No.137 | ||||
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![]() | 阿賀野(あがの) | 阿賀野型 1番艦 軽巡洋艦 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 30 | 火力 | 20 / 42 | |
装甲 | 17 / 32 | 雷装 | 24 / 72 | |
回避 | 37 / 72 | 対空 | 17 / 60 | |
搭載 | 6 | 対潜 | 25 / 70 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 12 / 45 | |
射程 | 中 | 運 | 10 / 49 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 30 | 弾薬 | 35 | |
搭載 | 装備 | |||
2 | 15.2cm連装砲 | |||
2 | 8cm高角砲 | |||
2 | 未装備 | |||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
阿賀野 → 阿賀野改(Lv35) | ||||
図鑑説明 | ||||
次世代の水雷戦隊の旗艦として設計&建造された阿賀野型軽巡洋艦、その長女、一番艦の阿賀野よ。 とってもとっても高性能なんだから! 見てよ、この洗練された体…今度はゼッタイ本領発揮しちゃうからね。 |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:山田悠希、イラストレーター:コニシ |
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入手/ログイン | こんにちはーっ!最新鋭軽巡の阿賀野でーすっ。ふふっ。 |
母港/詳細閲覧 | よろしくお願いしまーす。 |
提督さん、なあに?阿賀野にご用? | |
母港/クリック時 | さ、さぼってるわけじゃないってばぁ!提督日誌つけてるんだってばぁ! |
母港/詳細閲覧(新年) | 提督さぁーん、あけましておめでとうございますっ! 今年も最新鋭の阿賀野型を、どうぞよろしくおねがいいたしまーすっ! うふふっ。 |
母港/詳細閲覧(節分) | え? 能代、なになに? この豆をぶんぶん投げればいいのね? よぉーし、お豆砲戦、よぉーい、てぇー! あ、や、矢矧…えっとぉ… |
母港/詳細閲覧(2019節分1) | この季節……妙にカレーも食べたくなるのよねー。……一皿くらい、いいよね? |
母港/クリック時(2019節分2) | あたためまぁーす♪ ……チンッ♪ いっただき……あっ。能代、何で止めるの!? |
母港/詳細閲覧(2016バレンタイン) | 最新鋭よー、最新鋭!最新鋭チョコ、準備OKで~す! 提督さん、はい! 阿賀野の出来立て最新鋭チョコ、どうぞ! |
母港/詳細閲覧(2016ホワイトデー) | 提督さーん! なになに? あ、これ…阿賀野の最新鋭チョコのお返し? 開けていい? わぁ、美味しそう♪ 提督さん、ありがとう♪ |
母港/詳細閲覧(春) | やったぁ、春でーす! 阿賀野、春と提督さんは大好き♪ キラリーン☆ |
母港/詳細閲覧(三周年) | キラリーン☆ 提督さん、私達三周年です。ていとくさぁーん、おめでと! ふふ、阿賀野、嬉し♪ |
母港/詳細閲覧(四周年) | キラリーン☆ 提督さん、私達四周年です。ていとくさぁーん、おめでと! 阿賀野、今年もおいしいものいーっぱい食べて!提督さんのために、頑張るね♪ |
母港/詳細閲覧(五周年) | キラリーン☆ 提督さん、私達、遂に五周年です。ていとくさぁーん、おめでと! えへへっ、阿賀野もきらりん♪ |
母港/詳細閲覧(六周年) | キラリーン☆ 提督さん。私達、六周年で~す。ていとくさぁーん、おめでと! 阿賀野ももっと、きらり~ん♪ |
母港/詳細閲覧(七周年) | キラリーン☆ 提督さん。私達、七周年で~す。ていとくさぁーん、うふふ、おめでと! 阿賀野も嬉しい♪ |
