No.397 | ||||
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![]() | Atlanta(アトランタ) | Atlanta級 1番艦 防空巡洋艦 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 27 | 火力 | 16 / 38 | |
装甲 | 15 / 29 | 雷装 | 22 / 66 | |
回避 | 34 / 67 | 対空 | 80 / 120 | |
搭載 | 0 | 対潜 | 10 / 20 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 11 / 40 | |
射程 | 短 | 運 | 17 / 47 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 30 | 弾薬 | 50 | |
装備 | ||||
5inch連装両用砲(集中配備) | ||||
未装備 | ||||
未装備 | ||||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
Atlanta → Atlanta改(Lv50+高速建造材×20+開発資材×100) | ||||
図鑑説明 | ||||
あたし、Atlanta級軽巡、その一番艦、Atlanta。 防空巡洋艦Atlantaのほうが通りがいいかなあ。 そう。防空巡の代名詞的な対空火力で艦隊防空 やっちゃうから!…って、あ、ごめん、夜戦とかは ちょっといいかな。ま、いいじゃない。よろしくね。 |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:名塚佳織、イラストレーター:しずまよしのり |
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入手/ログイン | How is everything*1? あたしは、Atlanta級防空巡洋艦、Atlanta。 Brooklyn生まれ。貴方、提督さん? よろしくね。 |
母港/詳細閲覧 | え? あたし? いいけど。 |
もしかして、夜戦? だったらあたしはパス。 | |
母港/クリック時 | Can I |
母港/詳細閲覧【新春】 | Wishing you peace year.*3提督さん。今年は、いい年になるといいよね。 |
母港/詳細閲覧【節分】 | 痛ったぁ……。何、誰。……アカツキぃ……てんめぇ、痛っ。……今度は |
母港/詳細閲覧【バレンタイン】 | ああ、これ? 何かruleなの? ま、いいけど。味は保証しないよ? ……どうぞ。 |
母港/詳細閲覧【ホワイトデー】 | んぅ。義理堅いね、提督さん。忘れてた。ま、いいけど。……へえ、手作りなんだ。どれ、食べてみよ。……あ、美味しい。 |
母港/詳細閲覧【梅雨】 | んー、その |
母港/詳細閲覧【秋】 | 秋になると、やっぱ夜がちょっと怖くなるね。 ……チンジューフ、アキマツリ。……んぅ……これは……こんな夜なら……あり、かな。 |
母港/詳細閲覧【年末】 | うーんなんてーの? 一年なんとかなったね。なによりだわ。……San Francisco、あんた、何それ。え、ホウキ? |
母港/詳細閲覧【七周年】 | Seventh Anniversaryなんだってね。you made it*6. |
ケッコンカッコカリ(反転) | 提督さん、なに? What's up*7? ぅん…なにこれ……開けていいの……? …ありゃ……。まあ、いいんじゃない……? Thanks. 提督さん。あたしも……アリ…かな? |
ケッコン後母港(反転) | Are you alright*8? 提督さん? …そう。なら、まあ…いいけど……。Coffee、ここに置くよ? |
編成/出撃 | Are you okay?*9 防空巡アトランタ、出撃するから。 |
出撃 | あたしが旗艦……本当に? ん、いいけど。Atlanta、抜錨。艦隊、前進。 |
開戦/攻撃 | 来ちゃったか。仕方ない、始めるよ。 |
夜戦開始 | 夜戦か……嫌なんだよね。悪い予感しか、しないけど。 |
攻撃/航空戦 | 叩き落とせ。Fire*10、Fire! |
連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃 | しっ! 来んな、来んなよ! |
小破 | っ! なにさ! |
小破/旗艦大破 | 直撃!? 嘘でしょ? |
中破/大破 | 消して消して、火を消して! 水が…もう! |
勝利MVP | え? あ、あたし? ……あたしが一番活躍したっての? ん、まあ……そうかな。そうみたい。いいんじゃない? |
帰投 | 戻ってこれた……疲れたね。 |
補給 | ん、Thanks. |
改装/改修/改造 | ま、いいんじゃない? |
Thanks. | |
