘書艦にして開発を行ったときの開発率が上昇した。
    上位装備の実装履歴

    上位装備の実装履歴

装備ボーナスについて

  • 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある。
    • 対象艦は表中の通り。
    • 搭載一個ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
    • 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に加算される。
    • 各ボーナス値は下表の通り。
    装備基本値
    彗星火力対空対潜索敵累積
    3-
    単体ボーナス↓加算値
    装備対象艦火力対空対潜索敵累積
    彗星伊勢改二
    日向改二
    +2
    ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら

対地特効補正について

対地特効補正について/艦上爆撃機・噴式戦闘爆撃機より転送

対地特効補正について

対地特効補正について

装備数乗算補正aキャップ後補正補足
ソフト
スキン
砲台小鬼離島棲姫港湾夏姫集積地
追加
1積み×1.0×1.5×1.4×1.3×1.0艦爆噴式機合計数で計算
2積み以上×3.0×2.45×1.32~1.62?

集積地追加のみキャップ後補正、他は火力値にかかる補正。
補正のかかる正確な位置については、対地攻撃を参照。

  • 陸上型の一部に対して対地特効が発生し、全滅時(搭載数が0に減少時)も効果は有効
    • 合計数については、対地艦爆噴式機も合わせて計算される。
      ただし、空母が対地攻撃を行うためには、対地艦爆最低1スロットに搭載する必要がある。
  • 夜間航空攻撃の場合、対地特効は発生しない

小ネタ

瑞鳳の解説

瑞鳳の解説

  • 帝國海軍の艦上爆撃機、D4Y1彗星一一型ね。悪くないんだけど、整備大変なのよ、整備が。
  • 艦上爆撃機としては結構小型で、単座の零戦とあまり大きさは変わらなかったのよ。
    胴体格納式の爆弾倉と液冷発動機、コンパクトな主翼のお陰で、最高速度は一一型で546km/h、一二型で579km/hと、零戦以上の高速! 艦上爆撃機としては世界的に見てもトップクラスで、しかも高い機動性を持ってたのよ。九九艦爆では無理だった500kg爆弾を搭載できるようになって、最大搭載量も九九艦爆の370kgの1.5倍以上の620kgまで増えたのも大きなポイントね。
  • 米軍によるコードネームはJudy。ちなみに二式艦偵も機体そのものは同じということで同じJudyと呼ばれていたそうよ。