母港/詳細閲覧(梅雨) | 雨…最近雨が多い。あ、そっか。梅雨だからだ。能代、今梅雨だよ! うふふ♪ |
母港/詳細閲覧(初夏) | 少しづつ暑くなってきたね。能代、どうする? 今年の最新鋭水着、買いに行っちゃう?♪ え、去年のでいいて? ぶー。 |
母港/詳細閲覧(夏) | キッラリ~ン☆ 夏です、夏! 能代、矢矧、早く砂浜に行こうよ。もち、水着で。ほら、酒匂と提督さんも。早く早く! |
母港/詳細閲覧(秋) | はぁ、秋か。色々美味しい物が増えて、阿賀野ピーンチっ! え、食べなきゃいいって? そんなわけには行かないのです! |
母港/詳細閲覧(秋刀魚) | いよいよ秋刀魚祭りね。大丈夫、任せて!阿賀野がちゃ~んと秋刀魚を集めて、しっっかり獲ってみせるから! …へっ?阿賀野、おるすばん?そんなぁ~。 |
母港/詳細閲覧(晩秋) | うぅ~~、さむ~~い! この季節、阿賀野苦手…。炬燵とかで待機したい。能代は元気だなあ。お姉ちゃんは待機しまぁす♪ |
母港/詳細閲覧(クリスマス) | 提督さぁーん、きらり~んメリークリスマース! 阿賀野へのプレゼントは? …え、後で!? …本当? …待ってるからね! |
きらり~ん!提督さぁーん、今日は特別な日じゃない?阿賀野、幸せ!うふふっ。 | |
母港/詳細閲覧(年末) | え? 能代? ……何が忙しいの? ……大掃除? ……大掃除かぁ……大掃除は阿賀野、少しだけ苦手かなぁ……。え、阿賀野もやるの? 嘘でしょう……!? |
母港/詳細閲覧(2018決戦前夜) | 艦隊が色々慌ただしい…能代、どうしたの?え、捷一号作戦?…能代、行くの? |
母港/詳細閲覧(エンガノ岬決戦) | あぁっ……もうっ。能代、気負いすぎだって……! 阿賀野、ちょっと心配。私? えっと、私は…… |
母港/詳細閲覧(佐世保帰郷) | うーん!懐かしいなぁ、さ・せ・ぼ♪ 阿賀野、佐世保工廠で生まれたんだ。 あ、能代は違うんだっけ……矢矧は? |
ケッコンカッコカリ(反転) | 提督さん。阿賀野のこと、いつも大切にしてくれてありがとう。え? 阿賀野いつもと違う? ふーん、まぁ、そうかもね。だってほら、今日は特別な日じゃない! 提督さんと阿賀野の、特別な日なの! |
ケッコン後母港(反転) | ていとくぅ~さんっ! はい。がんばってね! |
編成 | 最新鋭軽巡、阿賀野、出撃よ! |
出撃 | 阿賀野、水雷戦隊抜錨よ! |
最新鋭軽巡、阿賀野、出撃よ! | |
遠征選択時 | あぁ、いいじゃないの~。 |
アイテム発見 | あぁ、いいじゃないの~。 |
開戦 | いよいよ阿賀野の出番ね。えへへ、待ってたんだから。 |
航空戦開始時 | |
夜戦開始 | やだ、能代や酒匂にも負けないからね。 |
攻撃 | えへっ、夜戦で活躍したかったのよねぇ。 |
阿賀野の本領、発揮するからね! | |
いよいよ阿賀野の出番ね。えへへ、待ってたんだから。 | |
小破 | うわぁ…あ、ありえな~い。 |
きゃっ…どこから!? | |
中破/大破 | もぉ、やだやだ。ボロボロじゃない。 |
勝利MVP | え?阿賀野、ついに活躍しちゃった!?やったぁ!み、見た矢矧?これが阿賀野型の実力なのよ! |
帰投 | 艦隊帰投でーす。ふぅ…。 |
補給 | 阿賀野は補給、大好きよ。 |
改装/改修/改造 | きらりーん!新しい阿賀野、どう? |
ちょっと待って、これ以上阿賀野が性能良くなっちゃったら…。 | |
あぁ、いいじゃないの~。 | |
入渠(小破以下) | ちょっと阿賀野…お手洗いに失礼。 |
入渠(中破以上) | あー…やられた…まーた矢矧に怒られる。やだなぁ…。 |
建造完了 | あ、工廠の人たちが手を振ってるよ。 |
戦績表示 | 提督の情報ね、見せて見せて。 |
轟沈(反転) | また…阿賀野が一番先なの?まぁいいわ、今度は結構働けたし…バイバイ |
時報 | 0時!の方向より、敵接近!なんちゃって。ごめん、時報なの。 |
夜中の1時…。阿賀野、寝てもいい? | |
