No.413 | ||||
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Perth(パース) | Perth級 1番艦 軽巡洋艦 | |||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 29 | 火力 | 24 / 58 | |
装甲 | 17 / 32 | 雷装 | 20 / 54 | |
回避 | 33 / 67 | 対空 | 24 / 66 | |
搭載 | 3 | 対潜 | 15 / 50 | |
速力 | 高速 | 索敵 | 9 / 40 | |
射程 | 中 | 運 | 12 / 55 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 30 | 弾薬 | 45 | |
搭載 | 装備 | |||
1 | 6inch 連装速射砲 Mk.XXI | |||
1 | 未装備 | |||
1 | 未装備 | |||
装備不可 | ||||
改造チャート | ||||
Perth → Perth改(Lv45) | ||||
図鑑説明 | ||||
Perth級軽巡洋艦Perth、英国生まれ、オーストラリア育ちです。 連合軍ABDA艦隊の一翼として、南方作戦で南下する日本艦隊を迎撃しました。 重巡Houstonと共に最後の一撃を図りましたが…。護る気持ちは…一緒です。 |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
CV:内田秀、イラストレーター:草田草太
定型ボイス一覧
イベント | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | ||
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P e r t h | P e r t h 改 | 追加 | ||||
入手/ログイン | How are you? 私は、Perth級軽巡洋艦Perth。HMAS Perth! イギリス生まれ、オーストラリア育ちよ。 | ◯ | × | 編集 | ||
How are you? Perth級軽巡洋艦Perth。HMAS Perth! 来たわ。 オーストラリア育ちの力は伊達じゃない。さ、始めましょうか。 | × | ◯ | 編集 | |||
母港*1 | 編集 | |||||
母港1 | 詳細 | How are you? | ◯ | ◯ | 編集 | |
母港2 | I'm good thanks, yourself?*2 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
母港3 | …まあ、いいわ。そんなことより作戦会議よ。 いい? 多国籍で構成する艦隊は、何よりその意思疎通が大切… って、ねえ提督?貴方、ちゃんと聞いてますか? | ◯ | ◯ | 編集 | ||
ケッコンカッコカリ | How's it going?*3 提督、なにか? これを私に? …そ、そうか。積極検討する。い、いや……し、します…。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
ケッコン後母港 | How are you? そうか、ならいい。私は…問題ない。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
放置時 | Houston、どうした? なに、ABDA fleet作戦会議を? いま、ここで? まぁ、いいけど。…ここで? | ◯ | ◯ | 編集 | ||
編成出撃 | 編集 | |||||
編成 | Amphion……じゃない。Perth、軽巡Perth、出撃します。皆、続いて。行くわ。 | ◯ | × | 編集 | ||
軽巡Perth、出撃します。皆、続いて。行くわ! | × | ◯ | 編集 | |||
出撃 | ABDA艦隊、軽巡Perth. 抜錨。皆ついてらっしゃい。今度は負けないわ。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
開戦・攻撃*4 | 編集 | |||||
戦闘1 | 昼戦開始 | Enemy in sight*5. 始めましょうか。 | ◯ | ◯ | 編集 | |
戦闘2 | 昼戦攻撃 | 逃がすな……撃てっ! | ◯ | ◯ | 編集 | |
戦闘3 | 夜戦開始 | 艦隊は夜戦に移行する。敵の雷撃にも注意せよ。突撃! | ◯ | ◯ | 編集 | |
戦闘4 | 夜戦攻撃 | 今だ……撃てっ! | ◯ | ◯ | 編集 | |
戦闘時ステータス*6 | 編集 | |||||
小破 | やらせない! | ◯ | ◯ | 編集 | ||
くっ、やるな。 | ◯ | ◯ | 編集 | |||
中破/大破 | っ!……くっ……被弾!? 可燃物を投棄! 魚雷でも直撃しない限り、沈むものか! | ◯ | × | 編集 | ||
っ!……くっ……被弾!? 可燃物を投棄! 魚雷に誘爆しない限り、そう簡単に沈むものか! | × | ◯ | 編集 | |||
