No.002 | |||||
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12.7cm連装砲 | 小口径主砲 | ||||
装備ステータス | |||||
火力 | +2 | 雷装 | |||
爆装 | 対空 | +2 | |||
対潜 | 索敵 | ||||
命中 | 回避 | ||||
射程 | 短 | ||||
装備可能艦種 | |||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | ||
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | ||
備考 | |||||
開発可、改修可 | |||||
改修更新 | |||||
12.7cm連装砲 → 12.7cm連装砲B型改二 → 12.7cm連装砲C型改二 →*1 12.7cm連装砲D型改二 | |||||
艦隊型駆逐艦の主砲です。防盾で全周を遮蔽、弾片や荒天対策を施しており、 また動力操法も採用した近代的な小型艦の主砲で、多くの主力駆逐艦に採用されました。 あまり仰角はとれず、対空射撃は少し苦手です。 |
ゲームにおいて
- ほとんどの日本駆逐艦の初期装備。艦これを始めたばかりの提督ならこの装備とお付き合いすることが多いだろう。
改修の考察
- 改修可能な上位互換装備や、ネジ消費も1で長く使える有用な装備が多数あるため、改修はお勧めしない。
12.7cm連装砲A型改二実装で一時的にこの装備から改修更新できるようになったため改修する意味ができたが、改修更新曜日を間違えるとB型改二になってしまうため注意が必要だった。- 2014/03/14のアップデートで12.7cm単装砲が実装されており、これに伴って「12.7cm連装砲」と間違えて廃棄する提督が続出しているので注意されたし。
- 火力上昇値は√★(★+1で+1、★+9で+3)とそれなりに高いが、残念ながら駆逐艦の火力を強化しても倒せる敵の範囲はそこまで広がることは無い。
そのため命中強化を目当てに改修するのが主目的となるが、命中目当てなら素で命中+1を持つ各種小口径主砲がある他、命中+5かつ開発可能な33号対水上電探、
入手までのハードルはやや高いもののネジ消費0で入手でき、命中+8を誇る22号対水上電探改四といった本装備の改修より数段有効な選択肢が存在する。 - 仮に電探を積めない状況を想定する場合でも、C型砲★+5(改修資材数消費は同じ)でも命中面で同等の効果を得られる。
C型砲はクォータリー任務で★+3状態の物が入手できる機会が定期的にあり、それに改修資材を4つ消費する事で★+5が簡単に作れる。 - 10cm連装高角砲等の高角砲主砲と違い、敵艦載機に対しては無力である。
そのため、強力な艦載機を有する高難度海域での抜擢は敵艦載機に蹂躙される結果になりやすく、敵航空戦力の貧弱or皆無な2-5や6-3、および改修が不要なほどに敵の弱い序盤海域ぐらいしか活躍が見込めないのが現状である。
それらの海域でもB型砲・C型砲・D型砲を入手した後は使用頻度が下がると考えられる。 - 対空に関しては改修しても一切性能は向上しないため、これを改修しても10cm高角砲+高射装置の代わりにはなれない点も注意。
10cm高角砲+高射装置の方は改修により艦隊防空という対空防御に関わる数値も伸びるため、重い改修資材消費と引き換えに赤色主砲には無い効果が得られる。 - 当装備は装備更新で12.7cm連装砲B型改二にできるのだが、B型砲は入手難度がそれほど高くなく持参艦も多いので、持参艦の改造で入手した方が改修資材の節約になる。
- 後のアップデートで小口径の赤色主砲カテゴリで上位能力を持つ装備が複数実装された。
C型砲やD型砲はサブステータスも優秀で、D型砲は特定艦搭載でのステータス強化や水上電探によるカットインの強化なども付いている。
