Cached: 2021-12-02 13:51:31 Last-modified: 2021-12-01 (水) 10:27:37
No.441
松(まつ)松型 1番艦 駆逐艦
艦船ステータス(初期値/最大値)
耐久14火力5 / 26
装甲5 / 22雷装16 / 60
回避35 / 70対空22 / 60
搭載0対潜30 / 75
速力高速索敵10 / 25
射程14 / 58
最大消費量
燃料15弾薬15
装備
12.7cm単装高角砲(後期型)
未装備
装備不可
装備不可
改造チャート
松改(Lv50)
図鑑説明
丁型駆逐艦、松型一番艦、松です。最後の量産型駆逐艦として多数の妹が建造されました。
戦時急造ながら、機関部の設計変更による生残性向上と対空対潜重視の兵装を整備しました。
雑木林ですって?何いってんの、私に任せて!

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

CV:竹達彩奈、イラストレーター:渡辺明夫 (クリックするとセリフ一覧が開きます)

CV:竹達彩奈、イラストレーター:渡辺明夫

定型ボイス一覧

イベントセリフ改装段階備考追加

 
 


 
追加
入手/ログイン待たせたわね。丁型駆逐艦、松型、その一番艦、
松よ! 大丈夫、すぐ出れる。護ってみせるわ!
任せておいて!
×編集
丁型駆逐艦、松型一番艦、松、配置についています。
大丈夫、改修済よ。皆を必ず護ってみせる。任せておいて!
×編集
母港*1編集
母港1詳細松が、やりましょうか!編集
母港2そうよ、護ってみせる!×編集
任せて、護ってみせます!×編集
母港3旗風先輩? ああ提督!? 失礼しました! はっ、目下次の作戦準備で待機中です。
……え? 横須賀防備戦隊ですか? あ、はい、了解です!
×編集
よつ? こら! って、あ、提督!? 失礼しました! ……は、目下、松は次の作戦準備で待機中です。
……え? 横須賀防備戦隊ですか? あ、はい、了解しました!
×編集
ケッコンカッコカリ松、参りました! 新しい任務でしょうか? え、これは、私に? あ、ありがとう、提督! 謹んで、お受けします!編集
ケッコン後母港提督ー! 松特製のお茶を淹れました! はい、どうぞ。何が入っているか、ですって? うふふっ、内緒です!編集
放置時雑木林ですって!? 失礼ですねえ! いえ、実は親愛の意味なのかしら……。でも、バランスはいいでしょう? そうよ、意外と使えるんだから、私達!編集
編成出撃編集
編成第十一水雷戦隊、松、抜錨します!×編集
第四三水雷戦隊、松、抜錨します!×~2020/07/31編集
第二護衛船団、旗艦松、出撃! 皆、続いて!×2020/07/31のオンメンテで修正。編集
出撃松型駆逐艦、松、出撃! 皆、続いて!編集
開戦・攻撃*2編集
戦闘1昼戦開始敵、ですね。これより反転、突撃します!編集
戦闘2昼戦攻撃我、敵艦と交戦中!編集
戦闘3夜戦開始海防艦は損傷艦を護衛し後退せよ! 我が艦隊は反転、敵艦隊に突撃! 行きます!編集
戦闘4夜戦攻撃負けるな、てーっ!編集
戦闘時ステータス*3編集
小破うわあああっ!? っ、被弾した!?編集
ああーっ! まだ、まだよ!編集
中破/大破ああーっ! ……まだ、まだ松は沈まないから! 皆は後退して! ……松は、まだっ!編集
轟沈これまでか……総員退去! ……よつ……後は、頼んだわ……お願いね。編集
戦闘終了*4編集
勝利MVP私が、丁型駆逐艦この松が、 貢献できましたか!? 良かったぁ……そうですね、光栄です!編集
旗艦大破ああーっ! まだ、まだよ!編集
装備・改修*5編集
装備1改修/改造ありがとう、いい装備!編集
装備2これは、助かるわ! よーし!編集
装備3改修/改造/開発/バケツ/遠征/発見いいみたいね!編集
その他編集
帰投艦隊、無事戻れたわ! 良かった。編集
補給この補給、大事に使います!編集
入渠(小破以下)ちょっと食らっちゃった、ううん、かすり傷だから。編集
入渠(中破以上)私って意外と打たれ強いの。こんなの、平気よ!編集
建造完了よーし、新造艦! いっぱい作らないと!編集
戦績表示そうね、正しい状況把握は大事。持ってくるわ。編集

