九六式艦戦

Cached: 2024-11-19 14:26:55 Last-modified: 2024-11-09 (土) 20:52:24
No.019
weapon019.png九六式艦戦艦上戦闘機
装備ステータス
火力雷装
爆装対空+3
対潜索敵
命中回避+1
戦闘行動半径3
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発可、改修可
改修更新
九六式艦戦九六式艦戦改
旧式の艦上戦闘機です。
零戦より前に実戦配備されていた旧型機ですが、優れた格闘戦能力を持っています。
武装や航続力、速度の点で既に二線級ではありますが、防空戦闘には活用可能です。

ゲームにおいて

  • 飛鷹隼鷹龍驤が持参してくる。
    艦戦の中では最も弱く、一部の素材目的以外で特に集める必要もない。
    • 艦戦はそれ自体に対艦攻撃力を持っていないが、制空権を確保するという重要な仕事がある。
      制空権を確保(もしくは優勢)になれば、味方の開幕航空攻撃にプラスの補正がかかったり、砲撃戦時に弾着観測射撃を行うことができるなどの恩恵がある。
      • が、後述の通りこの装備は性能が極端に低く、序盤の海域であってもこれだけで制空優勢を狙うのは無謀
        上位の艦戦を使う際に比べて倍近い数を装備しなければならず、攻撃機を装備する余裕が無くなってしまう。
    • とはいえ、そもそも戦闘機が必要になる頃には零戦21型52型が出撃時の必要数くらいはあるのが普通なのでほぼ出番は無いだろう。
      • これしかないような状況なら、攻略より先にゼロ戦の頭数を揃えよう。

改修について

  • 2016/06/29アップデートにて零戦系同様改修が可能になったが、現状では装備更新する利点はほぼ無い。
    基本的には、後述の任務「熟練搭乗員」養成用に★maxを調達するために改修することになるだろう。
    • 担当艦は鳳翔で、★+0~5の改修には九六式艦戦を1個ずつ、★+6以降の改修時には7.7mm機銃を1個ずつ消費する。
      改修資材の消費は確実化しなければ★maxまで1個ずつのうえ、全曜日で改修可能なのでコツコツ地道に改修していくといい。
      • 鳳翔改二になると火曜・水曜は改修対象外になるので注意。
      • いざ改修しようとすると開発における出現率が低く、計7個を用意するとなると意外と手間がかかるので、キープしておくのもいいだろう。
  • 因みに空母系秘書で10/10/10/11の開発レシピを回すと、開発テーブルが確率の低いコレのみになるので、ペンギン以外望まないならデイリーで回すのもあり。
    • 2020/03/27から、91式高射装置も同レシピで開発落ちするようになったためピンポイントで狙えなくなったが、2022/12/06のメンテにより空母系秘書のボーキテーブルの91式高射装置紫電一一型に差し変わり元の鞘に戻った。
      • ボーキテーブルの場合は、誰が開発しても出てくることがある。
  • クォータリー任務『「熟練搭乗員」養成』では、勲章2個と改修★maxかつ熟練度maxの本装備を消費することで、熟練搭乗員を増やすことができる
    • マンスリー任務で、零式艦戦21型を熟練化する機種転換で熟練搭乗員が必要になる。
      • ここから最終的には零式艦戦52型(熟練)に、更に1度きりだが岩井の機体にまで発展する。
        超貴重な対空+14の艦戦等を入手できるので、この任務は進めていきたい。
    • 改修引継が可能で毎月の機種転換で量産可能の★max零式艦戦52型(熟練)でも烈風(六〇一空)の完全上位互換になる。
    • また、単発系で熟練搭乗員が要求される機種転換任務は他にも多数あり二式水戦改(熟練)瑞雲(六三四空/熟練)など有能な装備ばかり。
      今後も要求任務が増える可能性があるので、マンスリーでの消費をしない場合でも熟練搭乗員はなるべく増やしたいところではあるが、
      初心者提督にとっては勲章(改造設計図)も貴重であるため、クリアするかどうかは各々の鎮守府事情に合わせて慎重に検討されたし。

アップデート履歴

過去のアップデート情報
  • 2015/11/18:艦載機熟練度が上がらない不具合が修正された。
  • 2016/06/29:改修可能になった。
  • 2016/07/15:クォータリー任務『「熟練搭乗員」養成』が追加された。
  • 2017/03/17:カードイラストが更新された。
    更新前

