5inch連装砲 Mk.28 mod.2

Cached: 2024-12-08 15:16:26 Last-modified: 2024-12-06 (金) 21:01:14
No.172
weapon172.png5inch連装砲 Mk.28 mod.2副砲
装備ステータス
火力+4雷装
爆装対空+9
対潜索敵
命中+2回避+1
射程装甲+1
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可、改修不可
Iowa/の初期装備
米国で開発・運用された優秀な小口径両用砲の改良型です。
本装備は連装タイプの両用砲で、大型艦の対空火力としても運用されました。バランスに優れた新型両用砲です。

ゲームにおいて

  • 2016/5/3アップデートでIowa/の初期装備として同時実装された高角副砲
    その他の入手方法は今のところ無いものの、高角副砲カテゴリにおいて上位クラスの装備。
  • 対空電探と共に装備させることで汎用対空カットインの発動条件を満たす3つめの高角副砲である。
  • 対空+9で「12.7cm高角砲+高射装置」と「90mm単装高角砲」を超え、命中+2回避+1装甲+1とサブステータスも豊富。
    大きな特徴として他の高角副砲を超える火力+4があり、雷巡など対空は意識したいが火力を完全に捨てたくはないといった場面で有用。
    • 現在改修不可。そのためフル改修した他装備には対空性能(加重対空値*1・艦隊対空ボーナス値)や命中面*2で負ける。火力は並ぶ場合が多い。
      • 無改修の段階で高スペックなので、それらの強化が終わっていない段階で有用。
    • 同じく高角副砲で集中配備verが存在し、基本性能はそちらが上位。ただ重いためか一部の艦に装備できなくなっている。軽巡級に乗せたいならこちら。

性能比較表(装備最大値/高角砲(副砲)早見表/テーブルより転送)

高角砲以外の副砲は別表参照のこと

No高角砲(副砲)火力対空加重対空艦隊防空命中回避装甲改修国籍入手方法備考追加
1725inch連装砲 Mk.28 mod.249363.1211-初期装備編集
27510cm連装高角砲改+増設機銃29363.1211初期装備任務増設スロット装備可編集
43065mm/64 単装速射砲改19363.11-初期装備伊艦に装備ボーナス有編集
13012.7cm高角砲+高射装置18322.811改修編集
13590mm単装高角砲18322.81初期装備、イベント編集
07110cm連装高角砲(砲架)17282.41、ランキング増設スロット装備可編集
2208cm高角砲改+増設機銃17282.421改修、任務増設スロット装備可編集
0668cm高角砲16242.12開発、増設スロット装備可編集
16010.5cm連装砲36242.121-初期装備編集
3585inch 単装高角砲群26242.1111ランキング、初期装備現状は改修不可、米艦に装備ボーナス有編集
52412cm単装高角砲+25mm機銃増備15201.752ランキング増設スロット装備可、装備ボーナス編集
01012.7cm連装高角砲24161.41開発、初期装備増設スロット装備可編集
46410cm連装高角砲群 集中配備312484.2222増設スロット装備可編集
4675inch連装砲(副砲配置)集中配備511443.85431イベント軽巡・水母・軽空母は装備不可編集
  • 濃緑色は高射装置機能付*4
  • 加重対空値・艦隊防空値についてはこちらを参照のこと
  • 装備ボーナスの詳細は個別装備ページを参照のこと

小ネタ

  • 大は戦艦空母から小は護衛駆逐艦まで、米海軍の標準艦載砲としてありとあらゆる艦に搭載されたいわゆる5インチ38口径両用砲…の、これは連装バージョンの1種。
    砲身単体ではMk.12、Mk.28は砲塔一式を含んだ呼称となる。他にも多数のサブタイプに細かく分かれており、詳細はwikipediaを参照。
    ざっくりと見た目で、単装砲塔・単装砲架(シールド無しのむき出し)・連装砲塔の3種類と覚えておけば良いだろう。
    • Mk.28 mod.2はその中でもアイオワ級戦艦にのみ搭載されたタイプで、ノースカロライナ級やサウスダコタ級の副砲だったMk.28 mod.0の改良版。

