Gambier Bay

Cached: 2021-10-24 08:39:24 Last-modified: 2021-10-23 (土) 19:15:31
No.344
Gambier Bay
(ガンビア・ベイ)
Casablanca級
19番艦 軽空母
艦船ステータス(初期値/最大値)
耐久28火力0 / 15
装甲9 / 19雷装0
回避18 / 36対空20 / 38
搭載28対潜20 / 60
速力低速索敵36 / 60
射程12 / 60
最大消費量
燃料25弾薬30
搭載装備
16FM-2
12未装備
装備不可
装備不可
改造チャート
Gambier BayGambier Bay改(Lv45)
Gambier Bay Mk.II(Lv73+試製甲板カタパルト+改装設計図+高速建造材x73+開発資材x60)
図鑑説明
It's a pleasure to meet you(イッ ツァ プレジャー トゥー ミー チュー)*1.
私、護衛空母Gambier Bayです。ジープ空母とも呼ばれた量産型護衛空母姉妹の一隻です。
レイテ沖海戦では日本海軍主力の栗田艦隊と遭遇、有視界水上戦での戦いとなりました。
でも私、できるだけの事、頑張ったんです! Gambier Bayの名前、きっと覚えてくださいね。*2

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

CV:内田秀、イラストレーター:アキラ (クリックするとセリフ一覧が開きます)

CV:内田秀、イラストレーター:アキラ

定型ボイス一覧

イベントセリフ改装段階備考追加


追加
入手/ログインIt's a pleasure to meet you.
My name is Gambier Bay…ふわぁ! う、撃たないで!
ふぅ…よ、よかった!
××編集
Good Morning! Admiral(アドミラル)*3, Gambier Bay、元気です。はい!今日も頑張ります、きっと!××編集
Good Morning! Admiral, New Gambier Bay、出撃可能です。はい!今日もバッチリです! maybe*4.××編集
母港*5編集
母港1詳細H...Hello?×編集
Fine!!××編集
母港2Admiral, な、何ですか?あ、あ、はい!了解。I'm doing well, thanks(アイム ドゥーイン ウェル センクス)*6.×編集
Admiral, 何でしょう?あ、勿論、了解です! I'm doing well, thanks.××編集
母港3へ?何ですか?Catwalk(キャットウォーク)*7? 違いますってぇ!×編集
Admiral? あ、John! Sam! そうね、大丈夫! I'm doing well, thanks.××編集
ケッコンカッコカリAdmiral、お、お呼びでしょうか…艦種変更?も、もしかして、除籍!?あぁ、あの…What’s?こ、これを?私に?re…Really?あ、あの、あの~…私…編集
ケッコン後母港Admiral…あ、えと…テイ・トク・さん?Shall I bring some tea*8編集
放置時Kurita Fleet is terrible(クリタ フリート イズ テリボゥ)*9... 無理だから、あんなのマジ無理だし...。すごい怖いし、危ないし、絶対無理…*10編集
編成出撃編集
編成CVE-73, Gambier Bay, しゅ、出撃します! 怖すぎ……×編集
CVE-73, New Gambier Bay, 出撃します! もう…怖くなんか…ない!××編集
出撃み、皆さん、ご用意は!あ、はい、了解です! 艦隊旗艦、Gambier Bay, 抜錨します!編集
CVE-73, Gambier Bay, しゅ、出撃します! 怖すぎ……×編集
CVE-73, New Gambier Bay, 出撃します! もう…怖くなんか…ない!××編集
開戦・攻撃*11編集
戦闘1昼戦開始Enemy surface warship(エネミー サーフェス ウォーシップ)*12? ヤだ!各艦、緊急戦闘配備!て、敵です!編集
戦闘2昼戦攻撃Squadron, attack(スクワドロン アタック)*13編集
戦闘3夜戦開始Night battle(ナイト バトル)*14? 無理無理無理! 危ないですって!××編集
Night battle? 今の私なら、行ける?いやいや、無理無理無理!やっぱり夜は駄目ですよぉ!××編集
Night battle? 無理無理無理! うぅ……じゃなくって、やってみましょうか!××編集
戦闘4夜戦攻撃So terrible(ソゥ テレボゥ)*15...編集
戦闘時ステータス*16編集
小破うあああぁ——!撃たないでぇ!!編集
も、もう~!やめてくださいぃ! やだ~~!編集
中破/大破こんなの、絶対無理! I am not good(アイ アム ノッ グッド)*17..編集
こんなの、流石に、絶対無理ぃ! I am not good(アイ アム ノッ グッド)*18..××編集
轟沈だから無理だって、言ったのに…こんなの…無理だもん…cold... sadness...*19編集
戦闘終了*20編集
勝利MVPDid I help you!?(ディ ダイ ヘル ピュー)*21 Really? それならよかったです! ふぅ~大変。編集
旗艦大破も、もう~!やめてくださいぃ! やだ~~!編集
装備・改修*22編集
装備1改修/改造Admiral, あ、あの! Thank you so, so much(セン キュー ソー ソー マッチ)*23編集
装備2ほ~なるほど。××編集
これですかぁ。なるほど~いいですね!Good(グッド)××編集
Good!! いいですねぇ~。××編集
装備3改修/改造/開発/バケツ/遠征/発見I'm not good...編集
その他編集
帰投The mission is completed(ザ ミッション イズ コンプリーディッド)*24Whew...(フュー)編集
補給Well noted. And thank you!(ウェル ノーティッド アンド セン キュー)*25編集
入渠(小破以下)I'm sorry. I will go back(アイ ウィル ゴー バック)*26. はわわ…編集
入渠(中破以上)あ~もう!無理だもん、こんなの。Admiral! Can I go to the hospital for a while?(キャ ナイ ゴゥ トゥ ザ ホスピタル フォー ア ワイル)*27×編集
建造完了A new ship was launched(ア ニュー シップ ワズ ローンチト)*28. よ、よかったですね。編集
戦績表示Information(インフォメイション)*29? は、はい!お待ちください!編集