轟沈 | 直撃…私に? そうか、沈むのね。別にいいわ……けどっ、まだ大事なこと…言ってないっ…提督…わたし、わたしっ…あなたにっ… | ◯ | ◯ | 編集 | ||
戦闘終了*7 | 編集 | |||||
勝利MVP | Couldn't be better*8. まあ、そうなるわね。仕方ないわ。頂いておきます。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
旗艦大破 | やらせない! | ◯ | ◯ | 編集 | ||
装備・改修*9 | 編集 | |||||
装備1 | 改修/改造 | ふぅ…ま、アリかしらね。 | ◯ | × | 編集 | |
ふぅ……まあ……あり、かしら。Thanks. | × | ◯ | 編集 | |||
装備2 | お礼は言っておくわ。Thanks. | ◯ | × | 編集 | ||
なるほど……流石ね。 | × | ◯ | 編集 | |||
装備3 | 改修/改造/開発/バケツ/遠征/発見 | Could be better*10? | ◯ | ◯ | 編集 | |
その他 | 編集 | |||||
帰投 | Fleet is back*11. | ◯ | ◯ | 編集 | ||
補給 | Thanks. また出撃よ。今度こそ。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
入渠(小破以下) | 少し退がるわ。仕方ないでしょ。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
入渠(中破以上) | 大分やられたわ。この際、しっかり修理するから。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
建造完了 | Completed. | ◯ | ◯ | 編集 | ||
戦績表示 | Information? 仕方ないわね……ここよ。 | ◯ | ◯ | 編集 |
時報ボイス一覧
時刻 | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | |
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P e r t h | P e r t h 改 | 追加 | |||
00 | 私、Perthがあなたの秘書艦というわけね。了解よ。…なに、その目? 問題ないわ。見てなさい。 | × | ◯ | 編集 | |
01 | It's 1 o'clock。以上。 | × | ◯ | 編集 | |
02 | It's 2 o'clock。いじょ…なに? | × | ◯ | 編集 | |
03 | It's 3 o'cloc…なに、その目? 言いたいことがあれば、はっきり言ったらどう? | × | ◯ | 編集 | |
04 | It's 4 o'clock。なんだ、お茶が欲しかったのか。早くはっきり言えばいいのに。はい。 | × | ◯ | 編集 | |
05 | It's 5 o'clock。cuppa*12、おかわりいる? いいのよ、別に | × | ◯ | 編集 | |
06 | Good morning. It's 6 o'clock。 | × | ◯ | 編集 | |
07 | It's 7 o'clock。Perth特製、Continental Breakfast*13をどうぞ。紅茶はアールグレイでいい? はい、どうぞ。 | × | ◯ | 編集 | |
08 | It's 8 o'clock。朝食はお口に合った? なら、いいけど。 | × | ◯ | 編集 | |
09 | It's 9 o'clock。あ、Houstonが出港したわ。私達も続きましょう。 | × | ◯ | 編集 | |
10 | It's 10 o'clock。ABDA fleet、出撃。ふぅ…ホッとするわね、この陣容。 | × | ◯ | 編集 | |
11 | It's 11 o'clock。演習終了! | × | ◯ | 編集 | |
12 | It's Noon. Perth特製、Lunch sandwichをどうぞ。 | × | ◯ | 編集 | |
13 | It's 1 o'clock。美味しかった? …なに? ああ、それは発酵食品の一種*14で、健康にいいのよ。Maybe*15. | × | ◯ | 編集 | |
14 | It's 2…提督、前方に艦影。艦種、軽巡。De Ruyter? ABDA fleet、合流します。 | × | ◯ | 編集 | |
15 | It's 3 o'clock。前方より、重巡Houston. 合流します。よし、彼女も健在です。 | × | ◯ | 編集 | |
16 | It's 4 o'clock。提督、前方より更に友軍艦隊。重巡Class、最上、三隈…その後方に駆逐艦、敷波。我が艦隊に続航。合流します。 | × | ◯ | 編集 | |
17 | It's 5 o'clock。静かな海…夕日が、きれい。この時代、この時間…大切、ですね。 | × | ◯ | 編集 | |
18 | It's 6 o'clock。夕食はどうするの? | × | ◯ | 編集 | |
19 | It's 7 o'clock。これは、提督が作ったの? …美味しそう。せっかくだから…はむっ…うん、美味しい。 | × | ◯ | 編集 | |
