No.344 | ||||
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![]() | Gambier Bay (ガンビア・ベイ) | Casablanca級 19番艦 軽空母 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 28 | 火力 | 0 / 15 | |
装甲 | 9 / 19 | 雷装 | 0 | |
回避 | 18 / 36 | 対空 | 20 / 38 | |
搭載 | 28 | 対潜 | 20 / 60 | |
速力 | 低速 | 索敵 | 36 / 60 | |
射程 | 短 | 運 | 12 / 60 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 25 | 弾薬 | 30 | |
搭載 | 装備 | |||
16 | FM-2 | |||
12 | 未装備 | |||
装備不可 | ||||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
Gambier Bay → Gambier Bay改(Lv45) | ||||
図鑑説明 | ||||
私、護衛空母Gambier Bayです。ジープ空母とも呼ばれた量産型護衛空母姉妹の一隻です。 レイテ沖海戦では日本海軍主力の栗田艦隊と遭遇、有視界水上戦での戦いとなりました。 でも私、できるだけの事、頑張ったんです! Gambier Bayの名前、きっと覚えてくださいね。*2 |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
CV:内田秀、イラストレーター:アキラ
定型ボイス一覧
イベント | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | |
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未 改 造 | 改 | 追加 | |||
入手/ログイン | It's a pleasure to meet you. My name is Gambier Bay…ふわぁ! う、撃たないで! ふぅ…よ、よかった! | ◯ | × | 編集 | |
Good Morning! | × | ◯ | 編集 | ||
母港 | 編集 | ||||
詳細閲覧 | H...Hello? | ◯ | ◯ | 編集 | |
へ?何ですか? | ◯ | ◯ | 編集 | ||
クリック時 | Admiral, な、何ですか?あ、あ、はい!了解。 | ◯ | ◯ | 編集 | |
ケッコンカッコカリ(反転) | Admiral、お、お呼びでしょうか…艦種変更?も、もしかして、除籍!?あぁ、あの…What’s?こ、これを?私に?re…Really?あ、あの、あの~…私… | ? | ◯ | 編集 | |
ケッコン後母港(反転) | Admiral…あ、えと…テイ・トク・さん? | ? | ◯ | 編集 | |
放置時 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
編成出撃 | 編集 | ||||
編成 | CVE-73, Gambier Bay, しゅ、出撃します! 怖すぎ…… | ◯ | ◯ | 編集 | |
出撃 | み、皆さん、ご用意は!あ、はい、了解です! 艦隊旗艦、Gambier Bay, 抜錨します! | ◯ | ◯ | 編集 | |
CVE-73, Gambier Bay, しゅ、出撃します! 怖すぎ…… | ◯ | ◯ | 編集 | ||
遠征選択 | I'm not good... | ◯ | ◯ | 編集 | |
アイテム発見 | I'm not good... | ◯ | ◯ | 編集 | |
戦闘 | 編集 | ||||
開戦 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
航空戦開始 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
