銀河

Cached: 2021-10-22 22:21:15 Last-modified: 2021-09-30 (木) 18:11:39
No.187
銀河陸上攻撃機
装備ステータス
火力雷装+14
爆装+14対空+3
対潜+3索敵+3
命中+1回避
戦闘行動半径9
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可、改修不可
基地航空隊にのみ装備可能
入手方法
海軍の主力陸上攻撃機「一式陸攻」の後継機として開発された陸上発進の攻撃機です。
優れた機体設計により、高い性能を秘めていました。戦力化された時期が遅かったことや
複雑すぎる構造に問題もありましたが、最後まで戦い抜きました。一部は夜間戦闘機に転用されました。

ゲームにおいて

  • 2016年8月12日アップデートで実装された陸上攻撃機。
    • 初登場は、同日開始の2016年夏イベント「迎撃!第二次マレー沖海戦」のE-3甲作戦クリア報酬。
    • その後月次作戦報酬として何度か配信されている。
    • 余談だが、入手時に下に表示される「『銀河』を手に入れました。」というなかなかのパワーワードが一時期話題になった模様。
    • 2019年1月22日、プチイベント【節分任務群】の交換アイテムとして登場。演習、出撃任務をこなすことで節分の豆を入手し、本装備と交換することが出来た。詳しくはアイテムページを参照。その後2020年,21年でも交換候補に挙がり続けており、節分の恒例となりつつある。
  • 先に実装された野中隊と比べると、索敵-1だが雷装+2、爆装+1。数値面ではほぼ上位と言えるが、あちらは敵対空射撃回避の特性を有するため必ずしもこちらが優位とは言えない。
    • 性能もそうだが、その分コストも一式陸攻等よりやや高い。
  • 2020年7月にほぼ上位互換にあたる銀河(江草隊)が実装された。ただし航続距離は本装備の方が長い。
  • 火力面では対艦・対地ともに最大の火力を発揮するが、全ての性能が下位機種に比べて勝っているわけではない。
    • 特に一式陸攻 三四型には対空、一式陸攻 二二型甲には行動半径で劣っている。
      この二つは制空状況やそもそも希望するマスに飛ばせるか否かという運用の重要な部分に関係する為無視できない。

入手方法について

性能比較表(装備最大値/陸攻早見表/テーブルより転送)

長いので折りたたんでいます

黄色はトップの性能

装備名火力雷装爆装対空対潜索敵命中回避半径制空値攻撃力*1*2ボーキ
消費*3
射撃回避入手方法改修備考追加
四式重爆 飛龍(熟練)14165552521149.4252ランキング、改修-編集
四式重爆 飛龍14155441521149.4252-ランキング、節分報酬編集
銀河(江草隊)15153443712158.4234ランキング-編集
銀河14143331912149.4234-イベント、ランキング編集
一式陸攻(野中隊)12133241912133.2216イベント、ランキング編集
一式陸攻 三四型11124241816126216-任務、イベント編集
一式陸攻 二二型甲11123241012126216-任務、イベント、ランキング、改修編集
一式陸攻101222398117216-任務、イベント、ランキング、改修編集
九六式陸攻81012284100.8180-開発、任務、イベント、ランキング編集
Do 217 K-2+Fritz-X1624432416165.6*4306ランキング対艦誘導弾搭載機
対戦艦に有効
編集
Do 217 E-5+Hs293初期型1322432416142.2*5270ランキング、改修対艦誘導弾搭載機
対小型艦に有効
編集
SM.79 bis(熟練)13143432812142.2252イベント-編集
SM.79 bis1214343812133.2234-イベント編集
SM.7991323278108198-イベント編集
深山改1719211676180-イベント、ランキング大型陸上機編集
深山1617110373180-イベント、ランキング大型陸上機編集
爆装一式戦 隼III型改(65戦隊)39614252536*672イベント、任務駆逐・PT特効有編集
Do 17 Z-2112524836234-イベント、任務編集
試製東海210580102.6~145.8162-任務、イベント-編集
東海(九〇一空)2116180109.8~156.6162-イベント-編集
  • 装備名色分け:
    • 【大型陸上機】カテゴリ
    • 雷装値無し装備
    • 対潜攻撃可能装備
  • 最大値の色分け対象外:
  • 火力の効果は不明
  • 制空値は「内部熟練度0、18機*7定数時の値」
  • 射撃回避(敵対空射撃回避)は☆>◎>◯>△の順に性能が高い(-は回避性能無し)。詳細はこちらを参照のこと