各ボイス項目の詳しい説明はこちらをご覧ください


季節ボイス一覧


イベントセリフ改装段階備考追加


追加
桃の節句編集
春の訪れ編集
ホワイトデーこれは、何のお返しですか? ……あ……なるほど。でも、私、あ、来年の、……了解です。私、来年がんばりますね!2018編集
Yes! My chocalateのお返しですね。はわぁ、Thank you very much!2019編集
あ、Taffy3(タフィースリー)*30でお花見? えっ、Kurita Fleet(クリタ フリート)*31も…? わかりました! 私、料理がんばります! 腕をふるって!編集
春本番編集
梅雨To you(トゥー ユー)、ですか? 皆さんの言ってた? ん、違う? ……やっぱり? ……そうですね、知ってました! え、それも違う?編集
初夏編集
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盛夏ニホンの夏も、暑いですね。はわわ……。これは確かに水着が欲しくなります。……あ、あれ、いいなぁ……。編集
夏祭り編集
この秋は新しいTask(タスク)*32を命じられたけど、出来るかなあ?詳細閲覧編集
あっ、これ! これ美味しいです!詳細閲覧編集
はわわ~、この季節の音楽会……Admiral、いいですねぇ~、ふわ~。クリック編集
ユカタ? マツリ? なるほどぉ……feel well Johnston? あ、なにそれ、美味しそう。ふわぁ~。詳細閲覧(2020)編集
あたた、このseason、お腹が痛く……う~、頭も……う~。あっ、コンゴウ? な、なんでもない! No! はわわ……!クリック(2020)編集
秋刀魚Samuel(サミュエル)What are you doing(ワ ラ ユ ドゥーイン)*33? サンマ operation(オペレィション)*34? 何それ? ……? ……?2018編集
Sam(サム)*35も食べてる? あっ、そんなに? あんまり急いで食べたら……は、はい、water(ウォーター)編集
チンジュフ・サンマ・マツリ?Oh……今年はこんな感じになるんですね~編集
晩秋編集
ハロウィン編集
秋のワイン編集
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師走編集
クリスマスChristmas(クリスマス)でしょ、楽しまなきゃ! Intrepid(イントレピッド)、これ美味しいよ! あ、これも! 美味しい~、最高~! ……え? ……ズイ、カク? 彼女が、どうしたの? ……え!編集
年末編集
新年Happy new year(ハッピー ニュー イヤー)*36 Admiral! みなさんにとって、素敵な一年になりますように!編集
節分セッツブーン? いたっ! やっ、コンゴウやめて! あいたっ! ヤマトまでぇ……ヤダヤダ、もう……艦載機、反撃です!編集
バレンタインI will give you chocalate(アイ ウィル ギブ ユー チョコレット)*37……あっ、Thank you very much(セン キュー ベリー マッチ)編集

二周年記念編集
三周年記念編集
四周年記念編集
五周年記念Fifth Anniversary(フィフス アニヴァーサリー)*38! ふわわ、Congratulations(コングラッチュレイションズ)*39! おめでとうです!編集
六周年記念編集
七周年記念すごい、遂にseventh Anniversary(セブンス アニヴァーサリー)*40! ふわわ、Congratulations(コングラッチュレイションズ)! 感謝ですね!編集
八周年記念Eighth Anniversary(エイス アニヴァーサリー)*41! ふわわわ、Congratulations(コングラッチュレイションズ)! Admiral、おめでとうございます!編集


130th KURE 2019 01えっ……クレ、チンジュフ? ヤマート……? ナガート……? 1YB Fleet(ワンワイビー フリート)*42? ムリムリムリーッ!編集
はわわ……え? Johnston(ジョンストン)? 行くの? ……楽しみ? ……really(リリィ)*43編集



ゲームにおいて

  • 2018年冬イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」前段作戦(E-4)突破報酬として実装。海外艦では初の軽空母。
  • タイプとして鳳翔春日丸と似た低燃費型であり、あちらと同じく初期スロット数は2。
    • ただしこの2人と比べると問題点が多く、作中『最弱』の空母と言っても過言ではない程。詳しくは改装後のページを参照
    • 一応最弱と言っても空母の中ではという話なので、他に弱い艦娘の候補として挙がるまるゆ秋津洲と違って戦う事自体は出来る。むしろ艦種の関係で何倍も強い。
  • 大鷹神鷹同様、素の対潜値が0ではない軽空母。
    • 大鷹・神鷹同様護衛空母扱いであり、輸送護衛部隊に編入可能。
      • 輸送護衛部隊に編入可能な護衛空母は1隻のみ。
    • 大鷹型と違いカタパルトを搭載していた艦だが射程は「短」。
      その代わり最初から艦偵が装備可能。装備可能範囲は通常の軽空母に準ずる。
      • 他の護衛空母は艦偵を装備するにはLv80以上が必要なので、非常に早い段階で装備ができると言える*44
    • 同じ護衛空母である大鷹型はにならなければ零式水中聴音機を装備できないが、当艦は無改造状態から装備可能。
      零式水中聴音機を装備した場合は対潜値50以上から先制対潜が可能となる。

キャラクター設定について

  • サマール沖で栗田艦隊に奇襲を受けたからか、素の表情からして慌てている。
  • 言動もビビリ気味とあまり好戦的でないように見えるが、護衛空母という後方支援をメインとする艦種が攻撃の矢面に立たされたことを考えれば無理もあるまい。
  • 母港セリフにあるCatwalkとは狭い通路や機関室といった意味の英語。ゴムボートのついたベルトがそれにあたると考えた提督がちょっかいをかけているのか、それともかなり狭い飛行甲板をいじられたのか、提督間でも意見が分かれている。
  • 佐世保での艦これのリアルイベントにて、ぶかぶかのコートを羽織って大きな地図を持ち歩く彼女が登場。しかし同時に「迷子」扱いのコラ画像も多数作られることに。
    これが影響したのか、よみずいランドでの第二回「瑞雲祭り」の公式スタンプラリーにて方向音痴属性が追加されてしまった。1ヶ所に留まらず、ランド内を彷徨っている。
  • 第三回「瑞雲祭り」ずいパラでもよみずいランド同様、会場内を週替わりで彷徨う事になっていた。しかし会期中彼女のPOPが風で飛ばされたかガチで行方不明(迷子)になるという事件が発生。後に無事発見されたものの迷子キャラとしての印象をより一層強くする事となった。
    • 実際のところはSamuel B.Robertsの放置ボイスから、当初より方向音痴設定だったものと思われる。
    • メディアミックス作品で何かと方向音痴扱いされる熊野とは仲良くなれるかもしれないが二人だけで行動させてはいけない
    • 公式4コマでも201話でサムと一緒に登場……かと思いきや行方不明。迷子のガンビーをサムが迎えに行き、鎮守府に来たのは206話Part3という前代未聞な初登場となった。
  • 右手に持っている飛行甲板と銃が一体化したような艤装は、ねんどろいどガンビア・ベイの仕様通りなら分離運用可能な模様。
  • コンプティークにて連載された公式コミック「‐艦これ‐ 今宵もサルーテ!」では、Commandant TesteТашкентと共にサルーテ3人娘として主人公を務めた。

限定グラフィック

  • 2018年3月17日、佐世保コラボイベントにおいて頒布された「ちんじゅふ。Vol.2 佐世保鎮守府」で、私服描き下ろしイラストが掲載された。
  • 2018年9月4日に開始されたローソンキャンペーンにおいて、ローソン制服modeを披露した。
  • 2018年4月23日のアップデートで、艦これ5周年を記念して春の花束modeが実装された。
    • ハルナンバー部分を5周年記念に改めてお祝いしている。

    限定イラスト:春の花束(2018年)mode

    限定イラスト:春の花束(2018年)mode

  • 2018年7月12日のアップデートで、かき氷modeが実装された。
    • コルセットとサイハイブーツを外したラフなバカンス仕様。中破するとナポレオンフィッシュのダサTが露わになる。

