No.244 | ||||
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![]() | Aquila (アクィラ) | Aquila級 1番艦 正規空母 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 38 | 火力 | 0 / 14 | |
装甲 | 18 / 38 | 雷装 | 0 | |
回避 | 34 / 58 | 対空 | 18 / 48 | |
搭載 | 51 | 対潜 | 0 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 30 / 52 | |
射程 | 短 | 運 | 5 / 29 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 40 | 弾薬 | 45 | |
搭載 | 装備 | |||
10 | Re.2001 OR改 | |||
26 | 未装備 | |||
15 | 未装備 | |||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
Aquila → Aquila改(Lv45) | ||||
図鑑説明 | ||||
地中海ジェノヴァで建造されていたパスタの国の航空母艦、Aquilaですー。 貨客船改装空母ではありますがー、大規模な改装で正規空母に近い性能を発揮した……はず。 ねえ、グラーフ、アカーギ!聞いてますー? |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:赤﨑千夏、イラストレーター:じじ |
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入手/ログイン | 地中海生まれの航空母艦Aquilaです。 活躍する……はずですー。楽しみにしてて! |
母港/詳細閲覧 | そうです、アクィラです。覚えてくれました? |
アクィラの出番ですか? いいですとも。出撃、いつですか? | |
グラーフ、なんですか? …あら、提督? このアクィラにご興味が? いいですよ、何でも言ってくださ~い。 | |
母港/詳細閲覧(新年) | 提督、あけましておめでとうございます♪ |
母港/詳細閲覧(バレンタイン) | 提督、アクィラの地中海風ジェノベーゼチョコ、差し上げま~す♪ はい、アクィラ独自のレシピで。試食はしてません。 |
母港/詳細閲覧(春) | 日本の春。オハーナミーが楽しみね。Zaraの料理も楽しみだし、この季節は好き♪ |
母港/詳細閲覧(節分) | Roma... その、セツブンガー... ってどこから出てきたんです? 特にその、ガー の部分… え? 提督が言ってたって? 本当? |
母港/詳細閲覧(梅雨) | 今日も雨…日本のツーユーね。テルテルボー、Aquilaも作りたい♪ あ、LIbe、作り方教えて。あれ、何か違う? |
母港/詳細閲覧(初夏) | 少しづつ、暑くなってきましたね。夏が、来るのですね。日本の四季、楽しいです♪ |
母港/詳細閲覧(2016秋) | 秋はいろいろなものが美味しそー♪ 提督、ほら!あの、 |
母港/詳細閲覧(秋刀魚祭り) | Sanma? 知らないお魚ですね…。 日本のお祭りですか? ふむ ふむ… 漁師さん達の支援なのですね! りょう・かい・です♪ |
母港/詳細閲覧(Xmas) | |
母港/詳細閲覧(四周年) | 提督、四周年ですって。おめでとう御座います。よしよし♪ よしよし♪ |
母港/詳細閲覧(五周年) | 提督、五周年ですって。よしよし♪ よしよし♪ よしよしよしよし♪ |
ケッコンカッコカリ(反転) | 提督、このアクィラにプレゼントですか? なんでしょう? 綺麗! あら、指に? あっ… |
ケッコン後母港(反転) | 提督、どうしました? 何か疲れてるみたいですね…そうだ! アクィラがよしよししてあげましょう。ほら、ここに来て? よしよし、よしよ~し♪ どうですか? |
