46cm三連装砲

Cached: 2024-12-21 20:36:50 Last-modified: 2024-12-06 (金) 21:01:14
No.009
009.png46cm三連装砲大口径主砲
装備ステータス
火力+26雷装
爆装対空+5
対潜索敵
命中回避
射程超長
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発可、改修可入手方法
改修更新
試製46cm連装砲46cm三連装砲★+5*1 46cm三連装砲改
*2 試製51cm連装砲*3 51cm連装砲
呉海軍工廠砲熕部が極秘開発した世界最大最強の戦艦主砲です。
敵戦艦に対してアウトレンジが可能な最大射程40kmを超える最新鋭のこの巨砲は、
機密保持のため公式には16インチ砲とされていました。
「三式弾」を用いた強力な対空射撃も可能です。

ゲームにおいて

  • 現在、艦これにおいて開発で量産可能な最大火力・最大射程の艦載砲である。通称「46cm砲」「大和砲」とも。
    • 火力はなんと+26。これより高い51cm級砲もあるものの、あちらは装備できる艦が極めて限られるため戦艦汎用としては変わらず最強クラスの火力を誇る。
    • 設定ガン無視になってしまうが大和以外の戦艦にも装備できる。
      46cm砲を満載した長門……、胸が熱いな! 46cm砲満載の「高速」戦艦金剛……、Wow!Congratulations!
  • 35.6cm41cmと異なり超長射程を持つ。これを持たせれば金剛型でも超長射程になって長射程の伊勢型等に先行できる。
    場合によっては41cm砲等と併用して射程を調整し、艦隊に明確な攻撃順を付ける方が優位に働く場合がある。
    • 戦艦レベリング時はMVP調整の為に射程は無視できない項目である。射程だけ長くしたいのならこれと下位砲を1個ずつ装備するとちょうど良いかもしれない。
    • 超長射程の大口径主砲にはイタリア製の381mm級砲46cm級砲51cm級砲、がある。
  • 対空は三式弾高角砲を装備した場合に比べると効果は劣るが、他の(高角砲でない)主砲と比べると対空に関して若干補正が優遇されている。

入手方法について

  • 開発(砲戦系:戦艦、重巡、工作艦)
    • 装備開発の仕様として、秘書タイプが変わる航空戦艦(大和改二重も含むため注意)では開発できない。一方で重巡でも開発することができる(航巡は不可)。
    • 弾薬251以上、鋼材250以上の投入を必要とする。*4
      レシピ1回分が重く、どのレシピでも生成確率は4%なので気長にやろう。詳細はこちら
    • Nelson及びRodney旗艦の時、開発率が2%に低下する為、本装備を狙っての開発の場合は注意が必要。
    • 金剛型旗艦の時、本装備の開発率は4%と変わりはないが、他装備の開発率変動の関係で開発資材を節約できる。*5
  • 初期装備:大和/武蔵/

主砲フィットについて

  • 登場当初は戦艦主砲は全部コレでいいレベルだったのだが、2014/07/28アップデートで戦艦と大口径主砲に対して
    艦型に対してフィットした主砲系装備を積むと命中率が上昇するが、逆に大型で過重量の主砲を多数積載すると命中率が低下する』というアップデートが行われた。
    • 前述の通り、この砲は本来大和型以外には到底載らないシロモノである。
      • 大和(改まで、改二と改二重は一応過積載ペナルティが入る)と武蔵、Nelson以外戦艦46cm三連装砲をガン積みすると命中が大きく下がりかえって敵を撃破し難くなる。
        まあ、あえて弾着観測射撃を捨ててまでガン積みに走る理由も特に無いのだが。
      • 命中率低下についてはケッコンによってある程度緩和することができる。
    • 大和型に装備するとフィット判定となり命中率が上昇する。*6
      • 実は大和型にすらフィットしないという時期があり、大和型は長らく命中フィット砲が存在しないという不遇を食らうこととなっていた。
    • これによる命中率の上昇/下降は装備時点では確認できず、実戦において統計的に現れる。
  • このアップデートにより、従来は本装備の下位互換に過ぎなかった35.6cm連装砲41cm連装砲も大和型以外の戦艦用に取っておく価値が生まれた。
    • 具体的なペナルティの大きさはこちらのページを参照。
    • フィットしない主砲を複数積んだ場合であっても、艦娘のレベルや装備の改修次第では命中低下が誤差程度に収まる場合もある。
  • 一方、支援艦隊ではフィットの効果は無視され、純粋に装備の火力や命中のステータス分が上乗せされる。
    命中値こそ無いものの開発可能な装備の中では最も火力が高いため、本隊用の主砲とは別に支援艦隊用の46cm三連装砲は必要分確保しておきたい。