深夜2時には、阿賀野いつも熟睡してるんだけどぉ…。 | |
提督さん!深夜3時ですよ!もぉ、頑張り過ぎ! | |
深夜4時なんですけどぉ…。まぁ、確かにあと一時間でデイリー更新だけどぉ…。 | |
午前5時。艦これ的には新しい一日のスタートね!頑張れ! | |
午前6時。提督さん!阿賀野、目が冴えてきたぁ! | |
午前7時。今日のおめざは何にしよっか?ね、提督さん? | |
午前8時です。阿賀野と朝ごはんしよ! | |
午前9時です。提督さん、今日のデイリー終わってる?あ、そう☆ | |
午前10時。今日はどっち方面に行ってみる? | |
午前11時。お昼前ってなーんか落ち着かないよねぇ。お腹減るし。 | |
やったぁ、12時だ!お昼!お昼どうする!? | |
午後1時。じゃあ、チャーハン作るね!もちろん、エビ抜きで! | |
午後2時です!阿賀野、意見具申!お昼寝しましょ…。 | |
午後3時です。スヤスヤスヤァ…。 | |
午後4時です。あぁッしまった!阿賀野寝過ぎたかもしれない! | |
午後5時。ああっ、どうしよう、能代とお茶する約束…忘れてた…。 | |
午後6時。能代との約束、ブッチ?うん、いつもの事だからって余裕でスルーされた…。 | |
午後7時です。ということで、能代のフォローで一緒に晩御飯してくるね。 | |
午後8時です。ごめん!これ言いに来ただけ。 | |
午後9時です。ほんっと能代は私がいないとねぇ。…え?逆だって? | |
午後10時です。提督さん、今日も疲れたねぇ。阿賀野、もう眠いかも…。 | |
午後11時です。阿賀野、もう完全におねむかもしれない…。提督さん、おやすみなさぁい…。 | |
放置時 | 阿賀野型一番艦、阿賀野がここでずーっとお待ちしてますよ。ね、提督さん? |
ゲームにおいて 
- 2013年11月1日に開始された2013年秋イベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」のE-3以降のドロップで先行実装された艦娘。
- 利根型のように、火力・雷装・対空・装甲すべての数値を上げられる貴重な素材。
- 改造前の時点で装備枠が3スロットあるが、夕張とは異なり改造してもスロットは増えない。
- 本人曰く『とってもとっても高性能』らしいが実際の所はそこまで強いわけでも無く、
育ち切った時の総合的なスペックは平均やや上ほど程度。ただ水上爆撃機が積めるため、空母等が持ち込めない水雷MAP等で使えると何かと便利。- 耐久と装甲はコモン軽巡よりかは高め。ただしAbruzzi級には遠く及ばない
- 対潜は、改の時点で他の軽巡改二並みの高さ。
- 2016年6月30日アップデートで実装された先制対潜攻撃の発動条件は、ソナー1以上を積んだ上で表示対潜値100以上(五十鈴改二を除く)。
近年では先制対潜出来る軽巡や駆逐が増えたため優先的に出せるわけでは無いが、札などの関係でそれらのメンバーを使いたくない時は候補に挙がる。
- 2016年6月30日アップデートで実装された先制対潜攻撃の発動条件は、ソナー1以上を積んだ上で表示対潜値100以上(五十鈴改二を除く)。
- また改造後の近代化改修最大値等を中心に、球磨や長良に劣る部分もある。*1
- 運10は、平均値の12より低い。
- 改造レベルが35と高い。
- 燃費は一度アップデートで改善されたものの、弾薬の消費も未だ多め。
軽巡の売りの一つが遠征で使えることなので、この燃費の悪さは地味に痛い。
- 2017年4月5日のアップデートにて増設スロットに長8cm砲系列の対空兵装が装備可能となった。
キャラクター設定について 
- カードイラストだと判り難いが、こちら
を見ると阿賀野型のイラストは元艦の装備をかなり細かく再現しているのが判る。
- アーケード版に実装された阿賀野型は、水上機発進時の独特な仕草で話題をかっ攫っている。
通称「黄金の左足」。- ちなみにこの発艦モーション、能代と矢矧は足を高く上げてビシッと決めてくれるのだが阿賀野と酒匂は足の上がる高さが低い。酒匂は幼いキャラなので気にならないが、長女としてそれはどうなんだ?