攻撃 | Enemy surface warship? ヤだ!各艦、緊急戦闘配備!て、敵です! | ◯ | ◯ | 編集 | |
Squadron, attack! | ◯ | ◯ | 編集 | ||
弾着観測射撃/対空CI | ◯ | ◯ | 編集 | ||
夜戦開始 | ◯ | × | 編集 | ||
Night battle? 今の私なら、行ける?いやいや、無理無理無理!やっぱり夜は駄目ですよぉ! | × | ◯ | 編集 | ||
夜戦攻撃 | So terrible... | ◯ | ◯ | 編集 | |
特殊攻撃 | 編集 | ||||
戦闘時ステータス | 編集 | ||||
小破 | うあああぁ——!撃たないでぇ!! | ◯ | ◯ | 編集 | |
も、もう~!やめてくださいぃ! やだ~~! | ◯ | ◯ | 編集 | ||
中破/大破 | こんなの、絶対無理! | ◯ | ◯ | 編集 | |
轟沈(反転) | だから無理だって、言ったのに…こんなの…無理だもん… | ◯ | ◯ | 編集 | |
戦闘終了 | 編集 | ||||
勝利MVP | ◯ | ◯ | 編集 | ||
旗艦大破 | も、もう~!やめてくださいぃ! やだ~~! | ◯ | ◯ | 編集 | |
その他 | 編集 | ||||
帰投 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
補給 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
改装/改修/改造 | Admiral, あ、あの! | ◯ | ◯ | 編集 | |
ほ~なるほど。 | ◯ | × | 編集 | ||
I'm not good... | ◯ | ◯ | 編集 | ||
これですかぁ。なるほど~いいですね! | × | ◯ | 編集 | ||
入渠(小破以下) | I'm sorry. | ◯ | ◯ | 編集 | |
入渠(中破以上) | あ~もう!無理だもん、こんなの。Admiral! | ◯ | ◯ | 編集 | |
建造完了 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
戦績表示 | ◯ | ◯ | 編集 |
季節ボイス一覧
季 節 | イベント | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | |
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未 改 造 | 改 | 追加 | ||||
春 | 桃の節句 | 編集 | ||||
春の訪れ | 編集 | |||||
ホワイトデー | これは、何のお返しですか? ……あ……なるほど。でも、私、あ、来年の、……了解です。私、来年がんばりますね! | ◯ | 2018 | 編集 | ||
Yes! My chocalateのお返しですね。はわぁ、Thank you very much! | ◯ | 2019 | 編集 | |||
春 | あ、 | ◯ | 編集 | |||
春本番 | 編集 | |||||
夏 | 梅雨 | ◯ | 編集 | |||
初夏 | 編集 | |||||
夏 | 編集 | |||||
盛夏 | ニホンの夏も、暑いですね。はわわ……。これは確かに水着が欲しくなります。……あ、あれ、いいなぁ……。 | ◯ | 編集 | |||
夏祭り | 編集 | |||||
秋 | 秋 | この秋は新しい | ◯ | 詳細閲覧 | 編集 | |
あっ、これ! これ美味しいです! | ◯ | 詳細閲覧 | 編集 | |||
はわわ~、この季節の音楽会……Admiral、いいですねぇ~、ふわ~。 | ◯ | クリック | 編集 | |||
ユカタ? マツリ? なるほどぉ……feel well Johnston? あ、なにそれ、美味しそう。ふわぁ~。 | ◯ | 詳細閲覧(2020) | 編集 | |||
あたた、このseason、お腹が痛く……う~、頭も……う~。あっ、コンゴウ? な、なんでもない! No! はわわ……! | ◯ | クリック(2020) | 編集 | |||
秋刀魚 | ◯ | 2018 | 編集 | |||
◯ | 編集 | |||||
