No.066 | ||||
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8cm高角砲 | 副砲 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | +1 | 雷装 | ||
爆装 | 対空 | +6 | ||
対潜 | 索敵 | |||
命中 | +2 | 回避 | ||
射程 | 短 | |||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発解禁日:2015年6月12日、改修可、入手方法 | ||||
改修更新 | ||||
12.7cm連装高角砲 → 8cm高角砲 → 8cm高角砲改+増設機銃 | ||||
新開発の長8cm高角砲です。 秋月型に装備された長10cm高角砲の小型軽量化を目指した対空用副砲バージョンです。 微妙な出来という評価もありますが、後期の建造艦艇への装備が期待されていました。 |
ゲームにおいて
- 種類を表すマークの色が対空装備の色(緑)にもかかわらず分類が副砲となっている通り、対空砲の機能を兼ね備えた【高角副砲】のひとつ。
- ……のはずだが、他の対空砲と違い防空時の前進エフェクトが発生しない。バグか仕様かは不明。
- 同じ高角副砲の12.7cm連装高角砲と比べると、対空が2、命中が1高く、火力が1低い。うまく使い分けたい。
- 口径の異なる10cm連装高角砲(砲架)と比べると、命中が1高く、対空が1低い。
入手方法について
- 開発。水雷系秘書艦の鋼材(燃料)テーブルで可能、開発理論値は10/10/20/10
- 阿賀野型秘書艦だと開発率が向上する。
更に開発可能なテーブルが拡張され、弾薬やボーキサイトテーブルでの開発も可能となる。
- 阿賀野型秘書艦だと開発率が向上する。
- 阿賀野型軽巡(阿賀野、能代、矢矧、酒匂)の初期装備
- 任務『対空兵装の整備拡充』選択報酬 (クォータリー)
- 12.7cm連装高角砲の改修更新
- 開発可能なのでやる意義はない。
装備可能艦について
- 装備搭載可能な艦
- 補強増設へ装備搭載可能な艦
- 装備搭載不可な艦
運用について
- 一部艦で補強増設スロットに装備することが可能。
同じく増設装備が可能な対空兵装の【対空機銃】と違い、副砲であるため昼戦や夜戦での特殊攻撃に関わることに注意が必要である。- 具体的な運用法は「8cm高角砲改+増設機銃」と被るのでそちらで。
ただし8cm高角砲(本装備)と8cm高角砲改+増設機銃は素火力が同じであるため、火力面での運用を見るならば改修コストの安いこちらでもさしたる問題はない。
- 具体的な運用法は「8cm高角砲改+増設機銃」と被るのでそちらで。
- 対象艦は異なるが10cm連装高角砲(砲架)も同様に増設装備可能な艦がある。
装備の改修について
- 副砲の改修効果の伸び率は装備によって異なる。
副砲改修による火力上昇率は3通り、高角砲改修による対空性能(加重対空値&艦隊防空値)上昇率は2通りあるが、本装備はそのどちらも低い方の部類になる。- 8cm高角砲の場合、火力上昇は「0.2×★」、加重対空値&艦隊防空値の上昇は「2√★」になっている。
- どちらも火力「√★」or「0.3×★」、対空「3√★」より小さいため、改修コスト(1回ネジ3)に対するリターンも相対的に小さくなってしまっている。
★+1で火力+0.2、★+4で+0.8、★+9で+1.8と特に前半の伸びが小さい(√★式は+1/+2/+3)うえ、★maxにしても火力は+3と90mm単装高角砲(火力+4相当)には及ばない。
- どちらも火力「√★」or「0.3×★」、対空「3√★」より小さいため、改修コスト(1回ネジ3)に対するリターンも相対的に小さくなってしまっている。
- 8cm高角砲の場合、火力上昇は「0.2×★」、加重対空値&艦隊防空値の上昇は「2√★」になっている。
- 増設運用の際、中口径砲と比べると大きく下がる火力面を改修で補う意義はある。
改修度に対する火力上昇幅が最後まで一定なので、使うならば★+5か★maxまで上げたい。
- 改修可能な高角副砲としては、消費がとてつもなく軽いわりに効果が非常に高い90mm単装高角砲の存在が非常に大きい。
「全装備で最もネジ消費が安い」という特徴があちらにあるため、必然的に他の高角砲は「90mmよりネジ消費が重い」という状態になってしまっているのである。