- 阿賀野型姉妹初登場回になった公式4コマ38話ではユルユルなダメ姉っぷりを見せ付けた彼女だが、公式4コマ43話では酒匂を救出するために頑張る良いお姉ちゃんっぷりを見せていた。
リアルでは面識が無かった妹であるが
限定グラフィック 
- 2019年1月22日のアップデートにおいて、季節限定グラフィックとして節分modeが実装された。
恵方巻きを持っているが、食べたりなかったのかカレーにまで手を出そうとしている。当然だが、能代が許すはずもなかった。限定イラスト:節分mode
小ネタ 
- 艦名は新潟県を流れる阿賀野川にちなんで命名された。*2神通川とともに、戦後は公害病の舞台となった。
- なおその流れは福島県から発している*3が、福島県内だと「阿賀川」である。水位の上がりが早い(揚川→阿賀川)山間部の阿賀川が、平野部(野)に出ると穏やかになることから、こりゃ別の川みたいだと「阿賀野川」と名前を変えたわけ。
- 余談だが、福島県内では阿賀川と呼ばれることよりも大川と呼ばれることの方が多い(大川ダムなど)。この川しかり、複数の地域を流域に持つ大河がコロコロ名前を変えるのは当然と言えばそうだが。
略歴
1940 6.18 佐世保工廠にて起工 1941 10.22 進水 1942 10.31 竣工 11.20 第3艦隊第10戦隊に編入 12.1 第10戦隊旗艦に就任 1943 1.6 第10戦隊旗艦を秋月へ継承 1.31 ケ号作戦(ガダルカナル島撤退作戦)を支援 9.18 第10戦隊旗艦に就任 10.23 ブラウン環礁からの空振り出撃に参加 11.1 ブーゲンビル島沖海戦に参加 11.6 B作戦部隊隷下では号作戦(ブーゲンビル島の防衛作戦支援)に参加 11.11 第2次ラバウル空襲に遭遇 11.12 退避中に米潜水艦*4の雷撃を受け戦線離脱、応急修理。
また、この損傷により第10戦隊旗艦は浦風に変更1944 2.15 2.16 本土回航中に米潜水艦*5の雷撃を受け沈没 3.31 除籍 艦長
第1代 中川浩 大佐 1942年2月15日~1942年10月31日(艤装員長) 1942年10月31日~1943年8月5日(艦長) 第2代 松原博 大佐 1943年8月5日~1943年11月17日 第3代 松田尊睦 大佐*6 1943年11月17日~1944年2月18日
構想・設計について 
- 八八艦隊計画によって大量の5,500トン型軽巡を建造した日本は世界屈指の高性能軽巡陣を誇っており、海軍休日時代は重巡やそれに準ずる大型軽巡の建造に終始した。5,500トン型は汎用性に極めて優れた「巡洋艦らしい巡洋艦」であり、これを14隻も保有していた日本はそれ以上増強の必要がなかったのである。
- しかし無条約時代に入ると短期間に大量建造したツケが回ってきて、今度は軽巡陣の旧式化が一気に進行してしまう。大和型戦艦や潜水艦の増強などにカネを食われる中でも巡洋艦の更新は優先度が高いため、第四次海軍充実計画(マル4計画)にて最低限の更新として6隻の軽巡が計画された。4隻が水雷戦隊旗艦用の乙巡、2隻が潜水戦隊旗艦用の丙巡(大淀型)で、このうちの乙巡が後の阿賀野型である。
設計の詳細
- 計画に当たっては水雷戦隊旗艦としての能力を重視し、他の機能を絞ることで艦型を極力小型化することに意が払われた。コスト減もだが、シルエットを小さくして夜戦での視認性を下げる意味もあったという。
- 結果、排水量はわずか6,000トンで計画され、実際の完成時でも基準6,600トンと当時の水準では最軽量の部類に入る小型巡洋艦となった。
- この小さな船体に、甲型駆逐艦を率いるために求められた35ノットの安定高速*7、夜戦用の偵察機を含めた2機の搭載機、酸素魚雷8門+次発8本という、まさに水雷特化の艦として計画される。