    更新前
    weapon019-b.png

  • 2017/05/02:九六式艦戦改が登場した。
  • 2018/11/29:対空と回避がそれぞれ+1上方修正された。
  • 2019/08/08:装備ボーナスが追加された。
  • 2020/03/27:装備ボーナスが上方修正された。

装備ボーナスについて

  • 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある。
    • 対象艦は表中の通り。
    • 搭載一基ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
    • 他装備とのボーナスを持つ艦もいるが、それもまた別に加算される。
    • 各ボーナス値は下表の通り。
    装備基本値
    九六式艦戦火力対空対潜回避累積
    31-
    単体ボーナス↓加算値
    装備対象艦火力対空対潜回避累積
    九六式艦戦鳳翔改二/+3+4+3+4
    鳳翔+2+3+2+3
    春日丸
    八幡丸
    神鷹
    +2+1+3+1
    その他の軽空母+1+1
    ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら
  • 装備ボーナスによる対空値の上昇分は制空値に一切寄与しないとみられる。
  • 対潜値のボーナスは先制対潜条件、対潜攻撃力(装備対潜値)、遠征対潜値条件に加味される。
    • 装備ボーナス対潜値は2021/09/28アップデートから対潜攻撃力にも加味されるようになった。ボーナス値を装備対潜値に加算してダメージ計算を行う。
    • かつてはボーナス対潜値が対潜先制爆雷攻撃のボーダー100の場合以外に加味されない仕様だったが、2021/09/28アップデートで加味されるよう変更された。

