一式戦 隼II型改(20戦隊)

No.489
	一式戦 隼II型改(20戦隊)		対潜哨戒機
	装備ステータス
	火力	+2	雷装
	爆装	+4	対空	+6
	対潜	+8	索敵
	命中		回避	+3
	戦闘行動半径	4
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可、改修不可、入手方法
最も量産された陸軍主力戦闘機、一式戦「隼」、その改良二型です。 機体の基本設計自体は旧式となりつつありましたが、使い慣れた機体を洋上迷彩で塗装、対潜爆弾を装備、さらに本機は陸軍特設空母などでの運用に特化したif改良艦載対潜哨戒機です。 ※基地航空隊戦力としても、展開＆運用可能です。*1

ゲームにおいて

• 【対潜哨戒機】のカテゴリに分類される装備。
  • 機体自体は陸戦「一式戦」の派生である。

• カテゴリこそ「三式指揮連絡機(対潜)」などと同じ対潜哨戒機であるものの、対空・爆装の値を持つ故か独自の仕様を有する。
  • 制空戦に参加し、艦載機と同様の仕様で制空に寄与する。
    • 制空戦への参加自体は回転翼機・対潜哨戒機共通の仕様。
      しかし、他の装備は艦載機熟練度の補正も含め、制空値に一切加算されない。
  • 航空戦では水上艦に爆撃を行い、対空砲火も受ける。
    • ただし、航空戦では爆装0として扱われ、基地航空隊攻撃では爆装4として扱われる*2
  • 砲撃戦では、砲撃火力計算式が空母系の艦に搭載すると、爆装も寄与する。
  • 熟練度補正の仕様も他の艦載機と異なる。
    • 水上艦のみの編成相手でも艦載機熟練度が上昇し、熟練度maxで艦戦と同様に制空値+25となる。
    • 1スロ目に熟練度maxで+16%、2スロット目以降に装備した場合は1スロごとに+8%の乗算補正が掛かる*3
      艦攻等と比較すると、1スロ目の補正が-4%、2スロ目以降が-2%と若干攻撃面での補正が劣る。

装備の運用方法について

基本的な対潜哨戒機の運用方法は「三式指揮連絡機(対潜)」のページを参照。
本装備は陸戦の隼がベースの為か「対潜が高く先制対潜トリガーになる代わり、戦爆連合に使えない爆戦」と言った所で、一風変わった運用が可能。

• まず、艦載機熟練度による制空値ボーナスが艦上戦闘機と同等で、従来の機体より高い制空値と対潜を両立できる。
  • 制空値はあの「F4U-7」と互角以上で、双方の熟練度maxかつ18機の場合で比較すると、本装備が制空値50で「F4U-7」は制空値45となる。
    搭載機数が上がると差は縮んでいくものの、軽空母の最大搭載数である28機で比較しても双方56であり、追い抜かれる事はない。
    とはいえ、対空射撃回避能力を持たないので制空値が落ちやすいため、完全な優位とは言い難い。
  • しかし、F4U-7等の艦載機と比較すると艦載機熟練度の上昇率はきわめて高く、常設EOの1-5を４周で熟練度max（練度+７）に達する。（対潜戦だけでなく対水上戦でも熟練度を上昇させられるので相性が良い。）
• 対潜値に関しては「8」と、そこそこ程度。
  しかし、高い制空能力と対潜値を併せ持った装備は非常に貴重であり、近い性能の「零式艦戦64型(複座KMX搭載機)」と比較してもこちらの方が格段に制空値が上回る。
• 爆装を持つため、空母であれば砲撃戦火力をある程度底上げできる。
  また艦載機熟練度によって、航空戦・砲撃・対潜攻撃時のクリティカル時の補正も上昇し、他の機体のバフ的な運用が可能。
  一応、水上艦にも航空戦で爆撃を行うが、本機単体での威力は限定的。
  • 1-1の駆逐イ級、ロ級程度には有効なため、あきつ丸改のキラ付けがだいぶ楽になった。
• 爆戦のような装備ではあるが、艦上爆撃機ではない。
  空母に本装備単独で搭載しても砲撃戦に参加できず、また「戦爆連合」カットイン攻撃のトリガーにはならない。
  一方、対潜哨戒機なので先制開幕爆雷の条件を満たす。
  • 1スロ目への配備は原則非推奨。具体的には「クリティカル時の火力」や「戦爆連合」の攻撃成功率が(艦攻/艦爆を配備するケースと比較すると)低下する。
• 繰り返しになるが、対空射撃回避がなく対空砲火を受ける点は注意を要する*4
  • 対空砲火が激しい海域では機数が削られやすく、強みである制空値が減りやすい。
  • 本機の全滅によるデメリットは制空値の消滅、先制対潜トリガーへの影響、クリティカル時の砲撃・対潜・航空戦への熟練度補正への低下となる。
    しかし、非クリティカル時の対潜・砲撃戦火力は低下せず、先制対潜についても他の対潜攻撃可能機が残っていれば発生するため影響は小さく、総じて制空以外の悪影響は軽微と言える。
    制空値をアテにしないなら、低スロに積んで砲撃戦の底上げと対潜の強化役と割り切った運用も視野に入る。
  • 航空支援による被撃墜では熟練度は落ちないため、航空支援・対潜支援時に攻撃回数と制空値確保の両得を目的に使用する手もある。
• 分類はあくまで対潜哨戒機なので、対潜支援に装備させた場合に航空支援を誘発する事はない。
  対潜空襲マスのような敵制空のある潜水艦マスに対潜支援を送りつつ、水上艦マスに航空支援が来る事を避けたい場合、2024年3月現在はこれと上位装備の一式戦 隼III型改(熟練／20戦隊)のみが制空を稼ぐ事ができる。