  • 初の採用艦はWW1後の新世代駆逐艦の第一陣・ファラガット級(1934年)。新造時から搭載した最後の艦はガーシア級フリゲイト(1964年)だが、さらにその後沿岸警備隊(コーストガード)の
    ハミルトン級カッター(1967年)が採用しており、より高性能な後継砲が登場した後も長く使用されている。
    連装タイプはブルックリン級軽巡後期型(セント・ルイス級、1939年)が初採用となっている。
  • 1920年代の主力高角砲である5インチ25口径砲と戦艦副砲の5インチ51口径平射砲、その両者を統合し後継となる砲として開発された。
    38口径という半端な砲身長が目を引くが、(25口径+51口径)÷2=38口径…本当にその理由で決まったのかどうかは不明。
  • カタログスペック上の発射速度は15発/分だが操作員の熟練度次第では20発/分を優に超えたという。さらにMk.37射撃指揮装置との直結連動管制が導入されると照準に要する時間も大幅短縮された。
    敵として相対した帝国海軍、あるいは友軍として共に行動した英海軍の記録には物凄い勢いの連射に驚く記述が度々見られる。
  • そして自由角装填方式となっており対空射撃でも高い発射速度を発揮できた(高角砲の置き換え用途なのだから当然だが)。「両用砲」と呼ばれる所以であり、これを主砲として採用した米駆逐艦は
    「上に向けても撃てる平射砲」に留まっていた他の列強の艦に対し、まさにレベルの違う対空火力を備えることになったのである。
  • 性能は以下の通り
    名称5"/38 Mk.28 mod.2
    搭載艦アイオワ級
    構成連装砲塔
    砲身Mk.12 mod.1
    使用砲弾通常弾・榴弾・対空弾・煙幕弾・照明弾・チャフ弾
    砲弾重量55.18lbs (25.03kg)*5
    炸薬重量7.25lbs (3.289kg) 比率13.14%*6
    対応信管VTF・MTF・ETF・PDF・ADF・BDF
    砲口初速2,600fps (792.48m/s)
    最大射程18,200yd (16,642m)*7
    最大射高37,200ft (11,339m)
    発射速度15-21rpm (×2)
    仰俯角/仰俯速度-15/+85°15°/s
    旋廻角/旋回速度306°25°/s
    装填角ALL
    シールド2-2.5in (50.8-63.5mm)
    ホイストあり
    砲塔重量155,000-169,000lbs (70.3-76.7t)*8
    操作人員26人*9
    砲身命数約4,600発
    搭載砲弾数595発/門 1基あたり1,190発
    • 日本の八九式12.7cm高角砲に比べ、初速と仰俯速度は若干勝っている程度であるが旋回速度は4倍以上速かった(八九式は毎秒6度)。
      ただしこの旋回速度をもってしても高速化する航空機に対し追従性が不十分であり(この点は砲弾にVT信管を使用するようになってからも同様だった)、
      大戦末期の特攻機に対しては40mm機銃の増設や護衛戦闘機の数を増やすことで対処していた。
      • 戦後の日本においては、砲弾にVT信管を使用した本砲が「マリアナ沖海戦で大量に日本機を撃墜した」という、VT信管に対するトラウマともいうべき評価が広く定着している。*10
        その後、マリアナ沖海戦では「日本機は米戦闘機の迎撃により、米艦隊上空にたどり着く前にその多くが撃墜されていた」「製造が間に合わなかったため、VT信管付き砲弾は発射した砲弾の2割程度」といった実態も明らかになっている。
        またマリアナ沖海戦以降の対空戦闘では、VT信管を使用しても両用砲では特攻機の突入を阻止しきれず、40mm四連装機関砲の方が有効だとする米海軍自身の評価もある。*11
        しかし、両用砲の対空射撃の命中率を飛躍的に向上させたことそれ自体はやはり画期的であるとする評価もいまだ根強い。
    • 対艦砲として見た場合、発射速度は三年式12.7cm連装砲に勝るものの、初速と最大射程は劣っていた(三年式の発射速度は10発/分、初速910m/s、最大射程は仰角44度で18.4km)。
      • また、砲身が短いのを大重量高初速砲弾でカバーしたため散布界も広い。対艦用としてはやや不安が残ることは否めない。
  • 砲架式の八九式12.7cm高角砲に対し砲塔式のこちらは間違いなく高性能な砲であったが、その代償として非常に重かった。
    • 重量はサブタイプによってまちまちであるが、このMk.28 mod.2の場合は77.4トン。八九式(20.3トン)の3.8倍の重量である。
      連装版のサブタイプの中で軽い部類に入る駆逐艦用のMk.38 mod.0でも43.4トンあった*12

