90mm単装高角砲

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No.135
90mm単装高角砲副砲
装備ステータス
火力+1雷装
爆装対空+8
対潜索敵
命中+1回避
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可、改修可
ItaliaRoma改の初期装備
2015年春イベントE-4甲、乙作戦突破報酬
パスタの国が生んだ、新型戦艦向けに開発された最新鋭の高角砲です。
単砲身ではありますが、発射速度も速く、バランスのよい優れた中距離対空火器です。

ゲームにおいて

  • 2015年4月28日に開始された2015年春イベントで実装された高角副砲。通称「ワイン砲」
    • また、同イベントで先行実装されたイタリア戦艦を改造したItaliaRoma改が初期装備として持参してくる。*1
    • 現在の入手方法はイタリア戦艦のイベントドロップのみ。なお、イタリア戦艦の改造には改装設計図が必要。


  • 初期値では「12.7cm高角砲+高射装置」には回避-1、5inch連装砲 Mk.28 mod.2には全てのステータスで劣るが、実装当初から改修可能。二番艦にはイタリア戦艦が必要。
    • 本装備の改修は初期から10cm連装高角砲を1つずつ、★+6以降は2つずつ必要。ネジは非確実化で1つずつ、確実化しても2つずつで済む。
    • 改修で上がるパラメータは火力と命中、そして加重対空値と艦隊対空ボーナス値。
      • ★+9まで改修すれば火力+4、命中+4と5inch連装砲 Mk.28 mod.2に火力は同等になり、命中は上回る(回避と装甲はどうしようもないが)。
      • また、加重対空値は★maxで+41.49(対空10相当)、艦隊対空ボーナス値は+12.29になる。
        特に艦隊対空ボーナス値は改修で大幅に伸びる(素の艦隊対空ボーナス値に3√を加算)ため、改修すれば高角副砲の中でもトップクラスの対空性能になる。
    • 副砲改修による火力上昇率は3通り、高角砲改修による対空性能上昇率は2通りあるが、本装備はそのどちらも高い方の部類になる。
  • 10cm連装高角砲改+増設機銃は基本性能・改修後性能のどちらも本装備を上回り、一部の艦は補強増設にも装備可能と実質完全上位互換だが、改修コストは重い。

  • 以上のように鍛え上げれば同ジャンル装備中で2番目に強い艦隊防空性能でありながら、ネジ消費が全装備で最も安く改修しやすい。まさしくコストパフォーマンスが非常に高い装備である。
    入手は困難だがぜひ★maxまで育て艦隊防空の要としてほしい。
    • 副砲ばかり大量に持たせるケースは少ないので、1つあればとりあえず事足りる。摩耶改二★max3つ+対空電探+特殊対空機銃で最強艦隊防空ロマン装備構成となる。
      摩耶に持たせるのが有名だが、実際には対空艦以外で対空能力の低くなりがちな雷巡・重巡あたりに持たせるのが対空効率としては一番良い。適当な重巡に汎用対空カットインさせたい場合にも使える。
      副砲は砲火力の下がりがちな装備だが、本装備なら対空しながらPT対策を兼用できる。誰に持たせるかは編成内でうまく調整したい。

  • 妖精さんは、そのふてぶてしい態度から人気を集めており「ワイン妖精」と呼ばれている。

性能比較表(装備最大値/高角砲(副砲)早見表/テーブルより転送)

No高角砲(副砲)火力対空加重対空*3艦隊防空*4命中回避装甲高射装置機能*5改修国籍入手方法備考追加
1725inch連装砲 Mk.28 mod.249363.1211-初期装備編集
27510cm連装高角砲改+増設機銃29363.1211初期装備任務増設スロット装備可編集
43065mm/64 単装速射砲改19363.11-初期装備伊艦に装備ボーナス有編集
13012.7cm高角砲+高射装置18322.811-改修編集
13590mm単装高角砲18322.81初期装備、イベント編集
07110cm連装高角砲(砲架)17282.41--、ランキング増設スロット装備可編集
2208cm高角砲改+増設機銃17282.421-改修、任務増設スロット装備可編集
0668cm高角砲16242.12-開発、増設スロット装備可編集
16010.5cm連装砲36242.121--初期装備編集
3585inch 単装高角砲群26242.1111-ランキング、初期装備現状は改修不可、米艦に装備ボーナス有編集
01012.7cm連装高角砲24161.41-開発、初期装備編集

