Re.2001 OR改

No.184
	Re.2001 OR改		艦上戦闘機
	装備ステータス
	火力	+3	雷装
	爆装		対空	+6
	対潜		索敵
	命中		回避	+2
	戦闘行動半径	4
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可、改修可 2016年6月、2018年12月作戦報酬*1 Aquila/改の初期装備 2019バレンタイン限定任務選択報酬
改修更新
Re.2001 OR改　→*2　Re.2001 CB改　→*3　Re.2005 改
パスタの国で開発/配備された液冷エンジン装備の戦闘機の艦載型です。 同国の建造していた航空母艦への搭載が計画されていました。

ゲームにおいて

• 2016/7/27に2016年6月作戦で1～100位の作戦報酬として配布された艦上戦闘機。
  • 後に2016/8/12アップデートで実装されたAquilaの初期装備となった。
  • 2019/1/30に配布された2018年12月作戦分は、★+5が付いたもの。
    制空面に寄与しない装備ボーナス（後述）と違い、制空にしっかりと寄与する*4。
  • 2019/2/8アップデートで任務『バレンタイン限定任務【2号作戦】』選択報酬となった。選択相手は新型航空兵装資材と補強増設。
    • 同日より改修が可能になった。改修担当はAquila。よしよし！
    • 改修資材の消費は確実化で4/6/9と艦戦としては標準的だが、ボーキが1回あたり350と若干多め。
      パスタの国の爆戦であるRe.2001 CB改に更新できる。なお、更新の際に新型航空兵装資材を消費する。
• 火力は+3とFw190T改を上回り艦戦中最大だが、対空値は零式艦戦52型程度しかない。
  • 火力上昇の使用方法はFw190T改のページに詳しく記載されているのでそちらを参照
• 火力補填の意味では大抵の場合はFw190T改の+2で事足りてしまう事が多いのでかなり限定的な使い方にはなる。
  だがFw190T改自体の入手性は良いとは言えず3機以上所持している人は少なく、火力補填の必要な空母が編成内に多くいる時には出番があるだろう。

• 対空値が低いので対空迎撃ボーナスも1.2と低い。
  対空迎撃面では対空+10以上の艦戦が便利なのでそういった意味でもFw190T改やRe.2005 改が選ばれやすいためこちらを積む優先度も低くなる。

装備ボーナスについて

• 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある。
  • 対象艦は表中の通り。
  • 他装備とのボーナスを持つ艦もいるが、それもまた別に加算される。
  • 各ボーナス値は下表の通り。

  装備		基本値
  Re.2001 OR改		火力	対空	回避	累積
  		3	6	2	-
  単体ボーナス↓		加算値
  装備	対象艦	火力	対空	回避	累積
  Re.2001 OR改	Aquila	+1	+2	+3	◯

  ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら

• 装備ボーナスによる対空値の上昇分は制空値に一切寄与しない*5。注意が必要。

性能比較表(装備最大値/艦戦上位早見表/テーブルより転送)

小ネタ

• イタリア空軍の単座戦闘機「Re.2001」の試作艦載型、「Re.2001 OR」が元ネタか。
  • 同じイタリア機であるRo.43水偵とは異なり、国籍マークが日の丸で「改」とついている。
    おそらくBf109T改のように、史実のものに更なる改良を加えたという設定のif機体なのだろう。

• レジアーネRe.2001『アリエテ*6』は、レジアーネ社で開発された単座戦闘機Re.2000『ファルコ』のエンジンを、ダイムラー・ベンツ製の液冷エンジン「DB601」に換装したものである。
  • DB601はBf109に採用されたエンジンで、日本ではアツタやハ40の名でライセンス生産されている。これらの詳細は各ページを参照。
  • エンジンを換装したものの性能はあまり上がらず、同じDB601搭載でより優秀な結果を示したマッキMC.202*7の存在もあり、一時は不採用になりかけた。
    しかし最終的には、より多くの戦闘機を欲しがった空軍の事情によって、1941年に採用されている。
  • とはいえドイツ製のDB601はドイツ国内向けで手いっぱい、アルファロメオ社でのライセンス生産品RA1000RC41-1aはMC.202に優先的に回され、思うように製造は進められなかった。終戦までの生産数は250機程度に留まった*8