各ボイス項目の詳しい説明はこちらをご覧ください


時報ボイス一覧

時刻セリフ改装段階備考追加

 
 


 
追加
00提督、本日は松が、丁型秘書官を務めます!×編集
01提督、マルヒトマルマルです! はい!×編集
02マルフタマルマル、松はこれより見回りに行ってきます!×編集
03マルサンマルマル、提督、鎮守府内は異常なし、です!×編集
04提督、マルヨンマルマルです。そろそろ夜が明けますね。×編集
05マルゴーマルマル、提督、総員起こしの準備に入ります!×編集
06マルロクマルマル、艦隊、総員起こし! 朝でーす!×編集
07マルナナマルマル、松が簡単ですが、朝食を用意しました! 麦飯に味噌汁、そして沢庵です! 召し上がれ!×編集
08マルハチマルマル、さあ、沖合に船を出しましょう!×編集
09マルキューマルマ……あっ、旗風先輩! おはようございます!×編集
10ヒトマルマルマル、よつ、おはよう! ん、松は元気よ。×編集
11ヒトヒトマルマル、横須賀防備戦区、異常なし、です!×編集
12提督、ヒトフタマルマル、お昼です! さあ、松特製の握り飯を召し上がれ! 沢庵とお茶もご用意しています!×編集
13ヒトサンマルマル、提督、松のお昼いかがでしたか? うふふっ。×編集
14ヒトヨ……ああっ、清霜さん! お疲れさまです、頑張りましょう!×編集
15ヒトゴーマルマルです、少し小腹が空きましたねえ。お芋蒸かしたのがあるんです。提督、一ついかがですか?×編集
16提督、ヒトロクマルマルです。え、竹……ですか? そうですね、私の、私達の自慢の妹です!×編集
17ヒトナナマルマル。提督、見て! 夕日、きれいですね。×編集
18ヒトハチマルマル。夕食の準備は……えっ、今日は提督が!? ……いいんですか? ……はっ、恐縮です。では、お言葉に甘えて。×編集
19ヒトキューマルマル。……これを提督があ!? おいしそう……では、ありがたくいただきます! はむっ……んん~っ! お、美味しーい!×編集
20フタマルマルマル、提督、美味しいです! まさか料理がこれほどお上手とは。……え、毎年練度を上げて、うええ!?×編集
21フタヒトマ……あ、はーい! 誰かしらこんな夜に……よつ? え、この芋羊羹を差し入れに? ふふっ、ありがとう! 頂くわね。×編集
22フタフタマルマルです。提督、お茶と、よつに頂いた芋羊羹いかがですか? はい、ご用意しますね! どーぞっ。×編集
23フタサンマルマル。提督、本日も大変お疲れさまでした。明日もどうぞ、よろしくお願いします! おやすみなさい。×編集


季節ボイス一覧


イベントセリフ改装段階備考追加

 
 


 
追加
桃の節句編集
春の訪れ編集
ホワイトデー松に、お返しを? 提督、嬉しいです! 頂きます!編集
編集
春本番丁型駆逐艦でお花見? いいわね、準備しましょう! 竹、梅、桃、手伝って! 
……ああっ竹、何で逃げるの!? もぉーっ!
編集
梅雨仕方ないとは言え、この季節はよく降るわね。……え、山城さん、それは? ……あ、はあ……か、可愛いですね。編集
初夏編集
編集
盛夏編集
夏祭り編集
よぉーし、夏を乗り切りました! ふぅーっ。……この匂いは……鎮守府秋祭り! 美味しそう、いいですねぇ!編集
秋刀魚編集
晩秋編集
ハロウィン編集
秋のワイン編集
編集
師走編集
クリスマスこら、竹! はしたないからぁ、そんなにがっつかないで! ……提督、すみません。あとで良く言っときます。編集
年末横須賀防備戦隊、集合! 鎮守府大掃除、よーい……始め!編集
新年提督、あけましておめでとうございます! 今年も艦隊と、丁型駆逐艦をよろしくご指導下さい! お願いしますね!編集
節分えーとー、私達の鬼役は……ず、瑞鳳さん!? こらよつ、失礼だから!
……ああ、秋月型が反撃してきた! 仕方ない、節分弾、装填! てぇーっ!
編集
バレンタイン提督! 松特製チョコ、差し上げます! ど、どうぞっ!編集