小ネタ

  • 元ネタはイタリアの「Ansaldo and OTO 1939年型90mm50口径高角砲」である。イタリア風に言うなら「cannoni da 90/50 mm modello 1939」。
    • イタリア海軍は元々高角砲として47口径100mm砲(Zara級重巡、Abruzzi級軽巡などが搭載)を使用していたが、これは元を辿ればWWI時代の平射砲を改造した物(要は12cm単装高角砲と似た経緯の代物)であり、陳腐化が目立った。
      • そのため新型の高角砲として本砲が新たに開発され、大規模改装中のカイオ・ドゥイリオ級や新型のヴィットリオ・ヴェネト級に搭載された。
      • 試作段階では45口径であり、1938年に装甲巡洋艦「サン・ジョルジョ」に2門載せてテストをしている。
    • 弾丸重量10kg、最大射程13,000m(仰角45°)、最大射高10,800m(仰角75°)、発射速度は毎分12発(充分に練度の高い兵員なら毎分16発)。初速は860 m/s。
    • ヴィットリオ・ヴェネト級に搭載されていたものは、正面・側面・上面の装甲厚が4cmだった。
    • 船体の前後及び左右方向の動揺に対して電動モーターで砲架をスタビライズする先進的な機構を備えていた。
      ただ、彼の国の電装技術水準には過ぎたものだったらしく、デリケートで故障も多かったらしい。
      • ヴィットリオ・ヴェネト級では基部が高い位置にあったので問題にはならなかったが、カイオ・ドゥイリオ級*7では波を被るとモーターが海水で浸水するという欠陥が発覚したため、1942年にモーターを外してしまっている。これ、手動で代用していたらしいのだが、どうやっていたのだろう…
    • 砲塔は、細長い楕円形にキツい角度のかかった正面装甲と、とっても奇抜なおしゃれな風貌である。
      • もっとも、伊達や酔狂でこんなデザインをしているのではなく、主砲発砲時の爆圧を逸らすためという至極真っ当な理由がある。
    • わが国の12.7cm連装高角砲と比較すると初速と口径で勝っているが発射速度、射程では負けている。
      • とはいえ100mm砲に比べ弾道特性が優れており、アブルッツィ級の次に計画されたチャーノ級軽巡や、老朽化により防空巡洋艦化が検討されたジュッサーノ級軽巡、更には損傷により航空機輸送艦への改装が計画された重巡ボルツァーノにも搭載が検討されるなど、イタリア海軍での評価は高かった。
    • 高射装置を内蔵しているという史実はない。
      • 対空カットインにおける特殊高角砲の区分(対空砲火参照)は装備対空値が+8以上か否かで判定されていると後の検証から推測されており、本装備は上記の高評価が反映された結果このような性能(対空+8以上の特殊高角砲)になっていると考えられる。
    • カイオ・ドゥイリオに搭載されていたものが現存している模様。*8

  • アンサルド社は後に9cm53口径高射砲を開発し、そちらは対戦車砲としてセモヴェンテ da 90/53などに搭載され活躍した。
    • じつのところ、この両者は、元々は陸上用の高射砲と艦載用の高角砲を同じ砲でカバーすることを目標として設計が開始されたものである。しかし設計が進んでみると、陸上ではより高高度への対応が、海上では低空目標への狙いのつけやすさ・扱いやすさが求められた結果、両者は別の砲として完成することになったのだ。