基地航空隊での運用について

• 基地航空隊での運用も可能。
  配備時は対潜攻撃可能な艦爆と同様の挙動を取る。
  • 艦載機熟練度が>>(max)の状態であれば、対潜攻撃に参加可能な機体の中では2位の制空値(1位は本装備の上位装備)。
    航空攻撃可能な機体全体で見ても、一式戦 隼III型改(熟練／20戦隊)、橘花改に次ぐ3位の制空値を持つので、基本的にこれ目当てでの採用になるだろう。
  • ただしダメージ計算上、対潜8の機体では肝心の対潜火力はあまり高いとは言えない。
    しかし、クリティカルを引けば潜水ソ級eliteの撃沈を狙える程度の火力はある。
  • 基地航空隊では、一式戦故か他の対潜哨戒機と違い大型飛行艇や陸上偵察機、艦上偵察機、水上偵察機で戦闘行動半径を延伸可能。
    触接や陸偵補正で低めの火力を補えるため相性はそれなり。
  • 対潜運用を捨てて、制空稼ぎ・雑魚散らしを目的とした運用も一応可能。
    前述の通り高い制空値を持ち、爆撃の威力も辛うじて駆逐イ級等は撃沈できる威力がある。
    • 過去には本装備(上位装備含む)に基地航空隊配備時の特効が設定された事があったため、「制空値を稼ぎつつバフもできる装備」として採用を検討できた。

装備ボーナスについて

• 特定艦に装備した時、パラメータが更に変化する装備ボーナスがある。
  • なお本装備の改修値に応じてボーナスが変動する。
    • 改修値変動の法則性はまだ不明。詳しい調査待ち。表中の改修段は暫定のものです。
  • 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に計算される。
  • 対象艦と各ボーナス値は下表の通り。
    艦名記載は、その値が適用される一番下の改造段階が基準。

  装備		基本値
  一式戦 隼II型改(20戦隊)		火力	雷装	対空	対潜	索敵	装甲	回避	射程	命中	累積
  		2		6	8			3			-
  単体ボーナス↓		加算値
  改修値	対象艦	火力	雷装	対空	対潜	索敵	装甲	回避	射程	命中	累積
  ★無し	あきつ丸/改 山汐丸 熊野丸	+1		+2	+1			+1		+1	〇
  ★+3								+2
  ★+6					+2
  ★+8										+2
  ★無し	山汐丸改 熊野丸改	+3		+4	+2			+3		+2	〇
  ★+3								+4
  ★+6					+3
  ★+8										+3
  ★無し	伊勢改二 日向改二 加賀改二護 軽空母*5										?
  ★+3								+1
  ★+6					+1
  ★+8										+1

  ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら

• 対潜値のボーナスは先制対潜条件、対潜攻撃力(装備対潜値)、遠征対潜値条件に加味される。

性能比較表(装備最大値/回転翼機・対潜哨戒機早見表/テーブルより転送)

入手方法について

アップデート履歴

• 2023/01/31：2022年12月作戦報酬として実装。*6
• 2023/02/14：基地航空隊への配備が可能になった。また、熟練度が上がるようになり、航空戦に参加するようになった。
• 2023/02/27：上位装備の「一式戦 隼III型改(熟練/20戦隊)」が実装された。
• 2023/11/04：C2機関のツイートに登場した解説動画）において、秋刀魚イベントにおけるサポート装備として紹介された。

小ネタ

• 陸軍飛行第20戦隊に配備されていた隼II型がモデル。
  艦載できる点と、塗装のアレンジ(後述)がif要素と思われる。

飛行第20戦隊

• 飛行第20戦隊は、昭和18年12月に第一飛行師団隷下の部隊として大阪の伊丹にて編制。
  編制完結後、大正飛行場（現在の八尾市柏原）に駐屯し練成と阪神地区の防空に従事した。
  • 昭和19年2月に北方軍に編入され千島へ異動。6月には台湾へ移駐し台湾地区の防空に努めた。
    10月から翌年2月までは一部がフィリピンに進出し、防空や船団護衛、空挺部隊の支援や特攻機の護衛を行う*7
  • 沖縄戦開始後は、石垣島や宮古島を前進基地にして特攻およびその援護を行う。

• 昭和20年2月より、一式戦III型へと機種転換が行われる。
  7月末には、沖縄の飛行場への強行着陸を計画するがこれは実行に移されなかった。
  • 南方へ輸送中の四式戦を無断使用して戦隊長が憲兵隊に呼び出されたという逸話が残っている。
• 終戦時の飛行隊長である村岡英夫少佐が「陸軍特攻の記録 隼戦闘隊長の手記」という本を出版している*8

塗装について

• 尾翼のマークは「20」を図案化したもの。大戦期の日本機としては珍しく青色の塗装となっている。
  • ゲーム中では、航空自衛隊のF-2などで見られる濃淡2色の塗装となっているが、史実においてはエンジンカウル上部を除き1色だったため恐らくアレンジしたものと思われる。
• 帝国陸軍の戦闘機は、襲撃機として使用するべく爆装を前提として設計されていることが多い。
  • 爆弾の形式こそ違うだろうが、250kg爆弾2発の爆装は東海と同等であるため、潜水艦を捕捉さえできればその攻撃力は十分だろう。

この装備についてのコメント