No.069 | ||||
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カ号観測機 | 回転翼機 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | 雷装 | |||
爆装 | 対空 | |||
対潜 | +9 | 索敵 | ||
命中 | +1 | 回避 | ||
戦闘行動半径 | 1 | |||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発可(特殊)、改修可、入手方法 装備搭載可能艦 | ||||
改修更新 | ||||
カ号観測機 →*1 オ号観測機改 →*2 オ号観測機改二 →*3 S-51J →*4 S-51J改 | ||||
陸軍で開発、運用されていたオートジャイロ「カ号観測機」。 現代の艦載ヘリコプターの先祖ともいえる、回転翼の艦載対潜哨戒機です。 全通甲板を持つ強襲揚陸艦や軽空母、航空甲板を持つ航空巡洋艦などで運用可能です。 |
ゲームにおいて
- 対潜用艦載機【回転翼機】の一種。
- 装備ソートでは索敵機の欄にある。
- 一応間違わない様に付記すると、最初の一字は漢字の「力(ちから)」ではなく片仮名の「カ」。「回転翼」の略である。
- 対潜値が+9と高く、三式爆雷投射機(対潜+8)や三式水中探信儀(対潜+10,命中+2)に匹敵する。史実?なにそれ
- ただし爆雷&ソナーのようなシナジー効果が得られる組み合わせが無いため、単純に上位の性能と言える訳ではない。
入手方法について
- あきつ丸改の初期装備
- 任務『改加賀型航空母艦「加賀改二」、抜錨!』選択報酬 (★+3 x3)
過去の入手方法一覧
- 2013年 12月作戦報酬
- 2020年 1月 期間限定 任務『令和二年護衛始め!「海上護衛隊」抜錨!』選択報酬
回転翼機について
- 本装備をはじめとする【回転翼機】が搭載可能な艦は以下の通り。
太字は対潜攻撃可能 - なお、【回転翼機】を搭載不可な艦は以下の通り。
回転翼機の特性
- 艦載機熟練度は上がるが、制空値や攻撃力には寄与しない。
- 基地航空隊で行動半径を延長することができない。
艦種ごとの運用について
- 艦種(または艦)ごとの注意は以下の通り。
- 軽空母は、一緒に艦攻/艦爆のどちらかを積まないと対潜攻撃しないので注意。
(空母が昼砲撃戦に参加する条件:【艦上爆撃機】もしくは【艦上攻撃機】が1機以上搭載されていること) - 航空戦艦、航空巡洋艦、水上機母艦、あきつ丸改、神州丸改はカ号のみでも昼に対潜攻撃をするが、夜戦では対潜攻撃しない。
- 中大破していても対潜攻撃を続行する。
- 軽巡洋艦・駆逐艦は、元々装備無しでも対潜攻撃可能なため、純粋に対潜をアップさせる装備となる。
- 補給艦の場合、素対潜値を持つ艦は元から対潜攻撃可能だが、艦載機ありとなしで攻撃パターンが変わる。速吸のページも参照。
さらに、速吸改と山汐丸改の挙動が特に複雑。 - 工作艦、潜水母艦、戦艦、Victorious/改、未改造あきつ丸、未改造神威は装備は可能だが、対潜攻撃はできない。
- 軽空母は、一緒に艦攻/艦爆のどちらかを積まないと対潜攻撃しないので注意。
対潜戦闘での運用について
- 史実ベースにおいては酷評されることが多いが、艦これにおいては高性能。
航空戦艦に搭載して、現代のDDH(ヘリ搭載型護衛艦)的運用が可能。
爆雷・ソナーを搭載できない航巡などを対潜特化運用するには非常に優秀。
- 前述の通り、必要な秘書艦さえいれば低コストで開発できるが、秘書艦を入手するのが一番大変かもしれない。
- 1-5【Extra Operation】鎮守府近海の作戦行動のためには、是非ほしくなる逸品。
- イベント海域で使用する場合、航巡や水母等で「中大破していても対潜攻撃可能」「全滅しない」の仕様を活かす事ができる。
連合艦隊の潜水マスにおいて、水上打撃部隊の第1艦隊から低威力でも対潜攻撃を繰り返してカスダメを稼ぐことで、雷撃戦までに敵潜を中破させる確率を少しでも上げられる。