小ネタ

  • 元ネタは大日本帝国海軍の陸上爆撃機「銀河」。略符号はP1Y、連合軍コードネームは「Frances(フランシス)」。
    • 艦これでは陸上攻撃機に分類されているが、帝国海軍での分類は陸上爆撃機であり、制式名称も爆撃機の命名規則に従っている。
      • 本機は急降下爆撃可能な双発爆撃機として開発が開始されたが、途中で雷装可能であることを要求され、結果的に雷爆統合機になった。
        似たような経緯を持つ機体に「流星」がある*8
    • 陸上攻撃機は日本独自の類別で、陸上基地から発進し魚雷攻撃が可能な機種(急降下爆撃は不可)である。
      海軍では急降下爆撃が可能なものを爆撃機、そうでないものを攻撃機と呼んでいた。


  • 支那事変の戦訓から、海軍は今までよりも高速で航続距離の大きい双発爆撃機が必要だと考えた。そこで、空技廠の研究機「Y20」をベースに、ドイツの主力双発爆撃機Ju-88を参考にして高性能爆撃機を開発することにした海軍は、昭和15年に空技廠に対し十五試双発陸上爆撃機を発注した。
    • その要求性能は、「一式陸攻と同等の航続距離をもち、零式艦戦と同等の速度を発揮し、雷撃又は1t爆弾による急降下爆撃が可能で、離陸滑走距離600m以内であること。」というものだった。
  • 発動機は前評判高い「」。「栄」発動機と同等のサイズで2000馬力を目指したこの発動機を、銀河はもっとも初期に採用した。
    • エンジンナセルはぎりぎりまで絞って空気抵抗を減らし、また胴体も搭乗員を3名に減らした上で絞り込んだ。風防も背負い式落下傘の採用で高さを抑えている*9
      胴体内には爆弾槽が設けられ、九一式航空魚雷又は80番爆弾1発、50番又は25番爆弾2発、燃料増加タンクのいずれかが搭載可能。爆弾倉扉は「彗星」と同じく内側に畳み込むように開き、爆撃時の空気抵抗を減少させた。ただし、一式陸攻や九六式陸攻で可能だった3番や6番といった小型爆弾を多数積むことはできなくなっている。
    • 主翼は速度と強度を優先し一式陸攻より一回り小さいものを採用、翼型は内翼が層流翼、外翼に向けて通常の翼型になる半層流翼とした。これにより最高速度と急降下最終速度が要求性能を上回ったが、翼面荷重が大きくなったためフラップはセミファウラー式にスプリット式の子フラップを持つ親子式、また補助翼を補助フラップとして離着陸性能の要求を満たした。
      また急降下爆撃を行ううえで欠かせない急降下抵抗板は、補助フラップを兼用することで空気抵抗と重量の低減を図った。
      主翼内部は燃料タンクとなっていて、片翼につき5個の通常タンクと2個のセミインテグラルタンクが配置されている。
    • 但し、人員削減と軽量化に伴って、防御火器は前方と後上方に7.7mm機銃を1丁ずつ(量産機では13mmまたは20mm)と控えめなものとなった。
      その代わり防弾装備は充実されている。操縦員の背後には防弾板が配置され、主翼内の通常タンクは防漏式+自動消火装置、セミインテグラルタンクは先に使うようにして炭酸ガス充填装置を装備し被弾時の火災予防に努めた。
    • 他、操縦員の負担軽減のために自動操縦装置と操縦席のリクライニング機能を採用。また両主翼下に600l入り増槽を1本ずつ懸架可能とし、「彗星」で不評だった電動機構は油圧に改められた。さらに「彗星」での実績を踏まえ、生産性にも配慮した設計をおこなったとされる。
  • 一号機は昭和17年6月に完成。要求性能を大きく上回る高性能を示した本機に対し、海軍は早期実用化を目指してスケジュールを短縮、昭和18年11月から仮称「銀河」一一型として中島飛行機で量産が始まった。
    • 制式採用は昭和19年10月だが、「銀河」は完成機から順次実戦部隊に配属され、マリアナ沖海戦をはじめとした戦争後期の戦場に投入されていった。
    • 主な戦果は、台湾沖航空戦における762空による米軽巡「ヒューストン」大破、第二次丹作戦における梓特別攻撃隊による米空母「ランドルフ」中破、九州沖航空戦における762空による米空母「フランクリン」大破など。
      • このうち、「ヒューストン」と「フランクリン」には沈没寸前という大きな損害を与え、両艦は大戦中に戦線復帰できなかった*10。なお前者は雷撃、後者は250kg徹甲爆弾2発による緩降下爆撃による戦果である。
    • ちなみに、「あ号作戦」時の少佐(当時)の乗機は本機である。
      • 昭和19年6月15日、江草隆繁海軍少佐率いる五二一空の「銀河」を主力とする「鵬部隊」がサイパン島沖のアメリカ空母群を襲撃。奇襲には成功したものの参加した「銀河」全機が撃墜され、指揮官として参加した江草少佐もこの戦いで命を落とした。享年34歳、昭和20年1月に二階級特進で大佐に進級。
  • しかし全体的に、本機は機体の不調と戦況不利によって苦戦を強いられたといえる。