既に90mmを所持しているのであれば火力・対空面ではそちらを改修した方が良い。- 「簡単に量産可能で改修可能な高角副砲」ではあるので、90mmを所持していないなら対空装備の摩耶用か、補強増設配備も兼ねて本装備を改修するのも良いかもしれない。
装備ボーナスについて
- 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある。
- 搭載一基ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
- 他装備との組み合わせで相互シナジーボーナスも発生し、単体ボーナスとは別に加算される。これは装備の数を増やしても累積しない。
- 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に加算される。
- 対象艦・各ボーナス値は下表の通り。
2024/01/25以降本装備の装備ボーナスの一部について表示不具合が発生している。実際の上昇値は上記表が正しい*2。装備 基本値 8cm高角砲 火力 対空 回避 射程 命中 累積 1 6 短 2 - 単体ボーナス↓ 加算値 装備 対象艦 火力 対空 回避 射程 命中 累積 8cm高角砲 能代改二
矢矧改二 / 乙+2 +1 〇 最上改二 / 特
三隈改二 / 特+1 +2 +2 〇 相互シナジーボーナス↓ 加算値 装備1 装備2 対象艦 火力 対空 回避 射程 命中 累積 8cm高角砲 対空電探*1 能代改二
矢矧改二 / 乙
最上改二 / 特
三隈改二 / 特+1 +2 ×
※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら
- 対空電探の相互シナジーは、8cm高角砲改+増設機銃+対空電探が成立している場合は適用されない。
- 対空値ボーナスは2022/08/04アップデートから対空砲火に影響するようになったが、効果のほどは不明。
アップデート履歴
- 2013年秋イベント『決戦!鉄底海峡を抜けて!』で阿賀野型の能代・阿賀野・矢矧とともに実装。
- メンテナンスによって幾度か性能が上方修正されている(最終は2014/10/24)。
- 2013/11/01~ 火力+1、対空+5、命中+1(実装当初)
- 2014/09/12~ 火力+1、対空+6、命中+1(対空1up)
- 2014/10/24~ 火力+1、対空+6、命中+2(命中1up)
- 2015/06/12:開発可能になった。
- 2017/03/18:改修可能になった。
- 2017/04/05:一部艦の補強増設スロットへの装備が可能となった。
- 2021/03/30:阿賀野型での開発率が上昇。*3
- 2021/03/30:矢矧改二、最上改二実装に合わせて装備ボーナスが追加されている(能代改二にも適用)。
- 2021/04/01:上昇値の表示についての不具合を修正。*4
- 2024/01/25:本装備の一部装備ボーナスについて、装備変更時の「変更前」「変更後」のボーナス表示が誤った値になる不具合が発生している。
性能比較表(装備最大値/高角砲(副砲)早見表/テーブルより転送)
高角砲以外の副砲は別表参照のこと
No | 高角砲(副砲) | 火力 | 対空 | 加重対空 | 艦隊防空 | 命中 | 回避 | 装甲 | 改修 | 国籍 | 入手方法 | 備考 | 追加 |
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172 | 5inch連装砲 Mk.28 mod.2 | 4 | 9 | 36 | 3.1 | 2 | 1 | 1 | - | 米 | 初期装備 | 編集 | |
275 | 10cm連装高角砲改+増設機銃 | 2 | 9 | 36 | 3.1 | 2 | 1 | 1 | ◯ | 日 | 初期装備、任務 | 増設スロット装備可 | 編集 |
430 | 65mm/64 単装速射砲改 | 1 | 9 | 36 | 3.1 | 1 | - | 伊 | 初期装備 | 伊艦に装備ボーナス有 | 編集 | ||
130 | 12.7cm高角砲+高射装置 | 1 | 8 | 32 | 2.8 | 1 | 1 | ◯ | 日 | 改修 | 編集 | ||
135 | 90mm単装高角砲 | 1 | 8 | 32 | 2.8 | 1 | ◯ | 伊 | 初期装備、イベント | 編集 | |||
