烈風改(三五二空／熟練)

No.334
	烈風改(三五二空／熟練)		局地戦闘機
	装備ステータス
	火力		雷装
	爆装		対空	+11
	対潜		索敵
	対爆	+7	迎撃	+3
	戦闘行動半径	4	装甲	+1
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可、改修不可、入手方法 基地航空隊にのみ装備可能
名機「零戦」の後継機として開発された、最新鋭艦上戦闘機「烈風」。 同機をベースに開発が計画されていた高高度で重爆を邀撃するための新型戦闘機、排気タービン過給器、 そして30mm機銃を斜め銃含めて計7挺を装備した圧倒的火力を持つ重武装局地戦闘機「烈風改」。 日本の空を護る、三五二空所属の精鋭「烈風改」戦闘隊です。

ゲームにおいて

• 2019年春イベント『発動！友軍救援「第二次ハワイ作戦」』において実装された【局地戦闘機】。
  • E-2の甲作戦突破報酬。
  • 局地戦闘機の烈風改の上位版。

• 詳しい使用方法は基地航空隊を参照。
  • 「出撃時」の制空値*1は対空+15.5相当、「防空時」の制空値*2は対空+28相当。
    出撃対空でかの「震電改」を抜く、防空対空で2トップだった「紫電改(三四三空) 戦闘301」と「三式戦 飛燕(飛行第244戦隊)」には大差をつけて堂々の1位に躍り出た。これがインフレか、はたまた烈風祭りのパワーか
• 局戦/陸戦系としては烈風改も本機もボーキ消費が他の機体より多く、陸攻の東海系と同じである。
• 妖精さんは烈風改と完全一致している。
• これまでなかった謎の赤いオーラを発している。

性能比較表(装備最大値/局戦・陸戦早見表/テーブルより転送)

入手方法について

• 2019年 春イベント『発動！友軍救援「第二次ハワイ作戦」』E-2 甲作戦 突破報酬

小ネタ

• 『烈風改』の完全上位互換。三五二空は大戦末期に九州の防空を行った航空隊である。通称「草薙部隊」。昭和19年（1944年）8月1日開隊である。
  • 本土防空の基本案が初めて明文化されたのは大正10年のことである。12年には陸海で協定が結ばれ都市や工業地帯を主体とする本土全般を陸が、軍港や主要港湾など局地防空を海が行うことになった。これは本土防空は陸が主体となって海が補佐する形であり、これが基本的に終戦まで続く。
    • なお日本の防空思想は敵を本土に空襲可能な範囲から追い出す積極防空がメインであり、来襲する敵を迎撃する消極防空は不熱心であった。それが変わったのがドゥーリットル空襲である。この後陸は急いで防空体制の整備を始めたが、海は内地には基本的に教育部隊しかおらず、外地から再編のために本土に帰還した部隊が一時的に鎮守府に編入されて防空任務にあたっていた。再編が終われば当然外地に転用され不在となった。
    • これが変わったのが昭和19年、アメリカ空母機動部隊が中部太平洋を西進、本土への攻撃も時間の問題となりこれに対応すべく横須賀軍港防空のための防空専任部隊として302空を編成した。7月21日には302空と呉航空隊と佐世保航空隊の戦闘機隊を作戦時に限って陸軍の防衛総司令部の指揮下にいれることにした。がこれは形式的なものであり、実際はうまくいかなかった。呉と佐世保の戦闘機隊は純然たる作戦部隊になったため、8月1日をもってそれぞれ332空、352空となった。
• 三五二空の定数は乙戦の雷電48機、丙戦の月光12機であったが佐世保空戦闘機隊を横滑りさせたため、当初は零戦30機に月光4機しかなかった。
  • 当時の日本に来襲する爆撃機の主力はB-29に移っており、B-29は最大高度10,000ｍ付近を巡行しながら爆撃可能であった。高高度から爆撃してくるB-29は、高高度性能が不足していた日本軍機では厳しい相手であり、対抗手段としては徹底的に軽量化して体当たり攻撃後、落下傘で脱出や、少ない射撃機会を逃さない為に高高度で予め待ち伏せて反航戦で防御射撃が弱いB-29の正面を撃ちまくって米軍パイロットを死傷させたり、あるいは三号爆弾や高射砲で編隊が乱れた隙に孤立した機体を狙うなどした。
    • 一応零戦や月光も10,000ｍ付近までは上昇できるのだが、空気が薄いため酸素マスクが必要だったり、エンジン出力が低下したりするのでまともな戦闘機動はとれなかった。B-29は機内与圧システムのおかげで酸素マスクは必要なく*4、一人の射手がコンピューターの補助によって複数の機銃を操作し、さらに戦闘経験が少なくても正確な偏差射撃ができた。高高度で動きが鈍くなった日本軍機にとって死に繋がりかねない脅威であった。その為不用意に同航戦を挑むのは危険であり、現場の搭乗員たちは警戒していた。
  • とはいえさすがに高高度からの爆撃は少し正確性に欠けるのも事実で、特に夜間には低めの爆撃を行うこともあったようだ。そういう時は月光が戦果を上げている。
  • また、開隊しばらくしてからは雷電が追加配備されており、後期は雷電が主力となった。局地戦闘機として優秀な上昇力を持つ雷電はB-29にとっても恐ろしい戦闘機だったらしい。実際に三五二空は月光や雷電で何度かB-29を撃墜している。