20 | It's 8 o'clock。提督、料理上手なのね。どこで修行したというの? | × | ◯ | 編集 | |
21 | It's 9 o'clo…ん、どなた? あなたは、敷波? どうしたのこんな時間に。これは、差し入れ? Thanks、嬉しいわ。 | × | ◯ | 編集 | |
22 | It's 10 o'clock。いい子たちね。私は嫌いじゃない。なに、その顔? いいじゃない、別に。 | × | ◯ | 編集 | |
23 | It's 11 o'clock。提督、本日もお疲れ様。明日も頑張りましょ。Goodnight*16. | × | ◯ | 編集 |
季節ボイス一覧
季 節 | イベント | セリフ | 改装段階 | 備考 | 追加 | |
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P e r t h | P e r t h 改 | 追加 | ||||
春 | 桃の節句 | 編集 | ||||
春の訪れ | 編集 | |||||
ホワイトデー | これを私に? ……そんな! い、いえ、Thanks. あ……どうしよう。少し、嬉しい。 | ◯ | 編集 | |||
春 | 編集 | |||||
春本番 | 編集 | |||||
夏 | 梅雨 | ABDA teruteru doll、ですか? De Ruyter、貴方、上手ですね。私も作ってみます。……ん……んー? ……む、難しい。 | ◯ | 編集 | ||
初夏 | いや、Houstonが、私は、別に。……問題があれば、着替えてきます。……そ、そう? | ◯ | ◯ | 編集 | ||
夏 | 編集 | |||||
盛夏 | 編集 | |||||
夏祭り | 編集 | |||||
秋 | 秋 | この国のアキマツーリ……Autumn festival.いいな。私は、この感じ……嫌いじゃ、ない。……提督も? | ◯ | 編集 | ||
秋刀魚 | Perth,了解。ABDAfleet Sanma Operation,発動。艦隊、出撃用意。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
晩秋 | 編集 | |||||
ハロウィン | 編集 | |||||
秋のワイン | 編集 | |||||
冬 | 冬 | 編集 | ||||
師走 | 編集 | |||||
クリスマス | Old Lady*17、貴方も、ここに? ……ああ、私も。 そうだ、ケーキを取ってこよう。こんなChristmasも、いいな。 | ◯ | ◯ | 編集 | ||
年末 | 了解。チンジュフ、オーソウジ、Perth、参加します。私は……この、ゾーキンガケー、というのを……ああっ!? こ、腰が……! | ◯ | 編集 | |||
新年 | Happy new year! May wish here be for all happiness. *18 | ◯ | 編集 | |||
節分 | ABDA fleetのセッツブーンMonster、つまり鬼は、私、Perthが引き受けます。か、かかってらっしゃい! | ◯ | ◯ | 編集 | ||
バレンタイン | 提督……これを、どうぞ。いえ、深い意味はありません。アールグレイと一緒に、どうぞ召し上がってください。 | ◯ | 編集 | |||
周 年 | 七周年記念 | Seven Fleet Anniversary! Congratulations! | ◯ | ◯ | 編集 | |
八周年記念 | Eight Fleet Anniversary! Congratulations! | ◯ | ◯ | 編集 | ||
九周年記念 | Ninth Fleet Anniversary! Congratulations! So fabulous! | ◯ | ◯ | 編集 |
ゲームにおいて
- 2019年11月30日、イベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』E-3 突破報酬として実装。初のオーストラリア艦娘である。
- 余談だが、CVの内田秀氏もオーストラリア出身。
- 2023年1月20日実装の7-5にて通常海域でのドロップが設置された。
- 改造前の時点で装備枠が3スロットあるが、改造してもスロットは増えない(阿賀野等と同じ)。
キャラクター設定について
- 事務的なセリフや英語のみのセリフが多く、そっけない印象を持たれるかもしれない。ちなみに3つの母港セリフのうち外国語のみのセリフが複数ある初めての艦娘である。
- 梅雨や年末、改のセリフから察するに、いろいろな意味で不器用なのかもしれない。
限定グラフィック
- 2021年2月5日のアップデートで、バレンタインmodeのグラフィックが実装された。そして下着が黒であることも判明した
- 右手の皿にはかなり手の込んだチョコケーキ。*19左手のティーポットで淹れるのはアールグレイだろうか。
上は私服だが、スカートや靴下は普段の制服と同じもの。 - 他の艦娘がバレンタインmode実装とだけ案内されてる中*20何故かPerthのみ参戦!と意気込みが違う様子。一体なにと戦ってるんだ…!?