対潜支援での運用について
- 2023年現在、回転翼機の需要が最も高いのは、イベントでの対潜支援哨戒だろう。
- 対潜支援哨戒の際の注意点については各リンク先を参照。
- 艦攻や瑞雲等に比べ、対潜値が高いのが利点。
- 回転翼機で固めることで独自の動きも可能になる。
基地航空隊での運用について
- 基地航空隊に配備可能だが、カ号・オ号は半径:1、S-51は半径:2とあまりに短い上に、二式大艇等で半径の延長をする事が不可能。
- 正確には「一式戦 隼II型改(20戦隊)と隼III型改(熟練/20戦隊)以外の【対潜哨戒機】・【回転翼機】を部隊に含む場合、行動半径の延長が発生しなくなる」仕様である。
基本的には同カテゴリを延長できない、と同義だがより半径が短く延長可能な機体が混ざっているとそちらの半径が優先される、という差異が出てくる。
一例として、三式指揮連絡機(対潜)(行動半径2)・試製 秋水(行動半径1)・彩雲のように編成した場合、行動半径2ではなく1までしか出撃できない。
- 正確には「一式戦 隼II型改(20戦隊)と隼III型改(熟練/20戦隊)以外の【対潜哨戒機】・【回転翼機】を部隊に含む場合、行動半径の延長が発生しなくなる」仕様である。
- 肝心の威力は既存の艦攻などと同様で、東海並みの威力は出ない模様。
対潜値13もあるS-51J改なら、それなりに期待は持てるか。
その他
- なお、2019年春イベントにおいて、なぜか敵側の触接機として登場している。裏切ったのかカゴォ...
装備ボーナスについて
- 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある
- 搭載一個ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
- 他装備とのボーナスを持つ艦もいるが、それもまた別に加算される。
- 対象艦・各ボーナス値は下表の通り。
※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら装備 基本値 カ号観測機 火力 対潜 回避 累積 9 - 単体ボーナス↓ 加算値 装備 対象艦 火力 対潜 回避 累積 カ号観測機 伊勢改二 +1 +1 ◯ 日向改二 +1 +2 加賀改二護 +1 +2 回転翼機 能代改二 +4 +1 ×
*11矢矧改二/乙 +3 +1 ×
*12相互シナジーボーナス↓ 加算値 装備1 装備2 対象艦 火力 対潜 回避 累積 カ号観測機
オ号観測機改
オ号観測機改二TBM-3W+3S 加賀改二護 +3 +6 ×
*13 - 対潜値のボーナスは先制対潜条件、対潜攻撃力(装備対潜値)、遠征対潜値条件に加味される。
- 装備ボーナス対潜値は2021/09/28アップデートから対潜攻撃力にも加味されるようになった。ボーナス値を装備対潜値に加算してダメージ計算が行われる。
アップデート履歴
- 2013/12/24: あきつ丸改の初期装備として実装。
- 2019/03/27:装備種別が【オートジャイロ】から【回転翼機】に更新された。
- 2019/03/27:改修可能になった。
- 2020/08/27:任務『改加賀型航空母艦「加賀改二」、抜錨!』選択報酬 (★+3 x3)
- 何気に初の常設任務での報酬である。
- 2020/08/27:装備ボーナスが適用されるようになった。
- 2021/12/10:開発可能となった。
- 2023/02/14:回転翼機・対潜哨戒機が航空戦に参加するようになったほか、熟練度がつくようになった。さらに基地航空隊に配置できるようになった。航空戦で飛んでいく回転翼機ミニグラも追加されている。
アップデート前後の仕様比較
- (旧)他の艦載機と異なり、対潜攻撃のみ参加する。
航空戦に一切参戦しないが、発艦演出では他の艦載機に混ざって飛んでいく。- →(新)航空戦に参加するようになった。