改装/改修/改造(遠征選択/アイテム発見) | ま、ここまではいいかな。 |
入渠(小破以下) | シャワー、浴びてくる。 |
入渠(中破以上) | やだな…臭い付いちゃう。少しお休み、もらうから。 |
建造完了 | You know what?*11 できたって。 |
戦績表示 | Information? いいけど。 |
轟沈(反転) | だから…イヤだったの……。この海は…深いのね…。Iron bottom sound*12より…ずっと……。 |
時報 | 改で実装 |
放置時 | 日本のFleet*13? 私は苦手かな。でも、わかってくると、意外といい奴もいるよね。意外とね? |
ゲームにおいて 
- 2019年12月7日、2019年秋イベント「進撃!第二次作戦「南方作戦」」の最終海域(E-6)突破報酬として実装された。
- 「防空巡洋艦」という新艦種。装備範囲は軽巡に準じ、雷巡や練巡のような「軽巡」と完全に異なる艦種ではない。扱い的には正規空母と装甲空母の関係に近いか。
- 初期装備によって射程が「中」になっているが、この艦自体の素の射程は「短」。
- 水偵は装備可能だが、搭載数0なので弾着観測射撃はできない。
- 本艦の登場により、アメリカ艦だけで連合艦隊(水上or機動)を編成可能になった。
対空カットインと発動判定について 
- 以下の組み合わせでの専用対空カットイン(CI)の発動が確認されている(固定ボーナスソース*14 )。
- 「GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備)」+5inch連装両用砲(集中配備) (種別値39、固定ボーナス+10、変動ボーナスx1.7)
- 5inch連装両用砲(集中配備)+5inch連装両用砲(集中配備)+GFCS Mk.37 (種別値40、固定ボーナス+10、変動ボーナスx1.7)
- 5inch連装両用砲(集中配備)+5inch連装両用砲(集中配備) (種別値41、固定ボーナス+9、変動ボーナスx1.65)
- 後述のように非常にCIが発生しやすく、かつ固定ボーナスも大きいため制空権確保と併さると敵空母を棒立ちさせることも少なくない。
固有対空カットイン一覧
種別値 | 装備1 | 装備2 | 装備3 | 固定ボーナス | 変動ボーナス | 備考 |
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39 | GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備) | 5inch連装両用砲(集中配備) | - | 10 | 1.7 | 種別41も発動 |
40 | GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備) | 5inch連装両用砲(集中配備) | GFCS Mk.37 | 10 | 1.7 | 種別39、41、5(汎用CI)も発動 |
5inch連装両用砲(集中配備) | 種別41、5(汎用CI)も発動 | |||||
41 | GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備) | 5inch連装両用砲(集中配備) | - | 9 | 1.65 | 種別39も発動 |
5inch連装両用砲(集中配備) | 初期装備2本ではこれ1種のみ可能 |
- 1隻が複数種類の対空CIの発動条件を満たす場合の発動判定(個艦の発動判定)が通常の艦と異なっている模様。
- 発動判定・発動率・優先度についてにあるように、通常は複数種のCIが発動できる状況でもCIの判定は1回しか行われない*15。
- 優先度が低いCIの判定は優先度の高いCIの判定に上書きされ、これによりCI全体の発動率は最も発動率の高い1種類の発動率と等しくなる。
- だがAtlantaの場合、CIの判定が種別ごとに独立して行われているとみられる(1つのCIが不発になった場合、別のCIの発動判定を行う)。
- そのため複数種のCIの発動条件を満たす装備組み合わせにすることでCIの全体的な発動率を上昇させられる。*16
- そのため複数種のCIの発動条件を満たす装備組み合わせにすることでCIの全体的な発動率を上昇させられる。*16
- 種別39~41のCIの優先度の大小は39>40>41で、複数種のCIの発動条件を満たす場合はこの順に発動判定が行われているとみられる*17。
- GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備)+5inch連装両用砲(集中配備)の組み合わせは同時に種別値41のカットインの発動条件も満たしており、実際には2種類のCIが発動する。
- GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備)+5inch連装両用砲(集中配備)+GFCS Mk.37の組み合わせの場合、4種類のCI(種別値5*18、39、40、41)のいずれかが発動する*19。
