No.285 | ||||
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![]() | 藤波(ふじなみ) | 夕雲型 11番艦 駆逐艦 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 16 | 火力 | 10 / 31 | |
装甲 | 6 / 19 | 雷装 | 24 / 69 | |
回避 | 46 / 79 | 対空 | 12 / 42 | |
搭載 | 0 | 対潜 | 26 / 53 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 9 / 24 | |
射程 | 短 | 運 | 9 / 49 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 15 | 弾薬 | 20 | |
装備 | ||||
12.7cm連装砲 | ||||
25mm連装機銃 | ||||
装備不可 | ||||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
藤波 → 藤波改(Lv30) | ||||
図鑑説明 | ||||
艦隊型駆逐艦の決定版、夕雲型の十一番艦、藤波だよ。 三十二駆、そして十一水戦でデビューしたんだ。 かなり状況は良くなかったけど、できる限り頑張ったよ。 最期は華の二水戦で、艦隊決戦、捷一号作戦に参加した…うん…辛かったな。 でも、やれるだけはやったんだ。覚えておいてね! |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:タニベユミ、イラストレーター:藤川 |
入手/ログイン | お疲れ! 夕雲型十一番艦、藤波よ。司令、よろしくね! |
母港/詳細閲覧 | なぁに? 藤波、呼んだ? |
あー、もう。忙しいのに。 | |
母港/クリック時 | あー、もう、っとに。忙しいんだから……え、新しい任務? 今司令のためにやってんのに。もぉーっ! |
母港/詳細閲覧 (2017年ホワイトデー) | えっ……藤波、今年渡してないけど、良いの? そーお? じゃあ、貰っとくね。……来年、期待してて。 |
母港/詳細閲覧 (2018年ホワイトデー) | そっか。藤波、今年はちゃんと用意したしね。じゃあ、ありがたく、貰っとくね。もち! |
母港/詳細閲覧 (2017年春) | お花見の季節かぁ。沖ー? 沖ちんとか、お花見、どうすんの? え、長波姉ぇたちと? ……あ、それ行きたいかもしんない。もち、いいよね? |
母港/詳細閲覧 (2020年共に乗り越える) | 藤波は、お家にいるよ。ここが藤波のお家だし。もち! |
母港/詳細閲覧 (四周年) | 艦隊は……四周年なんだぁ。五年目に入るって事だよね。うーん……そうなんだぁ。凄いね。 司令、おめでと。藤波も頑張る。もち! |
母港/詳細閲覧 (五周年) | 艦隊は……五周年なんだぁ。てことは、六年目に入るって事だよね。うーん……そうなんだぁ。凄いね。司令、おめでと。藤波、今年も頑張る。もち! |
母港/詳細閲覧 (六周年) | え? 艦隊は、六周年……なの? 次は七年目って事だよね。うーん……そうなんだ。ちょっと、凄いね。司令、おめでと。藤波、これからも頑張る。もち! |
母港/詳細閲覧 (七周年) | 艦隊は……そっか。もう七周年なんだ。 てことは、八年目に入るって事だよね? 今はいろいろ大変だけど、頑張ろ? 藤波も、頑張る。もち! |
母港/詳細閲覧 (梅雨) | よく降るねぇ。まあ、仕方ないけど。……あ、その傘可愛い。傘もよく見ると楽しいね。 |
母港/詳細閲覧(初夏) | ああ、夏祭りか。もち、行きたい。浴衣、出そう、着よう。うん、よいしょ…えっと、こんな感じで……。 あ、朝霜ちん、着付け手伝ってよ! |
母港/詳細閲覧(夏) | ああ、夏祭りか。もち、行きたい。浴衣、出そう、着よう。うん、よいしょ…えっと、こんな感じで……。 あ、朝霜ちん、着付け手伝ってよ! これで、いい……かな? |
