No.070 | ||||
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三式指揮連絡機(対潜) | 対潜哨戒機 | |||
装備ステータス | ||||
火力 | 雷装 | |||
爆装 | 対空 | |||
対潜 | +7 | 索敵 | +1 | |
命中 | +2 | 回避 | ||
戦闘行動半径 | 2 | |||
装備可能艦種 | ||||
駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 | |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 | |
備考 | ||||
開発可(特殊)、改修可、入手方法 装備可能艦はゲームにおいて参照 | ||||
改修更新 | ||||
三式指揮連絡機(対潜) →*1 三式指揮連絡機改 | ||||
陸軍で開発、対潜哨戒機としても運用されていた固定翼機です。 現代のSTOL(短距離離着陸機)のような性能を持ち、艦載対潜哨戒機として運用されました。 全通甲板を持つ強襲揚陸艦や軽空母などで運用可能です。 |
ゲームにおいて
- 2013年12月24日のあきつ丸実装と共に実装された装備の1つ。
希少カテゴリの【対潜哨戒機】。- 装備ソートでは索敵機の欄にあるので、対潜装備の欄に無いからと慌てないように。
- 基地航空隊では、何故か艦攻艦爆の欄にある。
- 装備によって改修効果が異なる。本装備の改修効果は対潜+0.2×改修値である。
- 対潜機仲間のカ号観測機との比較では、対潜-2、索敵+1、命中+1。 対潜値が僅かに低い分命中値が向上している。
対潜哨戒機について
- 【対潜哨戒機】を搭載可能な艦種は以下。
- 上記のうち、哨戒機は装備できるが回転翼機が装備できない艦娘は以下。
対潜哨戒機の特性
特性は【回転翼機】と同じなので、そちらを参照。
- なお、同じ対潜哨戒機でも一式戦 隼II型改(20戦隊)と隼III型改(熟練/20戦隊)は挙動が異なるので注意。
- 艦載機熟練度は上がるが、制空値や攻撃力には寄与しない。
- 基地航空隊で、偵察機による行動半径を延長する効果が得られない。
運用について
- 艦攻ガン積みに比べボーキの消費が少なめなのが利点。
- 対空砲火は受けないとはいえまったく落ちないわけではない。また潜水艦隊が制空を持っていたり対空砲火してくることも演習くらいしかないので、1-5のような潜水艦しかいない場所での消費は事実上、艦攻ガン積みと変わらない。
- 潜水艦と水上艦が混成で出てくる場所なら、艦攻に比べて損耗が少ないという利点が明確に生きてくる。
- イベントで特効が付く事が散見されるため、そちらを目当てに採用される事も。むしろ対潜能力をガン無視して特効用と割り切った運用が殆ど
一式戦 隼II型改(20戦隊)の方が制空・砲撃面で優秀なのだが、こちらの方が入手が容易な他、対空砲火を受けない点(※全滅時に補正が消えるケースが殆どの為)から安定を取るならこちらに優位がある。 - かつてはカ号観測機の方が性能が高く装備艦も被っているため、あちらが揃えばお役御免とまで言われてしまう不遇装備だった。
現在では対潜用途における立ち位置こそ殆ど変わっていないものの特効の兼ね合いから少しは取っておいた方がいい程度には復権している。
上位装備が揃っていれば結局お役御免ではある
入手方法について
過去の入手方法
- 鎮守府秋刀魚祭り2024『【鎮守府秋刀魚祭り】本格作戦準備!』報酬 (3つ)
アップデート履歴
- 2022/02/23:山汐丸によって改修が可能になった。
- また、同アップデートで上位装備の三式指揮連絡機改が実装された。
- 2023/01/31:一式戦 隼II型改(20戦隊)が登場した。
- 2023/02/14:回転翼機・対潜哨戒機が航空戦に参加するようになったほか、熟練度がつくようになった。さらに基地航空隊に配置できるようになった。
装備ボーナスについて
- 特定艦に装備した時、パラメータが更に変化する装備ボーナスがある。