- (旧)回転翼機しか装備していない場合、発艦演出そのものがなくなる。
- →(新)回転翼機しか装備していない場合でも航空戦が発生するようになった。
相手制空値が0ならば制空権確保となる。
- →(新)回転翼機しか装備していない場合でも航空戦が発生するようになった。
- (旧)偵察・航空戦に参加しないので撃墜されることがなく、ボーキ消費が一切発生しない。
- →(新)制空戦に参加するため、制空戦被撃墜を受けるようになった。被撃墜割合は通常の艦載機より少し低めに設定されている。
対空砲火は受けない。
- →(新)制空戦に参加するため、制空戦被撃墜を受けるようになった。被撃墜割合は通常の艦載機より少し低めに設定されている。
- (旧)艦載機熟練度が上がらない。
- →(新)艦載機熟練度は上がるが、制空や攻撃力に寄与しない。
また、上記の「対潜攻撃可能な艦」に装備したうえで、潜水艦が出現する戦闘マスに行かないと熟練度が上がらない。
- →(新)艦載機熟練度は上がるが、制空や攻撃力に寄与しない。
- 航空支援・対潜支援に関する仕様は変化していない。
- (旧)他の艦載機と異なり、対潜攻撃のみ参加する。
性能比較表(装備最大値/回転翼機・対潜哨戒機早見表/テーブルより転送)
装備名 | 火力 | 爆装 | 対空 | 対潜 | 索敵 | 命中 | 回避 | 半径 | 射撃回避 | 入手方法 | 改修 | 備考 | 追加 |
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S-51J改 | 2 | 13 | 4 | 3 | 2 | 改修 | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||
S-51J | 2 | 12 | 3 | 2 | 2 | 改修、任務 | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||
オ号観測機改二 | 1 | 11 | 1 | 1 | 1 | 改修、ランキング | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||
オ号観測機改 | 1 | 10 | 1 | 1 | 改修、初期装備、任務、ランキング | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | |||||
カ号観測機 | 9 | 1 | 1 | 初期装備、任務、開発 | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||||
三式指揮連絡機改 | 1 | 9 | 2 | 2 | 2 | イベント、改修 | ◯ | 他観測機とは違い艦載機のような立ち位置 | 編集 | ||||
三式指揮連絡機(対潜) | 7 | 1 | 2 | 2 | 初期装備、開発 | ◯ | 他観測機とは違い艦載機のような立ち位置 | 編集 | |||||
一式戦 隼III型改(熟練/20戦隊) | 2 | 5 | 7 | 8 | 1 | 3 | 4 | △ | イベント、ランキング | △ | 艦載機熟練度や基地航空隊での挙動が他の対潜哨戒機と異なる。 | 編集 | |
一式戦 隼II型改(20戦隊) | 2 | 4 | 6 | 8 | 3 | 4 | イベント、ランキング | △ | 艦載機熟練度や基地航空隊での挙動が他の対潜哨戒機と異なる。 | 編集 |
- 装備ボーナスの詳細は個別装備ページを参照のこと
小ネタ
- (,┌( 'ㅂ')┐カゴォォ
(,┌( 'ㅂ')┐カゴォ → (,┌( '▲')┐オゴォ → (,┌( Ξ◎Ξ)┐オゴォカイニ → (,┌( 田)┐エスゴォイチジェイ → (,┌( 申)┐エスゴォイチジェイカイ カゴォ進化図
- 帝国陸軍が運用していた弾着観測用複座オートジャイロ。オ号観測機ともいう。『カ号』は回転翼、『オ号』はオートジャイロの頭文字をとったんだそうな。オ号はオ号で別装備として実装された。