改修工廠について

  • 流石大和型の主砲ということか装備改修にかかる消費資源も開発資材もネジもどれも大和級。おまけに消費素材として初期からこの46cm三連装砲が1基、★+6からは2基必要。
    • 総論から言えばくれぐれも破産しないように
    • ちなみに大口径主砲は★+8で火力+4相当ということで一応試製51cm連装砲と威力が並ぶことになるが、その51cm砲を★+1でも改修すればまた引き離される上に、改修素材としても46砲は需要が高い。
      改修費用も安くないので、よっぽど余裕がない限り、46砲は51砲やアイオワ砲の改修素材としてとっておくべき。
      いきなりこの砲自身の改修に使うのはお勧め出来ず、支援用を含め、未改修のままある程度確保しておこう。

  • 改良型であり、大和型のフィット補正も強化された46cm三連装砲改に改修更新可能。
    • ただし更新にかかるコストも大和級。新型砲熕兵装資材2つに加えこの装備が4基も必要。
    • もちろんくれぐれも破産しないように

  • 超長化主砲の比較
    装備火力素命中備考
    試製51cm三連装砲36-2装甲+2、一部艦限定
    51cm連装砲321装甲+2、一部艦限定
    試製51cm連装砲301一部艦限定
    46cm三連装砲改272装甲+2
    46cm三連装砲26
    試製46cm連装砲231
    381mm/50 三連装砲改21-1
    • フィット適用は上が重く下が軽くなる(命中プラスに寄っていく)?
    • は改修可を示す。

アップデート履歴

  • 2014/07/28:大口径主砲のフィット/アンフィット補正が実装され、戦艦はなんでもかんでも本装備という環境から変化した。
  • 2014/07/28:グラフィックが変更された。
    2014/07/28のアップデート以前の画像

    past_weapon009.png

  • 2014/10/10:二連装砲版の試製46cm連装砲が実装された。
  • 2015/02/06:本装備の火力を超える試製51cm連装砲が登場した。
  • 2015/02/23:改修可能になったほか、試製46cm連装砲から改修更新できるようになった。
  • 2015/04/17:超長砲として381mm/50 三連装砲が登場した。
  • 2018/01/27:改良型となる46cm三連装砲改が実装された。
  • 2018/02/05:46cm三連装砲改へ改修更新可能となった。

主要な大口径主砲の性能比較表(装備最大値/大口径主砲上位早見表/テーブルより転送)