母港/詳細閲覧(秋) | 早ちんも浜ちんも行く? いいよ、皆で行こう、 もち! |
母港/詳細閲覧(秋刀魚祭り) | 浜ちん、秋刀魚祭りだよ。藤波も、もち! 参加! 一緒に行くよね! |
母港/詳細閲覧(2019呉特別遠征01) | 藤波も、行ってみようか、な!……呉? 呉鎮守府! |
母港/詳細閲覧(2019呉特別遠征02) | 戦略機動ね、もち! 大阪からがあっても、いいよね! 大阪からだとぉ……陸路! か、な! |
母港/詳細閲覧(2019呉特別遠征帰還) | 呉? 楽しかったよ、もち! あとねぇ、美味しかった! 食べ過ぎちゃったー。ちょっとダイエット? しなきゃ。 |
母港/詳細閲覧(晩秋) | なに、司令、呼んだ? 藤波これからちょっとお出かけなんだけど。 |
お出かけの時は、おしゃれ。もち! でも、少し寒くなってきたから……上着も着ていこう、かーな? | |
母港/詳細閲覧(2018晩秋) | あ、浜ちん。これ? うん、動画撮影の準備だよ。ニュース映画みたいな? 違う違う、なんか、鳥海さんから言われて、こんなの。……そうだ、浜ちんも手伝って。もちいいよね? ……うん、ありがと♪ |
母港/詳細閲覧(決戦前夜) | そうだよ、出撃準備だよ!捷一号作戦の準備!…えっ、服?だーかーら今は準備中なんだって!もち!! |
ああん、もうっ! っとにぃ。藤波、秋は忙しいんだから! あれ……鳥海さん? はい。藤波も、帰ってきます。もち! きっと。……きっとです! | |
母港/詳細閲覧(Xmas) | あっ、司令……いま藤波忙しいのに……でもいいや、司令もこのケーキ、どうぞ。……ひひ、おいしいよね、もち! |
ちょ、鳥海さん。このケーキ、どうぞ! ……お、おいしいですか? よかったー。あ、あの、これもっ。 | |
母港/詳細閲覧(新春) | あけましておめでと! 司令、今年も、がんばろっか。うん。……じゃあ、お年玉下さい! いっひひっ、もち♪ |
母港/詳細閲覧(節分) | えっと、私たちの鬼役は……鳥海さん? じゃなくて、能代さんか。んじゃあ、いいの……かーなっ? えーいっ! えいっ! ……だっ、やーばっ。沖ちん、逃げるよ!? |
母港/詳細閲覧(バレンタイン) | 司令、これ、あげる。もち、手作り! とぉーぜん! |
母港/詳細閲覧(お返し御礼) | そぉか、藤波、今年はちゃんと用意したしね。じゃ、ありがたく、貰っとくね。もち! |
母港/詳細閲覧(帰投) | あー、待ってたよぉ、浜ちん♪ うん、うーんと待ったよ。まあいいや。沖ちんたちにも、あいさつに行こ? 三十二駆、頑張っていくぞ! もち! |
母港/詳細閲覧 (五周年) | 艦隊は……五周年なんだぁ。てことは、五年目に入るって事だよね。うーん……そうなんだぁ。凄いねぇ。 司令、おめでと。藤波、今年も頑張る。もち! |
ケッコンカッコカリ(反転) | あ、もう、本当に忙しいんだから。艦隊決戦でしょう、護衛に輸送作戦。あと遠征も。だから…え?これ、藤波に?うわ、綺麗。本当に…いいの?そっか。 |
ケッコン後母港(反転) | 司令、ちょっと顔色悪いけど…うん、そう?なんか暖かいもんでも淹れようか?もってく。はい、熱いから、気をつけてよ。あぁ、もう言ったのに、もう… |
編成 | 第二水雷戦隊、藤波、出撃します。……行くぞっ! |
出撃 | 第二水雷戦隊、藤波、出撃します。……行くぞっ! |
三十二駆、藤波、抜錨。 いい、はーまーなーみっ? 着いてきてね。 | |
遠征選択時 | いいよねぇ。もち! |
アイテム発見 | いいよねぇ。もち! |
開戦 | 敵艦隊見ゆ。さあ、みんな。突っ込むからね……っ! |
航空戦開始時 | |
夜戦開始 | 夜は、五月蝿い敵機がいないから好き。今のうちに仕留める! 続いて! |
攻撃 | 敵艦隊見ゆ。さあ、みんな。突っ込むからね……っ! |
撃ち方……始めっ! | |