チンジュフ・サンマ・マツリ?Oh……今年はこんな感じになるんですね~ | ◯ | 編集 | ||||
晩秋 | 編集 | |||||
ハロウィン | 編集 | |||||
秋のワイン | 編集 | |||||
冬 | 冬 | 編集 | ||||
師走 | 編集 | |||||
クリスマス | ◯ | 編集 | ||||
年末 | 編集 | |||||
新年 | ◯ | 編集 | ||||
節分 | セッツブーン? いたっ! やっ、コンゴウやめて! あいたっ! ヤマトまでぇ……ヤダヤダ、もう……艦載機、反撃です! | ◯ | 編集 | |||
バレンタイン | ◯ | 編集 | ||||
周 年 | 二周年記念 | 編集 | ||||
三周年記念 | 編集 | |||||
四周年記念 | 編集 | |||||
五周年記念 | ◯ | 編集 | ||||
六周年記念 | 編集 | |||||
七周年記念 | すごい、遂に | ◯ | 編集 | |||
そ の 他 | 130th KURE 2019 01 | えっ……クレ、チンジュフ? ヤマート……? ナガート……? | ◯ | 編集 | ||
はわわ……え? | ◯ | 編集 |
ゲームにおいて 
- 2018年冬イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」前段作戦(E-4)突破報酬として実装。海外艦では初の軽空母。
- タイプとして鳳翔や春日丸と似た低燃費型であり、あちらと同じく初期スロット数は2。
- ただしこの2人と比べると問題点が多く、作中『最弱』の空母と言っても過言ではない程。詳しくは改装後のページを参照。
- 一応最弱と言っても空母の中ではという話なので、他に弱い艦娘の候補として挙がるまるゆや秋津洲と違って戦う事自体は出来る。
むしろ艦種の関係で何倍も強い。
- 大鷹や神鷹同様、素の対潜値が0ではない軽空母。
- 大鷹・神鷹同様護衛空母扱いであり、輸送護衛部隊に編入可能。
- 輸送護衛部隊に編入可能な護衛空母は1隻のみ。
- 大鷹型と違いカタパルトを搭載していた艦だが射程は「短」。
その代わり最初から艦偵が装備可能。装備可能範囲は通常の軽空母に準ずる。- 他の護衛空母は艦偵を装備するにはLv80以上が必要なので、非常に早い段階で装備ができると言える*36
- 同じ護衛空母である大鷹型は改二にならなければ零式水中聴音機を装備できないが、当艦は無改造状態から装備可能。
零式水中聴音機を装備した場合は対潜値50以上から先制対潜が可能となる。- Lv23で対潜29+零式水中聴音機11+Swordfish Mk.III(熟練)10=50で先制対潜条件を満たす。
- 九七式艦攻(九三一空)等対潜7ならばLv30から可能。
- TBM-3Dや天山(九三一空)等対潜8装備ならばLv28から可能になる。
- TBM-3W+3Sを使うとLv15から可能な模様。
- 零式水中聴音機が無い場合Lv65で対潜46+Swordfish Mk.III(熟練)10+カ号観測機9=65で先制対潜条件を満たす。が、さっさと改造して装備スロットを増やした方がよい。
- 大鷹・神鷹同様護衛空母扱いであり、輸送護衛部隊に編入可能。
キャラクター設定について 
- サマール沖で栗田艦隊に奇襲を受けたからか、素の表情からして慌てている。
- 言動もビビリ気味とあまり好戦的でないように見えるが、護衛空母という後方支援をメインとする艦種が攻撃の矢面に立たされたことを考えれば無理もあるまい。
- 母港セリフにあるCatwalkとは狭い通路や機関室といった意味の英語。ゴムボートのついたベルトがそれにあたると考えた提督がちょっかいをかけているのか、それともかなり狭い飛行甲板をいじられたのか、提督間でも意見が分かれている。
- 佐世保での艦これのリアルイベントにて、ぶかぶかのコートを羽織って大きな地図を持ち歩く彼女が登場。しかし同時に「迷子」扱いのコラ画像も多数作られることに。
これが影響したのか、よみずいランドでの第二回「瑞雲祭り」の公式スタンプラリーにて方向音痴属性が追加されてしまった。1ヶ所に留まらず、ランド内を彷徨っている。 - 第三回「瑞雲祭り」ずいパラでもよみずいランド同様、会場内を週替わりで彷徨う事になっていた。しかし会期中彼女のPOPが風で飛ばされたかガチで行方不明(迷子)になるという事件が発生。後に無事発見されたものの迷子キャラとしての印象をより一層強くする事となった。