    限定イラスト:かき氷mode

    限定イラスト:かき氷mode

  • 2018年10月10日のアップデートで、秋刀魚modeが実装された。
    • 今度は秋刀魚にチャレンジ中。割り箸の割れ方が少々不恰好なのはご愛嬌。そして腰にはあの浮輪さんめいたバッグが…

    限定イラスト:秋刀魚mode

    限定イラスト:秋刀魚mode

  • 2019年6月25日のアップデートにおいて、季節限定グラフィックとして梅雨modeが実装された。
    • 何だか妙に色が薄め。ちょっと深海っぽくなったとか……。

    限定イラスト:梅雨mode

    限定イラスト:梅雨mode

  • 2021年1月1日のオンメンテで、晴着modeが追加された。
    • どこかで見たような羽子板を持っていつものように慌てている。
      ボリュームたっぷりの髪は、上手いこと纏めているようだ。
      母港ではわかりにくいが、足元には晴着と同じ紺色になって獅子舞を頭に載せた浮輪さんがいたりする。
    • 中破では胸がはだけたあられもない姿に。羽子板で負けて白い浮輪さんに墨を書かれたようで、顔には「ベイ」と落書きされている。

    限定イラスト:晴着mode

    限定イラスト:晴着mode

小ネタ

略歴

  • 航空母艦史上最多となる50隻も建造され、エセックス級航空母艦やフレッチャー級駆逐艦と共に米帝の象徴となったカサブランカ級護衛空母(Casablanca-class escort carrier)の19番艦(CVE-73)である。名前はアラスカ・アドミラルティ島のガンビア湾から。
  • 護衛空母とはドイツ海軍のUボートの攻撃から船団を「空から守る」為に、商船の船体をベースに小型で安価な空母を多数整備し、船団に潜水艦に対する防衛力を備えさせる為に建造された空母である。

    ~「護衛空母」小史~

    ~「護衛空母」小史~

    • 第二次大戦が始まり、北フランスからノルウェーまで大西洋岸がドイツ勢力圏となると、イギリスの海上輸送ルートは大きな被害を受けるようになった。脅威になったのはもちろん潜水艦(Uボート)、そしてHe111やJu-88、Fw200といった長距離爆撃機である。*46
    • どちらに対しても航空機による直掩が有効なのは解っていたが、陸上基地から飛来する限り常に船団に張り付いてはいられず、また航続力の関係でどうしても飛んでいけない海域が発生する。
       ならばと空母で護衛したくても、ただでさえ引っ張りだこの正規空母を船団護衛に回す余裕など、あるはずがなかった。
    • あげくノルウェー沖で「アークロイヤル」「カレイジャス」の両空母が、Uボートに雷撃される。
      「アークロイヤル」は幸運にも魚雷の早期爆発で損害も少なかったが、「カレイジャス」はU29の雷撃で撃沈され、その戦果はドイツ国内を大いに沸かせた。
       Uボートの群狼戦術の前には、正規空母といえど安全ではなく、むしろ正規空母はUボートにとって絶好の標的となってしまった。
       ノルウェー沖では危機を逃れた「アークロイヤル」も、1941年11月13日に地中海でU81の雷撃で、撃沈されることになる。
    • 窮した英海軍は、まず商船にカタパルトを装備しハリケーン戦闘機1機を搭載した「CAMシップ」(Catapult Aircraft Merchantman Ship)を投入。
       一定の効果はあったが当然戦闘機は使い捨て、不時着水必至なのでパイロットも危険で高いリスクを払う代物だった。
    • 続いて、鹵獲したドイツ商船を改造して全通飛行甲板を乗せた「だけ」の「オーダシティ」が就役する。
      格納庫はなく搭載機はF4Fの英国版「マートレット」戦闘機。
      搭載機数は露天繋止の6機という最低限の運用能力であり、発着艦もカタパルトがなく、速力も低いため困難を極めた。
      そしてやはり、Uボート側から絶好の標的として狙われ、3度目の船団護衛で早くもUボートに撃沈されてしまった。
      しかし「オーダシティ」が撃沈された時に護衛したHG76船団の護衛艦艇と「オーダシティ」艦載機は、襲撃してきた群狼戦術のUボート9隻のうち4隻を撃沈。
      撃沈で戦死したUボート指揮官には、商船撃沈トン数抜群のUボートエース*47も含まれており、当然その有効性は高く評価される。*48
      「オ-ダシティ」は公式に「護衛空母」と呼ばれた初の艦となった。
      • のちに、この後
        • 戦訓による艦載機の運用向上、搭載機数の増加
        • カタパルトの装備(単葉機装備の場合)
        • 艦載機の機種転換(ここには低速のため、逆に攻撃時の機体安定性を増したソードフィッシュなどの複葉機を、あえて搭載するケースも含む)
      • 以上のような実戦に基づいた進化を遂げ、対Uボート戦での護衛空母の有用性は決定的となる。
        「オーダシティ」は、護衛空母の、鳳翔さん的存在かもしれない。
    • 同じころ、イギリスの苦戦を横目で見ていた大統領F・ルーズベルトの肝煎りで、アメリカでも商船改造の簡易空母が計画された。
      完成済みのC3型標準船「モアマックメイル」を改造し、全通飛行甲板と開放型格納庫を乗せただけというもので、同艦は「ロング・アイランド」(AVG-1/ACV-1/CVE-1)と命名されアメリカ初の護衛空母となる。奇しくも「オーダシティ」と「ロング・アイランド」はほぼ同時の完成となっている(1941年6月)。
    • 未だ中立を保ち差し迫った雰囲気になかったためか、あまりの低性能ぶりに「ロング・アイランド」の米海軍での運用テストは芳しいものではなかった。が、航空機を運用できる艦を1隻でも多く必要としていた英海軍がこれに目を付け、同じく完成済みのC3型標準船*49を改造し改良を加えた「アベンジャー」級4隻をイギリス向けに建造、続いて建造中のC3型標準船を改造した「ボーグ」級へと発展した。「ボーグ」級は全45隻中34隻が「アタッカー」級として英海軍で運用され、残る9隻はアメリカ参戦に伴い米海軍が取得している。
    • そして「ボーグ」級の計画のうち4隻分の都合がどうしても付かず*50、代わりに就役済みのタンカーを改造したのが「サンガモン」級4隻である。こちらは若干大型で優速であったため、太平洋戦線で正規空母の穴埋めに投入されたり(そして「やっぱ使えんわ」と結論された)、他のクラスではFM-2で十分とされた時でも*51F6Fを運用したりしている。
    • ここで、当時イケイケだった造船王ヘンリー・J・カイザーの提案に乗り、50隻が彼の造船所に一括発注されたのが「カサブランカ」級である。
      同様にC3型標準船をベースにしているが、改造ではなく一からの新規建造であり、以下のような船体の設計変更を行っている。
      • 艦尾をトランサム・スターン(角型)に変更、工数削減。
      • 格納庫の床となる上甲板のシア(反り返り)を廃止。全長に渡って平らな床となる(「ボーグ」級までは傾斜が付いてしまっており難儀していた)。その分飛行甲板が低くなり波を被りやすくなったのはご愛敬。
      • 機関をシフト配置の二軸推進にして生存性向上(「ボーグ」級はディーゼル一軸)。排水量が減ったことで速度も若干向上した(ただし機関そのものは量産性のため海軍で扱ったことのない特殊な構造の民生用蒸気レシプロ機関を採用しており、評判は散々)。
    • 一番艦「カサブランカ」(CVE-55)の就役が1943年7月8日、最終艦「ムンダ」(CVE-104)が1944年7月8日。ちょうど1年で全50隻が完成し、船団護衛・対潜掃討・上陸支援等に大いに働いた。また地味ではあるが航空機輸送も重要な任務で、両大洋を輸送で駆け回りついに固有の艦載機を搭載しないまま生涯を終えた艦も多い。彼女らは航空主兵に移った海軍力の基盤を支えた功労者なのである。
      • 戦後しばらくして一部の艦がスクラップとなり、残りも殆ど雑役艦や航空機輸送艦としてその生涯を終えたが、中にはアメリカ海軍初のヘリ空母を経て強襲揚陸艦となった「セティス・ベイ」(CVE-90→CVHA-1→LPH-6)のような変わり種も居る。
    • なお、カサブランカ級と平行してサンガモン級を改良したコメンスメント・ベイ級の開発も行われたが、設計に手間取った事が祟って就役が遅れてしまい、大戦にはほとんど寄与しなかった。
      • ただし、エセックス級と同じ型の大型カタパルトを2基装備した事で運用面での拡張性が高く、中には強襲揚陸艦として1970年代まで活躍した艦もある。
    • 護衛空母にはCVEの艦種略号が与えられた。CV=空母、E=Escort(護衛)を意味する。
      • 乗組員の間ではC=Combustible(燃えやすい)、V=Vulnerable(脆弱な)、E=Expendable(消耗品)と揶揄されていたが。
    • 戦後、海上自衛隊発足前夜の創設段階において、アメリカから護衛空母4隻の供与を受けるという計画が存在した。
      結局この計画は紆余曲折を経て実現はしなかったものの、もし実際に計画が実行されていれば、カサブランカ級が日章旗を掲げていた可能性もあったかもしれない。
      • なお、実際にアメリカに話を持っていったところ、「オーケーそれなら貧乏っちいジープ空母じゃなくて、そこでメザシになってるエセックス半ダースくらい持ってけHAHAHA!!」と言われて、慌てて断る羽目になったという噂が。

