三式戦 飛燕

Cached: 2026-02-08 05:30:32 Last-modified: 2026-02-03 (火) 19:57:11
No.176
weapon176-ni.png三式戦 飛燕陸軍戦闘機
装備ステータス
火力雷装
爆装対空+8
対潜索敵
対爆+1迎撃+3
戦闘行動半径3
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発解禁日:2026年1月28日、改修可入手方法
基地航空隊にのみ装備可能
改修更新
三式戦 飛燕*1 三式戦 飛燕一型丁*2 三式戦 飛燕(飛行第244戦隊)
かの国で開発された液冷エンジンを参考に開発された、液冷エンジンを装備した陸軍戦闘機、三式戦「飛燕」です。
残念ながら信頼性に難があり、その実力を十分に発揮できませんでしたが、万全な状態であれば高い潜在力を持っています。

ゲームにおいて

陸軍戦闘機について

  • 2017年4月28日までは雷電と同じ局地戦闘機に分類されていたが、29日の一式戦の実装と共に上位機種共々新設された陸軍戦闘機カテゴリに再分類された。
    • 艦娘には装備できず、基地航空隊にのみ装備可能。
    • 艦娘は問わず装備画面で「・・・」(その他)、または【全装備】を選択で装備ロック/ロック解除が可能。
      この他に、基地航空隊への配備の際、艦娘の装備と同様の方法でロックする方法もある。
    • 廃棄画面では最後尾、洋上補給二式水戦改などの後にある。
  • 艦上戦闘機に比べ対空値が低い代わりに対爆、迎撃というパラメータがついている。
    これにより基地航空隊での使用時に能力がブーストされる。
  • 詳しい使用方法は基地航空隊を参照。
  • ちなみに、局地戦闘機と陸軍戦闘機でカテゴリ違いによる挙動の違いは確認されていない。

装備の運用方法について

  • 基地航空隊「出撃時」の制空値は対空+12.5相当と烈風 一一型(対空12)よりも僅差で高く、「防空時」の制空値は対空+13相当。
    • 足が短いものの、未改修状態での下位機体としては破格の性能を持っている。
    • 量産可能な上位機体に対しては概ね不利な立ち位置。
  • 2018/12/07アプデにより明石改修工廠にて、あきつ丸春日丸/大鷹のサポートで改修→三式戦 飛燕一型丁への更新が可能となった。(新型航空兵装資材が1個必要)
    • ★maxまで上げると出撃対空14.5・防空対空15相当となる。(飛燕丁★013.516
      更新すると出撃対空は下がってしまうが、対爆値の上昇含め防空能力が上がる。
    • 後述の通り一部装備の改修素材に指定されているため、本装備の改修は非推奨
      その点を抜きにしても改修してまで運用したいスペックでは無く、無改修のまま陸戦・局戦の不足を埋める役と割り切って使った方が良い。
    • 更新先の飛燕丁は、改修時の素材が量産不可能な本装備である都合上改修自体が困難かつ意義が薄く、発展性という意味でも評価しにくい。
      • 2026/01/30アプデにて本装備が開発可能になり量産化の目処がついたが、それを加味しても改修飛燕丁が強力な装備とは言い難く優先度は低い。

入手方法について

  • 開発で入手。2026/01/28アップデートで開発可能に。

    12-B▼装備【開発】更新、さらにもう一つ!
    今日は細かく沢山更新があって、これのご案内もありました!
    「開発」で秘書艦が一部陸軍艦船、またはかの国出身の空母の場合、ちょっと大変ですが、陸軍戦闘機【三式戦 飛燕】の開発も可能になります。
    また、本日より従来の陸軍艦船に加えて、「山汐丸」もこれらをお手伝いできるようになりました!