  • 九九艦爆の後継に位置づけられる機体だけど、実は開発開始は九九艦爆の制式採用前だったりするのよ。
    にもかかわらず配備は遅れに遅れちゃったの。
    • なんでかっていうとエンジンの調整に悩んでたとか電装関係の開発に手間取ったとか試作機を前線に持っていかれたとか……いろいろあったのよ。
    • 彗星のエンジン「アツタ」はドイツのダイムラー・ベンツ社の液冷エンジンを国産化したものだけれど、実はDB 600を元にしたタイプとDB 601を元にしたタイプがあって試作機に積まれて悩まされたのは前者。気化器の調整がとても難しかった上に冷却が上手くいかなくて、DB 601タイプに積み替えるまで飛行テストがまともにできないぐらいだったそうよ。
      • 積み替えてからは順調で、前線に出てからも整備は慣れれば難しくないとか、うちではエンジン故障はなかったなんていう証言も残ってるわ*2
      • とはいえ南方では整備員の教育やマニュアルが徹底してなかったり、そもそも水冷エンジンに慣れてなかったとかもあって、結構酷いことになってたりして。やっぱり慣れないと整備が大変なのよ、整備が。
      • 結局愛知での生産は空冷エンジンに載せ替えた三三型・四三型に移行しちゃうけど、これは機体の増産にエンジンが追い付かないからでエンジンがダメだったからじゃないのよ。
        むしろ「アツタ」搭載型はちょっと性能がいい分、優良部隊あてに第11海軍工廠で終戦まで生産が続けられたわ。
      • この点は三式戦闘機のハ40とは対称的ね。あっちは結局エンジンの品質がだめだめになっちゃったから……
        DB601の設計に問題が?
        • DB601エンジンはクランクピンにまでローラーベアリングを採用しており、それが日本においては生産隘路につながった。
          • 往復運動を回転運動に変えるクランクシャフトは厳密にはそのコネクションロッドの動きに合わせて偏軸回転しており、ローラーベアリングはその圧力で正常に動いていなかったとされる。
            ドイツでもユンカースのエンジンはローラーベアリングを採用していなかったし、アメリカのアリソンやイギリスのマーリン、当時のドイツ製航空エンジンより遥かに精巧になった現代日本車のエンジンでもこんなものは採用していない。
          • ただしクランクピン軸受へのローラーベアリング採用自体は実は珍しくなく、現代でもバイクや船外機のエンジンで見られる構造である。設計当時のドイツではすべり軸受が十分発達していなく、ころがり軸受のほうが高負荷に耐えられた点も見逃せない。さらにころがり軸受は流す潤滑油が極めて少量でよく、同じドイツ製のヒルト HM 504A1を国産化した初風では「国情に合わせて」ころがり軸受をすべり軸受に改めたところ潤滑油消費量が激増したという記録も残っている。
        • またピストンへの燃料供給にも当時のガソリンエンジンとしては先進的すぎる燃料直接噴射(インジェクター)方式を採用しており、日本どころかアメリカやイギリスでももっと簡単に製造・整備が可能なキャブレーター方式が主流だった当時、このシステムは緻密すぎたのである。
          • さらに開発元のボッシュ社が噴射装置のライセンス国産を渋って三菱製のデッドコピーを使用したこともあり、燃料系の精度は本家DB601以下であった。
            因みにガソリンエンジンへのインジェクション方式燃料噴射の本格的な採用は電子制御が発達した1980年代になってからである。
          • もっともインジェクション方式には揮発性の悪い燃料でも強引に揮発させられるという大きな利点があり、良質なガソリン供給に悩んだ日独には魅力的であった。日本では吸気管内に噴射する低圧噴射方式(シングルポイントインジェクション)が中島・三菱両者によって着手され、三菱製がなんとか戦争に間に合った。
          • 燃料ポンプの前線整備兵による分解が禁じられていたことをもって工業力云々の批判がされることもあるが、直噴エンジンの燃料ポンプ分解は現代でもほとんど禁忌である。そのぐらいの精密機械なのだ。
        • ドイツの精巧すぎる機械はアメリカですらコピーをぶん投げたものがあるくらいなので、日本が持て余したのは、日本の技術力がなかったというよりも、ドイツのやることが変態すぎた。
          • 実際このへんは川崎の林技師(三式戦の開発主任)も指摘しており、彼はDBは細かすぎるからユンカースを買った方がいいと意見具申したらしい。しかし結局軍部はDBを選び、林技師の懸念は的中したのだった。
    • 彗星のフラップや脚は電動なの。既存技術ではあるけれど難しい油圧と違って油漏れの心配がないし、うまく設計できれば軽く簡単な構造にできるのね。
      • でも当時はパワフルで小さないいモーターがなくて……機構も複雑なこなれてない設計で生産上のウィークポイントだったわ。
        電池もすぐ上がっちゃうぐらいで、メリットを十分活かせたとはちょっと言えないかしら。
    • 実は試作機が2機*3、ミッドウェー海戦に偵察機として実戦出撃しているの。いいかもね!
      ……無線が壊れてたせいで敵機動部隊の発見を伝えられなかったり、部隊が全滅したせいで試作機も海に沈んでしまったりしたけれど。
      • その前にもう1機*4が南方に進出して失われてて、しかも試作5号機が空中分解事故を起こしちゃって飛行テストに使う機体が足りなくなってしまったの。
        おかげで艦爆としての登場はずいぶん遅くなってしまったわ。
  • 実戦参加はソロモン海戦辺りの1943年からなんだけど、結局ある程度数が揃うのは1944年頃になっちゃったのよね。
    • 整備員泣かせな機体であったのは事実なんだけど、搭乗員からの評価は上々ね。今までよりもずっと高速で、爆弾も積めるならそっちのほうがいいわよねぇ。
    • ちなみに量産を担当した愛知さんでは、生産開始から1年間で254か所も設計の手直しを要した、なんていう話が残ってるわね。