艦歴

  • 1943年12月28日、ワシントン州バンクーバーのカイザー造船所で竣工。カサブランカ級はほぼ週に一隻というペースで建造されたため、「週刊空母」の異名を持つ。カイザー造船所の社長は「ベビー空母」と呼び、この他にも「ジープ空母」「カイザージープ」等の様々な呼ばれ方をされていた。
    ガンビア・ベイは、カイザー造船所の年間造船目標である18隻を上回る19隻目の護衛空母であったため、「ボーナス・ベイビー」とも呼ばれた。
  • 1944年2月から、当時真珠湾やマーシャル諸島マジュロ環礁で活動していた空母エンタープライズへの航空機輸送任務に従事する。その後固有の航空隊である「VC-10」を搭載し、サイパン島攻略作戦に参加、島の高射砲陣地などに空襲をかけ、自身も高射砲で2機撃墜している。その後、ペリリュー島攻略に従事したガンビア・ベイは10月に開始が決まったレイテ島攻略作戦に参加する事になる。
    • レイテ沖海戦では、第77.4.3任務群、通称「タフィ3」*52に所属した。タフィ3は護衛空母と駆逐艦から構成される後方支援部隊であり、敵艦隊との交戦を想定した部隊ではなかった。
      しかし不運にもサマール沖海戦では大和長門金剛含む日本主力である栗田艦隊と遭遇し、応戦せざるを得なくなってしまう。

最初で最後の死闘「サマール沖海戦」

  • そもそも後方支援部隊であるタフィ3が、何故当時日本海軍が持つ最大の水上艦隊である栗田艦隊と遭遇する羽目になったのか?。それは南西太平洋方面最高司令官ダグラス・マッカーサー大将が提案した「フィリピン侵攻」が実現した際、この方面がマッカーサーの南西太平洋方面軍と、ウィリアム・ハルゼー提督の南太平洋方面軍の担当エリアが重なる地域だったため、レイテ攻略作戦に指揮系統の異なる2人の海軍指揮官、第3艦隊のハルゼー提督と、第7艦隊のキンゲイト提督が参加する事になった事が発端だった。