- 実際のところはSamuel B.Robertsの放置ボイスから、当初より方向音痴設定だったものと思われる。
- メディアミックス作品で何かと方向音痴扱いされる熊野とは仲良くなれるかもしれないが二人だけで行動させてはいけない。
- 公式4コマでも201話でサムと一緒に登場……かと思いきや行方不明。迷子のガンビーをサムが迎えに行き、鎮守府に来たのは206話Part3という前代未聞な初登場となった。
- 右手に持っている飛行甲板と銃が一体化したような艤装は、ねんどろいどガンビア・ベイの仕様通りなら分離運用可能な模様。
- コンプティークにて連載中の公式コミック「‐艦これ‐ 今宵もサルーテ!」では、Commandant TesteとТашкентと共にサルーテ3人娘として主人公を務める。
限定イラスト 
- 2018年3月17日、佐世保コラボイベントにおいて頒布された「ちんじゅふ。Vol.2 佐世保鎮守府」で、私服描き下ろしイラストが掲載された。
- 2018年9月4日に開始されたローソンキャンペーンにおいて、ローソン制服modeを披露した。
- 2018年4月23日のアップデートで、艦これ5周年を記念して春の花束modeが実装された。
- ハルナンバー部分を5周年記念に改めてお祝いしている。
限定イラスト:春の花束(2018年)mode
- 2018年7月12日のアップデートで、かき氷modeが実装された。
- コルセットとサイハイブーツを外したラフなバカンス仕様。中破するとナポレオンフィッシュのダサTが露わになる。
限定イラスト:かき氷mode
- 2018年10月10日のアップデートで、秋刀魚modeが実装された。
- 今度は秋刀魚にチャレンジ中。割り箸の割れ方が少々不恰好なのはご愛嬌。そして腰にはあの浮輪さんめいたバッグが…
限定イラスト:秋刀魚mode
- 2019年6月25日のアップデートにおいて、季節限定グラフィックとして梅雨modeが実装された。
- 何だか妙に色が薄め。ちょっと深海っぽくなったとか……。
限定イラスト:梅雨mode
- 2021年1月1日のオンメンテで、晴着modeが追加された。
- どこかで見たような羽子板を持っていつものように慌てている。
ボリュームたっぷりの髪は、上手いこと纏めているようだ。
母港ではわかりにくいが、足元には晴着と同じ紺色になって獅子舞を頭に載せた浮輪さんがいたりする。 - 中破では胸がはだけたあられもない姿に。羽子板で負けて白い浮輪さんに墨を書かれたようで、顔には「ベイ」と落書きされている。
- どこかで見たような羽子板を持っていつものように慌てている。
小ネタ 
略歴
- 航空母艦史上最多となる50隻も建造され、エセックス級航空母艦やフレッチャー級駆逐艦と共に米帝の象徴となったカサブランカ級護衛空母(Casablanca-class escort carrier)の19番艦(CVE-73)である。名前はアラスカ・アドミラルティ島のガンビア湾から。
- 護衛空母とはドイツ海軍のUボートの攻撃から船団を「空から守る」為に、商船の船体をベースに小型で安価な空母を多数整備し、船団に潜水艦に対する防衛力を備えさせる為に建造された空母である。
~「護衛空母」小史~
- 第二次大戦が始まり、北フランスからノルウェーまで大西洋岸がドイツ勢力圏となると、イギリスの海上輸送ルートは大きな被害を受けるようになった。脅威になったのはもちろん潜水艦(Uボート)、そしてHe111やJu-88、Fw200といった長距離爆撃機である。*37
- どちらに対しても航空機による直掩が有効なのは解っていたが、陸上基地から飛来する限り常に船団に張り付いてはいられず、また航続力の関係でどうしても飛んでいけない海域が発生する。
ならばと空母で護衛したくても、ただでさえ引っ張りだこの正規空母を船団護衛に回す余裕など、あるはずがなかった。 - あげくノルウェー沖で「アークロイヤル」「カレイジャス」の両空母が、Uボートに雷撃される。
「アークロイヤル」は幸運にも魚雷の早期爆発で損害も少なかったが、「カレイジャス」はU29の雷撃で撃沈され、その戦果はドイツ国内を大いに沸かせた。