- 上記の通りこれらの判定は個別に行われるため、すべてのCIの条件を満たした場合CIの全体的な発動率は極めて高くなる。
- なお、この3装備の組み合わせは種別値5(特殊高角砲x2、対空電探)の汎用CIも出るが、3種の固有CIの後に発動判定が行われているらしく出る確率はかなり低い。
- Fletcher級とは違い、自前で持ってくる装備(5inch連装両用砲(集中配備)2つ)だけでもAtlanta固有の強力な対空CI(上記種別値41)が発動可能。
- ただしこの組み合わせは1種類の判定しか行われないため、全体的な発動率は上述の組み合わせに比べ劣ることになる。
- GFCS Mk.37があれば持参装備と共にスロットを使い切るものの、3つの固有CIの条件の内2つを満たすことができ、依然9割超のCI発動率を保つことができる。
- 発動判定・発動率・優先度についてにあるように、通常は複数種のCIが発動できる状況でもCIの判定は1回しか行われない*15。
- また発動条件とは無関係だが、固有対空CIを発動させようとすると必然的に射程が中となり、他の巡洋艦級の砲撃順序と並んでしまうことを留意したほうがいい。
- 余談ではあるがその発動率の高さ故、演習相手に彼女が居る場合はほぼ確実にその対空性能を十全に発揮してくれる。空母に攻撃機を積んでいる場合は要注意。
特に単艦で鎮座していようものならボーキサイトの大量喪失は避けられない。何故か空母6隻で彼女に突撃する提督が後を絶たないとか(軽く2000はトぶので覚悟の上で)
キャラクター設定について 
- 一人称は「あたし」で、提督のことは「提督さん」と呼ぶ。
- 性格はいわゆるダウナー系。口癖は「いいけど」。
- イラストの表情は一見ジト目のように見えるが、よく見ると薄く眉があり困り顔になっている。
- 基本的に穏やかな口調でしゃべるが、敵に向かって「しっ! 来んなよ!」と言ったり、時報で夕食のことを「メシ」と言ったり、節分ボイスでは豆を投げつけてきた暁や夕立に向かって「テメエ」呼ばわりするなど余裕が無くなると口が悪い一面も。彼女が建造されたBrooklynはニューヨーク州の下町で当時はあまり治安が良くない地域だったので、その影響があるのかもしれない。
- 特に自身が致命傷を受けた夜にはトラウマがあるようで、改で追加される時報では夜になると警戒態勢に入り、一気に余裕がなくなる。
- 時報や季節限定ボイスで出てくるNightmareは、ぽいぽい言ってるので夕立のことだろう。
- 自身が沈む要因になった夕立や暁のことは、はっきり「苦手」と口にしている。時報で遊びに来た二人には最初は「こっち来んなよ!」と言っていたが、天真爛漫な性格の二人を拒絶することは流石に気が咎めるらしくちゃんと応対している。放置ボイスでも「意外といい奴もいるよね」と言っているので、彼女なりに過去を克服しようと努力しているのだろう。
- 海外艦としては珍しく、同郷の艦への言及が今のところ全くない。というか、彼女が自分から話しかけている相手は提督ぐらい。Atlantaが内向的な性格というのもあるのだろうが、味方である米軍からの誤射で大損害を被ったことを相当根に持っているのかもしれない……。今後の追加ボイスで彼女がその真意を語る日は訪れるのだろうか。
- 2020/12/18に追加された年末ボイスでは、未実装の重巡San Franciscoに話しかけている。
また、Washingtonの母港ボイスでHelenaと一緒に話しかけられている。
San FranciscoもWashingtonもHelenaもよりによって第三次ソロモン海戦に参加している艦だが、1年経ってようやく緊張も解けてきたのだろうか…? - ちなみに書類仕事は適当なようで、Helena改の時報で不備だらけの申請書を却下されている。
- 2020/12/18に追加された年末ボイスでは、未実装の重巡San Franciscoに話しかけている。
小ネタ 
略歴
1940 | 4.22 | ニュージャージー州カーニーのフェデラル・シップビルディング社にて起工 |
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1941 | 9.6 | 進水 |
12.24 | ブルックリン海軍工廠にて就役 | |
1942 | 4.23 | 真珠湾に到着 |
4.23 | 第16任務部隊に合流 | |
6.6 | 6.7 | 第16任務部隊の護衛としてミッドウェー海戦に参加。 | |
7.29 | 第61任務部隊に配属 | |
8.23 | 8.24 | 第61任務部隊の護衛として第二次ソロモン海戦に参加。 | |
10.15 | 第64任務部隊の指揮下に入る | |
10.26 | 補給部隊護衛として第64任務部隊と共に南太平洋海戦に参加 | |
10.28 | 第64.2任務群の旗艦となる | |
11.12 | 第67任務部隊の指揮下で第三次ソロモン海戦第1夜戦に参加 | |
11.13 | 乱戦の中、敵味方からの砲雷撃で大破し、翌朝自沈処分 |