限定グラフィック:バレンタインmode
- 右手の皿にはかなり手の込んだチョコケーキ。*19左手のティーポットで淹れるのはアールグレイだろうか。
- 2021年7月15日のアップデートで【水着mode】が実装された。
- 水色のビキニとパレオでビーチボールを手に、いい笑顔をみせてくれる。鎮守府に馴染んてきたおかげだろうか。
- 中破すると左肩の紐が切れてけっこう危ういことに。
限定グラフィック:水着mode
小ネタ
- イギリス海軍が建造したパース級軽巡洋艦のネームシップ。
- 就役時の艦名は「アンフィオン(Amphion)*21*22」だったが、オーストラリア海軍への移籍に伴い西オーストラリア州の州都であるパースにちなんで改名された。
- 州都パースはオーストラリア全体でも第4位の大都市。スコットランド出身の初代州総督がスコットランド王国の古都だった同名の都市から命名した。
- 余談ではあるが、米国テキサス州ヒューストンとは1983年から姉妹都市提携を結んでいる。
- なお、パースの艦名は彼女が初代であり、現在は3代目であるアンザック級フリゲート(FFH-157 HMAS Perth)が現役である。
- レーダー等のアップグレード工事を行っていたが、海軍の人手不足により乗組員が確保できず、2017年から乾ドックで放置される事態が続いていた。こちら(2019/6月時点)
そんな彼女だったが、ようやく改修工事が完了する運びとなり、2021年7月、無事水の上に戻ることができた。艦隊復帰は2022年中を目指す。こちら
- レーダー等のアップグレード工事を行っていたが、海軍の人手不足により乗組員が確保できず、2017年から乾ドックで放置される事態が続いていた。こちら(2019/6月時点)
- オーストラリアは英連邦*23に属する国家のひとつであり、また英連邦王国*24の一員であるため正式な国家元首は連合王国国王が兼ねるオーストラリア王である。*25
このため、海軍の正式名称は王立オーストラリア海軍(RAN)であり、軍艦の呼称も"His/Her Majesty Australian Ship"の頭文字"HMAS"が付く。
- 就役時の艦名は「アンフィオン(Amphion)*21*22」だったが、オーストラリア海軍への移籍に伴い西オーストラリア州の州都であるパースにちなんで改名された。
パース級について
- イギリス海軍が第一次大戦後、最初に建造したリアンダー級軽巡洋艦の改良型。改リアンダー級と呼ばれることも多い。
- 英語圏では稀にだが、竣工・就役が最初だった艦よりシドニー級、パースの竣工直後の名前よりアンフィオン級と呼ばれることもある。
- 日本の5,500トン型と同じく「巡洋艦らしい巡洋艦」として、必要な性能をバランス良く詰め込んだ使い勝手の良いワークホースとして計画された。*26
3隻が計画され完成したが、最終的に全てオーストラリアが海軍強化のため購入することとなった。- 大きな改良点は機関配置で、リアンダー級が缶缶機機だったところを缶機缶機のいわゆるシフト配置に改めた。その結果煙突も2本となり煙突間のスペースに航空艤装を配置した。
- 大きな改良点は機関配置で、リアンダー級が缶缶機機だったところを缶機缶機のいわゆるシフト配置に改めた。その結果煙突も2本となり煙突間のスペースに航空艤装を配置した。