• 当初は迎撃戦闘機として使うつもりだったが、性能不足のため戦闘爆撃機、夜間戦闘機に転用された。
  しかし、夜間戦闘機としても性能不足で、最終的には昼間の地上攻撃に用いられることが多かったとされる。
  • さらに複雑なデザインはコスト高を招き、これが生産性を低下させた。
    後期型から装備された20mm機関砲はドイツ製で、これも供給が滞りがちだった。
  • とはいえ、本機を駆ってエーススコアを稼いだパイロットもおり、ライバル機MC.202より運動性が良かったという評もある。

• 戦闘機型に加え、戦闘爆撃機型のRe.2001 CB、20mm機関砲ポッドを両翼下に装備した夜間戦闘機型のRe.2001 CN*9が製造されている。
  この他
  ・ラジエータの配置設計を見直し性能をあげたRe.2001bis。Re.2001試作時に同時提案されたが却下
  ・20mm機関砲ポッド２つまたは600kgまでの魚雷が搭載可能なRe.2001 G/H
  ・リットリオ級戦艦の381mm砲弾を改造した640kg爆弾が搭載可能なRe.2001 G/V
  ・翼前縁にカメラガンを装着した偵察型。形式名なし
  ・供給不足のエンジンをイソッタ・フラスキニ デルタIV*10に換装したRe.2001 Delta。性能が低下、飛行試験中に炎上したため、量産キャンセル
  と、かなりのバリエーションが試作されている。全木製型も計画された。
• また、スウェーデンがこの機体に興味を示し100機を発注したが、キャンセルされた。エンジンはドイツから直接購入するはずであったが、ドイツはやはりそれどころではなかった

• イタリア休戦後には33機が稼働状態にあった。多くの機体が連合軍に投降したといわれている。一方、枢軸側では少数が訓練機として運用された。
  終戦時には双方合わせて数機が残存しており、戦後の新生イタリア空軍で気象偵察・連絡用途などで1940年代いっぱい使われたそうな。

• 本機での経験は、原型となったRe.2000を国産の空冷エンジンであるピアッジョP.XIX RC45に換装したRe.2002『アリエテ II*11』や、DB601の出力向上型であるDB605を搭載したRe.2005『サジタリオ』に生かされた。

• Re.2001 ORはイタリア海軍の商船改装空母アクィラの艦載戦闘機として使うために改修したもので、50機が発注された。
  • OR型の生産に先立ち、初期に生産された100機のうち、２機がカタパルト発艦テスト機として、12機が着艦フックを装備した着艦練習機として製造されている。
    • イタリアで技術指導を行ったドイツ人は、本機について「Bf109Tより良いポテンシャルがある」と評したという。
• 型式名末尾の「OR」は「Organizzazione Roma」の略であり、ローマ所属機*12という意味。
  • カタパルト射出と着艦が可能なように手が加えられ、主翼に機銃を2丁追加。600kgまでの魚雷か爆弾、機銃ポッドの搭載が可能だった。
  • ただ、主翼を折り畳む機構を追加することができなかった。そのため、格納庫内では既に格納されている機体の上に天井から吊るして搭載数を稼ぐつもりだったらしい。
    • もっともイタリア海軍もそれで満足していたわけではなく、将来的には主翼の折り畳み機構を追加したRe.2001でもって搭載機を増加させる予定であった。*13計画どまりだったけど・・・
    • ちなみに天井から艦載機を吊るす方法は米海軍で実際に行われており、戦闘や事故での損耗に備えた予備機を保管していた。
      格納庫の天井高に余裕がある米空母ならではのやり方といえる。→実際の写真（1941年の空母レキシントンの格納庫）
  • しかし、肝心の空母改装が遅延したことから、発注はキャンセル。この50機はすべて夜間戦闘機型として納入された。

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