  • ワイン片手に優雅にもたれる妖精さんの制服は、黒地の制服に白い胸ベルト、スカートに赤いラインが入っていることから、現在のカラビニエリの制服か。
    • カラビニエリはイタリアの国家憲兵で、我々の想像する憲兵(軍内部の秩序・規律維持)の役割も担うが、どちらかというと一般のお巡りさんに近い存在である。
      • とはいえ、有事の際には戦闘部隊として活躍し、第一次世界大戦や第二次世界大戦にも従軍している。現在もPKOで積極的に派遣される組織である。
      • 日本では警察組織は一つだが、イタリアでは歴史的な経緯もあって所属官庁の異なる国家的警察組織が5つもあり、カラビニエリは国防省隷下の警察組織である(他に経済財務省:財務警察、司法省:刑務警察、等)。警察活動としては治安維持や重犯罪取り締まりなどを主任務としているが、軍警察の通り名が表すようにPKO等の軍事活動も行うために、イタリアでは陸海空三軍に次ぐ第四の軍事組織とされている(日本でいうと警察と自衛隊の中間的組織か、常時武装した機動隊みたいなものか?)。
      • 一方、交通取り締まりや軽犯罪等の対処は内務省隷下の国家警察が行っており、こちらは「ポリツィア」(POLIZIA)の通称で呼ばれている(こちらが日本の警察に近い)。余談だが、カラビニエリのパトカー塗色が制服に合わせて黒が基調となっているのに対し、ポリツィアのパトカーは水色が基調。自国車をパトカーとしているので、横腹にPOLIZIAとデカデカと描かれた水色のランボルギーニ・ガヤルドがいるほどである(大半はアルファ・ロメオとかフィアットだが)。
    • サルデーニャ王国(近代イタリア王国の前身となる国)の頃からある結構歴史のある組織である。当時、カービン銃(イタリア語でCarabina)を装備していたことが、その名の由来となった。
      • 現在は黒地の制服だが、第二次世界大戦までは創設時の伝統を引き継いだ青地だった。
        もっとも、戦闘時には通常の野戦服が用いられた模様。
    • なお、妖精さんはワインを飲んでいるが、当時、後方の補給拠点ならともかく前線は物資が不足しており、ワインどころか温かい食事にさえありつけない有様だった。
      • よくあるイタリア軍ジョークに「砂漠でパスタを茹でていた」というものがあるが、物資不足からビスケットや缶詰が主食であった*9ため
        「兵士の栄養面を鑑みて『茹でずに食べられるパスタ』を持ち込んだ」という逸話が誇張されたらしい。
      • よっぽど悔しかったのか、戦後のレーション開発では並々ならぬ情熱を傾けている。化学兵器にも耐えると噂の頑丈な包装、レーションとしては豪華なボリューム等、一見の価値アリ。
        なんとパックされたアルコールも入っているが、これは気付け薬とのこと。
      • むしろ、ワインの配給があるのはフランス軍の方である。
        ただし、士気高揚及び死の恐怖を紛らわすためという理由があり、第一次世界大戦から今日まで兵士には必ずワインの割り当てがある。それにしても、ワイン携行のためのジェリカンを作るのはやりすぎでは
      • ワインの配給には「飲み水に衛生面で不安があったため」という切実な理由も。
        レーションに紅茶やコーヒーが付属しているのも、嗜好品としての側面のみならず「煮沸消毒した水を兵士に飲ませるため」という理由があったのだ。*10

この装備についてのコメント


*1 ItaliaはLittorioの改造後。改称の経緯についてはItaliaのページを参照のこと
*2 高射装置を積んでいた史実はないが、艦これ運営への問い合わせの回答に依れば意図した通りの挙動であるらしい。先進的な砲という事か「12.7cm高角砲+高射装置」の入手性を考慮した特例といったところか。
*3 高角砲は倍率4倍
*4 高角砲は倍率0.35倍
*5 対空電探との連動により対空CI発動可能な場合◯と記述
*6 対空値8以上
*7 旧式の低速弩級戦艦を超魔改造して近代的な高速戦艦に改修したシロモノなので色々設計上無理があったと思われる
*8 http://www.navweaps.com/Weapons/WNIT_35-50_m1939.htm
*9 それすらも不足して餓死者まで出ていたらしい。こらそこ、餓島とか言わない。
*10 あと、水がマズくても紅茶やコーヒーにすればそれなりに飲めるようになるという副次的な利点もあった。