二周年記念編集
三周年記念編集
四周年記念編集
五周年記念編集
六周年記念編集
七周年記念編集
八周年記念艦隊八周年、おめでとうございます! 松も二年目です!編集



ゲームにおいて

  • 2020/06/27、2020年梅雨&夏イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦E-4 突破報酬として実装。
    • 2020/12/10には2番艦の「」が、2021/05/08には4番艦の「」が実装された。
  • 実装直後はまたPerthの時みたいにステータス不具合があり、改装しても火力が上がらないという現象が起きていた。
    • 熟練見張員を載せても装備ボーナスが無いという不具合?まで起きていたが、現在は修正されている。
  • 質より量という目的で作られた史実がある為か、ゲーム中での能力値は低く抑えられている駆逐艦である。
    • 燃費はとてもよい為、遠征には向く。基本は睦月型や神風型と似通った運用となるだろう。第一線で戦うのはかなり厳しめ。

キャラクター設定について

  • ネームシップらしく、真面目な性格をしている。
  • 開戦時や夜戦時に反転突撃をするのは、第四号海防艦が見た松の最期が元ネタ。
  • 腹部に重ね着をしており防御力が高そうなのは、機関部生残性を高めたシフト配置の表現だろうか。
  • イラストを担当した渡辺明夫氏は、〈物語〉シリーズなどを手掛けた超大物。別名義は「ぽよよん♥ろっく」。超大物絵師の艦これ参戦ということもあり、名前がわかると大きな話題となった。

小ネタ

  • 元ネタは戦時量産型として32隻*6が建造された、松型駆逐艦の1番艦「松」。
    • 沢山の妹が作られたことで有名だが、松自身は艦歴にあるように早々に戦没してしまったため、2番艦である竹を除く姉妹達とは全く面識がない。
      • 早々に沈んだためか、松自身が映っている写真は2020年7月現在見つかっていない。
  • 初代は樺型駆逐艦9番艦松。7番艦の柏とは同じ船台で建造され、同じ日に進水し、同じ駆逐隊に配属され同じ日に除籍と全艦歴をともにした。
  • 3代目はくす型護衛艦まつ。元のタコマ級フリゲートシャーロッツビルは1944年4月に竣工したため、2代目と3代目は同じ頃に生まれたことになる。