駆逐艦の火力・命中のために赤色主砲を改修するのであれば、それらを改修した方が火力や命中は優れるため、この装備を改修することは最終的に改修資材の無駄となる。 - 結論として、本装備は最終的には10cm高角砲+高射装置や12.7cm連装砲C型改二・12.7cm連装砲D型改二の下位になってしまう。改修を検討する前にこれらの装備で戦況が改善するかどうかを試した方が賢明だろう。
- 最低コストの駆逐砲改修として見ても、後々使い道のできる12.7cm連装砲A型のほうが良いだろう。
アップデート履歴
- 2014/10/24 新規実装された改修工廠システムによって改修が可能となった。
- 2018/08/17 12.7cm連装砲A型実装に伴い本装備から12.7cm連装砲A型改二への改修が不可能となった。
- 2018/08/17 画像が差し替えられた。また、吹雪型の初期装備が12.7cm連装砲A型に変更されたため、本装備を持参しなくなった。
第一期時代の画像
小口径主砲の性能比較表(装備最大値/小口径主砲上位早見表/テーブルより転送)
No | 装備名 | 火力 | 対空 | 対潜 | 命中 | 回避 | 装甲 | 索敵 | 入手方法 | 改修 | 補正効果等 | 備考 | 追加 |
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533 | 10cm連装高角砲改+高射装置改 | 3 | 11 | 2 | 2 | 4 | 任務、改修 | ◯ | 秋月型に装備ボーナス | 高射装置機能 | 編集 | ||
122 | 10cm連装高角砲+高射装置 | 3 | 10 | 1 | 1 | 初期装備、改修 | ◯ | 秋月型、雪風改二に装備ボーナス、雪風改二に水上電探・対空電探にシナジーボーナス | 高射装置機能 | 編集 | |||
296 | 12.7cm連装砲B型改四(戦時改修)+高射装置 | 3 | 9 | 1 | 1 | 任務、ランキング | ◯ | 綾波型・暁型・初春型・白露型に装備ボーナス、水上電探・対空電探・一部魚雷に相互シナジーボーナス | 高射装置機能 | 編集 | |||
295 | 12.7cm連装砲A型改三(戦時改修)+高射装置 | 2 | 8 | 1 | 1 | 改修、任務、ランキング | ◯ | 特型に装備ボーナス、水上電探・対空電探・一部魚雷に相互シナジーボーナス | 高射装置機能 | 編集 | |||
397 | 現地改装10cm連装高角砲 | 2 | 8 | 1 | 2 | 初期装備、任務 | △ | 丹陽・雪風改二に装備ボーナス、水上電探・対空電探にシナジーボーナス | 高射装置機能 | 編集 | |||
003 | 10cm連装高角砲 | 2 | 7 | 開発、初期装備、任務 | ◯ | 編集 | |||||||
397 | 現地改装12.7cm連装高角砲 | 3 | 6 | 2 | 1 | 初期装備、任務 | △ | 丹陽・雪風改二に装備ボーナス、水上電探・対空電探にシナジーボーナス | 編集 | ||||
380 | 12.7cm連装高角砲改二 | 2 | 6 | 2 | 1 | 2 | 任務、イベント、ランキング | △ | 編集 | ||||
091 | 12.7cm連装高角砲(後期型) | 2 | 5 | 1 | 1 | 1 | 初期装備、任務、ランキング | ◯ | 軽巡に対する命中フィット補正有 | 編集 | |||
379 | 12.7cm単装高角砲改二 | 1 | 5 | 2 | 1 | 3 | ランキング、初期装備 | ◯ | 編集 | ||||
229 | 12.7cm単装高角砲(後期型) | 1 | 4 | 1 | 1 | 1 | 初期装備、任務 | ◯ | 軽巡に対する命中フィット補正有 ★7以上の改修で神風型・睦月型・海防艦・由良改二・鬼怒改二・那珂改二に装備ボーナス、水上電探相互シナジーボーナス | 編集 | |||