小ネタ

  • 元ネタは、三菱 九六式艦上戦闘機(A5M2b)。機体番号や形状から、改良型の2号2型だと推測される。連合軍コードネームは「Claude(クロード)」
  • 開発に当たっては九試単座戦闘機として三菱航空機と中島飛行機とが競争試作を行い、三菱・堀越二郎技師設計の本機が採用された。
    当時は複葉機と単葉機の過渡期であり、単葉機の実用化は一流国の証でもあった。帝国海軍初の全金属製単葉機というだけに留まらず、独自の設計思想と革新的な技術を盛り込んだ日本航空史に残るエポックメイキングな機体。
    • 沈頭鋲(皿リベット)を全面的に採用することで機体表面の凸を廃し、空気抵抗の大幅な低減に成功したことが特に知られている。
      テスト飛行において海軍の開発要求を大幅に上回る451km/hを記録。関係者を大いに驚かせた。
      • 発注側の海軍は驚く以前に計器の故障や気象条件を疑い、軍のパイロットが試すまで性能を信じていなかった。
        当時の新鋭機であった九五式艦上戦闘機(複葉機)は最高速度352km/hであり、海軍の開発要求もこれに準じるものだったため無理もない話である。
        同じ九五式でも陸軍のそれは最大速度400km/h、良い燃料を入れれば420km/h出せたのは秘密。
        ただし初期の一型では最大速度は400km/h程度であり、主力生産型となった四型でようやく最大速度が435km/hになった。
        これは試作機で採用した発動機の信頼性が極めて低く、信頼性が高い代わりに最大出力が低い発動機に換装した為。
        つまり本当に「試作機の性能が量産型より上」な上、主力生産型である九六式四号艦戦になっても試作機の性能は超えられなかったのである。
        ただしこれは堀越技師が余りにも自分の理想を追いかけすぎた結果であり、試作機の段階では性能は兎も角実用性に大きな問題を残していた事の裏返しでもある(試作1号機と量産機ではほぼ別物になっている)。
      • テストパイロットを務めたのは、後の第一航空艦隊航空参謀(真珠湾攻撃の作戦立案)、三四三空司令として知られる源田実*1*2
        格闘戦至上主義者だった故に当初は単葉機である本機の運動性能に懐疑的であったが、テスト飛行で複葉機に勝るとも劣らない高い運動性能に惚れ、これ以降源田は堀越機シンパになったという。
      • 以前の開発計画が失敗に終わったことを踏まえ、要求性能は無茶振りが大好きな海軍上層部にしては珍しくさほど厳しいものではなかった。
        艦上戦闘機なのに「単座戦闘機」として開発されたのもそのためである。
      • ↑とよく言われるのだが、実際は「単座戦闘機」とされたのは同時期に「八試複座戦闘機」の開発計画が進められていたのでこれと区別する為でしかない。
        加えてこの時期は海軍戦闘機の使用区分に陸上戦闘機がなく、戦闘機=艦戦だったという事情もある。
        海軍が用途別に艦戦と陸戦を明確に分けるのは昭和13年の性能標準制定以降の事。
        さらに山本五十六が「性能要求を満たせば空母を改装させる」と言ったと言われるが、現実として改装された空母は存在しない。
    • 高速かつ優れた運動性を持つ機体であったが、中国大陸奥地へ向かう爆撃機を護衛するには航続距離が不足であった。そのため落下型増槽が使用された。
      • 落下型増槽は、前期型は胴体に密着するスリッパ型、後期型では零戦同様の涙滴型を装備した。
      • なぜか「世界初の落下増槽説」があり根拠もなく広く信じられているが、実際に初めて採り入れたのは1917年のツェッペリン・リンダウD1戦闘機。
  • 後継機の開発が珍しく成功し、昭和17年(1942年)末には概ね更新が完了。第一線から退いていた。
    大戦において目立った戦果はないが、日中戦争初期(日華事変)での活躍は凄まじいものがある。
    • 漢口上空で行われた空中戦では旧式機相手とは言え27機対78機の圧倒的劣勢の中、損害2機・撃墜51機と圧勝している。
      これ以降、飛んでくる敵機が居ない状態になってしまった。
    • 樫村寛一兵曹操縦の機は、敵機との衝突で左主翼の約1/3を失いながら600km以上を飛行して無事に帰還。「片翼帰還の樫村」として報じられた。
  • 描かれている機体は3-108。第一二航空隊所属機、青木恭作1等兵曹搭乗。別名は「報国212『帝國生命號』」。本来帝國生命號は二号二型ではなく四号二型なのだが、まあ艦これクオリティということで・・・青木兵曹は日中戦争から太平洋戦争を戦い抜いたベテランであり、操練25期出身。操練を卒業後には空母蒼龍戦闘機隊*3に所属し、その後一二空へと転勤、日中戦争を戦い抜いた。その後17年7月には空母大鷹の戦闘機隊に所属し、17年10月以降に大村空へと転勤、太平洋戦争を迎える。終戦後は静岡県で余生を送った。
    • 「報国」とつくのは、民間から軍へと寄付された「献納兵器」であることの証。報国212号は帝国生命(現:朝日生命保険相互会社)の重役社員一同の寄付によるもの。
      海軍の場合は「報国○○号」、陸軍の場合は「愛国○○号」と命名され、寄付者には献納兵器を写した絵葉書等が送られた。
  • アニメ映画「風立ちぬ」作中にて完成・飛行した機体は本機のプロトタイプにあたる九試単座戦闘機の試作1号機。
    1号機にて印象的だった逆ガル翼は試作2号機で直線翼に改められ、量産化に至った。