連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃 | 負けるかぁーっ! |
小破 | ぎやぁーっ!こんのお……! |
ぐあ……!こんなの……! | |
中破/大破 | ちっくしょお……!こんなの……こんなの……まだ、藤波……沈むもんか! |
勝利MVP | え。そーなんだ、藤波が? そっ、か。いいんじゃない? きっひひひっ。いいよね? うん。 |
旗艦大破 | ぐあ……!こんなの……! |
帰投 | 艦隊、戻ったよ。無事で何より、でーしょ? |
補給 | ごち、貰っとく。ありがとー。 |
改装/改修/改造 | いいね。……いいよ。 |
いっひひっ。好きっ、かな? | |
いいよねぇ。もち! | |
入渠(小破以下) | やっばー……。ちょっとお風呂ね? |
入渠(中破以上) | ふーんふふーん♪ ……覗いたら駄目だから! 司令、いーい!? |
建造完了 | 建造、終わった。 |
戦績表示 | 情報か。まあ、それは大事。もち。 |
轟沈(反転) | 沈むのか……ねえ……見ててね……藤波が消えていくとこ……見届けて……いて……ね…… |
時報 | (0時) |
(6時) | |
(12時) | |
(18時) | |
放置時 | 司令今……あー、何か忙しそ。じゃ……ん? あ! 沖ー、沖ちんてばー! あ、やほー。元気してる? あそう、そうなんだ。きひひひっ、まぁ、良いけどね。ま沖ちんも頑張んなよ。大丈夫だって。 |
ゲームにおいて 
- 2017年2月11日、同日開始の2017年冬イベント:【偵察戦力緊急展開!「光」作戦】にて実装。E2ボス全難易度のSおよびA勝利で入手が確認されていた。
- 夕雲型駆逐艦としては沖波以来約1年ぶりの新規実装となった。同艦型の例に漏れず、報酬艦ではなくドロップ限定艦としての実装である。
- 2020年9月17日実装の7-3「ペナン島沖」では、第一・第二両方のボスマスでドロップが報告されている。通常海域でのドロップ確認は初。
- 右の前髪が不自然に切り揃えられているのが特徴。興味がある提督は飛龍革命で検索してみよう、同じ場所である。
限定グラフィック 
- 2017年7月31日には浴衣modeが実装された。これにより、実装されている藤川艦すべてに期間限定グラフィックが実装されていることになる。
限定イラスト:鎮守府夏祭り浴衣mode
- 2017年10月18日のアップデートで、期間限定グラフィック「秋の私服mode」が実装された。
- 『娘TYPE』2017年11月号の付録でも着用していたワンピースに、史実でも関連の深い鳥海とお揃いの眼鏡や、彼女の改二衣装を思わせるバッグや眼鏡ケース(これは中破で取り出す)などを追加装備。
期間限定グラフィックでのみメガネを使用する艦娘は今回が初である。 - 秋の私服modeのグラフィックも立ち絵限定で、カードイラストはそのまま。
他の限定グラフィック同様、限定期間終了後に図鑑に格納された。
限定イラスト:秋の私服mode
- 『娘TYPE』2017年11月号の付録でも着用していたワンピースに、史実でも関連の深い鳥海とお揃いの眼鏡や、彼女の改二衣装を思わせるバッグや眼鏡ケース(これは中破で取り出す)などを追加装備。
- 2018年2月17日、冬イベント開始と同時に、【エンガノ岬決戦】差分modeが実装された。
通常の立ち絵は他の限定グラフィック同様、冬イベント終了後に図鑑に格納されたものの、
通例は併せて格納されるはずの、カード状態に加工されたイラスト及び中破立ち絵は何故か図鑑に格納されていない。
- 2018年6月13日に梅雨限定グラフィックが実装された。
- 浜波とお出かけ時の一コマといったところか。
限定イラスト:梅雨mode
小ネタ 
- 夕雲型駆逐艦の11番艦。
藤の花が咲く4月の下旬、由緒正しき藤永田造船所にて生まれた。 - 昭和18年10月末より、能代率いる華の二水戦の一員に晴れて加わる*1。