308 | 5inch単装砲 Mk.30改+GFCS Mk.37 | 3 | 11 | 6 | 2 | 1 | 3 | 改修、イベント、ランキング | - | 米駆逐艦、米軽巡、その他駆逐艦、海防艦に装備ボーナス | 高射装置機能、射程:中 | 編集 | |
313 | 5inch単装砲 Mk.30 改 | 3 | 7 | 2 | 2 | 1 | 初期装備、改修、任務、イベント | ◯ | 米駆逐艦に装備ボーナス | 編集 | |||
284 | 5inch単装砲 Mk.30 | 2 | 6 | 1 | 2 | 1 | 初期装備、任務、ランキング | ◯ | 編集 | ||||
455 | 試製 長12.7cm連装砲A型改四 | 4 | 3 | 2 | 1 | 改修、任務 | ◯ | 特型に装備ボーナス、水上電探・対空電探・一部魚雷に相互シナジーボーナス | 編集 | ||||
366 | 12.7cm連装砲D型改三 | 3 | 4 | 2 | 2 | 2 | 1 | イベント | △ | 夕雲型・陽炎型・島風に装備ボーナス、水上電探・対空電探に相互シナジーボーナス | 専用主魚電CI | 編集 | |
470 | 12.7cm連装砲C型改三 | 3 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 | 改修、任務 | ◯ | 白露型・朝潮型・陽炎型に装備ボーナス、水上電探相互シナジーボーナス | 編集 | ||
529 | 12.7cm連装砲C型改三H | 3 | 5 | 3 | 1 | 1 | 1 | 改修、任務 | ◯ | 白露型・朝潮型・陽炎型に装備ボーナス、水上電探相互シナジーボーナス | 専用対空CI | 編集 | |
267 | 12.7cm連装砲D型改二 | 3 | 4 | 2 | 1 | 1 | 初期装備、改修、任務、ランキング、イベント | ◯ | 夕雲型・陽炎型・島風に装備ボーナス、水上電探相互シナジーボーナス | 専用主魚電CI | 編集 | ||
266 | 12.7cm連装砲C型改二 | 3 | 2 | 1 | 1 | 初期装備、改修、任務、イベント | ◯ | 白露型・朝潮型・陽炎型に装備ボーナス、水上電探相互シナジーボーナス | 編集 | ||||
063 | 12.7cm連装砲B型改二 | 3 | 2 | 初期装備、改修、任務、ランキング | ◯ | 綾波型・暁型・初春型・白露型の一部に装備ボーナス | 編集 | ||||||
294 | 12.7cm連装砲A型改二 | 2 | 1 | 1 | 1 | 改修、ランキング、初期装備 | ◯ | 特型に装備ボーナス、水上電探・一部魚雷相互シナジーボーナス | 編集 | ||||
002 | 12.7cm連装砲 | 2 | 2 | 開発、初期装備 | ◯ | 編集 | |||||||
297 | 12.7cm連装砲A型 | 2 | 1 | 初期装備 | ◯ | 特型に装備ボーナス | 編集 | ||||||
293 | 12cm単装砲改二 | 1 | 1 | 1 | 1 | 改修、ランキング | ◯ | 神風型・睦月型・占守型・択捉型に装備ボーナス、水上電探・一部魚雷に相互シナジーボーナス | 編集 | ||||
282 | 130mm B-13連装砲 | 4 | 1 | 1 | 初期装備、イベント | ◯ | Ташкент・Верный・夕張に装備ボーナス | 編集 | |||||
535 | 13.8cm連装砲改 | 5 | 2 | 1 | 1 | 初期装備、イベント | ◯ | フランス艦に装備ボーナス | 編集 | ||||
534 | 13.8cm連装砲 | 4 | 2 | 初期装備、イベント | ◯ | フランス艦に装備ボーナス | 編集 | ||||||
280 | QF 4.7inch砲 Mk.XII改 | 3 | 3 | 1 | 1 | 1 | 初期装備 | ◯ | 編集 | ||||
394 | 120mm/50 連装砲改 A.mod.1937 | 3 | 4 | 3 | 改修、ランキング、イベント | 〇 | Maestrale級に装備ボーナス | 編集 | |||||