- 流石に船体設計自体は間に各種重巡や脱条約型駆逐建造を挟んだ期間が有った事も有り発展し主に抵抗軽減に重きを置いた趣になっている。特に独特な形状で「球状?」と疑いたくなる球状艦首の採用によって艦首の抵抗は大幅に低下した。
- その一方で主砲は開発時に就役していたアメリカのオマハ級、イギリスのエメラルド級が6インチ(15.2cm)砲を搭載していたので、日本海軍も5,500t級や夕張に搭載されていた14cmより射程、威力が高い15cm砲を合計8門積む計画だったが、重量とスペースの問題から金剛型、扶桑型の副砲に使われた50口径の15.2cmを連装にして砲室砲化した物を三基合計6門、高角砲は片舷に長8cm連装高角砲を二基合計4門確保して一定の水上戦闘能力を持つ。
- 火力に関しては14cm砲の水雷戦隊旗艦として運用されていた従来の軽巡より優れている。
また、これら主砲はいろいろと問題があったものの対空戦闘でも使用され、阿賀野や能代や矢矧が15.2cm連装砲に零式通常弾や四式通常弾*8を装填し対空戦闘を行い、共同撃墜戦果が存在する。詳細は15.2cm連装砲を参照。 - 長8cm連装高角砲は対空目標の追従性が高く、速射も利いたのだが用兵側からの評価はあまり良くなく、主に威力面と機構の複雑さ、砲身寿命の問題から長10cm高角砲に交換する要望もあった。
実戦では8cm高角砲を搭載した能代、長10cm砲を搭載した大淀が参加した戌3号作戦中の対空戦闘において能代は主砲283発、高角砲29発(故障の為)、機銃1612発と留まったのに対し、主砲194発、高角砲240発、機銃4640発の消費を戦闘詳報に記している。*9しかしサマール沖海戦で能代は主砲弾260発、機銃24000発と共に8cm高角砲弾を450発発射しており、戦果は撃墜6、不確実6、協同8の計20機を記録している。
- 火力に関しては14cm砲の水雷戦隊旗艦として運用されていた従来の軽巡より優れている。
- 機銃に関しては25mm三連装高角機銃を装備し、挺数は艦毎に差異があるものの近接防空火力を備える。
- 雷装に関しては、川内型までの半数ずつ舷側配置というレイアウトから、天龍型で試験的に採用されたがそこでの運用実績の悪さから一度は失敗の烙印を押され駆逐艦や夕張での運用でようやく実績を得た
全門中心線配備と言う形式に改められ、四連装2基ながら両舷に全8射線を確保している。
発射管自体は酸素魚雷を発射可能な九二式発射管1型で駆逐艦に近い露天搭載式となっている為防盾が付いていたり格納櫃を用いた次発装填装置が付いていたりと率いる甲型駆逐艦に近い仕様となっている。 - 対潜兵装に関しては九三式水中聴音機と九三式水中探信儀を水測用に艦首底部に装備し攻撃用の武装は爆雷投下軌条を二基設置するに留めている。
- 装甲に関しては水雷戦隊旗艦として重要区間は15cm砲に耐えられる様設計されており、駆逐艦や軽巡の主砲、戦艦の副砲には耐える。実戦でもその生存性の高さが証明されており、優秀さが分かる。
- 機関部に関しても優秀で、大淀型同様機関はロ号艦本式重油専焼水管缶を6基、艦本式オールギヤードタービンを組み合わせて100000馬力、船速は朝潮型以降の駆逐艦と同航するため35ノットと世界的に見ても高速、航続距離も海軍の要求性能を超えて川内型(5000海里/14ノット)より長く6000海里/18ノットとなった。
- 水雷戦隊旗艦としてバランスの取れた能力をコンパクトに手際よく纏め、現場から高い評価を得た。
スタイルもいかにも新鋭艦らしい、阿賀野姉の自称通り洗練されたものとなった。戦史研究家の佐藤和正氏などはその姿を嘆美して「海のプリンセス」との賛辞を贈っている。きらり~ん☆ - だが仕上がってみると、やはり小さく纏め過ぎたという声があがり、もう少し大きくして性能を高めようということで、マル5計画では8,500トンの改阿賀野型を構想することになる。なおこちらは40ノット級の島風型を率いるために、阿賀野型よりさらに高速が求められていた。