• 昭和19年11月21日、神埼国雄大尉率いる零戦31機、雷電16機はB29迎撃に発進した。この日坂本幹彦中尉は零戦で3号爆弾を投下後、上方から銃撃さらに編隊外側のB29に上方から体当りした。彼は前夜兵学校同期に体当りすると言い残していた。坂本中尉の武勲は全軍布告の上少佐に二階級特進した。また352空に対しては、東久遷宮防衛総司令官及び、杉山佐世保鎮守府司令長官からそれぞれ部隊感状が授与された。
• 昭和20年3月21日、二代目飛行隊長杉崎直大尉は熊本県三角上空でB29の編隊に突入したものの、被弾し炎上、蜜柑山に墜落し戦死した。この時遺体の一部が回収されずそれを蜜柑山の持ち主が氏名不詳として埋葬、木の墓標を建て密かに供養していた。時は流れ、蜜柑山の持ち主は変わり朽ちた木の墓標を石碑に建て替え、供養を続けていた。
  • それが杉崎大尉の遺体の一部だとわかり、地元の有力者も動き墜落現場に程近い三角町千房に源田実参議院議員の揮毫になる留魂の碑が建設された。
• 昭和20年4月アメリカ軍沖縄上陸、同時に南九州への基地へのアメリカ軍の攻撃も始まった。この戦況にさいし352空は第五航空艦隊に編入された。4月4日可動零戦は笠ノ原基地に進出せよとの命令にしたがい、飛行隊長代理の植松真衛大尉の元零戦20数機が傘ノ原基地へ進出、菊水作戦へ参加することになる。
  • 傘ノ原基地には203空の零戦が集結しており352空零戦隊は203空の指揮下に入り連合航空隊を編成する。
  • 4月6日の菊水一号作戦において352空は特攻支援の制空隊として出撃するも接敵せず全機帰還した。なおこの日初代352空飛行隊長神崎国雄大尉は戦闘312飛行隊長として出撃、奄美大島上空で戦死した。
  • 4月7日、宇垣長官から大和援護の命令を受け352空が最後の上空援護を行う。1130には全機帰還、それからまもなく敵機と交戦中との無線が入り、大和の沈没を知って帰還した搭乗員は愕然としたという。
  • 352空零戦隊は菊水3号作戦まで参加し、その間に植松大尉は撃墜され重傷を負い離脱、その他に6名が戦死した。連合航空隊自体の可動機も20機程度になってしまい連合航空隊は解散、生き残りはそれぞれ原隊へ復帰した。
• 一方雷電隊は4月26日、雷電分隊長の青木中尉の元10機が鹿屋に移動、そこでが302空、332空、352空と海軍に3つしか無い防空専任航空隊の雷電50機が集結、B29迎撃にあたったが、レーダーの性能が悪いため情報が入るのが遅く、しかもB29が高速のため迎撃体制が整う前に頭上に来てしまうため効果的な迎撃はできなかった。
  • 5月中に雷電隊は原隊に復帰、352空雷電隊は6月3日に鹿屋から大村基地へ帰還した。
  • 6月8日は雷電隊が332空に編入されることになり鳴尾基地へ移動した。
• 352空は月光の戦闘902を編入、他に少数の零戦や彗星からなる小規模の夜戦部隊となった。月光隊の一部は築地基地で機雷投下のB29迎撃にあたった。
  • しかし終戦間際になると喪失機の補填や整備も間に合わず、稼働機は徐々に減少。1945年7月26日を最後にとうとう0になってしまった。以降終戦まで対空機銃や高射砲での対空射撃で本土防衛を行っている。昭和19年8月から昭和20年8月までの戦死者、事故死者は33名であり50機程度の小規模航空隊の一年としては決して少なくない数の犠牲であった。
• 352空の奮戦に感動した昊天宮の宮司であった故・池田強氏は境内に祖霊社を建て、銘木一枚一枚に英霊の名と由緒をともに祀った
• 以上のことから鑑みるとこの装備は『もし三五二空に高高度でも使える優秀な機体が配備され、それを熟練搭乗員が駆っていたら…』というif装備なのだろう。対爆+7というのもその表れか。
  • この『烈風改(三五二空／熟練)』は『烈風改(試製艦載型)』として試験していたものを三五二空に回したようだ。19年春イベ前に行われた「レッパラ！」で展示されていた当機体に「AI」と一航戦に所属していた跡があったのはそういう理由だったらしい。*5
    
    
• 相変わらず妖精さんは斜銃を使いこなしているようだ。

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