No.087 | ||||
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![]() | 満潮(みちしお) | 朝潮型 3番艦 駆逐艦 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 16 | 火力 | 10 / 29 | |
装甲 | 6 / 19 | 雷装 | 24 / 69 | |
回避 | 43 / 79 | 対空 | 9 / 39 | |
搭載 | 0 | 対潜 | 21 / 49 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 5 / 19 | |
射程 | 短 | 運 | 10 / 49 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 15 | 弾薬 | 20 | |
装備 | ||||
12.7cm連装砲 | ||||
未装備 | ||||
装備不可 | ||||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
満潮 → 満潮改(Lv20) → 満潮改二 (Lv77) | ||||
図鑑説明 | ||||
駆逐艦、満潮よ。 姉妹艦の朝潮、大潮、荒潮とは第8駆逐隊で腐れ縁の仲。でも、最後は離れ離れ。 私は西村艦隊の一員として、レイテに突入を図ったわ。 |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:宮川若菜、イラストレーター:コニシ |
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入手/ログイン | 満潮よ。私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら。 |
母港/詳細閲覧 | なにそれ!?意味分かんない。 |
…うるさいわね。 | |
…で、何?! | |
ケッコンカッコカリ(反転) | 最初よりはマシな戦いになってるんじゃない?……嫌いじゃないわ。 |
ケッコン後母港(反転) | ほんっと!この部隊は微温いわね!仲良しごっこしてんじゃないんだから! ……私も仲間…ですって?べ、別に嬉しくなんか! |
期間限定/2015秋 | 秋…か…。この季節は、少し気持ちが沈むわね…。…はぁ…?なに、司令官?別に優しくして欲しいわけじゃないし!大丈夫よ! |
期間限定/2015冬 | クリスマスケーキ持ってきた…って、私そんなに甘いものは…。…食べる、けど…うん。 |
期間限定/2015年末 | よーっし!何か乗り越えた気がする!気持ち切り替えて、年末大掃除よ!四駆!八駆!みんな集合よ!大掃除、全力でいくわ! |
期間限定/2016年始 | 新しい年か……。……司令官、一応言っておくけど…………今年も、よろしく……。そ、それだけよ! |
期間限定/2016節分 | 節分?こんな行事意味あるの? ぁぃ、痛っ!?あ、あんた達なんで全力で投げてくるの!?な、何なの!?何が目的なの!も、もぉぉー!? |
母港/詳細閲覧 (2016バレンタイン) | 司令官……あの……義理よ、義理。完全に義理なんだから! はい、一応、終わり! |
母港/詳細閲覧 (2016ホワイトデー) | 何? ……お返し? ああ、義理だから気にしなくていいのに……あっ一応、貰う! ……ありがと |
母港/詳細閲覧 (2016春本番) | 春ね。やっぱり、桜の花は好き。…え?何その顔。私だって、好きなものくらいあるわよ。何だと思ってんの、ホントに。 |
母港/詳細閲覧 (三周年) | 三周年?ホントに?……はぁ。なんか、少し信じらんないわね。まあ…でも、なんて言うか……嬉しい、かな。少し。 |
母港/詳細閲覧 (四周年) | 四周年……? ホントに? はあ……。もう、どうにでもしてよって感じよね。でも、まあ、なんて言うか……私も、嬉しい……かな。 |