- 基準排水量7,000トン余りという中型の船体*27に15.2cm砲連装4基8門、10.2cm高角砲単装4基4門、53.3cm魚雷発射管4連装2基8門を搭載。
砲塔に納めた主砲や強化された対空火器など、第一次大戦の戦訓と技術的な進歩を無理なく盛り込んだ近代的な設計となった。
防御装甲もこのクラスの艦としては有力で、イギリスが求める軽巡像を十分に満足させる成功作となった。- これは日米と同様、重巡洋艦整備を優先した関係で先進的な知見を蓄積できたことが大きい。イギリスはこのクラスを中心に従来の軽巡洋艦を更新し、高い汎用性により世界各地で活躍できる巡洋艦隊を整備しようとしていた。
- これは日米と同様、重巡洋艦整備を優先した関係で先進的な知見を蓄積できたことが大きい。イギリスはこのクラスを中心に従来の軽巡洋艦を更新し、高い汎用性により世界各地で活躍できる巡洋艦隊を整備しようとしていた。
- 後にロンドン条約や財政負担の影響からより小柄なアリシューザ級軽巡洋艦の整備に一旦は移行するのだが、日本が計画した大型軽巡最上型の登場で止むなくこの路線を諦め、イギリスもまた大型軽巡サウサンプトン級の建造に舵を切っていくことになる。
- 大戦では「パース」「シドニー」の2隻が戦没。2番艦「ホバート」のみが終戦まで生き延び1962年にスクラップとして売却され、大阪で解体された。
- 3番艦「シドニー」は1941年11月にドイツの仮装巡洋艦「コルモラン」との交戦の末に相打ちとなり、乗員645名全員が戦死するというオーストラリア海軍史上最大の悲劇に見舞われた。
戦歴
- Perthは1936年6月に軽巡洋艦「アンフィオン(Amphion)」として竣工、当初は第6巡洋艦戦隊としてアフリカ艦隊に所属し艦隊旗艦を務めていた。2年程の任務を経て本国に帰還し修理等を受けた1939年6月、アンフィオンはオーストラリアに購入され、同海軍に編入される。その際艦名をパースに変更する。
- なおAmphionの姉妹艦2隻「アポロ(Apollo)」「フェートン(Phaeton)」*28も同様にオーストラリアが購入の上編入し、アポロは「ホバートHobart)」、フェートンは「シドニー(Sydney)」に改名している。
- 1939年7月26日、パースはポーツマスを出港しオーストラリアに向かう。しかしその途上の9月1日、衝撃の連絡が届く、第二次世界大戦の勃発である。
- カリブ海にいたパースはオーストラリアに向かうのを延ばしてカリブ海のタンカーの護衛や、ドイツ船舶の逃走阻止の任務に従事する。11月22日に漸くパナマ運河を通過して太平洋に進出、その後も船団護衛などに従事した結果、ようやくオーストラリアに帰還できたのは翌1940年3月末となってしまった。
- シドニー到着後、新乗員らの慣熟訓練を経たパースは、1940年末に出撃し地中海に進出、イギリス海軍と共にドイツ側についたイタリア海軍と対峙する。1941年3月にはマタパン岬海戦に参加している。
マタパン岬海戦
- マタパン岬海戦では当初はエーゲ海方面で、イギリス海軍の軽巡洋艦「エイジャックス(Ajax)」「オライオン(Orion)」「グロスター(Gloucester)」他と活動していたが、地中海艦隊司令長官のアンドル―・カニンガム中将の集結命令を受けて進出。その際イタリア海軍の第3戦隊*29と遭遇し海戦の先陣を切る事になる。この際パースらは敵を地中海艦隊の元へ誘引しようとするが、イタリア側も罠だと察知して引き返した事で双方とも損害はなかった