393 | 120mm/50 連装砲 mod.1936 | 3 | 3 | 2 | ランキング、改修 | ◯ | Maestrale級に装備ボーナス | 編集 | |||||
147 | 120mm/50 連装砲 | 3 | 2 | 1 | 開発、初期装備 | ◯ | Maestrale級に装備ボーナス | 編集 | |||||
78 | 12.7cm単装砲 | 2 | 1 | 開発、初期装備 | ◯ | Z1型に装備ボーナス、水上電探に相互シナジーボーナス | 編集 |
- 緑:両用砲、赤:平射砲
- 装備ボーナスの詳細は個別装備ページを参照のこと
小ネタ
- 元ネタは日本海軍の傑作艦載砲、「50口径三年式12.7cm砲」連装砲架の砲室持ち、所謂「砲塔式」である。吹雪型以降の駆逐艦の主兵装であった。
- なお、「三年式」とあるが、採用されたのは大正3年(1914年)ではなく特型が設計された大正13年(1924年)頃。
三年式と名付けられたのは、この前の三年式12cm単装砲と共通構造の尾栓を採用したという理由から。- 日本海軍の砲年式呼称は「砲本体の採用年」ではなく「尾栓形式の採用年」なので正式な年式呼称である。
最上型軽巡洋艦用に開発された15.5cm三連装砲も「三年式」である事に注意されたい。
- 日本海軍の砲年式呼称は「砲本体の採用年」ではなく「尾栓形式の採用年」なので正式な年式呼称である。
- なお、「三年式」とあるが、採用されたのは大正3年(1914年)ではなく特型が設計された大正13年(1924年)頃。
- この砲は平射砲(対地対艦用途)であり、その用途では米駆逐艦の5inch砲など、たいていの駆逐艦の艦砲をアウトレンジできる長めの射程距離を持ち初速や精度も比較的優秀な艦載砲だった。
- 弾丸重量は23.0kg。通常弾(実質的には榴弾)の炸薬量は1.88~2.2kgで、装薬重量は7.7kg。ちなみに徹甲弾は無い。これは15cm以下の主砲を撃つ相手が装甲の薄い水雷戦隊なのでむしろ榴弾の方が広く船体にダメージを与えれるからである。よって15cm以下の砲は最初から徹甲弾が無いのだ。
- 発射速度は単装砲であれば10発/分(平射時)、初速は915m/s、砲身命数は550~700発。最大射程18,380 m(仰角45度)と世界的に見て駆逐艦用の艦載砲と比べても対艦、対地用途では非常に優秀である。
- 砲室周りは全周装甲化されているように見えるが実際のところただの鋼板製で3mmしかない波除の板であり、当然防弾ではなく直撃すれば貫通する。しかし波浪による悪影響を受けないことは画期的であった。
- 戦闘が考えられない通常航海時には、砲塔はワイヤーで固定されている。
- 史実を見ても駆逐艦では必ずと言っていいほど戦闘に使用され、水上戦闘では華々しい戦果を残しているのはご存知の通り。
- また、12.7cm砲が撃ちだす榴弾は非常に強力なので地上目標に対しても砲撃でも使われていた。
- 砲術長の多くを輩出している日本海軍砲術学校においては、対地砲術についても学ぶため、日本海軍は対地砲撃についても重要視しているので駆逐艦でも陸上砲撃を行うことが多かった。
- しかし問題もあった。海戦や海岸線を砲撃するときに行われる直射なら自分で観測することができるので大丈夫だが、海岸線より内側にある敵陣地の場合は間接砲撃を味方の観測が無い状態で行うことが多く、イマイチ効果のほどが分からない点であった。
- その為誤認戦果もあった。そう、ヘンダーソン艦砲射撃である。実際は砲撃により*2飛行場に駐機中の90機中48機を撃破、6名の航空搭乗員を含んだ41名~53名の海兵隊員およびが戦死、飛行場滑走路一か所が使用不能、大量のガソリンを失うといった具合。 だが日本軍は着弾観測はしていなかったので被害の内容を完全には分かっておらず、さらに事前の偵察不足により戦闘機用の飛行場が無事だったこと、そして米軍がシービーたちの