母港/詳細閲覧 (五周年) | 五周年? 嘘でしょ? ……西村艦隊の皆……。え、いいの? ……そ、そう。なら、私も少し、嬉しいかな。……ありがと。 |
母港/詳細閲覧 (七周年) | 七周年? う、嘘でしょ? 八年目が始まるってこと? ……あ、西村艦隊の皆も……そっか。仕方ない、がんばりましょ? |
母港/詳細閲覧 (梅雨) | じめじめ降るわねぇ……まぁ、たまには雨の日もいいか。……あ、私の傘、勝手に使わないでね! 印つけてあるから! |
母港/詳細閲覧(初夏) | 少しづつ暑くなってきた。今年ももうすぐ夏かぁ。え、水着? はぁ?! そんなの要らないでしょ! 何いってんの?! |
母港/詳細閲覧(おにぎり) | ふん! おにぎりがどうしたって? 皆新しい衣装や艤装で気が緩んでんじゃないの? そんなんじゃ夏は越えられないわよ? 私?! 私は別に…興味ない、けど… |
母港/詳細閲覧(夏) | 完全に夏ね。毎日暑いわ。え、水着になればいいって? はぁ?! 何いってんの? なんなの死にたいの?! ばかぁっ!! |
母港/詳細閲覧(秋刀魚) | 秋刀魚? はぁ? 何バカ言ってんの? ぇえ、私も? 嘘でしょ!? やぁっ、やだ、引っ張んないでよ! |
母港/詳細閲覧(秋刀魚01) | アンタたち、何その格好は。真面目にやりなさいな……。 |
母港/詳細閲覧(秋刀魚02) | え、すごい真面目? そ、そう……わ、私? 私は、仕事なんだから! |
母港/クリック(秋刀魚03) | も、もう、早く食べてよ。……私が焼いたんだから、ちゃんと味わってよね。 |
母港/詳細閲覧(2019ローソンコラボ) | 大潮、あんた食べすぎ。……って……はむ……やだ、これ、美味しい。……も、もう一つ買ってきても、いいんだからね。 |
母港/詳細閲覧(晩秋) | 秋を乗り越えた、今年も……っ……あ、やだ、何見てるの! べ、別に感傷的になんかなってないわよ! ふんっ! |
母港/詳細閲覧(クリスマス) | クリスマスケーキ持ってきたって、私そんなに甘いものは…た、食べるけど…うん…。 |
編成 | 満潮、出るわ。 |
出撃 | 満潮、出るわ。 |
私が出なきゃ話にならないじゃない! | |
遠征選択時 | まだまだね。 |
アイテム発見 | まだまだね。 |
開戦 | ウザイのよッ!! |
航空戦開始時 | - |
夜戦開始 | バカね、その先にあるのは地獄よ。 |
攻撃 | 撃つわ! |
ウザイのよッ!! | |
夜戦攻撃 | 手ごたえのない子っ! |
小破 | やったわね! |
あッ…! | |
中破/大破 | 面白いことしてくれたじゃない。倍返しよっ! |
勝利MVP | つまらない戦略たてないでよね、ふんっ! |
旗艦大破 | やったわね! |
帰投 | 艦隊が戻ったわ。 |
補給 | ああそうね!私じゃ力不足ってことね?! |
改装/改修/改造 | なっ、何よ。私に恩を着せたつもり?! |
ああ、そうね。私じゃ力不足ってことね?! | |
まだまだね。 | |
入渠(小破以下) | こんなの、ドック入りにはまだ早いわ! |
入渠(中破以上) | 私の修理中に、艦隊全滅とか、やめてよねっ? |
建造完了 | 新しい艦が出来たって。見れば? |
戦績表示 | 司令官にお知らせ。 |
轟沈(反転) | こ…こんなところでぇ… |
時報 | - |
放置時 | - |
ゲームにおいて 
- 2013年10月23日のアップデートで、満潮改に補給・放置ボイスが追加された。新たな補給ボイス・放置ボイスをしゃべるのは改造後のみなのでご注意。
- 図鑑では西村艦隊の一員と言っているが、任務『「西村艦隊」を編成せよ!』『「西村艦隊」出撃せよ!』では必須艦として選ばれていない。
- 2014年1月15日、任務に「「第八駆逐隊」を編成せよ!」「「第八駆逐隊」出撃せよ!(2-3ボス撃破)」が追加された。出撃任務は4隻の他にお供を付けても良い。
こちら2つをクリアすると、同じく『第十八駆逐隊』も編成と出撃任務(3-1ボス撃破)が発生する(満潮は不要の任務)。- これを見るに、第8駆逐隊の一員として戦果をあげることが彼女の願いなのかもしれない。