    ~作戦決定までの経緯~

    ~作戦決定までの経緯~

    • 1943年11月のカイロ会談で、アメリカ太平洋艦隊司令長官のチェスター・C・ニミッツ大将が推進する中部太平洋への進攻と、マッカーサーが推進するニューギニアからフィリピン方面への進攻の、両者を進める方針とおおまかな手順も定まったが、この頃は優先度ではニミッツらが主導する中部太平洋の方が上であった。
      • 1944年6月、アメリカ合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長のアーネスト・キング大将は、3月に決定していたミンダナオ島などへの侵攻を中止し、6月15日に開始するマリアナ諸島攻略後は北上して11月に台湾へ侵攻する事を提案する。統合参謀本部はマッカーサーとニミッツに台湾進攻も含めた事後の作戦計画の再検討を命じたのだが、二人はこの時点ではキングの提案は急進的すぎると判断する。
        • 自身の方針が中々進まない事に不満のあったマッカーサーは、現地の抗日武装勢力の助力が得られるなどから、ここぞとばかりに1945年5月のフィリピン侵攻案を提示、一方のニミッツは1945年2月に台湾南部へ侵攻するという腹案をもっていたがそれは示さず、予定通りに進攻が進まなくても既定の作戦計画で遂行する事が妥当であること、マッカーサーが主張する「機動部隊と陸上基地とを連携させた作戦」が適切である旨の2点を回答した。
    • この頃、ルーズベルト大統領はマッカーサーが共和党の大統領候補になる事を警戒していた。マッカーサーは制服組トップのマーシャル参謀総長よりも先輩*53という陸軍最古参の大将の一人で国民の人気も高く、ルーズベルトはマッカーサーが共和党の大統領候補になる事を警戒し、余り手柄を立てさせないようにしていたといわれている*54
      • しかし7月初旬の民主党大会で自身が大統領候補に指名され、マッカーサーも出馬の意思がないことがわかると、彼に対する態度が軟化する。
        7月26日夜、ルーズベルトはハワイでマッカーサーと会談し、彼に直接持論を述べる機会を与えた。マッカーサーは自身の計画を直接説明するが、「フィリピンを迂回しない」ことは賛同を得たものの、キングの主張する台湾進攻との関係は、9月のケベック会談でチャーチルと協議した結果により決める事とされ、その場で了解を得る事はできなかった。
        • だがこの結果に統合参謀本部は不満をもち、キングは即時台湾攻略を主張する。しかしニミッツは現時点の作戦計画の堅持を主張し、前線指揮官のハルゼー提督などはマッカーサーのフィリピン攻略の意義を認める進言をするなど、キングの案で海軍が一つになっている訳ではなかった。そのためキングは「孤立」*55してしまい、台湾即時侵攻案は候補から外れる事になる。
      • こうした中で8月にはテニアン島、グアム島が陥落し、予定よりも早くにマリアナ諸島はアメリカの手に落ちた。マーシャル陸軍参謀総長は計画の前倒しを考えマッカーサーに事後計画の再提出を命じる。マッカーサーはフィリピン侵攻を更に40日短縮した計画案を提出し統合参謀本部も一部これを採用、キングも自説が賛同を得られなかったので条件つきでこれを承認。9月9日、統合参謀本部は11月15日にミンダナオ島へ侵攻する作戦「キングⅠ」、12月20日にレイテ島の攻略を開始する作戦「キングⅡ」を決定する。
    • 8月31日、ハルゼー貴下の第38機動部隊第4群は硫黄島を空襲、残りの第38機動部隊の3個群も9月初頭よりフィリピン各地を空襲する*56。この時日本側は「ダバオ誤報事件」などで基地航空隊に大損害を被る訳だが、ハルゼーは日本側の反撃が微弱であることに気づき、中部フィリピンへの進攻を早めた方が良いと進言する。
      • ハルゼーの進言を統合参謀本部は受け入れ、11月のミンダナオ島侵攻よりも先にフィリピン侵攻の足掛かりとなるレイテ島への侵攻を開始する事を決断、10月20日に前倒しする。こうしてレイテ侵攻が確定した。
        • だがこの区域は南西太平洋方面軍と南太平洋方面軍の作戦区域が重なるので、誰が統一指揮を執るのかが問題となった。そこで連合幕僚長会議*57は指揮権の改定を行い、作戦の最高指揮官をマッカーサーとした。そして指揮下の第7艦隊は上陸船団の護衛及び支援のため、第3艦隊に匹敵する戦力の増強を受けた。
          一方、第3艦隊は従来通りニミッツの指揮下に据え置かれたが、作戦中はマッカーサーらと共同して台湾・沖縄・北部フィリピンに空襲を実施。上陸開始後は第7艦隊の要請に応じて支援を行いつつ、反撃あるいは逆上陸支援のため出撃してくるであろう日本艦隊への対処を実施する任務が与えられた。
      • こうして、「キングⅡ」作戦に指揮系統の異なるほぼ同規模の二つの艦隊が関わる事になった。あくまでも攻略作戦全般を支援するのは第7艦隊で、第3艦隊は協力という形ではあったが、これが当日の海戦で混乱する遠因の一つとなってしまう。

事の経緯

  • 10月24日、ハルゼー提督は貴下の3部隊をサンベルナルジノ海峡を中心に北方、南方、中央に分けて日本艦隊を待ち受けていた*58。しかし朝方までに日本の第21駆逐隊や第1遊撃部隊第3部隊(西村艦隊)といった小部隊の発見報告ばかりで中々主力発見の報告はなかった。これはハルゼーにニミッツ提督から日本艦隊が出撃してきた場合それを最優先で叩くこと*59が指示されていたからである。
    • なお見つけたこの2部隊に対しては南方のデヴィソン隊が攻撃隊を出し、第21駆逐隊では若葉が沈み初霜が中破、西村艦隊では扶桑時雨が損傷している
  • 8時過ぎになってようやくハルゼーの元に日本の主力艦隊発見の報が入る。しかしそれは大和武蔵を主力とした栗田艦隊で、ハルゼーが本命と考えていた空母機動部隊ではなかった。中央のボーガン隊*60で指揮を執っていたハルゼーはまずこの艦隊を撃滅する事を決断、全部隊に攻撃命令を出す。北方のシャーマン隊は基地航空隊に捕捉され空襲を受け損害(軽空母プリンストン沈没)が出たがこれにより基地航空隊の攻撃を引き付ける事になり、栗田艦隊にはボーガン隊と早朝発見の小艦隊攻撃を切り上げたデヴィソン隊の2部隊で攻撃をすることになる
    • 実は第3艦隊には空母部隊を統括指揮をする司令官としてマーク・ミッチャー中将がおり、北方のシャーマン部隊にいたのだが、第3艦隊全体の総指揮官であるハルゼーがミッチャーをほぼ無視して越権して指令を出しており、ミッチャーは全く仕事がない状態だった*61。このため彼は後にニミッツからの電文を受けてハルゼーが反転した時、一部部隊をそのまま小沢艦隊追撃に当てた際に指揮を命じられるまで自室で不貞寝状態だったという。
  • この時ハルゼーはこの後とる「戦闘計画」の予令を通達する。空母艦載機による空襲に加え、部隊から艦艇*62を引き抜いて第34任務部隊*63を編制、この部隊でサンベルナルジノ海峡を封鎖し栗田艦隊を迎え撃つ計画である事を各部隊に伝え、その準備を予令した*64
    • だがここで、後方でこのやり取りを聞いていたキンゲイトが第34任務部隊を「編成した」報告であると取り違える事態が発生する*65
      • ハルゼー自身、発信後に誤解される可能性に気づき、栗田艦隊が一時反転した頃に麾下の指揮官に対して隊内電話を用いて補足説明*66をしており、ハルゼーは「予令」の意味で発信したのは間違いない*67が、命令で使う用語としては紛らわしい文言を使い、補足も隊内だけでしか伝わらない隊内電話を使った事が、このような事態を呼んでしまった*68
    • キンケイドは栗田艦隊への抑えをハルゼーが配置したと考え、第77任務部隊*69をスリガオ海峡封鎖に向かわせる*70。このため他部隊への緊急時の救援戦力が一時的に低下してしまう。
  • やがてハルゼーに、5度にわたる空襲を受け大きな被害を受けた栗田艦隊が反転したという報告が届く。ハルゼーはこれを撤退したと判断するが、その報告と間をおかず今度は16:40分頃に小沢艦隊発見の報告が入る。
    • この時点で、ハルゼーは日本側はレイテ湾への突入を企図している事を見抜いていた。だが主力は南下してくる小沢艦隊だと捉え、栗田艦隊は既に大打撃を受けて撤退したと考えた。
      ハルゼーらはいくつかの対処法*71を検討するが、ニミッツより「日本艦隊が出撃してきたら、第七艦隊支援よりも優先してこれにあたる事」と指示されており、今がまさにその時であると考え、「全戦力で北上して小沢艦隊を迎え撃つ」事を決断する*72
  • ハルゼーは攻撃に出していた艦載機の即時帰還と3部隊の集結を指示した。当然ながら第34任務部隊の海峡進出の予令は取り消し*73となったのだが、キンケイドはこの事に気付いていなかった。
    ハルゼーは19時25分時にキンゲイトへ緊急電を送り、そこには北上する事が明記されているので、キンゲイトも第3艦隊主力が小沢艦隊を追って北上した事は把握していた。だがハルゼーは第34任務部隊の事は「予令」だと思っていた事もありこの緊急電では触れていなかったため、キンゲイト側は第34任務部隊を残して北上するのだと考えてしまったのである。
    • ハルゼー側としては、キンケイドには南方から侵攻する小部隊(西村・志摩艦隊)とも、先ほど叩いて壊滅させた(と思い込んでいた)栗田艦隊とも、単独で戦っても問題ないだけの戦力があり、十分対処できると考えていた。だがキンケイド側は海峡入口には第34任務部隊がいて防衛についており、南方の部隊に全力を投入しても問題ないと考えて行動しており、同方面への警戒すら解いてしまっており*74、全て裏目に出てしまう。
      結果再反転して突入を再開した栗田艦隊の針路には待ち構える米艦隊は1隻もなく、レイテ湾近辺で遊弋するタフィ3は全く警戒せぬまま栗田艦隊と鉢合わせする羽目となったのである。
    • 一方、ハルゼーには北上を指示した後に栗田艦隊再反転を示唆する複数の情報*75が届いていたが、小沢艦隊の方が脅威度は高いと考えるハルゼーはこれらの報告を無視してしまう*76
  • 翌25日、キンケイドはスリガオ海峡で西村艦隊を壊滅させた後、その報告をハルゼーにした際に第34任務部隊の事を確認した。これに対してハルゼーは6:30頃に「否」と返電する。これを知ったキンケイドは驚き困惑したが、既に栗田艦隊は眼前に迫っていた。
    • レイテ湾とその周辺の防衛はキンゲイトの責任でハルゼーの役目ではない。だがキンゲイトはハルゼーの「戦闘計画」を傍受して、サンベルナルジノ海峡防衛はハルゼーがしてくれるものと勝手に思い込んでしまった*77
    • 後方で戦況を見守っていたニミッツも、第34任務部隊はサンベルナルジノ海峡にいるはずと思っていた。そのためタフィ3と栗田艦隊の遭遇を知った彼は、ハルゼーに第34任務部隊がどこにいるのか問い合わせた*78のだが、これが有名な「WHERE IS RPT WHERE IS TASK FORCE THIRTY FOUR RR THE WORLD WONDERS(第34任務部隊は何処にありや 何処にありや。全世界は知らんと欲す)」の電文である。
      なお暗号文を打つ際、原文のままだと敵に解読されやすいので、あえて無意味な語句をつけ加えて解読を困難にしていたのだが、この時電文の最後に付け加えた「THE WORLD WONDERS」が、当時のアメリカ人なら子供のころから暗誦しているテニスンの『騎兵旅団突撃の歌』の一節で、主文と意味が通ってしまった。ハルゼーは文意に皮肉を込めたと感じて激怒してしまう。
  • こうしたハルゼーの不手際、キンゲイトの勘違いなど、多くの原因から、本来なら後方にいる筈のタフィ3が、栗田艦隊とぶつかってしまった訳である。