この装備についてのコメント

  • 当時のアメリカの艦船マジどいつもこいつも両脇にこれ抱えてんな、そんなにええんか、君、ええんか -- 2018-06-25 (月) 00:12:42
  • 某所の通称「コンセント砲」ってこいつか? -- 2018-12-11 (火) 21:22:28
    • あっちの基準でなら同じだけど艦これ基準ではMk.28とMk.38は同じ物ではないので違う -- 2019-04-05 (金) 16:13:54
      • 両用砲形式の連装砲塔だけでも4種類くらいはあるからな(戦艦のはMk.28、アトランタ級・セントルイス級はMk.29、クリーブランド級、ボルチモア級、エセックス級などはMk.32、駆逐艦(サムナー級など)のはMk.38) -- 2019-10-30 (水) 21:27:28
  • 夏イベでマカロニ戦艦入手からの90mmをフル改修完了したのでそちらに移行。今までありがとう。 -- 2019-10-16 (水) 17:25:06
  • GFCS付き集中配備を入手して、名実ともにお役御免 -- 2020-01-07 (火) 01:47:18
  • システム上アトランタ砲のほうが便利だけど、こっちの方が新しいんじゃないのん?強くあってほしい -- 2020-02-24 (月) 14:05:55
    • 色々新装備が登場する中どうもシステム上の不遇を引きずったまま置いてけぼりだな。そういう装備は他にも山ほどあるんだけど…… -- 2020-03-31 (火) 19:18:13
    • アトランタ砲は集中配備してる分強力(な代わりに対象艦以外のペナルティが大きく)なってるんじゃない? あと、まずこれはmk.28でアトランタのはmk.29だからアトランタ砲のほうが新しいんだと思ってたけど、違うの? -- 2020-06-20 (土) 17:59:35
      • 正確な開発時期までは流石に知らんが、Mk.28"Mod.2"はアイオワ用の砲塔でアトランタのMk.29"Mod.0"の方が世に出たのは早いよ。あと、戦艦用だけあって砲塔の装甲とかもMk.28砲塔の方が厚い。その分重量も増してるが -- 2020-06-21 (日) 03:07:34
  • 16inch三連装砲 Mk.6が実装されるみたいだし、mod.2がついてない無印のMk.28も★3あたりで実装されるのかな(5inch 単装高角砲群とこれの中間的な性能で)。 -- 2020-06-06 (土) 08:10:08
  • コレ使い道がないから2本とも日進に積んでるわ、ペナとか無さそうでイイ感じ -- 2020-06-20 (土) 12:10:25
    • うちは日進とか昼弾着出来る艦だと副砲オンリーは勿体無いので夕張「改」で使ってるな。これ2個+GFCS+Boforsとかで汎用CI構成にしつつ装甲53まで強化されるから改二駆逐くらいには耐える様になる。改二の方で使っても良いけど14cm連装砲改とかの補正が美味しすぎてあんまり積む意味無かった -- 2020-06-20 (土) 12:33:44
  • 米大型艦に限り増設スロットに搭載可能…ってなってくれないかなあ… -- 2020-08-08 (土) 19:51:54
  • 長い間、邪魔だったので破棄しようかと調べたらアイオワの持参品だったか。そろそろ海外装備の開発ガチャできてもいいよな -- 2020-09-14 (月) 04:06:02
  • なぁ鈴谷…これ穴に入らんか? -- 2022-03-12 (土) 02:02:17
  • 増設に積めないって、じゃあどこで使うんだよ・・・ -- 2022-03-12 (土) 10:00:33
  • モリモリ貯まりだした…穴に入ればおもしろいんだが、ホントどうしよう -- 2022-03-23 (水) 23:45:09
    • 米国の戦艦や正規空母限定で積めるようになって装備ボーナスあたりが実装されれば化けるかもね。 -- 2022-03-24 (木) 19:34:01
  • この冬イベで4つ溜まったので使いどころ無いか見に来たが…やっぱり無いのね。 -- 2022-04-06 (水) 20:10:12
  • 摩耶に載せてもいいが,結局,5inch連装両用集中にしちゃっている。 -- 2022-05-28 (土) 00:42:48
  • この子色々ハブられ過ぎじゃね?そうゆうの良くないとわたし思うの -- 2023-04-13 (木) 14:03:46
    • 12.7cm高角砲もそうだそうだと言っています -- 2023-04-13 (木) 15:26:55

*1 元対空6以下なら負けない
*2 命中値の上昇が主砲と同等と仮定した場合、★+9で命中+3相当になる。
*3 Mk.29と思われる
*4 対空値8以上
*5 ※AAC Mk.35
*6 ※AAC Mk.35
*7 RAP Mk.57使用時には最大射程23,770yd (21,735m)
*8 シールドの厚さで重量が変動
*9 訓練時には"SIGHT CHECKER"を加えた27人
*10 日本にVT信管の存在を広く知らしめたのは、NHKのドキュメンタリー番組「ドキュメント太平洋戦争」シリーズ第3回「エレクトロニクスが戦を制す~マリアナ・サイパン~」であり、書籍化もされている。
*11 通常攻撃は敵機を撃墜せずとも攻撃前に追い払うか爆弾・魚雷の照準を外させればよいが、特攻は確実に撃墜しないと突入してくるという根本的な違いがある。両用砲の対空射撃は、敵機の攻撃を妨害することが重要な前者にはある程度有効でも、確実な撃墜が求められる後者には不向きだった。
*12 最も軽い連装砲塔はMk.22(重量34.1トン)であるが、これは最大仰角を35度に制限した平射砲であり、ポーター級・サマーズ級駆逐艦に搭載された。
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