この装備についてのコメント

  • 鈴谷航改二 対空+1 回避+1 を確認 -- 2019-08-08 (木) 22:31:19
  • 熊野航改二 対空+1 回避+1 を確認 -- 2019-08-08 (木) 22:31:43
  • ガンビア・ベイ改 対空+1 回避+1 を確認 -- 2019-08-08 (木) 22:32:23
  • 上のコメントを元に「装備ボーナスについて」を追加しました。ボーナス対潜値が先制対潜ボーダーに影響するかは未確認です。ちょうどいいレベルの大鷹・神鷹(改以降は条件が変わるので×)がおりましたらご確認をお願いします。影響しないだろうなぁとは思っていますが一応…。 -- 2019-08-09 (金) 08:02:19
    • Lv58の大鷹(対潜値49)に、対潜+7の艦攻×2、96式艦戦×1を装備し、表示対潜値65で1-5へ出撃したところ、先制対潜しませんでした。そこで96艦戦の代わりに、SGレーダー初期型(対潜値+3)を搭載して、表示対潜値66で1-5へ出撃したところ、先制対潜しました。確認したのは大鷹のみですが、他の艦も同様と思われるため、記事中の「(未検証)」を削除いたしました。 -- 2019-10-13 (日) 13:44:26
  • 主翼の報国ってのがかっこいいね。 -- 2019-10-14 (月) 18:16:59
  • 天山(友永)で搭乗員x2持って行かれるから、鳳翔さん任務の為に今更これの開発が必要になるとは・・・(こう言うときに限って南西周回してもヒャッハーが来ない) -- 2020-05-06 (水) 21:15:35
  • 『ゲームにおいて』内の10/10/10/11レシピに関する情報を追加しました -- 2020-06-07 (日) 05:41:03
  • 九六式艦上戦闘機……旗艦夕立で最低値で出ました…… -- ユニ? 2021-01-02 (土) 16:36:16
    • 秘書艦「卯月改」でも最低値で出ました。 -- 2021-07-03 (土) 11:21:49
  • あとは左翼の1/3を失っても帰って来た人も有名 -- 2021-10-26 (火) 20:10:37
  • いろんな戦闘機に言えるけどなぜこいつらを積むと回避しやすくなるんだろうか... -- 2022-04-09 (土) 22:13:08
    • 運営妖精「作った我々にもわからんのです」 -- 2022-04-09 (土) 22:50:12
  • クォータリー任務消化のために改修したいけど、鳳翔さんを改二にすると改修できない? 噴進砲改修用の師匠みたいに任務用にノーマル鳳翔さんもスカウトしてこないといかんのか -- 2022-12-21 (水) 07:29:49
    • 改修表を見ると、64型熟練爆戦が追加された火曜日と水曜日は九六式艦戦を改修できなくなってる。 -- 2022-12-21 (水) 07:45:54
      • ああ、今日やってみたら改修可能みたい ありがとございますです -- 2022-12-22 (木) 21:29:01
      • 火・水は鳳翔改二では改修不可能(ノーマル・改では可能)みたい(クオータリーのため改修しようとして知った) -- 2023-03-01 (水) 13:01:41
      • うちも搭乗員つくろうとしてできなくてびびった、明日ならいけるか… -- 2023-05-31 (水) 09:30:34
  • 使わないときはゴミのように出るのに任務のために開発回すと全く出ないでござるの巻 -- 2022-12-31 (土) 01:24:22
    • え、4-4を回るだけで軽空母が出て来るからそこから剥ぎ取ればいいじゃない -- 2022-12-31 (土) 03:58:50
  • ほしょさんに積むとこいつゼロ戦五二型以上の戦力なのね -- 2023-06-02 (金) 10:54:13
    • 改のほうなら火力+4だぞ(なお零式艦戦64型(制空戦闘機仕様★MAXなら火力+5で制空も52型★MAX同等) -- 2023-06-02 (金) 11:15:40
    • ボーナス対空は制空値に寄与しないから、その点は気をつけてね(艦戦は制空取ってナンボだから、たかだか対空+3では如何とも・・・) -- 2023-06-02 (金) 14:06:11
  • 熟練搭乗員任務やり始めてからずっと枯渇してんなあ…なんかいい集め方ある? -- 2023-06-27 (火) 12:40:51
    • デイリー南西で2-3行くなりウィークリー北方で3-4東方で4-4行くなりしてドロップする空母から頂く。 で十分じゃない? -- 2023-06-27 (火) 12:48:58
      • 3-4は若干安定しないから2-3で何回か回してみるわ。ありがとう。 -- 2023-06-27 (火) 12:52:02
  • 数少ないささやかなギャンブルの場である★7→8未確実でまさかの4連続失敗…二度寝するかあ… -- 2024-02-24 (土) 05:52:48
    • ネジの損失より気持ちのダメージの方がでかいやつだこれ。地味に機銃減るのもめんどくさいっていうね…確実化でネジ3つってのが絶妙にギャンブル煽っててヤな感じ -- 2024-02-24 (土) 18:44:40

*1 戦後、航空自衛隊空将、参議院議員。ブルーインパルス創設で有名。
*2 有能な参謀として名を馳せた一方、有名人だけに批判的な意見もある。加賀さんお馴染みの「鎧袖一触」は、ミッドウェー侵攻の作戦会議でのこの人の発言が元ネタと言われている(その後、山本長官に叱られたらしい)。根っからの航空主兵論者で「秦の始皇帝は阿房宮を造り、日本海軍は戦艦大和をつくり、共に笑いを後世に残した」と言って大艦巨砲主義に執着する軍部を愚弄したりもした。
*3 名簿には無いため、恐らく練習航空隊と思われる