  • 重さで言うと九九艦爆や九七艦攻とあんまり変わらない*5のだけど、主翼をぎゅっと小さくしたせいで翼面荷重がすごく高いの*6。翼面荷重と高速性能はある程度トレードオフの関係にあるんだけど……おかげで着陸速度も高くなってしまって*7、足の遅い空母では無風での安全な運用は無理とまで言われてしまったわ*8
    • 彗星が本格運用された後で唯一の空母機動戦、マリアナ沖海戦では、彗星を搭載したのは一航戦の翔鶴、瑞鶴、大鳳と二航戦の隼鷹だけ。私達三航戦は配備数の問題もあって最新鋭の彗星は配備されなくて、零戦二一型に爆弾を下げれるよう改造した戦爆を攻撃の中心として運用していたわ。あとは誘導機として天山、索敵機として九七艦攻を少数ね。
    • 結局のところ、小柄な空母ではこの辺りの世代以降の攻撃機を運用するのは難しいのよね。アメリカでもカタパルトがあって足が速いインディペンデンス級ですら後々艦載機は戦闘機ばかりになっちゃうし……
      あちらの場合、艦上戦闘機でも結構爆弾が積めたというのはあるかもしれないけど。
  • ところで日本海軍の計画上、最初に彗星を搭載することになっていたのはわたしたち祥鳳型よ。でもわたしたちで上手く飛ばせたかしら……。
  • ちなみに海軍が次期空母搭載機として考えていたのは烈風流星で、各空母にある次期艦載機の搭載予定数にも彗星や天山の記載はないわ。
    まあ流星自体が「雷撃もできる艦爆」として生まれた機体だったから、流星で揃えられるのなら彗星を載せる必要はなかったのかもしれないわね。
  • 同世代のSB2Cヘルダイバーと比較すると、航続距離、高速性、運動性で優ってるのも見逃せないわね。空技廠が最先端技術を駆使しただけあって、性能は本当に優秀なのよ。
    • SB2Cは翼面荷重が192.27 kg/m^2と彗星よりさらに高いのだけど着陸速度は70ノットに抑えられているのは凄いわね。ただ無茶な要求のために設計で無理をしたから、操縦や発着艦の評価は散々なのよね……
    • あんまりトラブルが多いから、形式番号をもじった「サノバビッチ・セカンドクラス(二流のロクデナシ)」なんてひどい名前で呼ばれたり。「空母のエレベータに2機載せられること」なんていう無茶な要求もあったから、情状酌量の余地はあると思うけど。
  • 一番の戦果はやっぱり軽空母プリンストン撃沈ね! 狙い澄ました一撃で空母に大打撃なんて、艦爆乗りの花形よ。「敵機……直上!?」
    残念ながら投下機は撃墜されてしまったけど……*9
    • ほかにも正規空母ワスプ、エセックス、フランクリンにも大きな損害を与えたけれど……乗っていた人たちも一緒に突っ込んでいってしまったわ。登場が遅れた分、特攻による戦果の割合が大きくなるのは仕方がないけどつらいわね。
    • 華々しい大戦果ではないけれど、レイテ島を巡る戦いでは敵輸送船を2隻同時攻撃して撃沈*10とか、4機で輸送船団を攻撃して全弾命中、迎撃を掻い潜って全機帰還*11とかの記録も残ってるわ。
      • 他にも芙蓉部隊が沖縄でアメリカ軍の嘉納手飛行場を連日空爆して損害を与えたり、さらには夜間戦闘機に改造されてB-29を撃墜したりと実は結構前線任務で活躍したのよ。
  • あと、零戦同様、彗星も空中分解事故を何度か起こしているわ。そこで昭和19年の暮れに大分沖で急降下爆撃実験を行って、その際にも空中分解を起こしてしまったんだけど、その時のパイロットの三木開大尉は奇跡的に生還。その記録から飛行強度規定が甘かったという事が発覚したの。それ以降は規定を改めてこのような事故が起きることはなくなったそうよ。余談だけど、三木大尉はその後流星の実用実験でも文字通り命を懸けて挑戦し続け終戦を迎えているわ。

  • そうそう、伊勢さんや日向さんが搭載した、カタパルト射出に耐えられるように機体構造を強化した彗星二二型ってのもあったのよ。 伊勢さんや日向さんは艦上機を自分で収容できないから、近くの基地やに帰還するつもりだったんだって。なんか結構危なっかしい気がしない?
    • 当時の軽空母では発艦に長い滑走距離が必要な彗星の運用は難しかったんだけど、カタパルト射出ができればその心配はなかったわ。
      だから、四航戦の伊勢さん・日向さんに随伴する予定だった隼鷹・龍鳳には彗星を積まないで、零戦天山のみの運用予定だったのよ。
      着艦なら低速の軽空母でもなんとかできたから、この方法でいく計画だったの。
    • 伊勢さんと日向さんの搭載数合計44機は赤城の艦攻艦爆の全力出撃数を超えるのよ。実現した場合の打撃力は無視できないものだったと思うわ。