- 1941年に就役したアトランタ級軽巡洋艦のネームシップ(CL-51)。
- なお第二次世界大戦では2隻の「アトランタ」が登場する。1隻目は本艦で、2隻目は本艦の名前を引き継いだクリーブランド級26番艦の「アトランタ」(CL-104、1944年12月3日就役)。
- 艦名はジョージア州*20の州都アトランタ市から。
- いわゆるアメリカ南部州における有数の大都市であり、市域内人口は約42万人、広域都市圏人口は600万人を数える。古くは小説及び映画「風と共に去りぬ」の舞台として、そして現在ではコカ・コーラ、*21デルタ航空、CNNの本社所在地として知られる商都である。
スポーツではMLBナショナルリーグ東地区のアトランタ・ブレーブス、NFLアトランタ・ファルコンズ、NBAアトランタ・ホークスなどが有名。
そして1996年に夏季オリンピックが開催された都市としても知られている。*22- 上記のことにちなみ、「風と共に去りぬ」の原作者であるマーガレット・ミッチェルが本艦の進水式でのシャンパン割りを行っている。
- あだ名はThe Mighty A(強いぞアトランタ)にLucky A(ツイてるぞアトランタ)。なお特に強かったり、ツイてたりするエピソードはなく乗組員たちの験担ぎである。またMighty+艦名の頭文字はアメリカ人が大好きなあだ名で同じ時代に複数いた(Mighty Wなど)。*23
- いわゆるアメリカ南部州における有数の大都市であり、市域内人口は約42万人、広域都市圏人口は600万人を数える。古くは小説及び映画「風と共に去りぬ」の舞台として、そして現在ではコカ・コーラ、*21デルタ航空、CNNの本社所在地として知られる商都である。
- 本ゲームでは防空巡洋艦と名乗っているが、アメリカ海軍がアトランタ級に防空軽巡洋艦を表すCLAAを付与したのは戦後の1949年で、アトランタの戦没からだいぶ経った後の事である。
アトランタ級軽巡洋艦について 
- アメリカの軽巡洋艦は5,500トン型と同世代のオマハ級10隻と、最上型に対抗する大型軽巡ブルックリン級9隻(最終2隻は改良型でセントルイス級とも)の二本立てで構成されていた。なおブルックリン級は1930年のロンドン海軍条約による制限で10,000t以下に抑えられていたが、1936年にその制限が8000t以下に下がった。そこでこの新ルールに従って新軽巡を作ることにしたのだが、アメリカ海軍は水上戦闘用の6インチ砲と対空用の5インチ砲の両方を装備することを求めた。最も良いとされた案は新型6インチ両用砲を装備することであったが、当時は開発中で、完成したのは1945年であった。アメリカ海軍の理想としては6インチ砲と5インチ砲の両方を装備することであったが、それを8000t以下に収めることはできず、しかたなく5インチ砲だけにしたのである。
- 38口径5インチ両用砲はアメリカが生んだ傑作対空砲ではあるが、対水上火力は短砲身ゆえに各国駆逐艦に見劣りするとも評されており、決して満足できる選択肢ではなかったのだ。
- ロンドン海軍条約においては、20年を過ぎた艦の代艦建造が認められていた。オマハ級の最初の2隻は1919年に完成したため、1939年に代艦が認められる、オマハ級のその後の4隻は1923年から1924年にかけて完成したため、1943年から1944年にかけて代艦が認められる。アトランタ級の最初の4隻は条約で認められたオマハ級の代艦建造として1939年4月25日に発注され、1942年2月までに全艦完成した。
- 皮肉なことに、第二次大戦により軍縮条約の制限はなくなった。アトランタ級を建造する意義はなくなり、6インチ砲と5インチ砲の両方を装備するアメリカ海軍の理想の軽巡、クリーブランド級が大量建造されることになる。
- 一見ブルックリン級の系譜と認識されやすいクリーブランド級だが、原型となったのは上記の8000t級巡洋艦……つまりアトランタ級の拡大発展形である。
- こちらも当然6インチ両用砲を搭載予定だったがやはり完成は当面先で、そのため仕方なくセントルイス級の設計を流用。6インチ砲を減らしてその分対空火力を強化した艦としてまとめられたのだった。
- こうして完成したクリーブランド級は5インチ砲を12門、40mm機銃を28門搭載とアトランタ級中期型*24以上の対空火力を有し、大戦では対空・対艦・対地をこなす万能艦として活躍した。
- しばしばオークランド級とも言われる第二次発注は1940年9月9日に行われた。これはクリーブランド級を建造できないベスヘレムスティール社の小型船台の有効活用という意味合いであった。
- ジュノー級とも呼ばれる第3次発注は1942年8月7日、やはり同じ理由でベスヘレムスティール社に発注されたが、1943年9月27日にフェデラルシップビルディング社に変更され、1944年9月から1945年2月にかけて起工した。
- アトランタ級はこのように、計画時には条約の制限による妥協の産物という側面が大きかった。しかしいざ第二次大戦が始まると、その強大な対空火力のために先進的な防空巡洋艦として各地で活躍する事となる。