奮闘タフィ3

  • 10月25日早朝、栗田艦隊は6:40に艦隊針路を変更し、所定の隊形につくべく行動していた。ところが6:45になって水平線上にマストが視認され、それが空母部隊だと判明すると直ちに突撃を開始する。*79
    まず高速の巡洋艦戦隊、続いて長射程の戦艦部隊が突入し、射程が短い上に燃料の残量も心持たなく、高速運動をしたら以後の行動に支障が出る恐れのある駆逐艦部隊は後方から追従し撃ち漏らした残敵を掃討する作戦を実施した。
    • いきなり戦艦からの先制攻撃を受ける形となったタフィ3は慌てつつも応戦し、素早く艦載機を発進させた。護衛空母「ファンショウ・ベイ」では座乗する指揮官クリフトン・スプレイグ少将指揮の元、必死の迎撃戦を展開した。日本の砲撃は当初、旗艦及び護衛空母「ホワイトプレインズ」に集中したが護送駆逐艦「サミュエル・B・ロバーツ」(DE-413)や駆逐艦「ジョンストン」(DD-557)といった護衛艦艇による煙幕の展開やスコール等により、程なく大和ら戦艦群は目標を見失って砲撃を中止、接近する巡洋艦部隊が追い風の為に煙幕がかからなかった「カリニン・ベイ」「ガンビア・ベイ」に攻撃を集中させる。
  • これに対し護衛の駆逐艦は煙幕などを利用して必死に応戦。艦載機も日本艦隊に果敢に突入して爆弾や機銃を浴びせ掛け、搭載した武装が尽きた後も攻撃の姿勢を見せることで日本艦隊の前進を妨害した。なおタフィ3の任務は上陸部隊・地上部隊の航空支援であり、飛行部隊は敵艦に有効な装備を持っていなかったうえ、偶発的な戦闘だったために武装はおろか燃料すら満足に積み込めずに飛び立った艦載機も多かった。その為タフィ3飛行隊は直ちに発艦し味方飛行場への退避が命令されていたが、艦隊の逃走時間を稼ぐため日本艦隊に飛び込んでいく機が後を絶たなかったという
    • これら必死の反撃により、巡洋艦部隊は手痛いダメージを受けるも「ホーエル」「ジョンストン」「サミュエル・B・ロバーツ」を撃沈、退避が遅れた「ガンビア・ベイ」に攻撃が集中する。
      • 最初に羽黒鳥海の第5戦隊が「ガンビア・ベイ」を盛んに砲撃するが、反撃してきた米機数十機が羽黒を攻撃し2番砲塔に命中弾を与える。2隻が敵機にてこずる間、スコールから抜け出た第7戦隊の筑摩利根も「ガンビア・ベイ」への攻撃を開始、後方からは金剛が距離を取りつつ猛撃を与えた*80。「ガンビア・ベイ」は4隻の重巡洋艦と戦艦に追撃される危機的状況となった。
      • 飛行甲板と格納庫で火災、更に前部機械室水線下に破孔が出来て大浸水が発生する。この損傷で速度が落ち、以後急速に距離を詰めた重巡戦隊と金剛の砲撃で叩きのめされた。金剛は8:50に「空母一隻大火災大爆発」を報じた。米側の記録では「ガンビア・ベイ」は8:45に航行不能、9:11に沈没となっている。乗員含め133名が戦死し、ポーランド海軍との協定から訓練の為受け入れいていたポーランド海軍の士官35名も戦死している。
    • この時、護衛空母も自身の5インチ砲の射程に入った日本艦隊を必死で砲撃している。
      • サマール沖海戦における鳥海の被弾、魚雷誘爆して落伍(後に航行不能となり藤波が雷撃処分)したのは、米側の記録では「ホワイトプレインズ」の砲撃によるものとなっており、事実であれば護衛空母が重巡を砲撃で打ち負かした稀有な例ということになる*81
    • こうして栗田艦隊を追い払ったタフィ3であったが、彼らは更なる攻撃を受ける事になる。米軍を終戦の時まで震撼させるカミカゼの始まりであった*82
  • 戦術的にはタフィ3の敗北である。しかし栗田艦隊は追撃のさ中の反撃で鈴谷が沈没、鳥海筑摩が大破航行不能(後に沈没)、熊野が戦線離脱、羽黒などが損傷を受ける等と大きな被害を出した。
    またもっとも接近して砲撃した羽黒と利根は主砲弾を撃ち尽くし、湾内に突入しても地上砲撃の戦力としては無力化してしまう。
  • ガンビア・ベイは砲戦によって撃沈された、唯一のアメリカ空母となった。ガンビア・ベイはその英雄的行動により、殊勲部隊章を受賞した。ガンビア・ベイとタフィ3の奮戦は、現在でもアメリカ海軍の士官候補生が必ず学ぶ内容である。
  • 2013年7月に亡くなった元乗組員のAnthony Potochniak氏は生前こう語っていた。
    • "この話は私のことではなく、尊敬すべき日本人の艦長とその乗組員のことです。駆逐艦藤波の乗組員達の尊敬すべき行いを日本にいる彼らの家族に伝えたい。"
      漂流し救助を待っていた時、駆逐艦が接近してきて命の危険を感じたがその時予期しない出来事がおこった。
      "彼らは私達に手を振り、敬礼をし写真を取りました。"
      Potochniak氏達は二日後救助されたが、同じ日藤波は沈没し、全員戦死した。
      "尊敬すべき艦長と乗組員達がアメリカ水兵を苦しめるようなことをしなかったから、私達は全員1944年のクリスマスを家族とすごせたのです"