071 | 10cm連装高角砲(砲架) | 1 | 7 | 28 | 2.4 | 1 | ◯ | 日 | 初期装備、ランキング | 増設スロット装備可 | 編集 | ||
220 | 8cm高角砲改+増設機銃 | 1 | 7 | 28 | 2.4 | 2 | 1 | ◯ | 日 | 改修、任務 | 増設スロット装備可 | 編集 | |
066 | 8cm高角砲 | 1 | 6 | 24 | 2.1 | 2 | ◯ | 日 | 開発、初期装備 | 増設スロット装備可 | 編集 | ||
160 | 10.5cm連装砲 | 3 | 6 | 24 | 2.1 | 2 | 1 | - | 独 | 初期装備 | 編集 | ||
358 | 5inch 単装高角砲群 | 2 | 6 | 24 | 2.1 | 1 | 1 | 1 | △ | 米 | ランキング、初期装備 | 現状は改修不可、米艦に装備ボーナス有 | 編集 |
524 | 12cm単装高角砲+25mm機銃増備 | 1 | 5 | 20 | 1.75 | 2 | 〇 | 日 | ランキング | 増設スロット装備可、装備ボーナス | 編集 | ||
010 | 12.7cm連装高角砲 | 2 | 4 | 16 | 1.4 | 1 | ◯ | 日 | 開発、初期装備 | 増設スロット装備可 | 編集 | ||
464 | 10cm連装高角砲群 集中配備 | 3 | 12 | 48 | 4.2 | 2 | 2 | 2 | ◯ | 日 | 任務 | 増設スロット装備可 | 編集 |
467 | 5inch連装砲(副砲配置)集中配備 | 5 | 11 | 44 | 3.85 | 4 | 3 | 1 | △ | 米 | イベント | 軽巡・水母・軽空母は装備不可 | 編集 |
小ネタ
- 元ネタは「六〇口径九八式八糎高角砲」。通称「長8センチ高角砲」。
大正時代に開発された「四〇口径三年式八糎高角砲」とは異なるので注意(5500t軽巡が搭載していたと書いてある高角砲はコチラのこと)。三年式は当時の戦艦や巡洋艦などに幅広く用いられたが、この九八式は阿賀野型に搭載されたのみである。 - 公称8センチだが、実口径は76.2ミリでいわゆる3インチ砲。
コンセプトは長10cm砲を軽量化し追従性などを高めようというもので、重量は11tと20tある12.7cm砲や長10cm連装砲架の半分以下に抑えられている。
発射速度こそ一門辺り分間26発になっているが、口径が小さくなったことで威力は落ちている。シブヤン海海戦後の軽巡矢矧からは「(九八式8cm連装高角砲2基4門から)大淀と同じ長10cm砲4基8門に換装してくれ」と言われたそうな…当然大幅に重量が増える為実現はされなかった。- 実際にはそこそこ戦果をあげているので、非力と言うより米軍機の防御力が半端なさすぎたからと思うのだが…*6
- 戊三号作戦で、100機を超える敵機に対して、能代の8cm高角砲と大淀の10cm連装高角砲(砲架)が共闘し、大淀の高角砲はの240発に対し能代の高角砲弾発砲数は29発。これは能代で高角砲の故障が起きていた為である。*7しかしサマール沖海戦において能代は主砲弾260発、機銃24000発と共に8cm高角砲弾を450発発射しており、戦果は撃墜6、不確実6、協同8の計20機を記録している。
- ちなみに矢矧では対艦戦闘でも使われた。
- 「敢えて軽量化したのだから、それなりに使えたのではないか?」という想像はできるかもしれない。
- とは言え寿命の短さや機構の複雑さも長10cm砲譲りだったので、総生産数は30門以下に終った。後世では失敗作と見做す向きもある。
このためか搭載する案のあった松型駆逐艦では12.7cm単装高角砲が採用されている。恐らく8cmでは対艦威力に問題が出るからと思われる。
軽空母「伊吹」や一部の雲龍型正規空母への搭載も検討されたようだが、上記の理由から実現したかどうかは不透明である。- 機構については九八式10cmと同じ、つまり八九式12.7cm高角砲とも同じである。ぶっちゃけ「他の生産ラインを圧迫してまで作る価値はない」と思われていたのかもしれない。
- ちなみに砲身寿命は600発と八九式12.7cm高角砲(1000発)と長10cm連装砲(350発)の間。
- とは言え寿命の短さや機構の複雑さも長10cm砲譲りだったので、総生産数は30門以下に終った。後世では失敗作と見做す向きもある。
- 結局、利点である軽さを活かせずに終わった事が芳しい評価を得られなかった一番の理由であろう。