- 2014年10月24日に追加された任務『「西村艦隊」を再編成せよ!』、『「西村艦隊」南方海域へ進出せよ!』では必須艦に指定され、ようやく西村艦隊の一員となった。前述の西村艦隊初回任務では必要ないからと育てていない提督はご注意。
- 2017年10月20日、運営がTwitterで「ある駆逐艦の改二改装の準備を進めています。あの夜、「西村艦隊」の一翼として地獄のスリガオ海峡に突入した、第八駆逐隊最後の生き残りの彼女。来週【10/25(水)】実施予定の特設ミニメンテ&アップデートで実装予定です。」と発言され、10月25日に本艦の改二が実装された。なお、10月25日は、満潮がレイテ沖海戦の末沈没した日である。これにより、第八駆逐隊全員に改二が実装され、艦これ史上初となる駆逐隊単位による改二全員実装となった。
限定グラフィック 
- 2018年10月10日アップデートで、期間限定グラフィック【秋刀魚mode】が実装された。
実装に先駆け、同5日より全国で開催された「リアル鎮守府第二次【秋刀魚】祭り」にてお披露目。まさかのジャージ姿で提督達の注目を集めた。限定イラスト:秋刀魚mode
小ネタ 
艦歴
1935 | 11.5 | 藤永田造船所において起工 |
1937 | 3.15 | 進水 |
10.31 | 竣工、佐世保鎮守府籍。第25駆逐隊(朝潮/大潮/満潮)編制 | |
11.19 | 佐世保を出港、華中方面で行動 | |
1938 | 3.20 | 艦長・有田貢中佐が艦上において病没 |
1939 | 11.1 | 横須賀鎮守府に転籍。第25駆逐隊は『第8駆逐隊』へ改称 |
11.15 | 第2艦隊第2水雷戦隊に編入 | |
1941 | 11.26 | 寺島水道を出港 |
12.8 | マレー上陸作戦に参加 | |
12.22 | リンガエン湾上陸作戦支援に参加 | |
1942 | 1.31 | アンボン攻略に参加 |
2.8 | マカッサル攻略戦支援に参加 | |
2.20 | バリ島沖海戦。米軍駆逐艦*1の砲撃を受け大破航行不能、死傷96名。 荒潮に曳航され退避の途中、B-17の襲撃を受ける | |
2.22 | マカッサルに帰投、4月10日まで応急修理を行う | |
4.10 | 第2艦隊第4水雷戦隊に編入 | |
4.22 | 横須賀に帰投。横須賀工廠で応急修理を実施 | |
5.9 | 呉工廠での修理を命じられる | |
5.10 | 横須賀を出港 | |
5.12 | 呉に到着 | |
5.15 | 第8駆逐隊より除籍、特別役務艦となる | |
10.20 | 修理完了 | |
10.22 | 第8駆逐隊に復帰。同日横須賀を出港 | |
11.2 | ショートランド泊地に進出。以降ガダルカナル島輸送作戦に従事 | |
11.13 | ガダルカナル島飛行場砲撃に参加。米軍艦載機に襲撃され中破、ショートランドに曳航される | |
11.29 | 朝潮の曳航でトラック泊地まで退避。応急修理を行う | |
1943 | 2.21 | 米軍潜水艦*2の雷撃により大潮が戦没 |
2.25 | 第3水雷戦隊に移籍 | |
3.3 | ダンピール海峡戦において朝潮・荒潮が戦没 | |
4.1 | 第8駆逐隊解散。ネームシップの除籍に伴い『満潮型駆逐艦』に改定される | |
10.31 | 第2艦隊第2水雷戦隊・第24駆逐隊に編入される | |
11.14 | 修理完了 | |
12.17 | トラック泊地に進出 | |
12.29 | 戊三号輸送部隊としてカビエンへの輸送作戦に参加 | |
1944 | 1.1 | トラック泊地に帰投 |
1.10 | 大和を護衛しトラック泊地を出港 | |
1.15 | 瀬戸内海に帰投 | |
1.24 | 輸送船3隻を護衛し横須賀を出発 | |
1.25 | 涼風が米軍潜水艦*3の雷撃により戦没 | |
1.31 | 護衛中の輸送船『靖国丸』が米軍潜水艦*4に撃沈される。同日トラック泊地に到着 | |