…しかし、既に日本海軍が劣勢に苦しむこの時期、いきなりの苦難が待ち受けていた。- 11月5日に栗田艦隊の一部としてラバウルに到着したところで、この艦隊を重大な脅威*2と判断した米海軍は、空母サラトガとプリンストンを主力とする機動部隊を急派、ラバウルを空襲したのだ。
藤波も魚雷を受け、不発ながら数名の死傷者を出した。大急ぎで艦隊はラバウルから避難したが、
修理の為に一部の艦は居残りとなり、藤波も摩耶達と共に修理を待つ身となる。 - 6日後には再びラバウルで空襲に遭遇。早期に察知して脱出を始めたが、涼波が雷撃・爆撃・機銃掃射を立て続けに受け、艦載魚雷に誘爆して爆沈してしまう。
駆逐隊結成からわずか数カ月、僚艦との早過ぎる最初の別れとなった。- すぐにラバウル在泊艦艇のトラックへの脱出命令が出たが、途中で損傷していた阿賀野へ
更に潜水艦スキャンプの雷撃が命中。藤波は能代・早波と共に救援に向かっている。
- すぐにラバウル在泊艦艇のトラックへの脱出命令が出たが、途中で損傷していた阿賀野へ
- 11月5日に栗田艦隊の一部としてラバウルに到着したところで、この艦隊を重大な脅威*2と判断した米海軍は、空母サラトガとプリンストンを主力とする機動部隊を急派、ラバウルを空襲したのだ。
- トラック到着後、クエゼリン及び、ウオッジェへの輸送作戦に参加、戻ってきたら今度はサイパンへ船団護衛。
12月24日にトラックへ帰投している。 - 昭和19年、年明け間もない1月2日、戊号二号輸送部隊(妙高、羽黒、利根、白露、藤波)の一員としてトラックを出港、4日にカビエンに到着、5日に無事トラックへ戻っているが、
支援にあたっていた皐月、文月が空襲を受けて、皐月駆逐艦長が重傷を負った後、戦死している。- 1月10日、満潮とともに大和を護衛して呉へ移動、整備後横須賀へ船団を護衛してから、2月6日、陸軍第52師団の主力第二梯団を輸送する第3206船団を護衛して館山を出航、トラックに向かった。
- 2月17日未明、貨物船暁天丸がアメリカ潜水艦タングの雷撃で撃沈されてしまう。藤波は同船の生存者救助のため現場にとどまり、船団は先行してトラックへ向かった。しかし、船団はトラック諸島西方でトラックを空襲した敵艦隊の艦載機の攻撃を受けて貨物船辰羽丸、瑞海丸を失い、唯一残った新京丸は2隻の生存者の一部の救助後サイパンへ向かった。暁天丸遭難者の救助を終えて藤波が辰羽丸、瑞海丸の沈没現場に到着したときは既に夕暮れが迫り、しかも狭い艦内には暁天丸の生存者であふれていた。藤波は救助を行ったものの、途中で艦長の松崎辰治中佐は転覆の恐れあり、と救助の打ち切り命令を出した。暗くなった海面には未だ相当な人数が残っており、激しいやり取りが陸軍と藤波との間で行われたが、暗闇の中に非情な出動命令があり、藤波は静かに動き出した。黒い闇は刻々と深まり、もうこの後救助に来る見込みは全くなかった。絶望とも不信ともつかない地獄の声、怨嗟の声を背に、藤波は速力を上げていった。トラックへ向かう藤波の艦内では、数時間も漂流してせっかく救助されたものの、もう安心だと気を緩めた瞬間眠るように息を引き取るものが続出し、その夜のうちに60名の遺体がそのまま水葬された。
- 翌18日、トラックへ到着。空襲を受けたばかりのトラックでは第52師団の主力が到着したとの報を受けて、師団長の麦倉俊三郎中将や、1月に先行して到着していた歩兵第150連隊第三大隊他の出迎えがあったが、入港してきた藤波から降り立った薄汚れた浮浪者か現地人ともつかない得体の知れない集団を見て、迎えの人々は先ずわが目を疑った、それが待ちに待った第二梯団だと聞かされて、唯唖然として声も出なかったという。しかも、サイパンへ向かった新京丸以外の輸送船は全滅し、生存者は藤波に収容して、たったこれだけの人数だと聞かされ、麦倉師団長の驚きは想像以上だったという*4。同日、藤波は明石などを護衛してパラオへ移動する。
- 3月29日、パラオを脱出して、武蔵を護衛して呉へ、折り返し上海へ移動してハルマヘラ島*5への船団を護衛して5月9日に到着、
5月18日、タウイタウイで第二艦隊本隊に合流する。 - 6月7日、前日行方不明になった水無月捜索に出た早波が撃沈されてしまう。