    • 陸軍艦船・Graf Zeppelinが秘書艦で開発率2% (開発レシピ:10/20/10/60)
  • 任務で入手。
    過去の入手方法

性能比較表(装備最大値/局戦・陸戦早見表/テーブルより転送)

長いので折りたたんでいます

アップデート履歴

  • 2016/05/03:実装。
  • 2026/01/30:アップデートにより開発可能に。

小ネタ

  • 元ネタは大日本帝国陸軍が1943年に制式採用した戦闘機である「三式戦闘機」。試作名称は「キ61」。設計者は土井武夫技師*4。連合軍によるコードネームは「Tony」。
    • 一式戦同様この機体の呼称として有名な「飛燕」はいわゆる愛称であり、海軍の「紫電」や「烈風」などとは異なり正式名称ではない。が、愛称があったほうが国民からの印象も良いとされ、一式戦闘機以降の機体は多くが愛称を持っている。
    • 連合軍コードネームの「Tony」は、当初米軍がイタリア空軍のマッキMC.202『フォルゴーレ』*5のコピーだと思い込んでいたかららしい。ちなみに、「Tony」はアメリカではイタリア系移民の典型的な名前なんだそうな*6
    • 「和製メッサー」と呼ばれることもあるが、遠目で似ているBf109と発動機以外での設計での共通箇所は殆ど無い
      公式四コマ127話でもあきつ丸の「和製メッサーシュミット」との言葉に、Graf Zeppelinは「似ていると言えば似ている気もするが……」と言葉を濁している。
構想と開発
機体について
戦績
五式戦闘機
  • イラストの機体は第149振武特別攻撃隊(福岡県・芦屋飛行場)所属機に見える。
    • だとすれば機体は一型甲または乙、なのだが……名前から分かるようにアレの部隊なのだ運営どうした
  • 機体自体は飛行第59戦隊(福岡県・雁ノ巣飛行場)で福岡都市圏の防空任務に当たっていた機体で派手な胴体塗装は同戦隊由来のもの。
    • 飛行第59戦隊は損耗と三式戦の稼働率低下で芦屋飛行場に移動後、五式戦闘機に転換しており、この際同基地の振武隊へ抽出された可能性があるが、よく見ると振武隊の部隊章は方向舵だけで途切れている
    • 方向舵は明野教導飛行師団の部隊章(明野陸軍飛行学校校章)の上から振武隊の部隊章を上書きしたもの。元となった写真は戦後米軍により撮影されたものなので如何なる経緯でニコイチになったかは不明


  • 三式戦パイロットの実録戦記として、独立飛行一〇三中隊(飛行第78戦隊直属)で活躍した松本良男少尉の「秘めたる空戦~三式戦「飛燕」の死闘~」(光人社NF文庫)がある。氏の場合は「キ六一に適した操縦センス(未修訓練で他訓練生を圧倒)」「小澤郁夫中隊長(大尉)の育成」「機付整備員日野実軍曹の経験(川崎飛行機へキ六一の整備学習のため派遣)」「日野軍曹による徹底的なスペシャルチューニング」の四点により三式戦の能力を「カタログスペック」まで引き出せたことも活躍の理由なのだが、その「中戦」独特の空戦をぜひ堪能していただきたい(部隊名など様々な部分で脚色された可能性は高いのだが)。
    • 他、小山進伍長がニューギニアのウエワク基地ですごした飛行第六八戦隊の日々を記した「あゝ飛燕戦闘機隊」(1996年、光人社)や、飛行第八師団第八教育飛行戦隊から台湾防空戦に参加した田形竹尾准尉の「「飛燕」よ 決戦の大空へはばたけ」(「リバイバル昭和の証言コレクション」14巻(1991年、光人社)に収録)などいくつかあり、読み物としても十分楽しめるものなので是非オススメしたい。