  • 松風ではないし、松輪でもない。

松型駆逐艦について

  • 昭和17年の後半、ソロモン方面での駆逐艦の大量喪失が続き、一方昭和19年昭和20年の夕雲型・秋月型の完成予想数は喪失数を遥かに下回るものであった。
    • 夕雲型・秋月型は高性能な艦であったが、1隻作るのに1~2年かかる複雑な設計だった。
    • また駆逐艦の役割は水雷戦から対空・対潜・輸送に移りつつあり、水雷戦に特化した従来の艦隊型駆逐艦は戦争の実情にそぐわないものとなりつつあった。
  • ここにいたり、限られた資材でもって建造隻数の増加させ、さらに揚陸作戦輸送任務を主とする等在来の駆逐艦とはその戦術思想も異なり、性能が劣ってもやむを得ない。この前提のもとに軍令部は、改マル五計画で予定していた夕雲型8隻、秋月型23隻の建造を取りやめ、小型駆逐艦の大量建造を立案、昭和18年度から20年末までに42隻建造を目指す、「改マル五計画第二次追加計画」を決定する。
    • 松型駆逐艦の検討は昭和17年11月28日にはじまり、朝潮型、夕雲型、白露型をモデルとしたA-C案が出されたが前提に反するためボツとなり、12月21日に2回めの検討会が行われ、長8cm砲連装2基案、12.7cm高角砲単装1基と連装1基案が出され、長8cm砲は生産上の問題があるため12.7cm砲案に決定した。魚雷もこの時61cm4連装発射管2基から1基に削減、25mm3連装機銃も5基から4基に削減、モデルも睦月型や鴻型水雷艇と小型の艦になった。
    • 速力は30ノット以下、航続距離も3000海里と夕雲型の半分の距離で検討され、機関も秋月型のタービン一軸26000HPとし、30ノットにするかそれとも鴻型の機関2軸19000HP で28ノットにするかの検討で、一軸は故障が起きた時行動不能になること、鴻型の小型機関のほうが急造に向くことから鴻型と同じ機関を搭載することになった。
    • 第3回目の検討は12月30日に行われ、このときに12.7cm高角砲単装1基と連装1基、25mm3連装機銃4基、航続距離も18ノット3000海里、巡航3500海里と決定、しかし魚雷は4射線では射線数が不足することから53cm6連装発射管に決定、これは仮の名称として3式発射管と名付けられた。が試製どころか設計すらされてないものをすぐ作れるわけもなく、昭和17年度戦時補充第二次追加計画において正式に松型32隻が発注された際には61cm4連装発射管に改められている。