- ちなみにこの改阿賀野型、性能は基準排水量6600トン→8500トン、機関出力10万馬力→15万3千馬力、速力35ノット→38ノット、航続力同じ、主砲15cm砲6門→8門、高角砲8cm砲4門→8門、魚雷発射管同じ、搭載機同じ。ほぼ純粋に阿賀野の拡大型である。
- 計画に当たっては水雷戦隊旗艦としての能力を重視し、他の機能を絞ることで艦型を極力小型化することに意が払われた。コスト減もだが、シルエットを小さくして夜戦での視認性を下げる意味もあったという。
同時代のライバル 
- 比較対象によく上げられるのが、米アトランタ級や英ダイドー級といった防空巡洋艦である。比較といっても否定的な見解で語られることが多く、日本が時代後れの艦を建造したのに米英は・・・というニュアンスが定番。
- では水雷戦隊用旗艦が時代遅れかと言うと・・・例えば阿賀野型と同時期に建造されたアトランタ級は「旧式化した水雷戦隊旗艦用巡洋艦(オマハ級)の代替」と、建造目的も阿賀野と一致する。
- 大量の12.7cm両用砲を搭載し、先進的な防空艦・・・と思われているが、実際には建造目的からわかる通り、目指すところは阿賀野型とあまり変わらない立ち位置だった。防空艦になったのは、積める武装の選択肢がこの両用砲しかなかったという、意外にネガティブな理由なのである(可能なら6インチ砲を積みたかった)。射撃指揮装置の配置や数から見ても(その視点で研究した書籍はほとんどなかったが)、明らかに防空任務はニの次であった。
- そのため米巡洋艦には珍しく、魚雷も重視していた。
- また、オマハ代替という目的から建造量は抑制されており、当初計画で4隻、両用艦隊法で艦隊規模倍増のために追加4隻の8隻でしかない。最後の3隻は戦時計画による損耗補充が目的だった。このことからも、アメリカはアトランタに防空の要といった役割は求めていなかったことがわかる(
まあ同時期にクリーブランド級大型軽巡を20隻以上、最終的には50隻以上も計画する国だからね)。 - 防空能力では秋月型を大きく上回ったが、極端なまでに細い艦体に両用砲や上部構造物を雛壇状にガン積みにしたせいもあり、艦そのものが恐ろしくトップヘビーな上に舵効きが悪いという欠点を内包している。
あまりの不安定さのため、トップヘビーに無頓着なアメリカ海軍もさすがにまずいと判断し、中期建造艦からは両用砲を2基削減して安定性を確保するに至った。後期型3隻では両用砲配置も見直し、低い位置に配置し直している。 - 阿賀野型とアトランタ級を比較するのなら、砲戦と対空能力はアトランタ級が有利、水雷戦能力と回避運動・機動性では阿賀野型が有利となる。
- 同級は上記建造量の少なさから戦闘に参加する機会も少なく、特に水上戦闘はスカベンジャー作戦やソロモン海の夜戦など数える程である(1番艦アトランタと2番艦ジュノーが第三次ソロモン海戦に参加した程度*13)。実際、大戦終盤まで一個空母群に1隻配置できる程度の数しかいなかったのだから当たり前といえば当たり前なのだが。
- 他にも「旧式化した第一次大戦型巡洋艦の代替」という意味では英国のアリシューザ級軽巡*14もライバルに当たる。
- アリシューザ級はそれまで増備されていたリアンダー級軽巡を縮小した艦であり、全体的に阿賀野型と似た様なレイアウトで若干小さく、雷装と速力で劣る程度の艦であった。
最上に端を発する大型軽巡の流行に伴い建造は4隻(アリシューザ、ガラティア、ペネロピ、オーロラ)で打ち切られてしまったが、その船体は後述のダイドー級のベースとなった。