水無月は潜水艦ハーダーにより既に撃沈されていて、早波もまたハーダーに続けて沈められてしまったのだった。
この為、直後のマリアナ沖海戦は藤波・玉波・浜波の3隻で参加している。 - マリアナ沖海戦に敗れ、中城湾へ引き上げてから、玉波と藤波はマニラを経由してシンガポールに向かい、折り返して内地へ修理に向かう北上、タンカーの旭東丸を護衛してマニラに向かうも、
7月7日、マニラ入港予定日の早朝、潜水艦ミンゴの雷撃で玉波が沈没。*6
駆逐隊結成以来の藤波の僚友は、この時にその最後の一隻まで失われてしまった。
北上をマニラに残し、7月10日に響、夕凪(未実装)が加わり、旭東丸に加えて速吸を護衛してマニラを出港、7月17日に呉に到着している。
- 8月8日、ヒ71船団の護衛艦の一隻として門司を出発、大鷹、速吸、途中加入の佐渡、松輪、日振らを失いながら8月21日にマニラ入港、8月25日にマニラを出発して9月1日にようやくシンガポールに到着している。
- 1944年10月、最期の戦いとなるレイテ沖海戦に第一遊撃部隊(栗田艦隊)の一員として参加。
25日のサマール沖の戦いにおいて、奮闘虚しく航行不能に陥った鳥海の救援に向かった。- 当時撃沈され漂流中の米護衛空母ガンビア・ベイ乗員の目撃証言が残る。
大破航行不能の鳥海は一旦は立ち直り動き出した。しかしそこへ米艦載機の追撃を受け被弾大炎上、再び停止してしまった。
藤波は動かなくなった鳥海のそばをぐるぐると回り警戒しつつ再起を待ち続けたが、日没に至ってついに修理不能と判断が下ったらしい。
生存者を救出した藤波は魚雷で鳥海を介錯すると、別れを惜しむかのように発光信号を明滅させながら夕闇の中へ消えていったという。
またこの時、ガンビア・ベイ生存者に気づいた藤波乗員たちは威儀を正し一斉に敬礼、敵の勇士へ敬意を表したともいう。 - しかし翌10月26日、早霜座礁地点付近にさしかかったところで悲劇が起きた。
当時早霜は沖波から燃料の補給を受けている最中だったが、沖合約1万メートル付近に藤波とおぼしき艦が現れた。
彼女が早霜の救助をしようとしたのかどうか、今となっては定かではない。
だが、そこへ折悪しく敵機群約40機が出現。早霜と沖波が見ている前で、
藤波は攻撃から逃れようと沖を狂ったように走り回った末、ついに直撃弾が出たのか一条の爆煙を噴き上げ、姿を消した。
生存者ゼロ。藤波乗員、そして鳥海乗員合わせて約1,000名、その最期であった。 - 彼女の慰霊碑は佐世保の旧海軍墓地東公園に、鳥海と藤波、2隻の連名で建立されている。
- 両艦とも生存者がいないため、長らく慰霊碑が無い状態が続いていた。
その状況を憂いた遺族たちが「このままでは英霊に申し訳が立たない」と一念発起し、戦後53年を経た平成10年12月、ついに建立にこぎつけたのである。
現在、東公園の慰霊碑群の中で最も新しい慰霊碑だという。建立以来毎年、護衛艦ちょうかいが慰霊祭を執り行っている。
- 両艦とも生存者がいないため、長らく慰霊碑が無い状態が続いていた。
- 当時撃沈され漂流中の米護衛空母ガンビア・ベイ乗員の目撃証言が残る。
- 藤波は、フジの花房。また、藤の花が風で波のように揺れ動くこと。
- このように本来は花の様子を波に例えた言葉であり、通常は波そのものを指す言葉が選ばれる駆逐艦名には無理がある言葉である。
これについては、「西の藤永田、東の浦賀」と称され数多くの駆逐艦建造に携わった藤永田造船所に対し、
海軍当局がその功労に感謝して、社名から一字とって名付けたという説がある。
藤波に先立つこと23年前、大正9年に同じ藤永田で建造された樅型二等駆逐艦に「藤」と名付けられたという同様の例がある*7。 - 藤の花言葉は「優しさ」「決して離れない」
- このように本来は花の様子を波に例えた言葉であり、通常は波そのものを指す言葉が選ばれる駆逐艦名には無理がある言葉である。
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