  • こうして建造された松型駆逐艦には、従来の艦隊型駆逐艦とは異なる新機軸が導入されることとなった。
    • まず、船体は複雑な曲線構造をやめ、工作しやすい平面構造を中心に構成。艦首は従来の「ダブル・カーブド・バウ」を廃して直線艦首とし、シアーやフレアーも少なくするなど、できるだけ直線的にすることで、工数の手間を省いた形とした。
      また高速性能は求められなかったため操艦性を重視して艦幅や喫水を全長に対して大きめに設計した*7
      • 艦橋は従来の駆逐艦の4層構造から1階低くした3層構造で、曲線部のない箱型構造となっている。簡略化のため操舵室も廃止され羅針艦橋内に設備を設けている。
      • 材質についても軽量化のために多用されていた特殊鋼の使用を取りやめ、高張力鋼を採用した。高張力鋼は重量が増すため小型かつ高速性を求めた従来の駆逐艦には採用されていなかったのだが、調達が容易であるため大量建造を目指した松型にとっては好都合な鋼材だった。
    • 攻撃力については、まず主砲には12.7cm高角砲を採用、この砲は高角砲ではあるが対水上艦戦闘にも対応できたため、両用砲的な運用を企図しての採用であった。日本の駆逐艦で高角砲を搭載したのは秋月型と松型だけである。
      • 但し、松型に搭載されていたのはB型と呼ばれるシリーズのもので、それまでのA型シリーズ*8の改良型である。B型は電動機を10kwから15kwに強化して旋回・俯角速度を上げる改良がなされ、松型には連装砲型のB1型を後部砲(2番砲)に、単装波よけ防盾付のB1型改4を前部砲(1番砲)の2基3門が搭載された。
    • 対空機銃は当初から25mm機銃を12門(三連装4基)搭載している。夕雲型や秋月型が当初連装2基だけだったのと比べると、松には最初から強力な近接防空火力を与えられた。
      • だが、それでも少ないと判断されたのか、松の建造中時点で単装機銃8基が追加搭載されている。姉妹艦たちには後部煙突と探照灯の間に追加で機銃台が設置されるなど、随時強化され、終戦時には単装機銃を27基も搭載している。
    • 一方で水雷戦をやるには速力不足であるため、魚雷は自衛用として61cm魚雷4本のみ(予備魚雷無し)と割り切っている。
    • 対潜兵装は従来の九三式水中聴音機と九三式水中探信儀で、爆雷も36個*9搭載と従来の艦隊型とほぼ同じ仕様だった。
    • 機関は量産性などを重視した結果。鴻方水雷艇で採用していたロ号艦本式重油専焼水管缶(空気余熱器付)と高中低圧3筒タービンを採用し、19,000馬力で27ノットを出すことができた。更に日本駆逐艦初となるシフト配置を採用し、生残性向上を務めた。
      • このボイラ・タービンは、蒸気条件30気圧/350度、技術的には陽炎型と同等の高効率なもの。量産艦としてはゴージャスな構成である。巡航タービンは前部機械室にのみ装備された。
      • 因みにシフト配置を採用したことで、2号缶(ボイラー)がプロペラシャフトの配置の都合上船体中央線から右にずれて配置されており、そのため後部煙突も中心線から右舷側にずれて配置されている。艦娘が背負っているのは前部煙突の方なので中心線に煙突があっても史実的には問題ない。
    • 電探装備については、当初から22号対水上電探が艦橋上に装備され、後期建造の艦には13号対空電探を後部マストに、E27電波探知機(いわゆる逆探装置)を前部マストに追加装備されている。
      • 但し、記録を見る限り13号対空電探を前部マストトップに搭載した艦もあったようである。
    • 輸送任務に使うことを考慮し、小発動艇(大発動艇の小ネタ参照)を2隻搭載できるようにした。
  • 松型駆逐艦建造にあたり、意外に艦の命名をどうするか?という点が問題となっている。
    • 駆逐艦の命名は、天象気象に関わる名前を付けることが定められていたが、既に使える名前はほぼ使われていて、つけれる名前もなくなりつつある状況だった。松型の前に量産されていた夕雲型駆逐艦でも、「藤波」「清霜」など半ば造語の駆逐艦名を襲名させているような状況だった。
      日本海軍では、八八艦隊計画を打ち立てた際、駆逐艦が大量に必要になる事から、駆逐艦の名前を番号とした事があった(そうして生まれたのが神風型駆逐艦で、神風は元々「第1号駆逐艦」という名前だった)。
      この番号名は特型駆逐艦の第四十五号駆逐艦、のちの綾波まで続いていたが、乗員が愛着を持ちづらいなどの弊害が指摘されたため、結局「神風」以下あらためて名前が付与されたのである。
    • 結局本型では過去の反省を踏まえ、番号ではなく艦固有の名をつけることになったのだが、そこで注目されたのが、かつて小型の二等駆逐艦の命名基準として使われていた「樹木・植物」の名前だった。
      • 当時、小型の二等駆逐艦は既に量産されなくなっており、大正年間に大量建造された二等駆逐艦たちもみな駆逐艦としての寿命を迎えていた。そのため除籍廃艦か哨戒艇格下げを受けそのほとんどが駆逐艦籍を外れ、名前が空席となっていたのである。
        かくして、本型は二等駆逐艦たちの樹木植物名を受け継ぎ、1番艦は「松」として誕生した。さまざまな植物名が文字通り百花繚乱林立した模様は、海軍内では「雑木林型」と通称されたりしている。
      • 心ない海軍関係者らはこの「雑木林」を戦時粗製濫造駆逐艦の蔑称として呼んだが、当の乗員たちの意識は違った。かつての水雷屋たちが侮蔑の「車引き」の呼び名をむしろ誇りとしてきたのと同じように、戦線を陰に陽に支える時代の寵児として自覚し、誇りを持って愛着自称する乗員もまた多かったという。