    空技廠設計機である「銀河」の設計は複雑繊細に過ぎるきらいがあり、それが生産、整備に悪影響を及ぼしていた。
    • 抵抗低減のための沈頭鋲、加工工程削減のための型鍛造などなど。これらは結局量産機ではオミットされ、従って量産機の性能は試作機より若干劣りなおかつ製造工程は飛躍的に増加する羽目になった。
      • 例えば型鍛造は正に量産性向上を狙って採用された技術だったのだが、当時の日本では(特に機体部品の製造を請け負う下請けの中小企業において)こうした技術はほとんど広まっていなかったために、手間暇もコストもかかる削り出しにせざるを得なかった。設計主任曰く「試作機の設計よりも大変だった」とのこと。
      • ちなみに型鍛造の採用と生産時の削り出し、溶接部品への変更は、十四試局地戦闘機(後の雷電)の開発時に三菱がやらかしている。
    • また、民間メーカーでは工数削減の手法として広がりつつあった外板の厚板採用によるリベット削減やスポット溶接などの技術は空技廠ではもっていなかったという。構造設計の面では中島、三菱といった大手メーカーに後塵を拝していたようだ。
    • そして稼働率悪化の主因になったのが「誉」発動機である。大戦初期の発動機と比べ極端に精密化した機構と品質のよくない潤滑油は故障を誘発した。国産発動機に共通する問題点であった軸受けや電装のトラブルも多く、整備員泣かせの発動機だったという。
      • が、「銀河」の場合は同じ発動機を搭載している「紫電」のより遥かに良好な稼働率をマークしている。これは紫電の機体自体にも大問題があったからであるといえ、結局のところ、整備員の育成能力も大きな問題だったのであろう。しかし保有機の半分も動かないって……
      • 「誉」の問題が整備だけではなかった証拠として、入念に整備点検されていた銀河の試作機ですら、性能試験中に24回*11もの不時着をしており、一回を除いてすべて「誉」の故障だったとテストパイロットを務めた高岡迪少佐は語っていることが挙げられる。なお、これは同じ「誉」を使用していた疾風や紫電改の試験でもトラブル続きであった。
        もっといえば空技廠による審査の段階で、複数人の担当が「こんな繊細で軸受けがしょっちゅう焼き付くエンジンはダメだ」と言っていたのである。
      • とはいえ、本邦で開発された2000馬力級発動機はほとんどが「誉」と同じく多くの問題を抱えていたこと、これらの試作機に用いられたのは初期不良を改善する真っ最中であったことも考慮するべきだろう。
        さらに、太平洋戦争では高い信頼性を誇った「栄」でさえ、日中戦争で投入された初期のモデルでは動作不良や故障を頻発していた。エンジンというのは、熟成に時間がかかるモノなのだ。だったら戦時中でそんな悠長なことしてられないのに量産機に採用しようと決断したことが問題だったのでは?とも言えるのだが...
    • 前線では、機体や発動機の予備がない、そんな余裕のなさを「国滅びて銀河あり」と揶揄したそうな。
  • それでも「銀河」は一式陸攻に代わる主力陸攻として終戦まで戦い、合わせて1100機ほどが製造された。
    • 本来なら一六試陸上攻撃機「泰山」が後継を務めるはずであったのだが、度重なる要求変更に振り回された挙句開発中止。防弾を強化した一式陸攻三四型も作らせたが、「銀河」と比べ70km/hほど遅かったせいか少数生産に終わっている。
    • 日本海軍機の常として多くのサブタイプが存在するが、「銀河」ではそのほとんどは結実することなく終わった。夜間戦闘機型である二一型*12、発動機を換装し性能、あるいは信頼性向上を目指した型、防御武装を強化した型、爆弾槽に10~12丁の20mm機銃を据え付けた襲撃機型など、ほとんどは少数の試作のみである。
    • 二一型とは別に、「誉」の製造数不足を補うために「銀河」の発動機を「火星」二五型に換装、爆装を廃止して20mm上向き斜め銃を2丁装備した夜間戦闘機「極光」が川西飛行機で製作され、少数が実戦に就いている。
      しかし性能不足から対B-29夜間戦闘機には不適格とされ、ほとんどは爆撃機仕様に再改造し「銀河」一六型とされてしまった。
      • 一部では「一六型に「火星」が選ばれたのは「誉」の信頼性が低下していたため」とする説があるが、当時の資料にはあくまで「「誉」に一極集中する現状を改善すること」が理由とされるのみであり、信頼性云々といったことは書かれていない点に注意。
      • なお、厚木の302空で「銀河」一一型か一六型に20mmないし30mm斜め銃を搭載する改造が行われ、こちらは撃墜戦果を報じている。
    • また、戦後に富士産業*13が作った「ラビット」スクーターの試作車の車輪は「銀河」の尾輪だったといわれている。これは余談。
  • 現在、良好な「銀河」現存機はほとんどない。わずかに戦後接収された1機が、アメリカのスミソニアン博物館で分解保管されている。