2.1 | 海風が米軍潜水艦*5の雷撃により戦没。満潮は第24駆逐隊司令艦を拝命 | |
2.10 | 第24駆逐隊解散。同日、武蔵・大淀・千代田・瑞鳳・白露・初春・玉波とともにトラック泊地を出港 | |
2.15 | 横須賀に帰投 | |
2.24 | 白露とともに武蔵を護衛し横須賀を出港 | |
2.29 | パラオに到着 | |
3.31 | 第10戦隊・第4駆逐隊へ転籍 | |
4.3 | 白露・藤波とともに武蔵を護衛し呉へ帰投 | |
4.10 | 第4駆逐隊司令艦を山雲より継承 | |
5.16 | タウイタウイ泊地へ進出 | |
6.12 | 第4駆逐隊司令艦を野分へ継承 | |
6.20 | マリアナ沖海戦に参加。飛鷹の救援作業を行う | |
6.23 | 第4駆逐隊司令艦を野分より継承 | |
7.1 | 扶桑を護衛しダバオを出港 | |
7.10 | 第10駆逐隊解散に伴い朝雲が第4駆逐隊に編入 | |
7.15 | 横須賀に帰投 | |
8.6 | 佐世保に回航 | |
8.21 | シンガポールに進出 | |
10.21 | ブルネイに進出。同日附で西村祥治少将以下第1遊撃部隊第3部隊に編入 | |
10.22 | ブルネイを出港 | |
10.25 | スリガオ海峡海戦。米軍駆逐艦*6の雷撃により被雷、爆沈。 第4駆逐隊司令・高橋亀四郎大佐以下230名戦死、艦長以下若干名が米軍に救助される | |
1945 | 1.10 | 除籍。同日附で第4駆逐隊解散 |
歴代艦長
艤装員長 | 佐藤康夫 中佐 | 1937年7月6日~1937年10月31日 |
第1代 | 1937年10月31日~1937年12月1日 | |
第2代 | 有田貢 中佐*7 | 1937年12月1日~1938年3月20日 |
第3代 | 勝見基 少佐*8 | 1938年3月20日~1938年8月2日 |
第4代 | 吉田義行 中佐*9 | 1938年8月2日~1939年7月24日 |
第5代 | 鈴木正明 少佐 | 1939年7月24日~1939年10月15日 |
第6代 | 大島一太郎 少佐*10 | 1939年10月15日~1940年11月15日 |
第7代 | 小倉正身 少佐*11 | 1940年11月15日~1942年8月20日 |
第8代 | 戸村清 中佐 | 1942年8月20日~1943年1月25日 |
第9代 | 鈴木保厚 中佐 | 1943年1月25日~1943年1月28日 |
第10代 | 相澤正 大尉 | 1943年1月28日~1943年1月30日 |
第11代 | 鈴木保厚 中佐 | 1943年1月30日~1943年5月1日 |
以降1943年10月15日まで艦長不在 | ||
第12代 | 原口昇 中佐 | 1943年10月15日~1944年5月2日 |
第13代 | 平田正明 少佐 | 1944年5月2日~1944年5月10日 |
第14代 | 高橋亀四郎 大佐*12 | 1944年5月10日~1944年6月1日 |
第15代 | 田中和生 少佐*13 | 1944年6月1日~(1944年10月25日) |
- 妙にツンツン、前線出たがりな性格は、史実のトラウマが原因と思われる。
- 1942年2月、バリ島攻略に伴って発生したバリ島沖海戦に参加。
輸送船の揚陸作業が終わり次第退避することになっていたが作業が長引き、やむなく朝潮と大潮を現場に残し、満潮と荒潮は退避した。
しかしそこへ米蘭連合艦隊が突入。朝潮と大潮はわずか2隻で奮闘し雷撃で駆逐艦ピートハインを轟沈させるも、圧倒的優勢な敵艦隊の前に徐々に苦境に立たされつつあった。
満潮と荒潮はすぐさま救援に取って返し、四姉妹力を合わせて敵艦隊撃退に成功したのだった。
……のだが、救援に来た満潮と荒潮は挟撃を受ける形になってしまい、満潮は米海軍の旧式駆逐艦相手に機関室ほかに多数被弾、大破航行不能に陥ってしまった。
大破した満潮はそれでも「このまま漂流しつつ哨戒にあたる」と士気旺盛、意気軒昂なところを見せたが、