- パースらは直ちに反転して地中艦隊のいる南方へ逃走する。猛追を受けたが、ここで地中海艦隊所属の空母「フォーミタブル(Formidable)」の艦載機が飛来し、パースらの撤退を援護するようにイタリア艦隊へ攻撃を開始する。
- その後、パースは空襲で被弾したりもしたが、無事に戦い抜き、妹のHobartと交代する形でシドニーに帰還する。帰還後は本国周辺の船団護衛に従事していたが、太平洋戦争が始まると日本海軍との戦闘に備えABDA司令部(米英蘭豪司令部)に参加、ABDA艦隊に所属する事になる
- 1942年2月27日、重巡洋艦「エクゼター(Exeter)」「ヒューストン(Houston)」、軽巡洋艦「デ・ロイテル(dDe Ruyter)」、「ジャワ(Java)」などとスラバヤを出撃、スラバヤ沖で日本輸送船団攻撃に向かう。そしてそれを阻止しようとする日本海軍と太平洋戦争最初の水上艦同士の大規模海戦であるスラバヤ沖海戦が発生する。
死闘!スラバヤ沖海戦
- スラバヤ沖海戦ではPerthは司令長官のカレル・ドールマンオランダ海軍少将が直率する巡洋艦部隊に所属。交戦開始の際は単縦陣の4番目に陣取り日本海軍第五戦隊の那智、羽黒、第二水雷戦隊の神通他駆逐艦8隻*30と激しい砲撃戦を演じた。海戦は丁字戦法を取ろうとする日本側と、それを嫌い同航体制をとろうとするABDA艦隊側とで遠距離砲戦に終始する。二水戦が突入を開始するが、ABDA艦隊巡洋艦部隊の砲撃が初弾から挟叉した事で危険な突入を避け一時離脱している。
- その後遅れて到着した第四水雷戦隊*31が突入を開始し雷撃を仕掛けるが全て外れてしまう*32。以後も遠距離砲戦に終始した両軍だが双方打撃を与える事が出来ずにいたが、重巡洋艦Exeterの機関部に命中弾*33があり、単縦陣を維持できなくなった同艦は転舵するが、ここで多国籍艦隊の欠点が露呈し、続航していたヒューストンやパースはドールマン少将の指示による艦隊行動だと思って転舵し先頭を行く旗艦デ・ロイテルが孤立し転進するなど陣形が混乱してしまう。更にこの状態の中に羽黒の放った魚雷4本が突入し1本がオランダ海軍駆逐艦「コルテノール(Kortenaer)」に命中し轟沈してしまう。
- 混乱状態を脱するためABDA艦隊は一時戦線を離脱する。これを見た日本側の総指揮官である第五戦隊司令官の高木武雄少将は直ちに全軍突撃を指示するが、ここでも日本側は遠距離攻撃に終始し、対してABDA艦隊側も煙幕を展開しつつ反転したので損害はなかった。こうした膠着状態を打破したのが第四水雷戦隊所属の第9駆逐隊の朝雲、峯雲だった。隊司令の佐藤康夫大佐は距離5000mまで近づいて魚雷攻撃を仕掛け、更に3000mまで接近して砲撃戦を開始する。この戦いでイギリス海軍駆逐艦「エレクトラ(Electra)」が沈むが、ここで日没が近づいたので日本側は体制を整える為に突入を中止して集結する。
- 日中の戦いで駆逐艦2隻を失い重巡洋艦エクゼターが中破したが、それ以外に大きな損傷もなかったABDA艦隊は、エクゼターを退避させつつも日本輸送船団攻撃を諦めていなかった。ドールマン少将は日本側が追撃を辞めた事で輸送船団攻撃の為再度進撃を開始、パースも単縦陣の3番目としてこれに加わる。20時頃両軍はほぼ同時に目標を視認する。だが那智と羽黒は偵察に出していた水偵の収容作業中で逃げるしかない状況だった。パースは好機と捉え、アメリカ海軍重巡洋艦ヒューストンと共に照明弾を打ち上げながら那智と羽黒に猛射を浴びせるが、焦りもあってか命中弾を与える事が出来なかった。