- この時期のアメリカの巡洋艦としては珍しく、魚雷も装備されていた。嚮導艦的運用が想定されたアトランタは、水雷装備も相応に重視されたのである。
- 偵察巡洋艦としての性質も有していたオマハ級は水偵を搭載していたが、本級は水上機の運用設備を持たない。これもまたアメリカの巡洋艦としては異質な点と言える。
- 皮肉なことに、第二次大戦により軍縮条約の制限はなくなった。アトランタ級を建造する意義はなくなり、6インチ砲と5インチ砲の両方を装備するアメリカ海軍の理想の軽巡、クリーブランド級が大量建造されることになる。
- それはともかく、6000トンの小柄な船体に特徴的な三段の背負い式で前後に各3基6門、さらに船体後部両舷に各1基の合計8基16門もの12.7cm砲を備えたアトランタは、当時破格なまでの対空火力を備えて誕生した。ただしその代償に復原性を損なっており、転舵時の傾斜の大きさが問題とされ、戦争中対空火器が増強されるとより深刻視されるようになった。この結果中期型では主砲を減らし、後期型では上構や主砲の高さを抑え、水雷装備も全廃した改良型に移行するなど大きな努力が払われた。
- アトランタはアメリカにとって、決して満足する成功作ではなかった。復原性の悪さからせっかくの対空火力も照準が安定しないと不評だったし、船体の細さは戦争中の激烈な対空戦で不可欠とされたボフォース40mm機銃の装備スペースを局限した(改良された後期型のジュノー級はレイアウトを見直している)*25。対水上戦でも日本水雷戦隊の活躍により、12.7cm砲では威力不足(敵駆逐艦の突撃を阻止できない)と判定されてしまう。
- その建造は明らかに優先度が低く、中期型4隻が計画されたのは70%増強を謳った両洋艦隊法により艦隊規模が倍増したからだし、後期型3隻に至っては戦争による減耗補充分でしかなかった。同時期に大量建造されたボルチモア・クリーブランド系列と比べて計画量の少なさが際立っている。クリーブランドを建造できる造船所なら当然アトランタは建造できるのだから、明らかにアメリカはアトランタに防空の要といった役割は期待していなかったのである。
- 戦争中のアトランタ級は、再建なった空母群に各1隻宛配備され、輪形陣の外殻で駆逐艦群を率いるフロティラ・リーダーとして働いた。当初から目的とされた旗艦巡洋艦としての任務が、結局は彼女らの落ち着く場所となったのだ。
- 著名な艦としては本艦の他、サリヴァン兄弟の悲劇で有名な2番艦ジュノー、そして第二次世界大戦で空母エンタープライズに次ぐ18個の従軍星章を受章した3番艦サンディエゴが挙げられる。
- なおジュノーについては上にあるように後期型(9番艦)に即座に名が引き継がれた結果、同じ名前の妹が居るという奇妙なことになっている。
- なおジュノーについては上にあるように後期型(9番艦)に即座に名が引き継がれた結果、同じ名前の妹が居るという奇妙なことになっている。
戦歴 
- アメリカ海軍は、船殻51と52の入札をベツヘレムスティール社とフェデラルシップビルディングアンドドライドック社に求めた。入札期限の1939年2月15日までに海軍はフェデラル社から1隻なら15,950,000$、または2隻なら1隻あたり14,200,000$にて請け負うとの回答を得た。ベツヘレム社は同級の残り2隻に入札した。海軍はアトランタとジュノーの建造を1隻あたり12,226,000$にてフェデラル社と契約すると1939年4月10日に発表、15日後に契約、1942年4月までに引き渡すことになった。
- 1940年4月22日、ニュージャージー州カーニーのフェデラルシップビルディングアンドドライドック社で起工、1941年9月6日進水、進水式ではマーガレット・ミッチェルが命名した。なおこれは当時のアトランタ市長の提案によるもので、シャンペンではなくコーラ瓶を叩きつけようというのも提案されたがこちらは海軍が拒否した。造船所の隣にはコカコーラ社の瓶詰め工場があり、そこで進水記念パーティーが行われた。
- なおセリフではブルックリン生まれといっているが、ニュージャージー州カーニーはハドソン川を挟んでブルックリンの対岸である。
- 就役から11ヶ月弱という生涯の中、ミッドウェー海戦や第二次ソロモン海戦、そして最後の戦いとなった第三次ソロモン海戦など、主要な海戦に複数参加した。
- 1942年11月12日の第三次ソロモン海戦前哨戦では第67.4任務部隊に所属し、次席指揮官のノーマン・スコット少将*26の座乗艦となった。そしてラバウルより飛来した一式陸攻19機*27に対して第67.4任務部隊は護衛戦闘機隊と共に迎撃戦を行う。
- この陸攻隊は開戦以来のベテラン揃いであり、超低空から第67.4任務群に雷撃を敢行した。
- アトランタ、ジュノーを含めた第67.4任務部隊の対空砲火と、米軍の戦闘機隊の迎撃により12機が撃墜され、残りもただ撤退するしか無かった。
- 陸攻1機のみが被弾しつつ旗艦重巡サンフランシスコに魚雷を投下。魚雷は外れたものの陸攻はそのままサンフランシスコの後部の第二戦闘指揮所に突入した。