荒潮が曳航しつつ退避する途中、さらに敵B-17爆撃機の空襲を浴びて大浸水のおまけまで付いてしまった。- なおこの時の満潮艦長は、のちに高波艦長となる小倉正身中佐。
大破した満潮の戦訓からダメコンに非常に熱心に取り組むようになったといわれており、高波は新造艦ながら末端まで応急・防火措置の方法が徹底されていた。
高波がルンガ沖夜戦で敵艦隊の集中砲火を浴び、50発以上の命中弾を受けて鉄屑と化しながらも、
ほとんど火災も起こさず戦闘終了まで持ちこたえることができたのは、満潮の体を張った教訓があってこそのことだったのである。 - なおこの時満潮に被害を与えたアメリカ海軍の駆逐艦の1隻に、後に日本に接収され第102号哨戒艇と名前を変える「スチュワート(DD-224)」がいた。
- なおこの時の満潮艦長は、のちに高波艦長となる小倉正身中佐。
- 1942年11月、鼠輸送作戦中に敵機の攻撃を受けて中破した彼女は、翌年11月まで横須賀で修理を受ける事になった。
しかしこの間に、彼女が所属する第八駆逐隊の仲間(朝潮・大潮・荒潮)が相次いで戦没してしまったのである。- 大潮は1943年2月の船団護衛中、潜水艦から雷撃を受けて破孔部から船体が折れて沈没。
朝潮・荒潮は大潮沈没の11日後、ビスマルク海海戦*14で空襲を受けどちらも沈没。
「私の修理中に、艦隊全滅とか、やめてよねっ?!」のセリフは、これら入渠中の出来事に対しての無念の叫びであろう。
- 大潮は1943年2月の船団護衛中、潜水艦から雷撃を受けて破孔部から船体が折れて沈没。
- 彼女一人のみとなった第八駆逐隊は解隊。修理を終えた彼女はその後の1943年11月、第二十四駆逐隊(涼風・海風)に編入される。
- しかし、僚艦の相次ぐ戦没により編入から3ヶ月程で第二十四駆逐隊も解隊。安住の地とはならなかった。
- 新たな編入先となった第四駆逐隊は、陽炎型(野分)・朝潮型(朝雲・山雲)の混成艦隊。
戦没した舞風の穴埋めとして編入され、司令艦を務める事になった。 - そして彼女の言う「地獄」、彼女の最期となったレイテ沖海戦におけるスリガオ海峡海戦は最たる原因だろう。
- この海戦に於いて、彼女ら第四駆逐隊は山城を旗艦とする第一遊撃部隊第三部隊通称『西村艦隊』に所属したが、野分のみ主力である第一遊撃部隊主隊の栗田艦隊に派出。その穴を埋める形で第二十七駆逐隊から時雨が加わっている*15。これは最短距離でレイテを目指す西村艦隊と、遠回りして進軍する本隊、通称『栗田艦隊』とに別れた際、航続距離の長い陽炎型、夕雲型を栗田艦隊に、それ以外の駆逐艦を西村艦隊にと分けた為である。
- レイテ湾に突撃した西村艦隊は、圧倒的戦力差*16があった米海軍の前に、時雨のみを残し成す術もなく壊滅。
満潮は駆逐艦の雷撃を受けて航行不能となり、レイテ湾を望むことなく扶桑らと共にスリガオの海に沈んだ。 - 野分もまた栗田艦隊の下で沈没しており、第四駆逐隊はこの海戦で全艦が戦没することとなってしまった。
日本海軍駆逐隊の中でも1日で壊滅し解隊となったのは、陽炎らの第十五駆逐隊と、この第四駆逐隊のみである。
- 1942年2月、バリ島攻略に伴って発生したバリ島沖海戦に参加。
沈没状況詳細
本項は、アメリカ海軍側の資料および、捕虜となって戦後生還した後に第二復員省(旧海軍省)の聞き取り調査などで証言した満潮艦長田中一生中佐、西村艦隊唯一の生き残りとなった駆逐艦時雨艦長・西野繁少佐*17や救助された重巡洋艦最上のの証言記述をもとに構成しました。
- 1944年10月22日、午前中に出撃した第一遊撃部隊主隊(通称栗田艦隊)に遅れて、同日15時30分に西村艦隊はブルネイを出撃、スルー海を経てスリガオ海峡経由でのレイテ湾突入を目指した。
- 最上の戦闘詳報では22.23日は基地航空隊の対潜対空直衛掩護もあり無事に航行できたが、24日から敵潜望鏡発見の報告や敵機の飛来の報告が相次ぐ、やがて敵艦上機27機の空襲を受け扶桑が艦尾に被弾し、時雨も第一砲塔が損傷する*18。