寝る間も惜しんだブラック労働活躍により、数時間で破壊された滑走路をなんとか使えるレベルまで直していた。そして陸軍との共同が上手く行かず、米軍は完全に立て直した状態で陸軍がヘンダーソン飛行場攻略で一個師団規模の大損害を被る結果となった。
- ここまで書けば分かるように対水上戦闘では優秀だが、説明文にもある通りこの砲の初期型は仰角40度までしか上げることができず対空戦闘は少しどころか著しく苦手であった。
- その後、B型やD型では75度まで仰角が取れるように改良された。だが1発撃つ毎に水平に戻して装填する必要があったことから、この砲での対空戦闘はあまり向いていない。そして友鶴事件の影響などで重心を低くする必要に迫られ、仰角を55度に減らすなどをして軽量化した12.7cm連装砲C型を開発することになった。
- 全体的に見て対空戦闘は苦手な平射砲だが、対空戦闘にも当たり前だが機銃とともに使われた。急降下爆撃機や近距離防空は仰角と発射速度の都合上高角機銃が担当し、連装砲は仰角を取らなくてもよかった雷撃機など低空を飛ぶ機体、遠距離の敵機を狙うなどの運用方法が普通。要するに回避機動を強要することにより射線を逸らそうというもの。
- 他に、対空射撃用の射撃指揮装置は陽炎型までの駆逐艦には搭載されておらず、照準や時限信管の設定は砲側が経験と勘で行った。
- その後、B型やD型では75度まで仰角が取れるように改良された。だが1発撃つ毎に水平に戻して装填する必要があったことから、この砲での対空戦闘はあまり向いていない。そして友鶴事件の影響などで重心を低くする必要に迫られ、仰角を55度に減らすなどをして軽量化した12.7cm連装砲C型を開発することになった。
- 大戦後半は制空権を完全に失った結果、元々スペースの小さい駆逐艦では嵩張らず軽量で設置も容易な機銃を増設して個艦防空を重視するようになり、電探や機銃増備のために陽炎型駆逐艦までの2番主砲を撤去することとなった。
ただし、D型砲を搭載した島風と夕雲型では二式距離苗頭盤との組み合わせによりある程度の対空能力を持っていると判断され、主砲の撤去が行われなかった。 - 日本海軍の駆逐艦は対艦攻撃に偏重し過ぎていて対空が弱いという批判があるが、他の国に見ても米フレッチャー級以降の駆逐艦の対空能力はともかく、それ以前の駆逐艦ではさほど重要視されてない。
- 米英がといわれるがイギリスの駆逐艦も日本以上に対空能力に優れてるかといわれるとそうでもない。後期の戦時量産型ですら平射砲であり、対空は機銃で対応*3と事情は日本と大体同じであった。
- 実際イギリスの場合戦時急増型を除くA~M級までの駆逐艦の(125隻)内、航空攻撃が原因で失われた艦は34隻と3割近くに上っており、日本の睦月~夕雲型(100隻)の44隻(44%)に次ぐレベルの損害を受けている。
- これほどの損害を受けながら持ちこたえたのは、単純に日本と違い戦時急増型の建造・就役が間に合ったからであった。
- 余談だが対艦対空双方に使える両用砲装備の駆逐艦はアメリカのファラガット級が初。1934年竣工である。
- 本格的な両用砲として12.7cm50口径連装高角砲が開発されていたが、重量過大&開発遅延で艦には乗せられずに終わった。
- 米英がといわれるがイギリスの駆逐艦も日本以上に対空能力に優れてるかといわれるとそうでもない。後期の戦時量産型ですら平射砲であり、対空は機銃で対応*3と事情は日本と大体同じであった。
- 各駆逐艦型ごとに差異がある為少し紹介。
- A型砲は特Ⅰ型に搭載された艦砲で、最大仰角40度、全周鋼板で密閉することにより波浪で砲操作要員が波に攫われて行方不明になることが無くなった画期的な砲室が特徴。またA型砲のみ、左右の砲の砲架が一体のため別々に俯仰をとる事が出来ない。
- 次に特Ⅱ型や特Ⅲ型と初春型の一部に搭載されたB型砲がある。こちらはA型では不可能だった連装砲の左右砲架が別々に動くようになり、さらに上記で述べた通り対空を考え75度まで仰角を上げれるがあまり対空砲としては活躍しなかった。