この装備についてのコメント

  • ヒエーン -- 2025-06-01 (日) 19:02:44
  • 何気に甲とってると数がない・・・全然使わないしで任務の選択報酬を別のにしたら改修とか泣くわ -- 2025-06-04 (水) 11:25:38
  • ストック無い場合は期間限定ウィークリーで全部これを選ばないとBf109 T-3(G)の入手が詰む……というか、次の機会までお預けになる? -- 2025-06-04 (水) 21:34:18
    • 今後の新任務の報酬でも三式飛燕が設定される or ランカーでBf109 T-3(G)が配布される or イベントでBf109 T-3(G)が突破報酬に設定される(ワンチャン任務報酬でBf109 T-3(G)) 辺りかな。現時点で確実に取ろうと思ったら飛燕を全部取って改修更新するしかないだろうね -- 2025-06-04 (水) 21:58:26
      • てるてる坊主交換とかありそうだと思ってる -- 2025-06-04 (水) 22:09:38
      • てるてる坊主交換でよこされるくらいなら「Fq4 運用装備の統合整備」の選択報酬の一式戦 隼II型をこれに変えてくれよ。 -- 2025-06-05 (木) 00:18:26
      • ピンポイントすぎて草。さっき達成したか? -- 2025-06-05 (木) 00:29:24
      • 一例として挙げただけ。達成して入手したのは改修資材×4よ。「Fq4 運用装備の統合整備」は紫電一一型も開発できるようになってる今となっては選択報酬が機能してないんだし、だったら恒常入手手段の乏しい装備に報酬を変えてくれたって良いでしょうよ、ってこと。「Fq8 航空戦力の強化」の報酬もほぼ同様よ。 -- 葉2 2025-06-05 (木) 23:19:45
      • ↑その手の任務って他にも幾つかあるよね。 現状にそぐわなくなった装備入手系任務は何らかのタイミングで更新して欲しい。 -- 2025-06-07 (土) 14:07:33
      • 工廠稼働!次期作戦準備!の12cm30連装噴進砲「ライバルの二式12cm迫撃砲改は開発不可能な一方俺は開発可能だから恒常入手手段乏しい装備にいつか変わりそう…」 -- 2025-06-07 (土) 15:03:50
      • 「Fy5 潜水艦強化兵装の量産」とか「Fy6 潜水艦電子兵装の量産」はその手に任務の筆頭候補なんだけど、他にも「Fq6 対空兵装の整備拡充」の2つ目の選択報酬が選択報酬になってないし、「Bq5 北方海域警備を実施せよ!」の★3付きのC型砲は改修時に消費する装備として★付きが妨げにしかなってなくて結果選びづらくなっていたりなあ。 -- 葉4 2025-06-07 (土) 16:24:47
  • 梅雨ウィークリーが7週続いてくれたらBf109T改を上位に更新する分を確保しつつ18年11月作戦報酬で貰った飛燕一型丁★3を★6まで鍛えられる数を確保できるんだが、そこまで長く続くか… -- 2025-06-07 (土) 22:19:42
    • 去年の例を見てもマンスリー戦果砲を3発撃てることは無さそうに思う。今月中には終わりそう。 -- 2025-06-09 (月) 06:09:44
  • 梅雨ウィークリー任務でこれ獲ってるんだけど、そのうち倉庫枠圧迫されて結局これを廃棄しました なんて御仁いないよな? -- 2025-06-09 (月) 19:30:53
    • 確固たる理由があって取ってるんだったらともかく、ただ取るだけ取って使わずに廃棄って、端から取らないほうが良いまであるぞ。 -- 2025-06-09 (月) 22:19:45
      • 他に入手手段がないから取るというのはまあ確固たる理由にはなるか -- 2025-06-10 (火) 19:43:10
      • 別にバケツ5or開発資材6よりマシって理由だけでいいだろ -- 2025-06-16 (月) 00:19:42
      • 「貰えるアイテムは貰わないと!」って言いながら「改修MAXとか廃人のやることだろ」って人が観測範囲に1名いるんで多分ずっと倉庫枠潰し続けて無駄にするんだろーなと思って眺めてる。 -- 2025-06-16 (月) 01:02:20
      • いつ何時どのアイテムが必要になるか分からん艦これで貰えるものは貰っとけって何も間違った選択じゃないと思うけどな。特に今回は他選択肢がしょぼいからノーリスクハイリターンの選び得だし -- 2025-06-19 (木) 16:32:55
    • 週明けウイークリー任務出たから、取り敢えずもう一機ゲットしておいたぜ。 <ところで、何に使うつもりなんだ?(このままだと、倉庫の肥やし確定なんだが) -- 2025-06-16 (月) 13:29:04