もし松型駆逐艦や海防艦に多数採用され戦果を挙げていたら、この評価は随分変わっていたかもしれない。 米海軍も同時期にMk.33 3インチ連装高角砲を開発しており、高性能化し体当たりさえする航空機に対しては威力と追従性を併せ持つ軽量砲が必要という認識では一致していた。つまり本砲の発想や着眼点はまったく妥当なものであり、決して時代錯誤ではなかったのである。- Mk.33は40mm機銃の代替対空兵装として有効射程の延伸・大口径化による危害半径の増大・VT信管への対応を目的として開発されたのもであり、Mk.12 5"/38高角砲の発展型及び代替の兵装ではない。実際デ・モイン級の兵装構成は「8"/55 Mk.16 3連装3基9門・5"/38 Mk.12 連装6基12門・3"/50 Mk.22 連装12基24門・20mm/70 連装12基24門」となっており、40mm機銃をそのまま3インチ砲へとシフトした構成である。
下記は両兵装及び搭載した軽巡洋艦の比較表。排水量比に対する砲門数・搭載砲弾数から日本海軍は軽量の高角砲をアメリカ海軍は大口径の対空砲として運用したことがわかる。兵装 8cm連装高角砲 3"/50 Mk.33 構成 連装 口径 76.2mm 砲弾重量 5.99kg 5.85kg*8 炸薬重量 0.31kg (比率5.18%) 0.24kg (比率4.18%) 初速 900mps 823mps 最大射程 13.6km 13.4km 最大射高 9.1km 9.3km 発射速度 26発/分 45-50発/分 仰俯角 -10/+90° -10/+85° 仰俯速度 16°/s 30°/s 旋回速度 16-18°/s 24°/s 装填角 ALL シールド あり 無し ホイスト 無し 砲塔重量 12.5t 14.7t 砲身命数 600発 2,050発 搭載艦 阿賀野型
満載排水量:8,338tウースター級
満載排水量:18,286t搭載基数 連装2基 計4門 単装2基・連装11基 計24門 搭載砲弾数 250発/門
総搭載数1,000発1,500発/門
総搭載数36,000発 - Mk.33は太平洋戦争に間に合わなかったものの、戦後長らく西側の駆逐艦主砲や空母の近接防空システムとして機能した。
海上自衛隊でも68式50口径3インチ連装速射砲の名前で制式化され、オート・メララ社76mm速射砲が登場するまでメジャーな小口径砲として君臨。ミサイル護衛艦「あまつかぜ」などの艦に搭載されている。
実はあまつかぜの場合予算が足りず、Mk.42 5インチ単装速射砲(はるな・しらね型やはたかぜ型が装備してるアレ)が装備できなかったからというのは内緒だ。
- Mk.33は40mm機銃の代替対空兵装として有効射程の延伸・大口径化による危害半径の増大・VT信管への対応を目的として開発されたのもであり、Mk.12 5"/38高角砲の発展型及び代替の兵装ではない。実際デ・モイン級の兵装構成は「8"/55 Mk.16 3連装3基9門・5"/38 Mk.12 連装6基12門・3"/50 Mk.22 連装12基24門・20mm/70 連装12基24門」となっており、40mm機銃をそのまま3インチ砲へとシフトした構成である。
追検証しましたが「装備時に表示の加算ボーナス表示に反映されないが、装備後の艦娘のステータスには反映される」状態であることを確認しました(後、最上改二特には特に異常が見受けられない事も確認)。但し、キャッシュによる影響の可能性が否定しきれていない為、キャッシュクリア後に再度追試して結論を出します。 -- 2024-02-12 (月) 12:27:22
①最上改二特について、装備時の「変更後」のボーナス表示では火力+1対空+4回避+3になっているが、装備後の実際の加算値は火力+1対空+2回避+2になる(従来表と同じ)②三隈改二特について、「変更後」は対空+2回避+1だが、実際の加算値は火力+1対空+2回避+2③鈴谷熊野改二は変動なし(従来通り)④能代改二・矢矧改二乙は「変更後」はボーナス無しだが、実際の加算値は対空+2回避+1(従来表通り) -- 2024-02-12 (月) 12:52:36
①最上改二特について、「変更後」は火力+2対空+7回避+5、実際の加算値は火力+2対空+5回避+4(従来表と同じ)②三隈改二特について、「変更後」は火力+1対空+5回避+3、実際の加算値は最上と同じ③鈴谷熊野改二と鳳翔改二は表示・加算値に問題無し④能代改二・矢矧改二乙は「変更後」は火力+1対空+3回避+2、実際の加算値は火力+1対空+5回避+3(従来表と同じ) -- 2024-02-12 (月) 13:02:35