艦歴

  • 日本海軍では、駆逐艦の一番艦は舞鶴工廠で建造され、その次に佐世保工廠、そして民間造船所へという建造の流れがあった。松型もその流れは変えず、一番艦松は舞鶴工廠で昭和18年8月に起工し昭和19年4月竣工した。初代艦長には米井恒雄少佐が着任している。
    • 竣工後、訓練部隊である第11水雷戦隊に所属、5月3日戦隊本体がいる瀬戸内海へ移動、訓練に従事する。
  • 6月2日、艦長が米井少佐から吉永源少佐へと変わる。なお米井少佐はその後樅型二等駆逐艦等「栗」の艦長を経て、松型駆逐艦「樅」の艦長となるが、1945年1月5日、米軍上陸船団に突入*10し、米艦載機の攻撃を受けて樅は沈没し、米井も戦死する。
  • 15日、アメリカ軍がサイパンに上陸を開始する。これに対し逆上陸作戦が計画され陸軍部隊の輸送を第5艦隊と第11水雷戦隊が行うことになり、松も19日横須賀海軍工廠に入港、このとき松の隣の桟橋には艤装工事中のがいた。松が妹を見たのはこれが最初で最後であった。竹のおかしなことしかない艦歴からしてこの時松は竹に運を全部吸われたのかも
    • だが19日と20日のマリアナ沖海戦で日本軍は敗北、サイパン島逆上陸作戦は中止となり、逆上陸部隊として集結していた陸軍部隊は小笠原諸島の防備強化に転用されることになり、松らはこれの輸送護衛任務にあたることになる。
  • 松は29日から7月3日にかけて行われた硫黄島への輸送作戦、伊号輸送作戦に参加、旗艦長良、冬月、松、輸送艦4号からなる第一輸送隊を編成する。
    • 30日無事に父島に到着し物資を揚陸すると、長良と松は1日00:00に父島を出港、横須賀に帰還する。その後横須賀防備戦隊配下の甲直接護衛部隊に編入される。
  • 6日、4号輸送艦を護衛し横須賀を出港、再度硫黄島へ向かう。8日硫黄島に到着すると、横須賀防備戦隊司令部より父島へ向かうよう指令される。アメリカ機動部隊の攻撃で航行不能になった153号輸送艦を旗風が曳航するので、松と4号輸送艦がその護衛に当たることになる。12日、旗風と153号は館山に到着、松は横須賀に帰還する。
  • 15日、松は姉妹艦の「竹」「梅」「桃」の4隻で第43駆逐隊を編成する。松型駆逐艦で構成された最初の駆逐隊で、司令には「菅間(かんま)良吉」中佐が着任する。しかし妹たちは今だ瀬戸内海西部で訓練中で、駆逐隊司令部も旗艦を梅に定めており、横須賀ですでに活動している松は妹たちと別に行動することとなり、そして妹たちと会うことも遂になかった。
  • 16日、駆逐艦2隻(松、旗風)、第4号輸送艦、第204号特設輸送艦、第152号特設輸送艦の5隻で第三七一八船団甲分団が編成され、18日その甲分団として硫黄島へ向かい、硫黄島へ揚陸を成功させる。分団は23日に無事帰還する。
  • 23日、連合艦隊は航空隊がなく、本土で待機している第三艦隊の艦艇の一部を小笠原輸送作戦の護衛協力を命じ、空母瑞鳳、駆逐艦秋月初月野分山雲を投入、本来の搭載航空隊ではない第九三一海軍航空隊より九七式艦上攻撃機 12機を搭載した瑞鳳は25日駆逐艦や海防艦らと共に横須賀防備戦隊乙直接護衛部隊に編入。松も旗風らと共にこれに合流する。
    • 29日、松は第二護衛船団(司令官:高橋一松少将)の旗艦となり、硫黄島の戦いに備えて増援を輸送する第三七二九船団*11を護衛し、館山を出港して父島へ向かった。この時瑞鳳と護衛の駆逐艦4隻も乙直接護衛部隊に一時的に編入されていたが、瑞鳳達は船団の小笠原到着まで護衛することになっていた。
  • 8月2日、第二護衛船団は無事父島に入港する。翌3日に硫黄島に到着して物資を降ろした船団は再び父島に集結し、船団名も「第四八〇四船団」に改称、本土行きの人員等を乗船させたのち、4日に本土に向けて出港する。だがすでに硫黄島近辺には小笠原諸島の各日本軍拠点や在泊艦艇を攻撃する「スカベンジャー作戦」のため、アメリカ海軍第58.1任務群と第58.3任務群の2部隊が接近しており、第二護衛船団は父島北西20海里の地点で米艦載機に発見されてしまう。
    • 父島の陸軍部隊の参謀、堀江芳孝少佐は松に乗っていた第二護衛船団司令部の参謀岡少佐とは旧知の中であり、父島の二見港に松が入港した際、父島で栽培したスイカを松乗組員たちにも振る舞ったという。
    • 実は前述の空母瑞鳳の動きが、米機動部隊を引き寄せてしまったという説がある。 マリアナ沖海戦を生き残った日本空母のうち、瑞鳳が小笠原諸島沖で行動していることを暗号解読で知った米海軍が、これを仕留めるべく索敵を強化していたところ、第二護衛船団が見つかってしまったというのだが、米軍側としては小笠原諸島近辺の日本軍の無力化を狙って行動しており、第四八〇四船団が発見され攻撃を受けたことに、瑞鳳の作戦参加がどれだけ関わっていたのかは詳細は不明である。