    • 改修したいから毎週選んでるけど他に改修優先したい装備多すぎて結局肥やしになってる提督もここにいるぜ -- 2025-06-16 (月) 14:01:08
  • ちょうど4つになる今週末メンテと思ってたがもう一個もらえそうね -- 2025-06-19 (木) 11:56:01
  • 過去の単発任務を当時クリアしてるから烈風 一一型、開発出来なかった一式陸攻辺りを選んでたんだろうな。梅雨と持ち数合わせて7個になったけどBf109 T-3(G)の二個目は当分無理になりそう -- 2025-06-23 (月) 12:32:17
  • ウィクリーで配った分エンジンが不足して、”五式戦登場”とかやってくるかな? -- 2025-06-23 (月) 12:45:43
    • 因みに、今日も三式戦チョイスしたよ。 -- 2025-06-23 (月) 13:19:24
  • 6/27のアプデで実装された工廠の新しい単発任務の選択報酬で最大4機確保可能 -- 2025-06-27 (金) 20:34:55
    • 情報ありがとう!だからと言ってホイホイ改修に注ぎ込むのは怖いなあ…開発落ちはよ -- 2025-06-27 (金) 20:52:20
    • 他の選択肢が開発落ちしてるとはいえ最大9個もいらないからスピットファイアでもいいかなと思ってしまう -- 2025-06-28 (土) 11:31:23
  • 梅雨から取り逃がさずメッサーシュミットをガン無視すれば、飛行第244戦隊までに必要な数は確保できるようになったか -- 2025-06-28 (土) 12:07:58
  • なんでこれ開発落ちしないんだろう…。飛燕も疾風も開発できても良いような -- 2025-07-11 (金) 12:54:53
    • 飛燕は改修餌になったり更新で上位機になるからまだいいとして、疾風は開発落ちしてもコレクション以外に使い道が・・・ -- 2025-07-25 (金) 21:54:24
      • 気兼ねなく廃棄できるという最大の利点があるぞ -- 2025-07-29 (火) 11:22:39
      • 「気兼ねなく廃棄できる」ってのは皮肉っぽいコメントだけど実際真面目に有用だからなぁ。開発落ちしてない海外艦の中・大口径主砲の一斉整理やりたいわ…。 -- 2025-07-31 (木) 09:13:41
      • そして廃棄した途端に必要になるという -- 2025-07-31 (木) 11:56:30
      • 飛燕は改修餌になるし、疾風は入手手段ないくせに基地デバフつかない装備に指定されたりするから。隼も屠龍も開発落ちしてるんだし、他の陸軍航空機ももう少し入手性向上して欲しいね -- 2026-01-28 (水) 22:15:29
  • 開発可能化まじか 「艦これ」開発/運営@KanColle_STAFF -- 2026-01-28 (水) 22:09:53
    • 早波任務の後に出てくる工廠(廃棄)任務にこれ廃棄する任務あるからね。開発可能にしないと破綻しちゃうから… -- 2026-01-29 (木) 04:42:19
    • 神州丸とGraf Zeppelin旗艦で作れるっぽい?(他に作れる艦分かる方いましたら追記してください) -- 2026-01-31 (土) 07:51:06
  • 開発可能な中では防空制空が最も高い戦闘機になったか。暇見つけて量産しとこう。
    半径3以上では出撃制空も最高値だけど、足短すぎるからこっち目的ではあんまり使わないだろうな。半径4の紫電21がイヤーリーにあるし。 -- 2026-01-30 (金) 00:52:08
    • もっと言えば、量産できる機体で出撃方面を見越すなら、半径6の隼Ⅲ型甲もある。あっちは半径7の54戦隊にできるかもって将来性も一応あるし、出撃方面はそっちに任せましょう。制空は低いけど、改修がローコストかつ距離も7と一番優秀な21型熟練の選択肢も -- 2026-01-31 (土) 08:05:52
  • 入手方法についての任務の部分は情報が古くなったし、変えたほうが良さげか -- 2026-01-31 (土) 09:24:56
    • そうね。細かい補足はバッサリ整理して任務の紹介程度で良くなったかも -- 2026-01-31 (土) 10:17:29
      • 編集しておきました。ただし編集範囲が大きかったので、以前の記載情報もコメントアウトという形で全文を一旦残しておいてあります。不都合があるようでしたら差し戻しても構いません。 -- 木主 2026-01-31 (土) 11:24:09
      • 編集乙 -- 2026-01-31 (土) 12:39:37
  • 熊野丸で開発確認できました -- 2026-01-31 (土) 21:49:13
    • あきつ丸でも確認しました -- 2026-01-31 (土) 21:50:12