この艦娘についてのコメント


*1 「あなたにお会いできて光栄です」。一般的な"Nice to meet you."よりも強い(上位の)表現である。
*2 ボイスでは「The name Gambier Bay, please remember me(ザ ネイム ガンビア ベイ プリーズ リメンバー ミー).」と再生される
*3 提督
*4 多分
*5 母港ボイスは各艦娘につき3つ割り当てられています。「詳細」ボイスは編成画面の「詳細」ボタンをクリックすることで聞くことが出来るボイスです。母港画面でも聞くことが出来ます。「母港3」ボイスは「母港画面でのクリック」もしくは「母港画面への遷移」でのみ聞くことが出来る、いわゆる「提督お触りボイス」です。編成画面での「詳細」ボタンでは聞くことが出来ません
*6 しっかりやります、ありがとう。
*7 この場合は飛行甲板の外側にある、飛行支援要員や機銃手などが通る細い通路のことだが、彼女の経歴を考えると、いつ沈められるか分からない、生死紙一重の心境ともかけているのだろう。
*8 シャ ライ ブリング サム ティー:お茶をお持ちしましょうか?
*9 栗田艦隊はダメだって
*10 後半はフェードアウトしていく
*11 4つの基本ボイス(昼戦開始・昼戦攻撃・夜戦開始・夜戦攻撃)がありますが、各ボイスはその他の色々な場面でも使われます。各ボイスをどのフェーズ(航空戦/開幕雷撃/先制対潜/昼戦攻撃/各種CI...など)に割り当てるかは艦娘によって異なり、例えば開戦ボイスを攻撃でも使ったり、夜戦攻撃ボイスを昼戦でも使ったりします)
*12 「敵の水上艦?」の意。単にwarshipだと、水上艦か潜水艦か区別がつかないので、"surface warship"と表現することで「水上艦」と明言している。
*13 Squadronは「飛行隊」を表す部隊表記。略してSqn.ただし、米海軍では、戦闘飛行隊は"VF-***"のように表記する。現在の空軍式なら"***FS"となる。
*14 夜戦
*15 とても怖い…
*16 「小破」ボイスの2つ目と戦闘撤退時の「旗艦大破」ボイスは共用化されています
*17 私もうダメ
*18 私もうダメ
*19 コールド サッドネス:寒い・・・嫌だ・・・
*20 「小破」ボイスの2つ目と戦闘撤退時の「旗艦大破」ボイスは共用化されています
*21 私が提督の力になれたの?
*22 装備ボイスは3ボイスありますが、改修/改造ボイスと共用化されています。また、ボイス3は「改修/改造」「開発」「バケツによる即時修復」「遠征出撃」「アイテム発見」ボイスと共用化されています
*23 本当に、本当にありがとうございます
*24 作戦完了
*25 了解です。ありがとうございます!
*26 また戻ります
*27 提督!私しばらくの間入渠できませんか?
*28 新しい艦ができましたよ
*29 情報
*30 第77.4.3任務群の愛称
*31 栗田艦隊
*32 任務
*33 何をしているの
*34 作戦
*35 Samuel B.Roberts
*36 あけましておめでとう
*37 チョコレートをあげるわ
*38 5周年
*39 おめでとうございます
*40 七周年
*41 八周年
*42 第1遊撃部隊。レイテ沖海戦で大和、長門らが属した
*43 本当に?
*44 正確には瑞鳳はLv1でも可だがLv80で改造しないと護衛空母にはなれず、大鷹型はLv85かつカタパルトが必要
*45 装備ボーナスによる対潜値+3があるためLv8から可能なように見えるが、この+3は先制条件に加味されていない。
*46 1939年9月から1941年12月 までの間の連合国商船の損失原因の内、航空機は17.6パーセントを占めていた。Fw200は哨戒や船団に対する攻撃以外にもUボートの誘導も行っており、重大な脅威と認識されていた。
*47 おそらくU-46やU-567の艦長を務め、11万8000総トンの船を沈めたエンゲルベルト・エンドラス大尉であると思われる。
*48 英国はUボート艦長や主な乗組員について、家族や階級、戦歴などのリストを諜報網を活用して作り上げ、時によってはいつどのUボートで出撃するかまで把握していることもあった。そのため、どのエース艦長を沈めたかまで割り出せた
*49 アメリカ海事委員会が戦前に作った標準規格に合うよう設計された船。戦時に作られたEC及びVC規格にあうよう設計されたのが戦時標準船のリバティ船及びビクトリー船。
*50 就役中や建造中、起工直前のものまで買収したが45隻分しかなかった。
*51 カサブランカ級ツラギとカサーン・ベイが大西洋でF6Fを24機運用している。
*52 「Task Group 77.4」の無線コールサイン「Taffy」がそのまま部隊の通り名になった。由来には触れられていないが、「Taffy」は飴玉とキャラメルの中間ぐらいの飴菓子の一般名称と同じ。WikiPedia.en:Taffy_(candy) 2018冬E4の道中敵艦隊の「飴玉」護衛空母群はこのあたりが出所。
*53 マッカーサーは1937年12月に少将で一度退役し、開戦直前の1941年7月に復職したため、マーシャルの方が上になった。因みに1937年時点でアメリカ軍の階級は少将が最高位で、総参謀長在職時のみ大将と同等の扱いをする、という形だった
*54 因みに朝鮮戦争時当時大統領だった、ハリー・トルーマンはマッカーサーを解任したところ支持率が急落、再出馬を断念したと言われている
*55 台湾攻略について同調しないニミッツに「人事を扱う航海局の出身だから妥協ばかりする」と怒りをぶつけるなど、キングとニミッツの関係が悪くなる事態もおこっていた
*56 これは同時進行されたモロタイ島、ペリリュー島への上陸作戦などへの支援攻撃でもあった
*57 1942年1月の第一次ワシントン会談で設けられたもので、英米を中心とする連合軍の、日本風に表現すれば主に軍政レベルでの折衝を行なうための会議であり、統合参謀本部などとは別組織
*58 北方隊がシャーマン少将指揮で空母部隊指揮官のミッチャー中将も同乗、中央隊がボーガン少将指揮で第3艦隊全体を指揮するハルゼー大将が同乗、そして南方にデヴィソン少将の隊が展開していた。他にも先発として台湾やフィリピンを空襲し露払いを務めたマケイン中将指揮の隊もいたがこの時は補給休養のため退避中で25日に栗田艦隊接近の報を受け引き返し退却する同艦隊を空襲している