- アリシューザ級はそれまで増備されていたリアンダー級軽巡を縮小した艦であり、全体的に阿賀野型と似た様なレイアウトで若干小さく、雷装と速力で劣る程度の艦であった。
- 防空艦では、むしろイギリスの方が先鞭をつけている。旧式のC級軽巡*15の改造に始まり、専門の防空巡洋艦ダイドー級の建造を同時期に開始した。
- 上記のアリシューザ級ベースの船体に13.3cm両用砲を5基搭載した正真正銘の防空艦であったが、肝心の両用砲の生産ペースが船体の建造ペースに追い付かず*16、
竣工した艦の中には主砲を1基減らされたり、代わりに11.4cm高角砲を搭載したものもいた。 - アトランタ級・阿賀野型とはそもそもの建造目的が異なることや、広大なシーレーン防衛用に数が求められるイギリスの御家事情もあり、改良型のベローナ級含め16隻が建造された。
- ちなみにこちらもアトランタ級同様、対艦攻撃用に魚雷発射管を装備している。
- 防空駆逐艦である秋月型への魚雷搭載について否定的な見方で語られることも多いが、結局のところ主砲で対処できない中・大型艦との遭遇に備えて魚雷を装備することは珍しいことではなかった。
- 上記のアリシューザ級ベースの船体に13.3cm両用砲を5基搭載した正真正銘の防空艦であったが、肝心の両用砲の生産ペースが船体の建造ペースに追い付かず*16、
戦歴について 
- 佐世保工廠のガントリー船台はかつて多くの5,500トン軽巡達や1万トンの明石などを建造した実績があったが、阿賀野型の細長い船体を作るには長さが足らず、船台延長工事を行ってから阿賀野の建造に取り掛かっている。ゲーム内で大型艦建造に振り分けられたのもむべなるかな。
- 船体の大きさはステータスの耐久の高さや、最初から3スロット装備できる点にも現れている。
- 最新鋭の水雷戦隊を率いる艦として期待されたが、一番艦の阿賀野ですら就役がミッドウェー海戦より後。*17世は水雷ではなく航空の時代、しかも日本は既に劣勢。
登場が遅過ぎた結果、大した戦果を上げる事無くその生涯を終えてしまった。実戦経験0の妹よりマシ…かなぁ?
せめて水雷戦隊の見せ場であった南部ソロモン諸島をめぐる海戦に間に合っていれば*18…と、色々妄想を掻き立てられる艦である。
時代に翻弄された彼女。今度こそ本領を発揮させるには、各提督の愛と努力が求められる。 - 1943年11月2日のブーゲンビル島沖海戦には参加はしたのだが、敵艦隊から最も遠く離れた位置に居た*19ため中々戦闘に加入できず。
敵艦隊の居ると思しき辺りに魚雷を8本発射したのみだった。この間集中砲火を浴びる一幕もあったが、艦長と航海長のカンが異様に鋭いおかげで的確に回避でき、無傷だったという。 - 1943年11月11日、ラバウル空襲で艦尾に魚雷が命中。スクリュー4本のうち内側2本と舵が吹っ飛ばされてしまった。
- さらに、スクリューが外れて突然抵抗が無くなったためだろう、この2軸分のタービンがレッドゾーンを超えて過回転を起こし大破してしまった。
原因こそ違うが、末妹の酒匂と全く同じタービントラブルに見舞われたのである。
- さらに、スクリューが外れて突然抵抗が無くなったためだろう、この2軸分のタービンがレッドゾーンを超えて過回転を起こし大破してしまった。
- おまけにその翌日、修理のため浦風とトラックに向かう途中、SS-277「スキャンプ」(伊168を葬った米潜)の雷撃を受け、艦橋直下に1本が命中。
空襲の危険地帯を脱したとあってどうも気の緩みがあったらしく、見張りが不十分だったとも。それに加え2軸運転で舵も無いときては避けようがなかった。
不運は重なるもので、ちょうど朝の日課の艦内清掃中で隔壁扉を開け放っていた。このため魚雷炸裂の火炎と缶破裂で噴き出した高温蒸気とが一挙に艦内を吹き抜け、90名もの戦死者を出したのだった。