Uボートの群狼戦術の前には、正規空母といえど安全ではなく、むしろ正規空母はUボートにとって絶好の標的となってしまった。
ノルウェー沖では危機を逃れた「アークロイヤル」も、1941年11月13日に地中海でU81の雷撃で、撃沈されることになる。 - 窮した英海軍は、まず商船にカタパルトを装備しハリケーン戦闘機1機を搭載した「CAMシップ」(Catapult Aircraft Merchantman Ship)を投入。
一定の効果はあったが当然戦闘機は使い捨て、不時着水必至なのでパイロットも危険で高いリスクを払う代物だった。 - 続いて、鹵獲したドイツ商船を改造して全通飛行甲板を乗せた「だけ」の「オーダシティ」が就役する。
格納庫はなく搭載機はF4Fの英国版「マートレット」戦闘機。
搭載機数は露天繋止の6機という最低限の運用能力であり、発着艦もカタパルトがなく、速力も低いため困難を極めた。
そしてやはり、Uボート側から絶好の標的として狙われ、3度目の船団護衛で早くもUボートに撃沈されてしまった。
しかし「オーダシティ」が撃沈された時に護衛したHG76船団の護衛艦艇と「オーダシティ」艦載機は、襲撃してきた群狼戦術のUボート9隻のうち4隻を撃沈。
撃沈で戦死したUボート指揮官には、商船撃沈トン数抜群のUボートエース*38も含まれており、当然その有効性は高く評価される。*39
「オ-ダシティ」は公式に「護衛空母」と呼ばれた初の艦となった。- のちに、この後
- 戦訓による艦載機の運用向上、搭載機数の増加
- カタパルトの装備(単葉機装備の場合)
- 艦載機の機種転換(ここには低速のため、逆に攻撃時の機体安定性を増したソードフィッシュなどの複葉機を、あえて搭載するケースも含む)
- 以上のような実戦に基づいた進化を遂げ、対Uボート戦での護衛空母の有用性は決定的となる。
「オーダシティ」は、護衛空母の、鳳翔さん的存在かもしれない。
- のちに、この後
- 同じころ、イギリスの苦戦を横目で見ていた大統領F・ルーズベルトの肝煎りで、アメリカでも商船改造の簡易空母が計画された。
完成済みのC3型標準船「モアマックメイル」を改造し、全通飛行甲板と開放型格納庫を乗せただけというもので、同艦は「ロング・アイランド」(AVG-1/ACV-1/CVE-1)と命名されアメリカ初の護衛空母となる。奇しくも「オーダシティ」と「ロング・アイランド」はほぼ同時の完成となっている(1941年6月)。 - 未だ中立を保ち差し迫った雰囲気になかったためか、あまりの低性能ぶりに「ロング・アイランド」の米海軍での運用テストは芳しいものではなかった。が、航空機を運用できる艦を1隻でも多く必要としていた英海軍がこれに目を付け、同じく完成済みのC3型標準船*40を改造し改良を加えた「アベンジャー」級4隻をイギリス向けに建造、続いて建造中のC3型標準船を改造した「ボーグ」級へと発展した。「ボーグ」級は全45隻中34隻が「アタッカー」級として英海軍で運用され、残る9隻はアメリカ参戦に伴い米海軍が取得している。
- そして「ボーグ」級の計画のうち4隻分の都合がどうしても付かず*41、代わりに就役済みのタンカーを改造したのが「サンガモン」級4隻である。こちらは若干大型で優速であったため、太平洋戦線で正規空母の穴埋めに投入されたり(そして「やっぱ使えんわ」と結論された)、他のクラスではFM-2で十分とされた時でも*42F6Fを運用したりしている。
- ここで、当時イケイケだった造船王ヘンリー・J・カイザーの提案に乗り、50隻が彼の造船所に一括発注されたのが「カサブランカ」級である。
同様にC3型標準船をベースにしているが、改造ではなく一からの新規建造であり、以下のような船体の設計変更を行っている。- 艦尾をトランサム・スターン(角型)に変更、工数削減。
- 格納庫の床となる上甲板のシア(反り返り)を廃止。全長に渡って平らな床となる(「ボーグ」級までは傾斜が付いてしまっており難儀していた)。その分飛行甲板が低くなり波を被りやすくなったのはご愛敬。
- 機関をシフト配置の二軸推進にして生存性向上(「ボーグ」級はディーゼル一軸)。排水量が減ったことで速度も若干向上した(ただし機関そのものは量産性のため海軍で扱ったことのない特殊な構造の民生用蒸気レシプロ機関を採用しており、評判は散々)。