  • ちなみにグラフィックにある「鷹-13」という機体番号、靖国神社にある遊就館に展示されている機体だったりするわ。ゼロ戦や「アレ」も展示されているので一見の価値はあるわよ。
    • 第五二三海軍航空隊、通称「鷹部隊」所属機で主にマリアナ諸島防衛を担当していたの。展示機はヤップ島から回収した複数機を元にレストアしたものよ。
  • 他には、アメリカは西海岸、唯一栄エンジン搭載で飛行可能な零式艦戦52型を保存していることで有名なプレーンズ・オブ・フェイム航空博物館が一一型をベースに空冷エンジン搭載の三三型風に魔改造したものが最近出来たそうよ。
    • 魔改造の理由としては、アツタと同様の倒立V型水冷エンジンでいい状態のものが無かったためだそうだけど……魔改造不可避ならアリソンやマーリンでもよかったのに。*12

  • 彗星は本当は九九艦爆でなく九四式艦爆の後継だ、という向きがあるみたいだけどちょっと暴論ね。
    要するに元を辿ると十試艦爆*13に行きつくからこれが遅れて遅れて彗星になった、と言いたいようなのだけど……
    • そもそも彗星自体He118の再開発とかじゃなくて、速度研究機が作りたかった空技廠が「じゃあすげえ速い艦爆作ろうぜ」って着手したものなのよ。
      He118は確かに開発のきっかけのひとつで技術的参考にもされたけど、どちらかというと反面教師のほうが近いわね。
    • そして九九艦爆も中継ぎなんかじゃなくって、このころの一連の海軍機近代化   つまり複葉機から単葉機への転換の流れで発注されたの。
      これはこれでちゃんと本命なのよ。
  • もっとも、この研究機と実用機の間の子のような生まれは繊細な液冷エンジンの採用や生産に不利な複雑な艤装といった面で影となってしまっているわ。
    性能はいいんだけどね……
    • 山名さんは「空母用だからいいかなと思ってた」なんて戦後書き残してるけど、同じ職場の巌谷さんは「兵器っていうのは消耗品なんだよな」と言ってたり。