編成 | 航空母艦、アクィラ、出撃! 日本の空母達、付いてきなさい! なんちゃって…あ痛っ?! |
出撃 | 航空母艦、アクィラ、出撃! 日本の空母達、付いてきなさい! なんちゃって…あ痛っ?! |
よしよし、艤装も艦載機もばっちりね! 機動部隊旗艦「アクィラ」、抜錨しまーす! | |
遠征選択時・アイテム発見 | よしよし、いい天気~♪ |
開戦 | 敵艦隊発見ね~、よしよし。艦載機を上げましょう、艦首を風上に、やりま~す♪ |
航空戦開始時 | これが航空戦かぁ…よしよし♪ アクィラ艦載機隊、いっけ~♪ |
攻撃隊各機、カタパルトへ。連続射出、急いで―! | |
夜戦開始 | 夜戦ですか? グラーフにできるなら、このアクィラにだって、きっとできるはず! 全艦、このアクィラに続け! 突撃~! |
攻撃 | これが航空戦かぁ…よしよし♪ アクィラ艦載機隊、いっけ~♪ |
攻撃隊各機、カタパルトへ。連続射出、急いで―! | |
連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃 | グラーフにできるなら、このアクィラにだって、きっとできるはず! 全艦、このアクィラに続け! 突撃~! |
小破 | あーっ! 痛い! 痛いから! |
ダメだって! ダメだからそこは~! | |
中破/大破 | ふあぁ…甲板に大穴が~。カタパルトもひん曲がってるし、ダメだ~…ダメダメ! |
勝利MVP | あら提督、アクィラの活躍が一番ですか? |
旗艦大破 | |
帰投 | 提督、艦隊戻りました。皆さん無事で、何よりです。ふぅ、よしよし。 |
補給 | あら、Grazie。よしよし。 |
改装/改修/改造 | あら、可愛い艦載機。提督、Grazieです。 |
この装備もいいですね。これからアクィラも活躍できそう。よしよし。 | |
よしよし、いい天気! | |
入渠(小破以下) | むきゅきゅ…少し洋服が汚れちゃったし。提督、少しだけお休みいただきますね? |
入渠(中破以上) | むぎゅぎゅぎゅ…アクィラの飛行甲板に大穴が…提督、アクィラ少し休業します。 |
建造完了 | 提督、新造艦が完成したようですよ? |
戦績表示 | あら、情報ですね? アクィラがお持ちします。よいしょっと。 |
轟沈(反転) | アクィラ、ここまでなの? でも…今度は、こんな海の真ん中だから…いい、かな… |
時報 | 改にて実装 |
放置時 | よしよし。この艦載機達なら、次の出撃こそは、アカーギやグラーフに、大きい顔はさせないわ!よしよし。次こそは、次こそは! |
ゲームにおいて 
- 2016/8/12アップデートで新規実装。同日から始まった2016年夏イベントのE-3,4のボスマスでドロップした。
- 通常海域でのドロップや建造では入手不可のため、通常は新規/追加入手の方法が無い。入手後はロックを忘れずに。
- Graf Zeppelinに続く海外空母。
- ステータス上は完全に軽空母。正規空母と軽空母の数値上の差異とされ易い耐久、火力、燃費、いずれも軽空母相応である。
- そんな中、2スロ目の搭載数は未改造から26と正規空母並。いや正規空母だから。
- 夜戦突入時「グラーフにできるなら~」、と夜戦ができそうなことを言っているが、そのような特殊能力はなく原則夜戦では攻撃不可。
- セリフにもあるようにカタパルトを搭載した空母ではあるが、グラーフや翔鶴型改二とは異なり短射程。
- Aquilaの実装によりイタリア艦娘だけの6隻艦隊が編成可能となった。ドイツに続く編成である。
キャラクター設定について 
- 見た目とは異なり、意外と茶目っ気がある。出撃時には、調子に乗りすぎて突っ込みを入れられている。(誰に?)
- 下記の通りカタパルト関係で縁のあるグラーフや、客船時代の名前とかぶるRoma辺りが可能性高そうだが、詳細は不明。
- 口癖は「よしよし」。
- グラーフにやたら対抗心を燃やしているが、カタパルトを譲り受けたりといった縁からだろうか?