実は帝国陸軍による独自開発ではなく、陸軍航空本部が1939年にアメリカから購入後、事故中破した『ケレット KD-1A』を技術本部の意向の下で復元・改修したものが試作一号機。
で、一号機を元に国産化したものが本機である。復元・改修を行ったのは萱場製作所(現・KYB)で、制式採用は1942年。- なお、本機には倒立V型エンジン搭載型と星形エンジン搭載型があり、本イラストは倒立V型エンジン搭載型と思われる。見た目は液冷エンジンのようだが、れっきとした空冷エンジン。
「目や口」に見える通風孔の開いたエンジンカバー周辺は、同型エンジン搭載で現存機もあるドイツBf108(Bf109では無い)も参照。 - 上記のように技術本部が関与した砲兵用機材なので、陸軍用航空機につく『キ-○○』のようなナンバーはついていない。
が、戦局の推移や諸々の事情で本来の用途にはほとんど使われず、もっぱら対潜哨戒機*14として用いられた。
海軍側が船団護衛や輸送航路の潜水艦狩りなどに戦力を回す余裕が殆ど無かったという事情があった。
- なお、本機には倒立V型エンジン搭載型と星形エンジン搭載型があり、本イラストは倒立V型エンジン搭載型と思われる。見た目は液冷エンジンのようだが、れっきとした空冷エンジン。
- 1943年7月頃からあきつ丸を本格的な対潜哨戒機母艦として運用すべく本機を用いた部隊編成が行われたが、肝心の本機が生産遅延&結局オートジャイロより固定翼機のほうが使える*15
ということで搭載機には三式指揮連絡機が決定。さらにあきつ丸戦没とレイテ島陥落による南方航路の封鎖が重なり、外洋で船団護衛に使われることはついになかった。
そして1944年末から1945年の終戦までは日本に残された最後のシーレーンである大陸との海路において対潜哨戒や船団直衛任務に従事している。- ちなみに本機が大陸とのシーレーン哨戒や直衛任務についた同時期にはアメリカでヘリコプターが実用化され、小規模輸送や対潜哨戒に運用されていた。
- さらにそれ以前には友邦ドイツにおいては1942年において既にフォッケ・アハゲリス Fa 223という世界初の実用型ヘリコプターの量産が始まっていたりする。
なお、こちらも技術的な問題のせいであまり活躍できなかった。*16
- そもそも潜水艦を発見するための磁気探知機もレーダー、ソナー等々何もなく索敵は目視のみ、これでは撃沈はおろか発見さえ余程の僥倖が無いと無理であった。
- ついでに言うと、これが投入された頃の米潜水艦には対空警戒レーダーが搭載されており、航空機が近づいてくると見つかる前にとっとと潜行するのが常である。
もっともその場合潜水艦も攻撃できないので対潜はともかく哨戒には成功しているわけだが。
- ついでに言うと、これが投入された頃の米潜水艦には対空警戒レーダーが搭載されており、航空機が近づいてくると見つかる前にとっとと潜行するのが常である。
- オートジャイロは一見してヘリコプターと似ているが、原理・構造上VTOL機能はない。上部回転翼は、プロペラ前進で生じる相対気流で間接的に駆動させるので、ホバリングもVTOLも不可能なのだ。
- もっとも、艦上運用では航行による合成風力が得られるので、艦からの見かけ上はヘリのような機動になるハズ
- さらにカ号はクラッチ切り替えでエンジン動力をローターに伝達できたので、ローターを180rpmまで加速後にプロペラに切り替え、合成風力で220rpm程に達すると発艦できた。
- 在りし日のあきつ丸からの発艦シーン https://www.youtube.com/watch?v=_EFt7cLCRSY
- 元部隊搭乗員(パイロット)だった方の手記 https://archive.fo/GNOw0 (カ号と、改二っぽい?イラストあり)
「今は」意味が無いって書いたのは、回転翼機が航空戦に参加するアプデ以前ならボーキ節約の意味が有ったから。今では制空割合撃墜貰うのでこのメリットはほぼほぼ消えてる。 -- 2024-07-16 (火) 06:14:55