- サンフランシスコの第二戦闘指揮所は焼失、16名が戦死及び行方不明となり後部射撃指揮装置と後部射撃管制レーダーが使用不能となった。
- この損傷は皮肉なことだが翌日の海戦になんの影響も与えなかった。アメリカの巡洋艦は射撃管制レーダーは2つもっており、後部のはいわば予備というのもあるが、サンフランシスコでアメリカ艦隊の指揮を取ったキャラハン提督はレーダーをよく理解しておらず、使いこなせなかったのが一番の理由である。
- 激しい対空戦闘を終えた第67.4任務部隊。しかし彼女たちには更なる試練が待ち構えていた。
- 対空戦闘が終わり、差し迫った危機が去った後、輸送艦隊を率いるケリー・ターナー提督は迷っていた。暗号解読により事前に知っていた北方からやってくる戦艦2隻*28、他からなる日本艦隊への対応である。ただ日本艦隊がヘンダーソン飛行場を砲撃するのか、はたまた輸送艦隊が南へ退却したところで襲いかかってくるつもりか彼にはわからなかった。艦隊を分離せねばどちらか一方は無防備となる。彼は独断で、日本艦隊がヘンダーソン飛行場砲撃することに賭け、輸送艦隊には駆逐艦3隻と掃海艇2隻だけを残し、巡洋艦5隻と駆逐艦8隻の指揮を重巡サンフランシスコのダニエル・キャラハン少将に委ねた。
- キャラハン少将はアトランタのスコット少将より数日だけ上官であったが、海上勤務の経験は2週間前に始まったばかりであった。ターナー提督は半年の経験があり、なによりエスペランス岬の戦いで勝利したスコット少将に委ねるべきであったとされるが、スコット少将は異議を唱えなかった。
- アメリカ艦隊は18時にルンガ岬を出て迎撃に向かうが、日付が変わって13日1時27分、軽巡洋艦「ヘレナ」のレーダーが接近する日本艦隊を捕捉敵方位310、距離29kmとTBSで報告してきた。ヘレナには最新鋭のSGレーダーがあり、エスペランス岬の戦いでも最初に捕捉した。この時第67.4任務部隊の隊列は単縦陣で、前後に駆逐艦を4隻ずつ配置し、中央に主力の巡洋艦5隻を置いていて、アトランタは巡洋艦では先頭に位置していた。これはエスペランス岬の戦いでスコット少将が使った隊形であった。
- ヘレナの報告から3分後、キャラハン少将は進路を310度に変更、日本艦隊へ向けてまっすぐ突き進んだ。サンフランシスコにはSKレーダーしかなく、SGレーダーを装備するヘレナとオバノンからの報告を元にキャラハン少将は指揮していたが、この時点ではTBSは1チャンネルしかなく他の艦からの問い合わせやレーダー情報の報告により混信状態になり、解像度の低いサンフランシスコのSKレーダーにはなにも映っておらず、キャラハン少将はどこに誰がいるのかわからなくなり、10分間を浪費した。
- キャラハン少将が何を考えていたかはこの戦いで戦死したため、誰にもわからない。だが1時37分、進路000度に変更との命令からまだ20km以上離れていると考えていただろうことは確実である。もし本当に離れていたら理想的なT字を描くことになるからである。
- 1時41分、13隻の艦隊のうち半数がまだ真北への進路変更点に達しておらず、真ん中から折れ曲がった隊形になっていた。ヘレナのレーダーが4隻がわずか3.2kmといると報告、さらに先頭の駆逐艦カッシングが3隻が3.2km先を横切ったと報告してきたのである。アメリカ艦隊は日本艦隊のど真ん中に突っ込むことになりかくして大混戦が始まったのであった。
- アトランタの艦橋ではTBSから敵発見の報告や、他艦からの質問が入り乱れていた。敵がすぐそこにいることは確実であったが、しかしサンフランシスコより砲撃開始の命令は未だでていなかった。ついにスコット少将はキャラハン少将が命じないなら自分がすると言った。だがこのとき、前をいくオバノンに衝突しそうになり、アトランタは左急旋回でかわさねばならなかった。後ろのサンフランシスコのキャラハン提督はアトランタが列からそれてゆくのが見えた。「なにをしているんだ?」と彼は質問し、アトランタのジェンキンス艦長は「味方の駆逐艦を回避しています」と答えた。「今すぐ隊列にもどれ、君は艦隊全体を混乱させようとしているんだぞ」だがもう手遅れであった、アメリカ側は「停電した後の酒場の大騒ぎ」と例えた大混戦が始まったのである。
- アトランタの砲術士官、ロイド・マスティン大尉はイライラしながらTBSから流れる音声を聞いていた。キャラハン少将の命令は不自然なほど音節毎に区切ってゆっくり発音されていた。マスティン少尉は後部の3つの砲を担当しており、射撃管制レーダーに映る目標を追尾していた。MK1コンピュータの操作員に対し、発射用意と命令を出した。だが、マスティンも他の13隻の砲術士官たちもみな待っていた。
- 暁の探照灯がアトランタを照射した瞬間、あるいは直前ついにキャラハン少将は砲撃命令を出した。それは「奇数艦は右舷に砲撃、偶数艦は左舷に砲撃」というものだが、5番目のアトランタが左舷に砲撃して6番目のサンフランシスコが右舷に砲撃したのであった。