- 手にしている弓はアルクス(arcus)という古代のローマ帝国軍が使用したコンポジット・ボウ(複合弓)であると思われる。日本式空母が和弓を用いていることと客船時代の名前「ローマ」にちなんだものか。
- 複合弓とは、動物の骨や筋(すじ)、複数の植物材料など異なる種類の材料を貼り重ねた「複合材料」でできた弓。生産にコストがかかるが強くて小さくする事が可能で、弦(つる)を外すと逆向きCの字に反りかえるほどの弾力が出たという。帝政ローマは、中原の馬上の民が使うこの弓をかなり早い段階で取り入れていたと言われる。
- ちなみに日本空母艦娘の多くが愛用している和弓も、竹と木を使った複合弓である。和弓は複合弓において最大級の大きさと威力を誇るとされている。
小ネタ 
改装の経緯 
- 元はNGI社→イタリアン・ライン社の大西洋航路客船「ローマ」としてジェノバのアンサルド社造船所で1926年2月26日進水、1926年9月21日就役後はニューヨーク航路に就航していた。同造船所で建造中止となったフランチェスコ・カラッチョロ級戦艦2番艦、クリストーフォロ・コロンボから機関を含む主要な機械類を流用することによって建造費を抑え、24ノット以上の速力でジェノヴァ-ニューヨーク間を10日程で結ぶ定期船として誕生した。イタリアの客船では初めて移民用のクラスを無くした。今では当たり前になっているが、デッキにプールを設置した最初の客船であり、この設備は以降の客船に引き継がれ、リドデッキとして有名になった。
- イタリア海軍にはワシントン条約で6万トンの建造枠が確保されており、未成戦艦フランチェスコ・カラッチョロの改装案などもあるにはあったが、狭い地中海が主戦場なこともあって空軍万能論が幅を利かせており、空母建造にはまったく乗り気ではなかった。*7
- 仮想敵であるフランス海軍の空母が低速のベアルン一隻のみであったことも無関係ではない。
- フランチェスコ・カラッチョロはその他にも、NGIによる客船への改装案、アンサルド社による安価な水母への案が存在したが、いずれも資金不足により実現しなかった。
- 1935年にエチオピア戦争によりイギリスとの対立が深まり、英海軍は空母「グローリアス」に加えて本国艦隊からも同型艦「カレイジャス」を一時的に派遣したため、伊海軍としては空母新造はひとまず延期して高速客船ローマを特設空母として改造する方針に切り替えた。また1936年には姉妹艦「アウグストゥス」も護衛空母へと改装する事が決まった。機関はフィアット社製の新型ディーゼル機関に換装する事で姉妹とも速力26ノットを出せる見込みであり、機関部の水中防御としてバルジも装着する事がこの時点で決まった。しかし、新型ディーゼル機関の開発は1939年になっても進捗せず2隻の特設空母の改装は見送られた。
- このぐだぐだっぷりに、ムッソリーニも諦め気味で「伊海軍が地中海で活動する限りは空母は必要ない」と発言して空母の新造を諦めた。
- だが第二次世界大戦が開幕すると、イタリア海軍はエアカバーがないことでしばしば苦杯を舐める。
- マタパン岬沖海戦では制空権を奪われ最終的に重巡3隻を一挙に失う大損害。
- 極めつけはタラント空襲で、当時のイタリア戦艦が一挙に半減するほどの壊滅的被害を受けてしまった。
- さすがのドゥーチェも空母の有用性に気づいたが、もはや一から新造する時間的余裕はない。再び特設空母に目が向けられたがフィアット製ディーゼルはいまだ開発が進まず*8、そこで目をつけられたのが機関の換装を必要としない大型・高速客船の改装だった。イタリアには総5万tに達しながら速力27ノットを出せる大型客船「レックス」と「コンテ・ディ・サヴォイア」の2隻があり、これを改装すれば小型の艦橋と楕円形の煙突をもつアイランド型艦橋をもつ有力な空母となる見込みであった。海軍次官カヴァニヤーリはムッソリーニに早急な空母改造を要請したが、海運担当相から強い抗議と反対を受けて却下された。カヴァニヤーリは更迭されて、リカルディ大将が後任となった。
- リカルディ海軍次官は空母改造を「ローマ」に絞り、新型ディーゼル以外で高速空母として就役させるよう検討させた。この頃、カピターニ・ロマーニ級軽巡洋艦*912隻を1939年に起工したが、戦時中の資材不足によりアンサルド社ジェノヴァ造船所で建造中の「コルネリオ・シラ」と「パオロ・エミリオ」が1940年6月に工事中止となっていたのにリカルディは目をつけた。この2隻のために用意した2セットの機関を搭載すれば高速空母として完成できる。ムッソリーニも現実味を帯びてきた「ローマ」の空母改装案に理解を示すようになり、計画は軌道に乗り始めた。1940年7月9日、「ローマ」の改造による空母改装計画はイタリア政府の承認を受けて正式に開始した。