*1 新型航空兵装資材が1個必要
*2 新型航空兵装資材が1個、熟練搭乗員が3個必要
*3 1スロ当たり
*4 他にもキ60をはじめ、九二式戦、九五式戦等の液冷戦闘機、二式複座戦闘機、キ102等の双発戦闘機などの多くの傑作航空機を手掛けている。
*5 空冷のMC.200『サエッタ』のエンジンをDB601Aに換装したもの。公式四コマでLittorioが飛燕を見て似てるかもと言った「うちの子」は、多分これのこと。
*6 有名どころだと、「テキサス親父」こと親日ベッタリで有名な米国の保守論者トニー・マラーノ氏はイタリア移民の子孫(3世)である。
*7 独ダイムラー・ベンツ社の液冷発動機。独Bf109や伊MC.202などに搭載され、日本での川崎「ハ40」、愛知「アツタ」のほか伊アルファロメオ社でも「R.A.1000 R.C.41-I Monsone」としてライセンス生産が行われている。
*8 当時のドイツではアメリカのような薄メタルの高負荷対応プレーンベアリングは未開発であり、ローラベアリングがもっとも負荷をかけられる軸受けと考えられていたため。しかし実際にはユンカースが肉厚プレーンベアリングでほぼ同等の性能を発揮しており、ローラベアリングは必須とは言えなかった……かもしれない。なお実際には往復するコネクションロッドの影響で軸にかかる横圧が強く、この影響でローラーベアリングは正常に機能しないと言われている。ドイツでも採用したのはDBのみで、ユンカースなどは高回転型のJumo213でも採用していない。DB601よりもはるかに高精度になった現代の日本車のエンジンでも、このような機構は採用されていない。
*9 ここで言う「直接噴射式」とは、現在のインジェクター方式の事を言う。三菱GDIに代表される『ディーゼルエンジンよろしく圧縮時に噴射する』方式とは異なる。
*10 三菱はこれを空冷の『瑞星』『金星』『火星』にも搭載している。
*11 ちなみにこの高周波焼入れの技術導入は無駄にはならず、新幹線0系の車軸製造に活かされた。敗戦の焼け野原から20年を経ずして新幹線を実現した技術ではあるが、昭和41年にも停電で焼入れ不良が発生した車軸が完成品に紛れ込んで事故を起こしている(死傷者は0)。片やドイツも「逆になんで日本に頼らねぇかなぁ!」とも言える事故(ICEエシェデ事故)を起こしていたりするが。
*12 実のところ米国でも不良品の割合は決して少ないものではなかったのだが、彼の国は圧倒的工業力で「不良品が出るなら、それを補って余りあるほどに大量生産すればよい」という発想に向いていた。有名な『航空エンジン用ターボチャージャーを使い捨てる』話もこれと繋がっている。これぞ米帝、なのだがアメリカでもやっぱ中央の頭でっかちが考えるようには行かないもので実際には現場が苦労して何とかした話はいくらでもあったりする。
*13 と言っても、空冷エンジンは戦間期のアメリカ製エンジンのデッドコピーを発展させたものなので、要求される製作精度はそれほど高くない。『火星』などはその典型である。『誉』は……そもそもサイズそのままで出力倍なんて無茶をしたらあちこちに「代償」が来るのは当然なのだ。出力重量比や出力容積比で同クラスを目指した米英のエンジンもあんまり上手くいってないし。
*14 たとえばハ43(金星の18気筒版。烈風震電に搭載予定だった。)の開発過程ではシリンダーブロックの穴あけを全て自動で行う機械を作っていたと秋水開発スタッフが回想している。ところが1944年12月の空襲で木端微塵にされてしまい、また日本の発動機生産の27%を担っていた三菱名発大幸工場もほとんど更地になってしまったのである。ここまでされたら例えば米GM社でもそう簡単には立ち直れまい。
*15 もともとは少量生産の高級車メーカだったため大量生産に慣れていなかった。
*16 その結果が有名な“ハインケル・パージ”
*17 キ60以降の重戦闘機には20mm砲の搭載が求められている。
*18 重力の15倍、普通の人間なら10秒立たずに失神するレベル。
*19 ぶっちゃけて言うと、YS-11も計測機器の方が先に参ってしまう事態が続出、挙げ句の果てには「空中衝突して相手は墜落したけど俺はなんともなかったぜ」という事故を経験していたりする。