- 夕方になり天候が悪化し始める。旗艦山城より、レイテ島ソコド湾の敵魚雷艇の掃討命令を受け、19時頃満潮ら第4駆逐隊は最上と共に本隊と離れ前進する。満潮を先頭にその後方左右を朝雲、山雲、そして最上という陣形で進撃したが、やがて後方の本隊が敵魚雷艇と交戦(分離後の23時前に時雨が魚雷艇と遭遇し交戦していた)するのを目撃、西村提督から「敵情知らせ」の連絡がきたが敵とは遭遇していなかった。
- 日付が変わり25日、掃討隊はリマサワ島南西付近で敵魚雷艇(米高速魚雷艇第三小隊の3隻)と遭遇する。最上艦長は直ちに単縦陣を下令するがスコールなどで視界が悪く攻撃は出来なかった。一方米魚雷艇は最上に対して計2本の魚雷を発射、最上もこれに気づき回避する。その後満潮ら駆逐艦と魚雷艇との間で機銃同士の銃撃戦となるが双方に損傷はなく、0時28分に西村司令官から突入取り止め、本隊に合流の指令が届き、掃討隊は後退した。
- 午前1時ごろ掃討隊は本隊と合流、西村司令は1時35分第二索敵配備を下令、部隊は満潮を先頭にした単縦陣(但し山城の左右に時雨、山雲が1.5㎞の間隔で配置)を形成し北上突入を開始する。
- 3時頃、レイテ湾入り口に差し掛かった西村艦隊に対し、米駆逐艦隊は本格的な雷撃戦を開始した。
- 満潮ら4隻の駆逐艦(満潮・山雲・朝雲・時雨)は巧みな艦隊運動により魚雷を回避し続けたが、進路を0度(真北、ここではレイテ湾方向)に戻し、単縦陣へと隊列調整をしているところに左舷方向からさらに多数の魚雷が襲来、緊急一斉回頭の号令が発せられたが、間に合わなかった。
- 魚雷命中により山雲が轟沈、朝雲は艦首を切断され漂流状態となり、満潮も左舷機械室に魚雷を受け航行不能となってしまう。(時雨は最後まで入列運動中だったのが幸いし、魚雷を回避することができた。西野艦長「全部は回避し切れなくて、二、三本は艦底を通過していくのが見えましたよ」)
- 懸命の修理作業により、航行不能状態から脱した満潮は、よろめきながらも朝雲と共に南へと退避行動を開始したが、そこを魚雷攻撃を終えて本隊に帰投中だった米駆逐艦隊に捕捉されてしまう。
- そして、魚雷を温存していた米駆逐艦ハッチンズ(Hutchins:DD-476)の雷撃を受け、再度魚雷が命中、大爆発を起こして轟沈した。
満潮乗員230名は全員が戦死したものとされていたが、田中艦長*19以下数名が40時間近い漂流の後米軍に救助され、奇跡的に生還したことが戦後判明している。- その後、朝雲も米艦隊の追撃に遭い同じ海に沈んでいった。
- 肝心な時に傷つき出られなかった、仲間を護りきれなかった己が力不足。安住の地も無く転戦し続け、最期は地獄に放り込まれ戦没。
そんな地獄を見てきたが故に、どこかきつい性格にならざるを得なかった艦であると言えるだろう。- たらい回し的な臨時編成の繰り返しを経験してきた満潮にとって、入手時の台詞にある「こんな部隊」にはどのような想いが込められているのだろう。
- 主力中の主力部隊に配属された事に対する驚きか。はたまた新米提督の下に配属された事に対する素直な感想か。
- 新米熟練を問わず、貴提督指揮下の鎮守府が彼女にとって安住の地となることを切に願うものである。
なお7年の生涯で佐藤康夫(朝潮の項参照)はじめ14人が艦長を務めており、この世代の艦としては極めて異動が激しかったことも踏まえて欲しい。
- たらい回し的な臨時編成の繰り返しを経験してきた満潮にとって、入手時の台詞にある「こんな部隊」にはどのような想いが込められているのだろう。
- 因みに、満潮の名は海上自衛隊の潜水艦に受け継がれている。
- 2代目は「あさしお」型潜水艦3番艦「みちしお(SS-564)」。3代目は「おやしお」型潜水艦2番艦「みちしお(SS-591)」で、こちらは今も現役である。
- 余談であるが、ギバちゃんこと俳優・柳葉敏郎氏の母方の祖父は日本海軍に所属しており、一時期は満潮に兵曹長として配属・乗艦していたことが判明している。詳細な配属期間は不明であるが、存命のまま終戦を迎えたためスリガオ海峡海戦以前に退艦していた模様である*20。
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