またこれで前部缶が破壊され、完全に航行不能になってしまった。 - トラック島での応急修理は明石が担当した。阿賀野は新鋭快速の軍艦だけに、修理法や補強には普通以上に気を使ったという。
6缶ある内、かろうじて使用可能な後部の2缶を使って2軸運転することにし、機械に無理が掛からないよう入念に調整。
また滅茶苦茶になった艦尾を切り落として仮外板をあてがい、応急舵を2枚取り付け揚荷デリックで操舵できるように改造。
さらに前部艦底には浮力保持のために腹肉浮袋代わりの空ドラム缶四百本が格納された。
明石技術部の苦心惨憺の末、環礁内での試運転では14ノットで航行できるまでに回復したことが確認された。- が、せっかくの明石の苦労は一瞬で水の泡になった。内地での本修理の為に勇躍トラック島を出発したその翌日、
トラック島空襲の前哨として環礁外に待機していた潜水艦SS-305「スケート」の雷撃を受け、あえなく沈没してしまったのだった。
脱出した乗員たちの間からは、阿賀野を葬送するかのように、涙ながらの軍歌の大合唱が巻き起こったという。
時に1944年2月17日の夜中1時50分。末妹の誕生(進水)がその約2ヶ月後の4月9日のため、実は四姉妹全てが揃っていた時期は無い。
生存者のうち、489名は追風(神風型6番艦)が救助したが、その追風も翌18日に米空母艦載機にやられてしまい、追風に救助された阿賀野乗員の内、生還できたのはたったの22名だった。 - 第28号駆潜艇に救助された阿賀野乗員128名は全員生還した。
- 余談になるが「スケート」はこの前の年太平洋の女帝に
クリスマスプレゼント魚雷を献上していた…のだが、何の返礼もなかった。
驚いた艦長は「発見した新型戦艦は全長250m以上。魚雷を当てたがビクともしなかった*20」と正確に報告したのだが、実際に目視したのがこの艦長だけだったこともあってか、上からは「有り得ねぇだろそんな艦。こいつイかれちまったか」と思われ、彼は地上勤務に回されてしまったそうな。カワイソス - また1944年の7月7日にはキ504船団を攻撃し、薄雲を撃沈している。
- スケートは戦後阿賀野の末妹とともにクロスロード作戦に供与。
二度の原爆実験で幸運にも沈没を免れたが、大破したままビキニ→真珠湾→サンフランシスコと太平洋を引き回され、サンフランシスコの海軍工廠で検査されたのち、撃沈処分となった。
コイツもコイツで結構不憫な戦後を送っているのだ。
- 余談になるが「スケート」はこの前の年太平洋の女帝に
- が、せっかくの明石の苦労は一瞬で水の泡になった。内地での本修理の為に勇躍トラック島を出発したその翌日、
- 「巡洋艦阿賀野慰霊碑」が呉の長迫公園に建立されている。
周りの欄干にはかつて第10戦隊に所属した第4駆逐隊*21、第16駆逐隊*22、第17駆逐隊*23、第61駆逐隊*24の駆逐艦16隻の名が刻まれ、今なお彼女の碑を守り続けている。
ちなみに2017年秋イベでの涼月実装により、かつての第十戦隊旗艦の慰霊碑を守るこれら全ての駆逐艦が艦これに勢揃いした。- 慰霊碑の裏面には、元通信長の作による次のような歌が刻まれている。
「阿賀野艦 身は南海に沈めども 永久に護らん 秋津洲ねを」
- 慰霊碑の裏面には、元通信長の作による次のような歌が刻まれている。
- 戦後、吉田元大佐率いるY委員会が掲げた新海軍構想の中で、本型をベースにした軽巡4隻を新海軍の旗艦にする案が盛り込まれていたという。ただしタイプシップとされる予定だったのは妹の能代の方
尤も、その新海軍構想も計画だけで終わったのだが。
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