- 一番艦「カサブランカ」(CVE-55)の就役が1943年7月8日、最終艦「ムンダ」(CVE-104)が1944年7月8日。ちょうど1年で全50隻が完成し、船団護衛・対潜掃討・上陸支援等に大いに働いた。また地味ではあるが航空機輸送も重要な任務で、両大洋を輸送で駆け回りついに固有の艦載機を搭載しないまま生涯を終えた艦も多い。彼女らは航空主兵に移った海軍力の基盤を支えた功労者なのである。
- 戦後しばらくして一部の艦がスクラップとなり、残りも殆ど雑役艦や航空機輸送艦としてその生涯を終えたが、中にはアメリカ海軍初のヘリ空母を経て強襲揚陸艦となった「セティス・ベイ」(CVE-90→CVHA-1→LPH-6)のような変わり種も居る。
- なお、カサブランカ級と平行してサンガモン級を改良したコメンスメント・ベイ級の開発も行われたが、設計に手間取った事が祟って就役が遅れてしまい、大戦にはほとんど寄与しなかった。
- ただし、エセックス級と同じ型の大型カタパルトを2基装備した事で運用面での拡張性が高く、中には強襲揚陸艦として1970年代まで活躍した艦もある。
- 護衛空母にはCVEの艦種略号が与えられた。CV=空母、E=Escort(護衛)を意味する。
- 乗組員の間ではC=Combustible(燃えやすい)、V=Vulnerable(脆弱な)、E=Expendable(消耗品)と揶揄されていたが。
- 戦後、海上自衛隊発足前夜の創設段階において、アメリカから護衛空母4隻の供与を受けるという計画が存在した。
結局この計画は紆余曲折を経て実現はしなかったものの、もし実際に計画が実行されていれば、カサブランカ級が日章旗を掲げていた可能性もあったかもしれない。- なお、実際にアメリカに話を持っていったところ、「オーケーそれなら貧乏っちいジープ空母じゃなくて、そこでメザシになってるエセックス半ダースくらい持ってけHAHAHA!!」と言われて、慌てて断る羽目になったという噂が。
- カサブランカ級はほぼ週に一隻というペースで建造されたため、「週刊空母」の異名を持つ。建造したカイザー造船所の社長は「ベビー空母」と呼び、この他にも「ジープ空母」「カイザージープ」等の様々な呼ばれ方をされていた。
ガンビア・ベイは、カイザー造船所の年間造船目標である18隻を上回る19隻目の護衛空母であったため、「ボーナス・ベイビー」と呼ばれた。 - レイテ沖海戦では、第77.4.3任務群、通称「タフィ3」*43に所属した。タフィ3は護衛空母と駆逐艦から構成される後方支援部隊であり、敵艦隊との交戦を想定した部隊ではなかった。
しかし不運にもサマール沖海戦では大和、長門、金剛含む日本主力である栗田艦隊と遭遇し、応戦せざるを得なくなってしまう。
~最初で最後の死闘「サマール沖海戦」~
そもそも後方支援部隊であるタフィ3が、何故当時日本海軍が持つ最大の水上艦隊である栗田艦隊と遭遇する羽目になったのか?。それは米軍の2人の提督、第3艦隊司令長官ハルゼー大将と、第7艦隊司令長官キンケイド中将の双方の勘違いに端を発している。- レイテ沖海戦での米海軍は、日本海軍を殲滅する任務を帯びたハルゼー提督指揮の第3艦隊と、レイテ島攻略を支援するキンケイド提督指揮の第7艦隊とに分かれており、ハルゼーは太平洋艦隊司令長官ニミッツ大将の指揮下で、キンケイドは海軍将官ではあるが、この時はレイテ島を含むフィリピンの攻略を指揮する陸軍のマッカーサー将軍の指揮下におり、指揮系統が分かれている状態だった。
- 10月24日、ハルゼー提督は貴下の3部隊をサンベルナルジノ海峡を中心に北方、南方、中央に分けて日本艦隊を待ち受けていた*44。しかし朝方までに日本の第21駆逐隊や第1遊撃部隊第3部隊(西村艦隊)といった小部隊の発見報告ばかりで中々主力発見の報告はなかった
- 8時過ぎになってようやくハルゼーの元に日本の主力艦隊発見の報が入る。しかしそれは大和、武蔵を主力とした栗田艦隊で、ハルゼーが本命と考えていた空母機動部隊ではなかった。中央のボーガン隊*45で指揮を執っていたハルゼーはまずこの艦隊を撃滅する事を決断、全部隊に攻撃命令を出す。北方のシャーマン隊は基地航空隊に捕捉され空襲を受け損害(軽空母プリンストン沈没)が出たがこれにより基地航空隊の攻撃を引き付ける事になり、栗田艦隊にはボーガン隊と早朝発見の小艦隊攻撃を切り上げたデヴィソン隊の2部隊で攻撃をすることになる