第四八〇四船団の悲劇、松の孤軍奮闘

  • 一方、第四八〇四船団の方でも、敵機動部隊接近の報は入っていたが「我々を敵機動部隊と見誤ったのではないか?」などという意見も出ていて、楽観的な雰囲気だったという。だが、10時前に硫黄島に米艦載機の大群が来襲、飛行場等に大打撃を与えたのを皮切りに10時40分頃には父島にも空襲を開始する。未だ父島の北西を航行中の船団は、たちまち捕捉され、3波(後に救助された松乗員の証言では4波)にわたって攻撃を受けてしまう。
    • 船団は第2波までは無事に切り抜けたのだが、16時頃からの第3波で、輸送船4隻が被弾沈没してしまう。護衛艦艇も第12海防艦が中破し旗風と第51号駆潜艇の護衛を受けて本土に避退したので、唯一生き残った輸送船利根川丸を健在な松と第四号海防艦が護衛する。空襲により船団は分断され、夕暮れのころには船団はバラバラに散開した状態だったという、救助された松乗員の証言もある。
    • だが、米軍は追跡の手を緩めなかった。この頃になると船団から米軍機を発着艦する空母の姿が遠望できるまで接近していた米機動部隊は、水上艦隊でこれを仕留めるべく、2個の任務群から軽巡洋艦サンタフェ、モービル、ビロクシ、オークランドの4隻と駆逐艦7隻を割いて第58.16任務部隊を編成、ローレンス・T・デュボース少将を指揮官に追撃を開始した。
    • 午後6時から7時頃に聟島南西で第4804船団を捕捉した第58.16任務部隊は、聟島海軍見張所の隊員たちが見守る中砲撃戦が始まった。船団指揮官の高橋少将は、第四号海防艦に利根川丸の護衛を命じると、松は反転し米艦隊に突入する。しかしたった1隻の、さらに対艦戦闘能力では従来の駆逐艦より劣る松ではこれを止める事は無理であり、北緯27度40分 東経141度48分の地点で集中砲撃を受けて大火災となり沈没。船団指揮官の高橋少将、艦長の吉永少佐を含む乗員全員が戦死と認定された。
      • 第四号海防艦によると、敵艦隊と交戦中に松から「四号海防艦は利根川丸を護衛し、戦場を離脱せよ。」と電文が入った。この時4号海防艦は利根川丸を単艦で護衛し、2000m離れた位置に松がいた。それから「四海防、四海防」と呼び出し符号があったあとしばらく途切れ「われ敵巡洋艦と交戦中。只今よりこれに突撃…」と電報を打電したあと、消息を絶った。4号からは砲弾の中を火を吹きながらアメリカ艦隊へ突撃してゆく松が見えたという。19:40のことであった。
      • この際の松の電文のやり取りを、父島の守備隊が傍受している*12
  • 翌朝、アメリカ艦隊が漂流する松乗員の一団を発見する。5名が救助された*13が、彼らの証言によりアメリカは沈めた艦が松という新しい艦型の駆逐艦であることを知った。なお、5名はアメリカ本国の捕虜尋問センターに送られた。そのうち2名の二等兵曹が終戦後に第二復員省の聞き取り調査に松の最後を語っている*14
    • 救助した松乗組員の証言によると、松は沈没した輸送船乗組員救助を行っているときに砲撃を受け、最初は空襲だと思い対空戦の号令がかかったが敵機が見えず続く2弾目で水上艦の砲撃だと気づいたが、敵艦隊の姿は見えなかったという。1弾目の被弾は軽微であったが、日没後、松はアメリカ艦隊に発見され巡洋艦と交戦。敵巡洋艦の砲撃は正確で、やがて中央部に被弾炎上、艦橋からの連絡が途絶え砲術長が直接後部砲塔を指揮、反撃を続けるも後部で誘爆が起こり浸水も発生、艦尾から沈んでいったとの事である。
  • 10月10日、帝国海軍籍より除籍となる。