  • エンジンのライセンス契約をしに行ったメーカーから「日本国として契約すれば一つで済むよ」と言われたんだけど、陸海軍別々で契約しチョビ髭の人に「日本の陸海軍は敵同士か」と呆れられたって話が有名ね(実際には欧州に派遣された陸軍の調査団が独自に製造権を購入したため。日本本土からの通常購入ではこのようなことはおきなかった)。
    • でもあの国の軍も、SSと国防軍だけじゃなくて陸海空でけっこう仲が悪かったみたい。グラーフさんに載せる艦載機でもひと悶着あったそうだわ*14空軍に関しては大体モルヒネデブのせいだが。
    • ライセンス料の件は、陸海軍の対立じゃなくてエンジンの供給量の関係からライセンスを取らせる会社を増やしたって説もあるわ。
      • 海軍では少数生産予定の十三試艦爆にだけ搭載するつもりだったんだけど、陸軍は主力戦闘機として開発中のキ61に搭載する予定で、愛知だけでは生産量が追い付かないと判断されて2社のライセンス取得に繋がったそうよ。
        愛知が取得したライセンスそのものは陸海軍どちらへもエンジンを供給する事が可能だったんだけど。
        異なる会社が同じエンジンを製造する場合、ライセンスの個別購入は資本主義経済においては*15当たり前の事で、特段おかしなことではないのよ。
      • アメリカやイギリスでも至極普通のことよ。例えばB-17はボーイングの他にダグラス、ロッキード、マーチンで転換生産されているし、B-24がそもそもコンソリデーテッドに提案されたB-17の転換生産を蹴って提案されたものと言うのは有名ね。
        戦時計画に従って軍が負担したとはいえ、ボーイングは他社機分のライセンス料を受け取っているわ。
        現在ナチスの社会・経済体制は非主流派マルクス主義とされているわ。つまりドイツ第三帝国は資本主義経済じゃなかったのよ*16
    • マトモに整備されれば動く「アツタ」を三式戦に使えないかと検討はされたみたいだけど、「アツタ」と陸軍のハ40、もとは同じエンジンでも独自仕様に発展してしまって、互換性が無いの。だから融通もできなかったのね……。
    • エンジンの燃料噴射ポンプは別メーカーで、そのメーカーがライセンスを売ってくれなかったの。アツタは無断コピー品を、ハ40はその改造品を使ったそうよ。
      • この噴射ポンプメーカーとはボッシュ社のこと。当時ドイツが世界に誇ったディーゼルエンジン技術を基にしたボッシュの燃料噴射ポンプは、正に世界一ィイイ!!の名に相応しいものだったのね。
      • で、件のフォルクスワーゲンのやらかしの一端を担ったわけだけど……ちなみに、三菱はマツダのSKYACTIVE-Dに比肩するクリーンディーゼル4N4x系エンジンを開発しているわね、日本ではパジェロ、アウトランダー、デリカのRVに搭載しているけど、ヨーロッパでは4ドアセダンのランサーにも搭載されて好評よ。
        日本の技術は世界一ィイィィィィィィィィ!!
        皮肉なことに、三菱もやらかしてしまったわね…。
  • ちなみに三三型にも胴体下後部にRATOの四式一号噴進器が取り付けられるようになってたのよ?*17おそらく胴体に取り付けるから、四式一号二〇型ね。静止推力800kgで燃焼時間9秒、天山の場合は三割ほど距離を短くできると試算されていたわ。つまり彗星の場合なら、85mの三割というと60mくらいかしら?
  • 2016年11月1日にデアゴスティーニ・ジャパンから発売された「第二次世界大戦傑作機コレクション」No.20が彗星である。
    ズバリ第五二三海軍航空隊、尾翼には「鷹-4」とマーキングされており、空母のエレベーターにそのまま載せられる*18ように、九九式艦爆よりもコンパクトなシルエットが特徴的である。
    既刊の流星烈風も揃え、史実では実現しなかった最新鋭の空母機動部隊に想いを馳せてみるのもいいだろう。