- そしてB型砲を軽量化の為仰角を55度まで減らしたのがB型改一・改2・C型である。改一は初春型の有明、夕暮に搭載され、C型砲は白露型、朝潮型、陽炎型に搭載された。
- そして再び仰角を75度まで上げたD型砲。しかし特にB型砲で問題視された部分は解決されていないのだが、対空射撃も可能な二式距離苗頭盤と共に島風や夕雲型に搭載された。
- 装備のイラストは「C型/D型」を基にしている。A型*4やB型*5はもっとずんぐりした形状をしている。
- 島風のお供の「連装砲ちゃん」は、島風の装備である12.7cm連装砲D型の擬人化(?)キャラである。
- 天津風も「連装砲くん」を所持。こちらはC型砲であり、ポンコツロボのような顔は一世代前であることを表しているのかもしれない。
- 潮の連装砲*6も胴体はないが顔が描かれていて、中破だと表情が変わる。
各国の駆逐艦級主砲の比較(http://www.navweaps.com/より引用、各数値は小数点第2位を四捨五入)。
砲身長 | 砲弾重量(HE弾) | 初速(HE弾) | 発射速度(発/分) | 射程 | 主な搭載艦 | |
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三年式12cm砲(日) | 45口径 | 20.3kg | 825mps | 5 | 16.0km(33°) | 睦月型 |
三年式12.7cm砲(日) | 50口径 | 23.0kg | 915mps | 10 | 18.4km(45°)*7 | 吹雪型 |
九八式10cm高角砲(日) | 65口径 | 28.0kg | 1000mps | 15 | 19.5km(45°) | 秋月型 |
八九式12.7cm高角砲(日) | 40口径 | 23.5kg*8 | 720mps | 14 | 14.8km(45°) | 松型 |
5"/38 Mk.30(米) | 38口径 | 25kg | 792mps | 15~22 | 16.1km(45°) | フレッチャー級 |
QF 4.7inch Mark XII(英) | 45口径 | 22.7kg | 808mps | 10~12*9 | 15.5km(45°) | J級 |
12.7cm SK C/34(独) | 45口径 | 28.0kg | 830mps | 15~18 | 17.4km(30°) | Z1型 |
15cm TbtsK C/36(独) | 48口径 | 45.5kg | 835mps | 7~8 | 22.0km(30°) | Z23型 |
OTO 120mm/50 Model 1936(伊) | 50口径 | 23.1kg | 920mps | 6~7 | 18.2km(35°) | マエストラーレ級 |
130mm Modèle 1924(仏) | 40口径 | 34.8kg*10 | 725mps | 5~6 | 18.7km(35°) | ラドロア級 |
138.6mm Modèle 1923(仏) | 40口径 | 40.4kg*11 | 700mps | 5~6 | 19.0km(35°) | ゲパール級 |
138.6mm Modèle 1927(仏) | 40口径 | 700mps | 8~12 | 16.6km(28°) | エーグル級 | |
138.6mm Modèle 1929(仏) | 50口径 | 40.6kg*12 | 800mps | 7~12 | 20.0km(30°) | ル・ファンタスク級 |
130 mm/50 B13 Pattern 1936(蘇) | 50口径 | 33.4kg*13 | 870mps | 12*14 | 25.6km(45°) | タシュケント |
Bofors 12 cm/50 Model 1924(瑞)(蘭)*15 | 50口径 | 24kg | 900mps | 10 | 19.5km(30°)*16 | イェーテボリ級 ファン・ガレン級 |
こいつらに比べて14cm単装砲ェ…-- 2020-09-19 (土) 16:26:24