  • 艦これではどの機体も同じ大きさで飛んでいくので、あまり意識することは無いが九六式陸攻や一式陸攻と比べて比較的小さくなったのも特徴である。おおよそ九六式陸攻は全幅25m全長16m、一式陸攻は全幅25m全長20mであるのに比べ、銀河では全幅20m、全長15mまで小型化している。
  • イラストで尾翼に座っている妖精さんが持っているのは九九式二号銃の旋回機銃型。手元にくっついている円筒形の物体は、ドラム式の弾倉である。

この装備についてのコメント


*1 18機、対水上艦、クリティカル・触接無し
*2 東海系は同条件での対潜攻撃力
*3 1スロ当たり
*4 戦艦相手には225? 基本攻撃力に1.35倍して切捨て(基本攻撃力125)と仮定
*5 小型艦相手には153? 基本攻撃力に1.08倍して切捨て(基本攻撃力85)と仮定
*6 駆逐艦・PT相手には239.4 雷装25と仮定
*7 大型陸上機は9機
*8 こちらも雷爆統合機で命名基準は爆撃機だが、分類は艦上攻撃機。
*9 それまでの海軍機は落下傘をクッション代わりに尻に敷いていた。
*10 終戦後、修理を完了した「フランクリン」は大戦中の損傷は首尾よく修復され良好な状態にあり、攻撃任務を視野に入れた徹底的な大改装の候補として留め置かれていたが、この改装計画は立ち消えとなってしまった。この計画がしばらく残っていたため、SCB-27等の改装対象から外され、現役に復帰することもなかった。その後二度と現役に復帰すること無くスクラップとなった。「ヒューストン」は広範囲に及ぶ修理の後、1945年10月に復帰し、1947年12月15日に予備役となり、1959年3月1日に除籍され、スクラップとして処分された。
*11 あまりにも不時着が多かったので数えたとのこと。
*12 従来はこれを試製「白光」とするのが定説であったが、当時の資料から「極光」の初期の名称である可能性が高い。
*13 旧 中島飛行機、後の富士重工業。2017年4月1日より株式会社SUBARUに社名が変更された。