この装備についてのコメント

  • 装備ボーナスについて、のところが九九式艦爆(江草隊)になってるのは誤植? -- 2019-07-09 (火) 21:32:09
    • すみません。修正し忘れていたため、先ほど修正しました。 -- 2019-07-09 (火) 21:33:37
      • 早速ありがとうございました。 -- 2019-07-09 (火) 21:35:45
  • この子ネタ絶望的に読みづらくない? -- 2019-08-06 (火) 18:11:19
  • 稼働率という概念がなくてよかった -- 2020-02-04 (火) 13:25:50
    • 某太平洋のゲー無・・・うっ頭が -- 2020-04-25 (土) 09:43:17
  • 銀河江草実装と同時に九九江草が改修可能になって彗星が餌になると踏んで開発で集めてるけど意外と出にくいなこれ -- 2020-09-16 (水) 13:01:35
    • poiとかで母数揃ってるレシピ調べるとだいたい開発率6%前後だしなぁ。1つ開発するために16~17回平均で回すと考えると他はともかく開発資材的にはコスパが悪いのでその辺気になるなら泥した正規空母を5-2で牧場するのもあり。こっちはこっちで時間かかるし鋼材の消費は激しいが。 -- 2020-09-16 (水) 13:55:05
    • 自分も捨てまくってたのが痛い、彗星6個案外あつまらん… -- 2020-11-08 (日) 10:50:08
    • 自分もそう -- 2021-07-31 (土) 12:05:44
      • 失礼、自分もそう思って20機程取っておいたけど6機使うまでの道のりが遠い…半分くらい捨てても大丈夫かな? -- 2021-07-31 (土) 12:06:58
  • ようやく伊勢改ニに改造できたから集めてるけど、改造で開発資材がかなり持ってかれたから当分は集まりそうもないな... -- 2021-02-21 (日) 18:40:28
  • 開発ガチャガチャしてたら来た、ラッキー...なのかな? -- 2021-03-30 (火) 10:51:41
  • 改修餌として集めようとするなら軽空母を演習の制空箱として突っ込みつつデイリー開発回すのがよさげかな… -- 2021-04-05 (月) 23:03:23
  • 小ネタの「他にも芙蓉部隊が沖縄でアメリカ軍の嘉納手飛行場を連日空爆して損害を与えたり、さらには夜間戦闘機に改造されて…」の「夜間戦闘機」になぜかF6F-5Nがリンクされていたのでリンクを削除しました。 -- 2022-11-25 (金) 20:10:18
  • 対地特効補正についてってのは、対地艦爆に該当しない本機や他の艦爆からのページに記載しないで欲しい。対地特攻あると思って間違って装備しちゃうでしょ。 -- 2023-07-15 (土) 06:06:09
    • 同意します。記載するべきでないと思います。 -- 2023-07-15 (土) 07:52:21
      • 言い直し。個々の艦爆ページでは対地か非対地か分かれば十分で、全ての艦爆ページに「対地特効補正について」を設ける必要はないのでは。 -- 2023-07-15 (土) 08:44:56
    • 一応開幕の航空戦は非対地艦爆も地上目標狙うから対地特効が全く無意味ってわけではないはず。非対地艦爆と対地艦爆混載時は砲撃戦でも地上目標狙うし。 -- 2023-07-15 (土) 08:14:22
    • 対地特効自体は艦爆にあるものだからなぁ。ただ内容がタブで閉じられてるから誤認を生む危険性はありそう。 -- 2023-07-15 (土) 08:17:04
    • 対地攻撃ページの対地攻撃時のダメージ計算式・砲撃戦/空母系の項によると、計算式には[対地艦爆の爆装] とありますので、非対地艦爆と対地艦爆混載の空母は砲撃戦を行いますが、非対地艦爆の爆装は対地火力に加算されないように見えます。しかしながら砲撃戦/空母系以外の計算には対地艦爆と限定されていないため、つまりは伊勢型改二や熊野丸改に非対地艦爆を装備させても対地火力が増加します。 -- 2023-07-15 (土) 09:20:41
      • 非対地艦爆の爆装は対地火力に乗らないけど、地上目標への艦爆2積み特効の方は、対地艦爆、非対地艦爆(墳式機含む)の合計数なので非対地艦爆も影響あったりとか、この辺非常にややこしくはあるよねぇ… -- 2023-07-15 (土) 09:32:34
  • 翔鶴の改修担当日って前から金曜のみだったっけ?(金土日だった気がしたんだが) -- 2023-07-29 (土) 01:11:41
  • 初手の九七式艦爆ってなんだよww -- 2023-09-12 (火) 16:14:39
  • そういえばアニメの彗星三三型って結局まだ未実装なんだよね? 実装されたら陸攻になるっぽい? -- 2023-11-10 (金) 14:41:22
  • 銀河改修で大量に要るのに、作ろうとすると出ない。平行で牧場要る位には出ない。 -- 2024-03-12 (火) 17:12:39
    • コマちゃんに頼んで日次開発200回で8つ、4%かぁ。 -- 2024-03-24 (日) 21:06:29
  • 三一号作るために開発してるけど、彗星一二型甲の方がやたら出てきてワロタ。ワロタ…… -- 2024-05-31 (金) 14:14:08
    • 弾けばいいだけ定期 -- 2024-05-31 (金) 14:16:26
    • ボーキ減らしなよ -- 2024-05-31 (金) 14:22:40
    • なんで一二型甲も一緒に出るレシピで開発してんだか… -- 2024-05-31 (金) 15:16:57
    • 減らしても出ない時は全く出ない定期 何いってんだか… -- 2024-06-17 (月) 09:39:34
      • (必要数少ない)一二型甲のが沢山出て困るって話じゃないのん?じゃあ資源勿体ないし弾けってなるのは普通かと。 -- 2024-06-17 (月) 10:08:41
      • 同じ個数クギを消費したときに出る数は増える。同じ時間画面をポチポチしたときに出る数は増えない。それはそうとして、ランダムだから出ない時は出ない。話をごっちゃにしてはいけない -- 2024-06-17 (月) 12:23:34
      • ところで、陸軍秘書艦にすると上位艦載機が出なくなって、陸軍機・対潜機・機銃に置き換わるみたい。「クギは有り余ってる」「ハズレでも有意義なものが貰いたい」っていうなら、試してみてもいいかもね 機銃が有意義かは人による -- 2葉? 2024-06-17 (月) 12:35:58
      • 開発失敗すれば開発資材は消費しないからね -- 2024-12-01 (日) 17:42:56
    • 弾こうが出る確率はほとんど変わらんとはいえ、いらない副産物は邪魔だし弾くにこしたことはないわね、倉庫10倍くらいのスペースにならないかな… -- 2024-06-17 (月) 12:36:54
    • これを開発しようと何回も最低値で回してるのに爆戦や32型のほうが大量に開発されてホロ画面が出ると画面叩き割りたくなるよホント… -- 2025-03-10 (月) 02:52:56
      • 狙ったものが開発できる確率はコモン装備でも低いんだから、普段からデイリーでコツコツ回しては使いそうなものを溜めて置くのが良いぞ -- 2025-03-10 (月) 02:54:27
  • どうしてこいつの星付きが2つなんだよ -- 2025-01-01 (水) 14:58:36
    • まあ後々の改修任務の元なんだろね。自前で準備するにしても彗星8機とネジ18本でしかないから他の選んでも大した影響はないぞ。 -- 2025-01-01 (水) 15:53:17
      • 試製明星の任務で九九艦爆★+2を必要としたみたいに、試製明星系列を上位機種に変える任務で★付き彗星が必要になるとかかねぇ? -- 2025-01-01 (水) 21:47:28