*59 なお、これは第7艦隊の支援よりも優越する事と命令書に態々但し書きされていた。上陸船団の護衛が最優先だという話は事実ではなく、日本艦隊攻撃を優先するよう指示されていたのである(カール・ソルバーグ『決断と異議』など複数の記録・書籍より
*60 なおIowaIntrepidはこのボーガン隊所属で参加している
*61 ミッチャーは4グループに分かれた空母部隊である第38任務部隊の指揮官であり、ハルゼーはその第38任務部隊と後続する護送空母11隻他の役務部隊、24日に編成が予告されたリー中将の第34任務部隊を統括する第3艦隊の司令長官であり本来なら4つに分かれた各空母部隊に直接指令を出す立場ではない
*62 高速戦艦4、重巡2、軽巡3、駆逐艦14
*63 指揮官はウィリス・A・リー中将
*64 ハルゼーは戦艦ニュージャージーに座乗しており、自身自ら砲撃戦を指揮して大和武蔵らを沈めようと考えていたとも言われている。空母部隊指揮官として開戦以来戦ってきた「空母通」のハルゼーをもってしても、戦艦同士の砲戦で雌雄を決するという栄光を手にする事に内心期待していたそうである。
*65 ハルゼーが「編成する」の意味として”will be”の単語を使った事が発端。”will be”は未来形なので、一般的な文章表現であれば、「プランを示した」だけなのだが、アメリカ海軍内では即時実行される場合においても ”will be” を使う場合があり、キンゲイトは後者の意味で受け取った
*66 「敵部隊が再反転してサンベルナルジノ海峡を通過しようとする場合は第34任務部隊の編成を命ずる」と改めて通達し、第34任務部隊編成は即時実行ではない事を説明している
*67 戦後もハルゼーはwii beについて、「検討したという意味だ」と主張している
*68 なおキンゲイトがマッカーサーからハルゼーとの通信を禁止されていたという話があるが、実際にはハルゼーもキンゲイトもマッカーサーの「交信禁止指示」には従わず、通信のやり取りを実施している記録が残っている(例えばハルゼーは小沢艦隊を発見して北上を決断し、貴下の部隊にその指示を出した後の24日19時25分時に、キンゲイト司令官宛の緊急電を発しているし、キンゲイトも23日10時42分、ハルゼーに宛てて日本軍の作戦目的についての自身の推論を伝える無電を発信している)。そもそもキンゲイトがハルゼーの第34任務部隊がサンベルナルジノ海峡にいない事に気づいたのも、キンゲイトが25日4時にハルゼー充てに発信したスリガオ海峡での交戦連絡の際に、念のために守っているか確認したからである【キンゲイトとハルゼーが連絡を取り合っていたことについてはカール・ソルバーク著「決断と異議」など複数の書籍でも紹介されている】
*69 ジェシー・B・オルデンドルフ少将指揮の第七艦隊の中核をなす水上戦闘部隊。戦艦6隻、巡洋艦9隻、駆逐艦29隻を擁する
*70 この部隊が翌25日黎明にスリガオ海峡で西村艦隊を壊滅させることになる
*71 全戦力でサンベルナルジノ海峡を固め、栗田艦隊撃退後に小沢艦隊に対応する案、第34任務部隊を抑えに残して小沢艦隊に対応する部隊分割案、栗田艦隊はキンゲイトの第7艦隊に任せて全力で小沢艦隊にあたる全力北上案の3案
*72 これには、栗田艦隊の残余戦力を過小評価し、逆に小沢艦隊を過大評価していたこと。この時点では栗田艦隊再反転を示唆する情報は届いていなかった事。などの状況もあって決断された。このため全力で海峡を守る案は小沢艦隊への対応が後手になってしまう事から採用されず、第34任務部隊を封鎖の為に残す案も、同部隊には空母戦力がないので直掩戦力が無く空母を割かないといけなくなるが、小沢艦隊を有力な空母部隊だと思っているハルゼーは1隻でも空母を割きたくなかったし、決戦を挑もうとしているのに再反転するかどうかも分からない相手に対して戦力を割く事もしたくなかった
*73 部隊編成の指令自体は生きており、翌日のブルターンでは同部隊が前衛として進出し、退却中の駆逐艦野分と遭遇しこれを撃沈している
*74 栗田艦隊の動向を監視したり、同方面で別の敵部隊がいないかなどを警戒するための機を出すなどの、偵察行動を辞めてしまっている
*75 「サンベルナルジノ海峡に日本軍のものである標識が点灯された」という情報や、「海峡に向かう日本艦隊を発見」したという偵察機情報など
*76 第34任務部隊指揮官ウィリス・A・リー提督もハルゼーに海峡に自分たちを残すよう具申したがハルゼーは考えを変える事はなかった。
*77 実際にレイテ沖海戦に参加していたカール・ソルバークは著書の中で、佐藤和正著「レイテ沖海戦」での内容を引用し、キンゲイトやタフィ3側がハルゼーが海峡を守っている、または日本艦隊は撤退したと思い込んでいた。と説明している
*78 注意するのはニミッツが居場所を問い合わせたのは海峡封鎖で留まっている筈と思っていた「第34任務部隊」であり、ハルゼー機動部隊「第38任務部隊」の位置を尋ねた訳ではない。ニミッツにもハルゼーが19時25分に発信した緊急電は届いており北上の事は把握している。ニミッツは海戦後の10月28日付で出したキングへの書簡でも「ハルゼーが栗田艦隊への予防戦力(第34任務部隊のこと)を残さなかった」事については批判しているが、「小沢艦隊と決戦を目指して北上した」事については批判していない
*79 この時、護衛空母群を正規空母と誤認している
*80 戦闘詳報や戦史叢書の記述。海戦図の記載では金剛は敵とほぼ並走しながら攻撃した第五第七戦隊と異なり後方から追従する形で砲撃を実施。その距離は2万m以上の距離を保っており、海軍が想定していた戦艦同士の砲戦距離である2万5千mに近い間隔であった
*81 一方で金剛による誤射説等もあるが、鳥海乗員の救助にあたった藤波が撃沈され両艦の生存者はなく、真相は闇の中である
*82 栗田艦隊を振り払い、艦載機を収容していた際、神風特別攻撃隊「敷島隊」による特攻攻撃を受け、護送空母「セント・ロー」が被弾沈没。他の護送空母も「「ファンショー・ベイ」を除く全ての空母が被弾する事態となった