- 第五戦隊の危機とみた二水戦が突入し、神通がPerthに対して接近しつつ魚雷を放つが、これを見ていたパースはすぐさま回避行動をとったので双方損害を与える事は無かったが、これにより那智と羽黒は煙幕を展開しながら脱出に成功し、双方は再び相手を見失う。
- 日が変って2月28日、両軍は4たび会合し砲撃戦を開始する。0時52分、那智と羽黒が放った魚雷は不運にもABDA艦隊側は察知できず、1番艦の旗艦デ・ロイテルに魚雷1発が命中して大破、更に4番艦のジャワにも命中し瞬時に轟沈する。大破航行不能となったデ・ロイテルに更に魚雷が1発命中し同艦は沈没、ドールマン少将は最後に「ヒューストン及びパースは我が生存者にかまわずバタビアに避退せよ。」と命令を出し、艦と運命を共にした。
- 命令を受けたPerthは先任の艦長が指揮するヒューストンの指揮を受け、戦場を離脱する。こうして太平洋戦争最初の大規模水上海戦となったスラバヤ沖海戦は終結した。
- スラバヤ沖海戦ではPerthは司令長官のカレル・ドールマンオランダ海軍少将が直率する巡洋艦部隊に所属。交戦開始の際は単縦陣の4番目に陣取り日本海軍第五戦隊の那智、羽黒、第二水雷戦隊の神通他駆逐艦8隻*30と激しい砲撃戦を演じた。海戦は丁字戦法を取ろうとする日本側と、それを嫌い同航体制をとろうとするABDA艦隊側とで遠距離砲戦に終始する。二水戦が突入を開始するが、ABDA艦隊巡洋艦部隊の砲撃が初弾から挟叉した事で危険な突入を避け一時離脱している。
- この海戦でABDA艦隊は敗退し、28日早朝、パースはヒューストンと共にバタビアに撤退する。2隻はスンダ海峡経由でジャワ島南岸のチラチャップへ向かうが、その途中日本軍の船団を発見、それを攻撃する。バタビア沖海戦の始まりである。
ABDA艦隊の最期 バタビア沖海戦
- Perthらが発見したのはジャワ島攻略のためにバンダム湾方面に侵入していた船団で、第16軍司令官の今村均中将他司令部幕僚が乗船する神州丸ほか輸送船7隻と護衛の第五水雷戦隊*34がいたが、パースたちは護衛艦艇は発見しておらず、無防備の輸送船団が停泊していると判断した。スラバヤ沖海戦などで、散々攻撃しようとして果たせなかった日本の輸送船団が、目の前の湾に無防備に停泊している事にパースらは即座に攻撃を決断し、湾内に突入する。
- 突入したパースは照明弾を打ち上げ輸送船団へ砲撃を開始する。またこの時漸くパースは後方から追尾する艦がいる事に気づく、敵味方か誰何するパースの信号に対し、吹雪は魚雷と砲撃でこれに答える。この急な攻撃でパースとヒューストンは緊急回避を行い、損害は避けられたが、この間に春風がパースらと船団の間に入って煙幕を展開したので船団への攻撃が不可能となってしまう。
- 沈没したパースは戦後、引揚げ作業により遺品の幾つかが回収された。中でもPerthで使われていた真鍮製の船鐘が回収され、現在でもキャンベラにあるオーストラリア戦争記念館の第二次世界大戦ギャラリーに記念展示されている。
- ジャワ海では沈没軍艦の違法サルベージが問題となっており、デ・ロイテルと同様パースもその被害に遭っているようだ*42
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