- 暁のサーチライトがアトランタを照らし出したとき、操舵室のスチュアート・モアドック大尉は自分の前にいた艦長から長い影が伸び、自分がサーチライトの光に貫かれて焦げ穴ができると感じた。次の瞬間、モアドックは前方の砲塔が左舷に砲撃するのを見た。サーチライトはすぐ消えた。
- マスティン大尉は砲撃命令を待たなかった。サーチライトが照らし出したとき、左舷のサーチライトを照射してる艦を撃てと反射的に命令した。
- だがアトランタにも魚雷が命中、前部機関室で爆発し発電機用ディーゼルエンジン以外はめちゃくちゃに破壊された。これを暁の魚雷とする報告がある一方、暁の水雷長・新屋徳治中尉による暁は一発も撃たず敗退したという証言もあり、はっきりしない。証言が正しければ、雷か電かどちらかの魚雷ということになる。
- 魚雷命中の衝撃は艦全体で感じることができた。8番砲塔にいたデビッド・ドリスコル2等水兵は遠くでどしんと言う音と艦が振動するのを感じた。第二戦闘指揮所にいたジョージ・ペディオ一等操舵兵は甲板に海水が飛沫をあげて流れ込むと同時に艦が海面から浮き上がり傾いたため転倒した。艦橋では機関室との連絡が途絶え、モアドック大尉は進路を保てなくなり、速度計が0になってゆくのを見たのである。
- なお、第三次ソロモン海戦は不意の遭遇戦で、かつ夜戦だったこともあり、どの船がどれを攻撃して、どの時刻に沈んだなど記録や証言が資料によって異なる。暁の最後にしても、アトランタ単独で仕留めたという以外にも、サンフランシスコなど周囲の米艦艇の集中砲撃を受けて沈んだなどの記録もある。
- 暁を撃退したアトランタだが、動力を失い漂流していた。誰に撃たれたかは不明であるが、艦橋前部を直撃した砲弾により火災が発生、南に向かって旋回していた。これによりアトランタはサンフランシスコと日本艦隊の間に入ってしまい、双方から砲火を浴びる形となった。このときサンフランシスコでは艦長のカレン・ヤング大佐は砲術長に右前方で炎上している艦からその後方、近距離にいる艦を狙うよう指示した。
- サンフランシスコの砲術長はアトランタを目標と誤認したのか、または砲撃ラインに入ってきたことに気づかなかったのか、サンフランシスコはアトランタを砲撃し命中させたのであった。なお、比叡や長良でも砲撃でアトランタへの命中を記録しており、アトランタの艦橋に命中させたのはサンフランシスコだけではなく、比叡や長良という説もある。*30*31
- モアドック大尉は操舵室の右側で魚雷による損傷のことを考えていた。前方では被弾によって発生した火災が続いていた。彼は艦長が立っている操舵室の左側を見、それから海図室から操舵室へ通じる外廊下を振り返った。ちょうどその時、スコット少将が海図室から操舵室へやってくるところであった。スコット少将が一歩前に踏み出してそのまま倒れ込み彼は二度と起き上がらなかった。凄まじい爆発とともに艦橋は真っ暗となった。
- 敵味方の砲撃が入り乱れる中、特にサンフランシスコの二度の斉射はアトランタの上部構造物を叩き潰し、マーガレット・ミッチェルの小説のごとくアトランタは炎上していた。モアドック大尉とジェンキンス艦長は艦橋での数少ない生存者であった。モアドック大尉が煙と残骸の中をよろよろ歩いていると艦長とぶつかった。「下に降りる道を探してここから脱出する」といって艦長は姿を消した。大尉は艦長とは逆の方向に向かった。彼は甲板に飛び降りたとき死体の山の上に落ちた。
- 艦橋での生存者にヘンリー・ダーラム操舵手がいた。彼は操舵長ロブ・ロイ・ラッタの後ろに立っていた。砲撃をうけて真っ暗になったときラッタは悲鳴をあげ、舵に倒れ込んだ。ダーラムは彼を助けようとしたが即死していた。また、艦橋横のウイングで火の中に横たわっている男を見つけ、引っ張り出した。かれは膝から下がなく死んでいた。それから生存者を探しているうちに甲板に落下し、28mm機銃員の上に落ちた。彼らは怪我はなかったがダーラムのせいで怪我をするところであり、機銃班長に怒鳴られたのであった。
- アトランタでは炎上が続いていた。度重なる攻撃により220名以上が戦死又は行方不明となり、さらに多数の負傷者が出ていた。8基ある砲塔のうち無事なのは7番と8番のみ、艦体に開いた穴からは浸水が続いた。テリアとダックスフンドの雑種で黒白のマスコット犬ラッキーもこのとき死んだ。
- アトランタの艦尾では将校が退船を命じた。ドリスコル二等水兵達は前方の上部構造物すべてが燃えているようみえ、爆発して沈む前に艦から離れることにした。なお彼らはその後アトランタに戻り救助を行った。
- 夜明け前、アトランタの生き残りの将校の多くは後部の第二戦闘指揮所に集まっていた。艦長は脚を負傷していたが応急処置のみで復旧作業の指揮にあたっていた。砲術長ウィリアム・ニッケルソン少佐は応急指揮所を任された。動力がなくポンプが停止していたため、彼はバケツリレーを組織した。ロイド・マスティン大尉は日本軍の空襲に備えて無傷であった7番と8番砲塔の復旧作業が割り当てられた。これはこの後すぐ役に立つことになる。艦の後方食堂は医療室となった。またある将校はやることを探していた水兵にじゃがいもを捨てる仕事を割り当てた。食料庫に大穴が開き、甲板に散乱していたのであった。