*1 新型航空兵装資材1個、新型兵装資材2個が必要
*2 302空、332空など。
*3 戦闘詳報によれば2・3号機、主任設計者の回想では3・4号機。
*4 主任設計者によればこれが2号機。
*5 正規全備重量で彗星一一型3,650 kg、九九艦爆二二型3,800 kg、九七艦攻一二型3,800 kg。過荷重全備重量で4,361 kg、4,122 kg、4,130 kg。
*6 彗星一一型155、九九艦爆二二型109、九七艦攻一二型101。参考に零戦二一型108、同五二型128、天山一二型140、流星一一型160。正規全備重量で単位kg/m^2。
*7 彗星一一型で79ノット。他機種はほぼ70ノット以下、天山72ノット、彩雲でさえ75ノット。
*8 阿部善朗『艦爆隊長の戦訓』
*9 この彗星が誰の乗機であったかは判明していない。プリンストンは突如雲の中から現れたたった一機の彗星の急降下爆撃により格納庫内の魚雷や燃料を搭載した航空機に次々と誘爆を起こし、最終的には108名が戦死、艦長は生存したものの右足を切断している。その後、救援中に突然大爆発を起こし、併走して救援活動を行っていた軽巡バーミングハムでは239名の戦死者と4名の行方不明者、及び408人の負傷者を出す大損害を被っている。
*10 1944年11月24日、762空攻5の彗星33型。小瀬本國雄『艦爆一代』
*11 1944年12月8日、762空攻3の彗星。編隊長山川新作上飛曹(操練48期。飛龍、加賀、春日丸、隼鷹に乗艦。戦後空自入隊。)はP-38の迎撃を振り切って爆撃、超低空を避退しながら火柱を確認。山川新作『空母艦爆隊』
*12 倒立V型エンジンの機体に正立V型を積んだ実例はBf109にイスパノ・スイザ 12Zまたはロールス・ロイス マーリン500を積んだHA-1109/HA-1112がある。これらの中には戦後DB605などに積み替えてBf109のフリをしている機体もある。
*13 ドイツのハインケル社に発注予定だった機体。折り合いがつかず当時開発中だったHe118のライセンス生産契約になったが性能不足で不採用。
*14 ちなみにドイツ海軍では内部対立もあった。栄光と伝統の水上艦部隊と、第一次大戦で多数の戦果を挙げた潜水艦部隊とで対立していたという。
*15 ナチスの経済は政治側が有用と判断した企業を優先して育てて行こうというもので、むしろ共産主義経済に近いものであった。一方日本は戦時統制はかかっていたと言っても、配給制はあくまで今でいう生活保護のようなものであり、物理的にモノがなくなり始める昭和18年後半までは市場経済が本格的に阻害されることはなかった。
*16 この問題を避ける手法としては、共同で名義上の製造会社をつくり、建前上その会社の製品とするという手法がある。ただ、当時の日本の経済界にはそうした発想がまだなかった。
*17 山川新作著:空母艦爆隊より
*18 艦載機は通常、エレベーターの可動床幅に合わせて、翼端が折りたためるように設計されている。零戦も翼端部が上がるように設計されている。例外は主翼を短く改設計された32形。