- 搭載一基ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
- 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に計算される。
- 対象艦と各ボーナス値は下表の通り。
艦名記載は、その値が適用される一番下の改造段階が基準。
※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら装備 基本値 三式指揮連絡機(対潜) 火力 雷装 対空 対潜 索敵 装甲 回避 射程 命中 累積 7 1 2 - 単体ボーナス↓ 加算値 装備 対象艦 火力 雷装 対空 対潜 索敵 装甲 回避 射程 命中 累積 三式指揮連絡機(対潜) 山汐丸 +1 +1 ◯
- 対潜値のボーナスは先制対潜条件、対潜攻撃力(装備対潜値)、遠征対潜値条件に加味される。
性能比較表(装備最大値/回転翼機・対潜哨戒機早見表/テーブルより転送)
装備名 | 火力 | 爆装 | 対空 | 対潜 | 索敵 | 命中 | 回避 | 半径 | 射撃回避 | 入手方法 | 改修 | 備考 | 追加 |
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S-51J改 | 2 | 13 | 4 | 3 | 2 | 改修 | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||
S-51J | 2 | 12 | 3 | 2 | 2 | 改修、任務 | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||
オ号観測機改二 | 1 | 11 | 1 | 1 | 1 | 改修、ランキング | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||
オ号観測機改 | 1 | 10 | 1 | 1 | 改修、初期装備、任務、ランキング | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | |||||
カ号観測機 | 9 | 1 | 1 | 初期装備、任務、開発 | ◯ | 伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス | 編集 | ||||||
三式指揮連絡機改二 | 2 | 2 | 10 | 3 | 2 | 3 | 任務 | ◯ | 他観測機とは違い艦載機のような立ち位置 | 編集 | |||
三式指揮連絡機改 | 1 | 9 | 2 | 2 | 2 | 初期装備、イベント、改修 | ◯ | 他観測機とは違い艦載機のような立ち位置 | 編集 | ||||
三式指揮連絡機(対潜) | 7 | 1 | 2 | 2 | 初期装備、開発 | ◯ | 他観測機とは違い艦載機のような立ち位置 | 編集 | |||||
一式戦 隼III型改(熟練/20戦隊) | 2 | 5 | 7 | 8 | 1 | 3 | 4 | △ | イベント、ランキング | △ | 艦載機熟練度や基地航空隊での挙動が他の対潜哨戒機と異なる。 | 編集 | |
一式戦 隼II型改(20戦隊) | 2 | 4 | 6 | 8 | 3 | 4 | イベント、ランキング | △ | 艦載機熟練度や基地航空隊での挙動が他の対潜哨戒機と異なる。 | 編集 |
- 装備ボーナスの詳細は個別装備ページを参照のこと
小ネタ
- 空中指揮や連絡、弾着観測、偵察を主任務として開発された三式指揮連絡機の対潜哨戒仕様。
- 一部提督には日本版Fi 156 シュトルヒと言えばピーンと来るのではないだろうか。
- 元が偵察機だけに視界はかなりのもの、不整地でも運用可能かつ短距離で離着陸可能なSTOL特性を持っていたりと額面だけならもの凄い高性能機のようだが、そのために犠牲になったのは速度。
MAX178km/hという超鈍足である。だが空戦や近接航空支援といった、どつき合いがお仕事な機体ではなかったのでそれでもよかった。