- ウィリアム・マッキーニ3等電気兵曹は消火がはかどらず、前部弾薬庫が爆発する危険があることに気づいた。そこでニッケルソン少佐に弾薬上にあるスペース、そこは偶然ウィリアムの部署であった、に注水し火災を防ぐことを提案した。ニッケルソンは判断ができず、副長のキャンベル・エモリー中佐に行かせた。エモリー中佐は艦を沈めないようにと注意したものの注水を許可した。
- 対空戦闘が終わり、差し迫った危機が去った後、輸送艦隊を率いるケリー・ターナー提督は迷っていた。暗号解読により事前に知っていた北方からやってくる戦艦2隻*28、他からなる日本艦隊への対応である。ただ日本艦隊がヘンダーソン飛行場を砲撃するのか、はたまた輸送艦隊が南へ退却したところで襲いかかってくるつもりか彼にはわからなかった。艦隊を分離せねばどちらか一方は無防備となる。彼は独断で、日本艦隊がヘンダーソン飛行場砲撃することに賭け、輸送艦隊には駆逐艦3隻と掃海艇2隻だけを残し、巡洋艦5隻と駆逐艦8隻の指揮を重巡サンフランシスコのダニエル・キャラハン少将に委ねた。
- 夜が明けると、アトランタの周囲には損傷した多くの味方艦が漂流していた。アトランタは右舷主錨をおろしたものの、漂流は止まらずエスペランス岬の東部、日本軍支配地域に向かっていた。ジェンキンズ艦長は重巡洋艦ポートランドに自艦の被害状況を報告する。部隊指揮官のキャラハン少将はサンフランシスコ艦上で既に戦死しており、次席指揮官のスコット少将も同様だったので、ポートランド艦長が指揮を代行していたからである。負傷者はガダルカナル島から負傷者を収容するボートが繰り出され、午前中には全て収容された。
- 9:30掃海艇ボボリンクがやってきてアトランタを曳航した。ヘンリー・ダーラムは舵機室で直接操舵した。モーターを動かす電力は十分あった。ダーラムが敵機襲来というのを聞いたのは操舵中のことであった。彼は「俺は運がいい、アトランタで一番下にいるんだから」と思った。やってきた一式陸攻1機は偵察であったらしく、8番砲塔の対空射撃が始まると攻撃もせずすぐ引き上げていった。
- この間にも艦長の指揮のもと、負傷者の手当と死者の収容が続いていた。杖を付き足を引きずりながら歩く艦長があちこちで目撃された。太陽が昇るにつれ死臭はひどくなり、医療室となった食堂では手術中、あるいは後に死亡した死体が床に積み上げられていた。死体の山は普通の光景であり、ある水兵はリンゴをかじりながら切断された腕を海に投げ捨てた。
- ヘンリー・ダーラムは艦橋に戻って海図を取ってこいと命令された。途中、一緒に見張りにたった知り合いの艇長の体を乗り越え、ダーラムの分隊長で航海士スチュアート・スミス少佐と人気者のポール・スミス大尉の無残な死体を見ることになった。だが海図室には何もなかった、海図も持ち場についていた操舵学校時代の友達二人もなにも。
- 彼はスコット少将の死体もみなかった。後に1911年アナポリス卒業指輪をはめた腕だけがみつかった。
- 午後早く、アトランタはルンガポイントの西岸、ククム沖に到着した。このときついに艦長はアトランタを救うことはもはや不可能だと悟った。浸水は未だ続いていたのだ。アトランタを救うにはドックにいれなければならかったが、ガダルカナル島にはなく後方拠点までは持ちそうになかったのである。
- ジェンキンス艦長は自沈の許可を南太平洋艦隊司令部のハルゼー大将に求めた。大将から許可を得たため、艦長は爆破工作班以外の退船を命じた。ガダルカナル島からやってきた陸軍工兵隊に防水区画をすべて開け、爆薬を仕掛けるように命じた。アトランタの最後のとき、いたのは艦長を含めてわずか6名であった。工兵隊のジョン・ウルフ少佐が爆破スイッチを押し、甲板がかすかにゆれて艦尾から爆発音が聞こえた。待機していた連絡挺に乗り込んだ。艦長はアトランタが沈むのを見届けたいと主張、20:15アトランタはククム沖に沈んだ。
- 9:30掃海艇ボボリンクがやってきてアトランタを曳航した。ヘンリー・ダーラムは舵機室で直接操舵した。モーターを動かす電力は十分あった。ダーラムが敵機襲来というのを聞いたのは操舵中のことであった。彼は「俺は運がいい、アトランタで一番下にいるんだから」と思った。やってきた一式陸攻1機は偵察であったらしく、8番砲塔の対空射撃が始まると攻撃もせずすぐ引き上げていった。
- アトランタはWW2でアメリカ海軍が失った3隻の軽巡のうちの1隻であった。
- 1992年のロバート・バラード博士の鉄底海峡の調査(このとき夕立や霧島が発見された)では機材不良やコンディション不良などで発見できなかったが、1998年にオーストラリアのテクニカルダイバーがアトランタの残骸を発見。2002年にはダイビング撮影を敢行している。
- なおアトランタの残骸は98年当時ダイビングで到達できる南半球で最も深い位置の残骸であった。
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