- 実は第3艦隊には空母部隊を統括指揮をする司令官としてマーク・ミッチャー中将がおり、北方のシャーマン部隊にいたのだが、第3艦隊全体の総指揮官であるハルゼーがミッチャーをほぼ無視して越権して指令を出しており、ミッチャーは全く仕事がない状態だった*46。このため彼は後にニミッツからの電文を受けてハルゼーが反転した時、一部部隊をそのまま小沢艦隊追撃に当てた際に指揮を命じられるまで自室で不貞寝状態だったという。
- この時ハルゼーは空母艦載機による空襲に加え、ボーガン、デヴィソン両部隊から高速戦艦4、重巡2、軽巡3、駆逐艦14を引き抜いてリー中将指揮の第34任務部隊を編制し、この部隊でサンベルナルジノ海峡を封鎖し栗田艦隊を待ち受けようと考え、両部隊にその準備を命じる予令を出した。
- 一方レイテ湾近辺で上陸作戦を支援していたキンケイド中将は、ハルゼーのこの予令を「指令」と勘違いし、第34任務部隊が編成されてサンベルナルジノ海峡に配置に着いたと勘違いしてしまう。その頃第7艦隊南方のスリガオ海峡に向けて早朝発見していた西村艦隊(及び志摩艦隊)が接近しつつあり、キンケイドは北方からの艦隊はハルゼーが押さえてくれると誤断し、西村艦隊に全力を向ける決断をしてしまう。
- これにより第7艦隊の主力戦闘部隊であるオルテンドルフ少将指揮の第77任務部隊が総力を挙げてスリガオ海峡に向かい、西村艦隊を壊滅させることになる
- キンケイドのこの様な動きを知らないハルゼーに、5度にわたる空襲を受け大きな被害を受けた栗田艦隊が一時的に反転したという報告が届く。ハルゼーはこれを撤退したと判断するが、その報告と間をおかず今度は16:40分頃に小沢艦隊発見の報告が入る。ここでハルゼーは撤退した(と思った)栗田艦隊への攻撃を中止し、小沢艦隊への攻撃を決断。攻撃に出していた艦載機の即時帰還と3部隊の集結を指示した。当然ながら第34部隊の海峡進出の予令は取り消し*47となったのだが、キンケイドはこの事に気付いていなかった。
- この時キンケイドの行動を知らないハルゼーは全力で小沢艦隊に向かう事をキンケイドに通達しなかった。キンケイドには南方から侵攻する小部隊(西村・志摩艦隊)とも、先ほど叩いて壊滅させた(と思い込んでいた)栗田艦隊とも、単独で戦っても問題ないだけの戦力があり、十分対処できると考えて敢えて何も通達しなかったのだが、これが裏目に出る。実際にはキンケイドは海峡入口には第34任務部隊がいて南方の部隊に全力を投入しても問題ないと考えて行動しており、結果再反転して突入を再開した栗田艦隊の針路には待ち構える米艦隊は1隻もなく、レイテ湾近辺で遊弋するタフィ3は全く警戒せぬまま栗田艦隊と鉢合わせする羽目となったのである。
- キンケイドはスリガオ海峡で西村艦隊を壊滅させた後、その報告をハルゼーにした際に第34任務部隊の事を確認した。これに対してハルゼーは6:30頃に「否」と返電する。これを知ったキンケイドは驚き困惑したが、既に栗田艦隊は眼前に迫り、間もなくタフィ3と栗田艦隊は遭遇する事になる。
- 前述の通りハルゼーはニミッツの指揮下で日本艦隊殲滅を任務としており、マッカーサーの指揮下で上陸部隊を守るのはキンケイドの任務である。なので防衛はキンケイドの役目でありハルゼーの役目ではないのだが、思い込みでサンベルナルジノ海峡の防衛をハルゼーがしていると思ってしまいこの様な事態となったのである。
- さて、栗田艦隊は6:40に艦隊針路を変更し所定の配置につくべく行動していた。ところが6:45になって水平線上にマストが視認され、それが空母部隊だと判明すると直ちに突撃を開始する。*48まず高速の巡洋艦戦隊、続いて長射程の戦艦部隊が突入し、射程が短い上に燃料の搭載量も少なく、高速運動をしたら以後の行動に支障が出る恐れのある駆逐艦部隊は後方に控えるという作戦を実施した。
- 先制攻撃を受けた形となったタフィ3は慌てつつも応戦し、素早く艦載機を発進させた。旗艦「ファンショウ・ベイ」では司令のクリフトン・スプレイグ少将指揮の元、必死の迎撃戦を展開した。日本の砲撃は当初、旗艦及び「ホワイトプレインズ」に集中したが「サミュエル・B・ロバーツ」(DE-413)や「ジョンストン」(DD-557)といった駆逐艦の煙幕の展開やスコール等により、日本戦艦の砲撃は程なく止み、接近する巡洋艦部隊が追い風の為に煙幕がかからなかった「カリニン・ベイ」「ガンビア・ベイ」に攻撃を集中させる。