- 1941年11月にジェノヴァのアンサルド社で空母化改造が開始されたが、技術力不足や資材不足などのため改装工事は遅延、リカルディ次官はドイツに要請して空母建造技術の提供を依頼した。1941年9月になってドイツ海軍から戦前に仕入れた日英空母の資料がもたらされた。この頃のドイツではGraf Zeppelinが建造中止していた。一番のプレゼントは同2番艦「ペター・シュトラッサー」の建造中止により宙に浮いていた航空艤装の数々、カタパルト、着艦装置、昇降機の諸設備がイタリアに送られたことだろう。この結果、龍驤のような抵抗のない平甲板型空母だった本艦の飛行甲板は昇降機の数を除けばGraf Zeppelinに酷似した実用性の高いものとなった。
- 上部構造物は撤去され、抵抗の少ない船体に成型するためにクリッパー型艦首を15mも新たに建造し、飛行甲板を10m後方に伸ばすために客船型の艦尾部も整形された。水線部には機関部を防御すべくバルジが追加されて厚さ60cmのコンクリートが充填された。
- 換装した機関の整備も進んだ1943年9月に公試が行われる予定であったが、それよりも早い6月12日に建造中止が決定した。この時までの進捗率は機関は98%、その外も約70%であったが、必要度の高い海上護衛のための軍艦建造に総力を上げざるを得ないほどイタリアは追い詰められていた。
- 1943年9月のイタリア休戦時点で約80%しか完成していなかった。9月9日に進駐したドイツ軍が現地で改装工事を引き継ぐも、1944年6月の連合国軍の空襲により損傷を受け、1945年4月、連合国側についたイタリア海軍の人間魚雷*10による攻撃で大破。その後、ジェノヴァ港の閉塞のためドイツ軍の手により自沈処分された。
艦名について 
- イタリア語で「鷲」の意味。日本では「アキラ」とも呼ばれるが、原語に近づけるなら「アクィラ」が近い。
軍艦にする場合、すでに1940年に進水した戦艦Romaがあったのでそのままの名前は使えず、Aquilaに改称された。- 瑞穂(と一部の深海棲艦)の絵師と某黄色い戦闘機隊とロシアの鮫野郎は関係無い。某女性聖闘士や透明人間も関係ない。
- アサシンクリード3にて、主人公が修復して所有する帆船の名前が「Aquila」。日本語版では「アキーラ号」と訳されている。アサクリではアサシン一族の能力にちなんで、猛禽類に関するネーミングが多い。
- その後Aquilaの艦名は、アルバトロス級コルベット「アクィラ(ITS Aquila, F542)」に受け継がれた。
- NATOの相互防衛援助協定に基づき、アメリカの資金援助により建造された艦であり、当初はオランダに供与され、「リンクス(HNLMS Lynx, F823)」として活躍していた。就役は1956年である。
しかしわずか5年で手放され、建造国であるイタリアに売却、1961年アクィラとして再就役した。1992年退役。
ちなみに満載950tという、神風以下のミニマムボディーであった。これの意味することは。
- NATOの相互防衛援助協定に基づき、アメリカの資金援助により建造された艦であり、当初はオランダに供与され、「リンクス(HNLMS Lynx, F823)」として活躍していた。就役は1956年である。
性能について 
- 客船改装だが基準排水量23,500tと翔鶴型(基準排水量25,675t)並みにデカい。ある意味イタリア版飛鷹型と言える。
機関は原型ではディーゼル機関だったが前述の経緯で建造が中止された軽巡洋艦カピタニ・ロマーニ級の機関2隻分を流用して搭載されていた。ソーニクロフト式重油専焼水管を縦に2基、その脇にとベルッツォ式ギヤード・タービン1基を1セットとし、これを4室に分けられた機関区に計4セットを配置するシフト配置で生存性が高められていた。- 上記計画で速力30ノットを発揮する予定だったのを反映してか、本ゲームにおいて速力は高速になっている。
- 上記計画で速力30ノットを発揮する予定だったのを反映してか、本ゲームにおいて速力は高速になっている。
- 兵装については、無体な数の対空砲が目を引く。主武装の13.5cm砲はカピターニ・ロマーニ級向けに開発されたものを本艦のために単装砲架に改設計とした両用砲で8門、他に新型の6.5cm単装高角砲を12門、さらに20mm機銃は6連装銃架でなんと22基で計132丁。大戦中盤の43年頃としては破格とも言える強武装である(数だけで言えば、大戦終盤の日米戦艦に匹敵する)。さらにマストにはイタリア海軍が苦心して開発した探索レーダーEC-3/ter "Gufo" レーダー1基が搭載された。