また、偵察/観測機として必須の下方視界やSTOL性能、低速時安定性を最優先に設計された結果がこの愉快独特な形状である。さらに陸上輸送を考慮して主翼は後方に折り畳み可能。
特に下方視界は「見えすぎ」とまで絶賛されるほどの良好さを誇っていた。正式採用された頃には使えるような状況じゃなかったけどな!- その性能を示すデータとして、向かい風が風速5mもあればわずか30m前後の滑走で離着陸可能。
存外何とかなりそうな数値にも見えるが、重要なのは本機が布張り木製だったりボディがスカスカの複葉機ではなく全金属製の単葉機であるということ。
速度を求めると機体強度が必要になり、重量化した機体を飛ばすために強力なエンジンを欲し……悪循環である。そして高速機であるほど離陸距離は増大する。
本機は見事にその逆を行き、離陸距離の短縮のためひたすら軽量化を極めた。機体強度を削って薄く、軽く、エンジンも出力を抑えて小さく、軽く…
つまり、当時の機体でSTOL性能を付与しようと思うと概ね速度を犠牲にせざるを得なかったのだ。 - 濃霧で迷って近くの牧場に着陸して基地の方角を尋ね、そのまま飛び立ったとか、学校の校庭に着陸してしまい、校庭を斜めに利用する事で飛び立ったという逸話があったりする。
- 強い風が吹くと、駐機中の機体が浮き上がって飛ばされることがあったという。
エンジンの付いた凧
- その性能を示すデータとして、向かい風が風速5mもあればわずか30m前後の滑走で離着陸可能。
- 連絡機として配備されて運用可能となった頃には制空権は喪失気味、鈍亀な機体ではただのカモということで使い道を考えた結果、
辿り着いた結論は「操縦特性がグライダーっぽいしSTOL性能活かして対潜哨戒機として使えばよくね?」- 何故陸軍が対潜哨戒までし始めたかというと、海軍側が船団護衛や輸送船航路の潜水艦狩りなどに戦力を回す余裕が殆ど無かったという事情があった。
- 実際は対潜任務についてあきつ丸やカ号の扱いを含めて、陸海軍間での折衝や調整が行われていたようである。
- 何故陸軍が対潜哨戒までし始めたかというと、海軍側が船団護衛や輸送船航路の潜水艦狩りなどに戦力を回す余裕が殆ど無かったという事情があった。
- そんなわけであきつ丸に搭載し、彼女が輸送任務に従事するまで3ヶ月間艦上運用試験が行われ、その後陸揚げされた哨戒部隊は福岡第一飛行場を拠点に、東シナ海方面や関釜航路の哨戒に従事した。
パイロットとして選定された特別操縦見習士官はグライダー操縦経験者のみで構成されていたという。
- 100kg爆雷を2個装備できた本機のほうが本来60kg爆弾1個のカ号より対潜攻撃力は高く、実際あきつ丸艦載機はこの理由でカ号ではなく本機が選定されたのだが、何故か艦これでは本機のほうが攻撃力が低い。
- おそらくは偵察が主任務という出自上、命中補正がついた分のゲーム的なバランス取りと思われる。
- この機に関しては漫画家のわちさんぺい氏が書いた『空のよもやま物語』(光人社NF文庫)が詳しい。面白いエピソードも多い。
- 本機は尾輪ではなく尾橇式だった為に離着陸時の揺れが酷く、わち氏が練習機から外され保管していた尾輪に交換したとか。
さらに同氏はあきつ丸での運用を前提にした対潜爆弾の投下訓練まで参加していたりする、本職は整備兵なんだが。- 各務原で百式司偵四型のテスト飛行が行われていた頃、名古屋在住の三菱の技師はなんと三式指揮連絡機で送迎されていた。近所の空地に離着陸していたという。
その帰りにちょっと着陸してみたくなったというのが件の学校着陸事件の真相である。なお、着陸先は女子校である。
- 各務原で百式司偵四型のテスト飛行が行われていた頃、名古屋在住の三菱の技師はなんと三式指揮連絡機で送迎されていた。近所の空地に離着陸していたという。
- 本機は尾輪ではなく尾橇式だった為に離着陸時の揺れが酷く、わち氏が練習機から外され保管していた尾輪に交換したとか。
- ちなみに似たような運用をされた航空機が、連合国側にもあった。そう、かのSwordfishである。
まあ、このゲームのテーマが”これくしょん”だから、これで良いのだ~! -- 2024-11-16 (土) 13:01:18