*20 音速に達していなくても衝撃波音が聞こえる可能性はある。マッハ0.7~0.8あたりから、流速の速い部分で局所的に衝撃波が発生する場合があるからだ。また衝撃波の発生とは関係なく、当時の対気速度計はマッハ0.5を超えたあたりから過大な数値を示すようになる。このため、「プロペラ機が音速を超えた」と言う誤認は当時の他国でも複数見られる。設計者の土井技師自身が戦後、大学教授を務めていたころに「計器の誤差」と講義している。
*21 試作機のもの。量産時には755lに減少しており、さらに防弾強化で翼内タンクは55l減少している。
*22 無論この数値は最も効率のいい飛び方をしたときのものであって、激しく燃料を消費する戦闘行動時はこれほど飛ぶことはできない。
*23 海軍の九九式二〇粍機銃は動作方式の関係で同調装置そのものが使用できなかった。Fw190Aの20mm機銃のうち2丁も主翼装備ながらその付け根でプロペラ回転圏内であったため同調装置が設けられていたが、この同調装置は電気式であった。もちろん、当時の日本がマネできるはずもない。
*24 例えば連合軍機に多く搭載された12.7mm機銃は、200mで10mm以上の鋼板を貫通する能力がある。三式戦の操縦席背面には厚さ8mmの防弾鋼板が取り付けられたが、その重量は20kgを超える。全方向完全防護したらどうなることやら。
*25 ……はい。そう言う機体、あります。日本では三菱キ-51 九九式襲撃機があり、エンジンカウルとコクピットブロックが6mm防弾鋼鈑でできていた。その割に戦闘機並みの機動性を誇ったが、航続距離は1,067kmと日本機としては短くなってしまった。さらにソ連には13mm鋼鈑でエンジンマウント・コクピットブロックをセミモノコックの“バスタブ”状に形成し、そこに翼をつけたようなイリューシンIl-2/Il-10『シュトルモビク』がある。ちなみにドイツでもヘンシェルHs129と言うのを作っていた。そしてそれらの延長線上にあるのが皆さんご存知フェアチャイルドA-10『サンダーボルトII』である。
*26 気合の入ったお客様ならお気づきだろうが、先に書かれている“ブローニング12.7mm機銃は200mで10mm鋼鈑を貫通する”のはあくまで“垂直に入った”場合。実際には空中戦においてそんな理想的な着弾が期待できるはずもなく……被弾径始で弾かれてしまうのがオチである。この為12.7mm用の炸裂弾を持っていなかった米軍は日本陸軍機相手にはガンガン撃ってもまんまと逃げられてしまうことが多かった。ある程度のあたりからは日本海軍機もそうなったため対策が叫ばれたが、まぁタイガー1台にシャーマン5台で対処しろとか抜かすくらいには米側も充分トンチキなので……ただ、日本軍の夜襲で度々損害を被った結果、F6F-5ベースの夜戦型F6F-5Nではイスパノ20mm機銃2丁を装備した。
*27 とはいえ、あくまで『比較的』という程度であって、最大速度も格闘性能も敵機と大差ない本機は苦戦を強いられる場面も少なくなかったとも。
*28 Push To Talkの略。マイクのスイッチを押すと送信になり、離すと受信になる機構
*29 及び三式空一号無線電話機
*30 あくまで現代の話。半導体は登場当初はむしろ真空管よりデリケートだった。それが覆されるのは鉄道車両用の電機子チョッパ制御が営団6000系の量産化で安定した1970年以降の話である。
*31 この辺の事情はアメリカでも「日本よりはマシ」と言う程度でしかなく、「真空管砲弾」であるVT信管も6割は不発だったらしい。
*32 帝国陸軍の双発雷・爆撃機。開発・製造は三菱、キ番号はキ67。
*33 三菱の空冷星型複列14気筒1500馬力発動機。海軍では九六式陸攻九九式艦爆など多く採用されたエンジンの発展型であり、アツタの代用で取り付けた彗星三三型に採用している。また、零戦五二型の本体にこのエンジンを搭載した零戦五四型の量産も予定されていた。
*34 100オクタンガソリンもあったが、それらは彩雲や百式司偵を有する偵察部隊に優先的に支給された。
*35 一度使ったものをフィルターで濾したもの。
*36 陸軍名ハ1ないしハ24、中島の星型空冷9気筒600馬力発動機。複葉全盛期の主力発動機のひとつ。
*37 連合軍側にもペットネームが存在しない。それどころか制式機だったかさえ怪しい。