- これに対し護衛の駆逐艦は必死に応戦。艦載機も日本艦隊に果敢に突入して爆弾や機銃を浴びせ掛け、搭載した武装が尽きた後も攻撃の姿勢を見せることで日本艦隊の前進を妨害した。なおタフィ3の任務は上陸部隊・地上部隊の航空支援であり、飛行部隊は敵艦に有効な装備を持っていなかったうえ、偶発的な戦闘だったために武装はおろか燃料すら満足に積み込めずに飛び立った艦載機も多かった。その為タフィ3飛行隊は直ちに発艦し味方飛行場への退避が命令されていたが、艦隊の逃走時間を稼ぐため日本艦隊に飛び込んでいく機が後を絶たなかったという
- 反撃により栗田艦隊に手痛いダメージを与えるも「ホーエル」「ジョンストン」「サミュエル・B・ロバーツ」らと共に「ガンビア・ベイ」も砲撃戦の末に沈むこととなった。
- 最初に羽黒、鳥海の第5戦隊が「ガンビア・ベイ」を盛んに砲撃するが、反撃してきた米機数十機が羽黒を攻撃し2番砲塔に命中弾を与える。2隻が敵機にてこずる間、スコールから抜け出た第7戦隊の筑摩、利根も「ガンビア・ベイ」への攻撃を開始、後方からは金剛が距離を取りつつ猛撃を与えた*49。「ガンビア・ベイ」は4隻の重巡洋艦と戦艦に追撃される危機的状況となった。
- 飛行甲板と格納庫で火災、更に前部機械室水線下に破孔が出来て大浸水が発生する。この損傷で速度が落ち、以後急速に距離を詰めた重巡戦隊と金剛の砲撃で叩きのめされた。金剛は8:50に「空母一隻大火災大爆発」を報じた。米側の記録では「ガンビア・ベイ」は8:45に航行不能、9:11に沈没となっている。乗員含め133名が戦死し、ポーランド海軍との協定から訓練の為受け入れいていたポーランド海軍の士官35名も戦死している。
- この時、護衛空母も自身の5インチ砲の射程に入った日本艦隊を必死で砲撃している。
- 戦術的にはタフィ3の敗北である。しかし栗田艦隊は追撃のさ中の反撃で鈴谷、鳥海、筑摩が沈没、熊野が戦線離脱、羽黒などが損傷を受ける等と大きな被害を出した。
- ガンビア・ベイは砲戦によって撃沈された、唯一のアメリカ空母となった。ガンビア・ベイはその英雄的行動により、殊勲部隊章を受賞した。ガンビア・ベイとタフィ3の奮戦は、現在でもアメリカ海軍の士官候補生が必ず学ぶ内容である。
- 2013年7月に亡くなった元乗組員のAnthony Potochniak氏は生前こう語っていた。
- "この話は私のことではなく、尊敬すべき日本人の艦長とその乗組員のことです。駆逐艦藤波の乗組員達の尊敬すべき行いを日本にいる彼らの家族に伝えたい。"
漂流し救助を待っていた時、駆逐艦が接近してきて命の危険を感じたがその時予期しない出来事がおこった。
"彼らは私達に手を振り、敬礼をし写真を取りました。"
Potochniak氏達は二日後救助されたが、同じ日藤波は沈没し、全員戦死した。
"尊敬すべき艦長と乗組員達がアメリカ水兵を苦しめるようなことをしなかったから、私達は全員1944年のクリスマスを家族とすごせたのです"
- "この話は私のことではなく、尊敬すべき日本人の艦長とその乗組員のことです。駆逐艦藤波の乗組員達の尊敬すべき行いを日本にいる彼らの家族に伝えたい。"
- なんとか栗田艦隊の猛攻から脱したタフィ3だが、彼らの試練はまだ続いた。
- 煙幕とスコールで栗田艦隊を何とか振り切ったタフィ3だが、彼らの試練はまだ終わっていなかった。
- 艦載機を収容して慌ただしく補給を行っていた10時47分頃、6機の爆装した零戦が襲撃してきた。
- 直ちに対空砲火を開いて迎撃するが、被弾しても一向に撤退せず、それどころか爆弾を投下する様子も無い。
- 困惑する米軍の目の前で、それらの機体は次々と空母目掛けて体当たりを敢行し、「ファンショー・ベイ」を除く全ての空母が被弾する。
- 被弾した空母の内、「セント・ロー」では爆弾が甲板を貫通して炸裂し、激突した機体は炎上しながら甲板上を転げ回って被害を拡大させていった。
- 激突してから30分後、「セント・ロー」は水底に姿を消した。
- 攻撃したのは関行男大尉が率いる第一神風特別攻撃隊の敷島隊であった。
- 米軍を終戦の時まで震撼させるカミカゼの始まりである。
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