この艦娘についてのコメント

過去ログ

建造成果の報告は建造レシピ内にあるコメント欄に、
ドロップ報告に関しては出撃ドロップ内にあるコメント欄にて行なっていただけると幸いです。


*1 母港ボイスは各艦娘につき3つ割り当てられています。「詳細」ボイスは編成画面の「詳細」ボタンをクリックすることで聞くことが出来るボイスです。母港画面でも聞くことが出来ます。「母港3」ボイスは「母港画面でのクリック」もしくは「母港画面への遷移」でのみ聞くことが出来る、いわゆる「提督お触りボイス」です。編成画面での「詳細」ボタンでは聞くことが出来ません
*2 4つの基本ボイス(昼戦開始・昼戦攻撃・夜戦開始・夜戦攻撃)がありますが、各ボイスはその他の色々な場面でも使われます。各ボイスをどのフェーズ(航空戦/開幕雷撃/先制対潜/昼戦攻撃/各種CI...など)に割り当てるかは艦娘によって異なり、例えば開戦ボイスを攻撃でも使ったり、夜戦攻撃ボイスを昼戦でも使ったりします)
*3 「小破」ボイスの2つ目と戦闘撤退時の「旗艦大破」ボイスは共用化されています
*4 「小破」ボイスの2つ目と戦闘撤退時の「旗艦大破」ボイスは共用化されています
*5 装備ボイスは3ボイスありますが、改修/改造ボイスと共用化されています。また、ボイス3は「改修/改造」「開発」「バケツによる即時修復」「遠征出撃」「アイテム発見」ボイスと共用化されています
*6 準同型艦である橘型を含む数。なお艦艇類別等級表では松型と橘型で区別せず、艦型名は全て「松型」である
*7 このため松型駆逐艦は低速ではあるが運動性能が高く、前線からも「操艦性能は良好」と評されている
*8 重巡洋艦に搭載した波よけ防盾付のA1型改1や、大和型戦艦用の爆風除け盾付のA1型改3など
*9 後に60個に増加
*10 前年12月26日の礼号作戦の戦果を受けて、南西方面艦隊司令部より戦果拡大のための突入命令が出された
*11 松の他に駆逐艦「旗風」、第4号海防艦、第12号海防艦、第51号駆潜艇と、陸軍部隊を乗せた輸送船5隻
*12 10:53「敵飛行機20機見ゆ10:53」、11:03「船団北西方に待避せしむ」、12:02「第一次戦闘に於て敵グラマン延50機と交戦、5機撃墜確実。駆潜五一爆撃により沈没したるものの如く。その他の船団被害なし。船団進路315度、速力9節にて待避中」、12:50「敵飛行機10機南に向かう」、13:40「12:55より13:40迄敵戦闘機爆撃機延30機の攻撃を受く。戦果、被害なし。駆潜五一健在なり」、15:20「30機来襲」、16:49「第三次戦闘に於て16:00より16:35迄の間に艦爆、艦攻延50機の攻撃を受け、商船2隻沈没、1隻大破。敵なお攻撃中」、(時刻記録なし)「敵巡洋艦、駆逐艦10隻の砲撃を受け、交戦中」、18:40「我敵巡洋艦の砲撃を受く」
*13 他にも数十人の乗員が漂流していたが、5名以外は救助を拒否したと、アメリカ側の記録に記載されている
*14 残り3人はアメリカに残留し帰化したのか、日本に帰国したのかは不明