- 防御については側面にバルジが追加されたほか、弾薬庫や燃料タンク上部の飛行甲板には76mmの装甲板(厚さだけで言えば、英のイラストリアス級の飛行甲板部と同程度)が張られた。
- 格納庫の長さは約160mで幅18mで搭載定数は51機。当初計画で「露天係止10機、格納庫収容26機、天井吊下げ15機」であり、艦これのスロットにも反映された模様。
- ただしその全てが艦上戦闘機。つまり完全な防空専用空母ということになる。
世界広しといえど、戦闘機しか積まない計画だった空母というのはアクィラを置いて他にない(他は少数といえど、艦攻や艦爆を併せて積む計画になっている)。 - 搭載予定のRe2001は後に改型で主翼の折り畳みが予定されており、これで格納スペースを確保した暁には搭載定数を66機まで増やす予定だった。
- ただしその全てが艦上戦闘機。つまり完全な防空専用空母ということになる。
- 以上の性能を見ればわかるように魔改造そのものであり、艦載機構成を除けば完全に正規空母レベルの性能を確保している。
これは客船ローマ以前から新造案や客船改装案がすでに戦前から存在しており、十分に練られたものであったことが大きい。- このためか、艦これでは同じ客船改装空母である飛鷹型とは異なり正規空母扱いになっている。
余談 
- 同時期に「ローマ」の姉妹船「アウグストゥス」も1942年に海軍に接収、艦名をファルコ(
ヒャッハー隼)を経てスパルヴィエロ(ハイタカ)に改称され同年10月より空母化改造が開始された。 - 設計時は対水上戦闘もありえると判断され15.2cm速射砲6門と10.2cm速射砲4門を主兵装とし対空火器は機銃数丁だけだったが、開戦後の戦訓から姉妹艦と同じく13.5cm単装両用砲8門と6.5cm単装高角砲12門、近接火器として2cm6連装銃架で4基と大幅に強化された。
- 完成予想図ではイギリスのアーガス
のような飛行甲板の先端に滑走台だけが艦首に突き出した奇怪な姿
をしており、これは艦首甲板上の備砲の射界を狭めないための工夫だった。
- つまり、飛行甲板の3/4強は艦体の全幅に渡って張られた長さ155m、幅25mの龍驤のようなフラットな甲板なのだが、前方1/4は長さ50m、幅は約5mの艦上機が1機ぎりぎり滑走できるだけの幅しかない極細甲板が張られているのだ。設計時にはIMAM Ro.63
のような小型の連絡機を主に用いて対潜哨戒を行う計画だったようだ。
- だが、開戦後の戦訓から海上護衛に防空任務は不可欠と判断して艦首の滑走台に圧縮空気式のカタパルト1基を埋め込んで戦闘機を射出できるように改設計された。艦載機はRe.2001を予定していた。
- ちなみに、アクィラの元になった客船ローマの改装案も、1936年時点ではスパルヴィエロとほぼ変わらない平甲板型の簡易なデザインであった。これは英空母のフューリアス(平甲板型に近代化改装後)を参考にしたためである。飛行甲板には艦載機の形状に合わせた必要最小限度の大きさの十字型の昇降機が計2基設けられた。
- つまり、飛行甲板の3/4強は艦体の全幅に渡って張られた長さ155m、幅25mの龍驤のようなフラットな甲板なのだが、前方1/4は長さ50m、幅は約5mの艦上機が1機ぎりぎり滑走できるだけの幅しかない極細甲板が張られているのだ。設計時にはIMAM Ro.63
- 機関においてはアウグストゥスの主機はSavoja社M.A.N型ディーゼル機関4基の28,000馬力で速力が19ノットしか出なかったため重要度は低く、アクィラは建造中止となった軽巡2隻分の機関を流用することができたが、スパルヴィエロにはそれがなかったので高速化も望めなかったという事情もあった。時局柄もはや徹底した改装は望めず、最小限の工事でとりあえず就役させる予定だった。
- 1943年ごろには客船としての上部構造物がほぼ撤去された状態で改装が中止され、そのまま1943年9月の休戦時にドイツ軍に鹵獲され、1944年10月にジェノヴァ港の東側を閉塞するために自沈処分された。戦後の1947年に浮揚されて解体処分となった。
- 1943年ごろには客船としての上部構造物がほぼ撤去された状態で改装が中止され、そのまま1943年9月の休戦時にドイツ軍に鹵獲され、1944年10月にジェノヴァ港の東側を閉塞するために自沈処分された。戦後の1947年に浮揚されて解体処分となった。
- また重巡洋艦「ボルツァーノ」も1942年8月に受けた損傷から修理する際に航空巡洋艦、あるいは「航空機輸送艦」とでも言うべき形態に改装することが検討されていた。
- 客船時代の1932年1月20日、ルーズベルト大統領号
と衝突事故を起こしている。
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