長いので折りたたんでいます
装備名火力対空命中回避装甲射程国籍入手方法改修備考追加
試製51cm三連装砲365-2-102超長任務、イベント-大和型、長門型改長門型改二のみ装備可編集
51cm連装砲3251-12超長イベント、改修、ランキング、任務大和型、長門型改長門型改二のみ装備可編集
試製51cm連装砲3051-1超長初期装備、イベント、ランキング、改修大和型、長門型改長門型改二のみ装備可編集
46cm三連装砲改27622超長改修、ランキング-編集
46cm三連装砲265超長開発、、改修、イベント-編集
試製46cm連装砲2341超長、イベント、ランキング-編集
41cm三連装砲改二2365任務、ランキング、改修航空戦艦に装備ボーナス。対空電探混載でボーナス(対空+2、回避+3)編集
41cm三連装砲改22641改修、ランキング-編集
試製41cm三連装砲2252初期装備、改修、イベント、ランキング-編集
41cm連装砲改二215512任務、ランキング、改修長門型改二、伊勢型航戦、扶桑型改二に装備ボーナス編集
41cm連装砲204開発、任務、初期装備-編集
35.6cm連装砲改四225412任務金剛型改二に装備ボーナス編集
35.6cm連装砲改三丙21334ランキング金剛型改二に装備ボーナス編集
35.6cm連装砲改三(ダズル迷彩仕様)206432改修、任務、ランキング金剛型改二に装備ボーナス編集
35.6cm三連装砲改(ダズル迷彩仕様)19532ランキング金剛型改二に装備ボーナス。金剛改二、榛名改二のみ水上電探混載で火力ボーナス(+2)編集
試製35.6cm三連装砲1852改修、、イベント、ランキング-編集
35.6cm連装砲改二175522ランキング、任務金剛型、伊勢型、扶桑型に装備ボーナス編集
35.6cm連装砲改164322改修、ランキング、初期装備金剛型、伊勢型、扶桑型に装備ボーナス編集
35.6cm連装砲(ダズル迷彩)15511初期装備金剛型改二に装備ボーナス編集
35.6cm連装砲154開発、初期装備-編集
16inch三連装砲 Mk.7+GFCS243711改修-編集
16inch三連装砲 Mk.724341初期装備、イベント、ランキング-編集
16inch三連装砲 Mk.6+GFCS233612ランキング米戦艦、高速戦艦に装備ボーナス編集
16inch三連装砲 Mk.6 mod.223232ランキング、初期装備米戦艦、高速戦艦に装備ボーナス編集
16inch三連装砲 Mk.622221ランキング、初期装備米戦艦に装備ボーナス編集
16inch Mk.VIII連装砲改216422ランキング、改修長門型、Colorado級、Nelson級に装備ボーナス編集
16inch Mk.V連装砲212212初期装備、ランキング、改修長門型、Colorado級、Nelson級に装備ボーナス編集
16inch Mk.I連装砲20111初期装備、ランキング長門型、Colorado級、Nelson級に装備ボーナス編集
14inch/45 三連装砲191ランキング戦艦級に装備ボーナス編集
14inch/45 連装砲1611ランキング戦艦級に装備ボーナス編集
38cm四連装砲改 deux24541ランキングRichelieu級に装備ボーナス編集
38cm四連装砲改22231初期装備、改修Richelieu級に装備ボーナス編集
381mm/50 三連装砲改214-1-1超長初期装備、改修、イベント-編集
320mm/44 三連装砲16211初期装備-伊戦艦、Гангутに装備ボーナス編集
320mm/44 連装砲15121初期装備-伊戦艦、Гангутに装備ボーナス編集
16inch Mk.I三連装砲改+FCR type284237621イベント、ランキング、改修英戦艦、金剛型改二に装備ボーナス編集
16inch Mk.I三連装砲+AFCT改2241初期装備、ランキング、改修英戦艦、金剛型改二に装備ボーナス編集
16inch Mk.I三連装砲2121初期装備、ランキング、開発英戦艦、金剛型改二に装備ボーナス編集
38.1cm Mk.I/N連装砲改1932改修、ランキング-編集
30.5cm三連装砲改173311初期装備Гангутに高いフィット補正有編集
38cm連装砲改1723初期装備-編集
  • 本表による固有ステータスの他、積載艦個別のフィット・過積載補正による命中補正(-16+10程度)がある
  • 薄桃色は海外艦装備
  • 装備ボーナスの詳細は個別装備ページを参照のこと

小ネタ

  • 元ネタは「45口径九四式46cm3連装砲」である。これを装備した艦艇は勿論、大和戦艦のみ。艦船に搭載された世界最大の艦砲としてギネスにのっている*7
    • ちなみに正式名称は「四五口径九四式四〇糎砲」である。そう、40cm砲とある*8。これは大和が極秘建造された艦艇であり、46cm主砲の存在も隠蔽するための名前だと思われる。
    • 40cm砲ではなく46cm砲が搭載される事となった経緯は、米艦艇の場合パナマ運河通行の為に40cm砲以上の砲の搭載は不可能であり、無条約時代には,新造の戦艦には40cm砲に比し弾量で46%大きく,射距離20,000mの落角で40cm砲の17.3°に対し、16.5°,存速490m/sに対し522m/sと弾道性において優れている46cm(18インチ)砲を搭載するべきであるという松田中佐の提案*9に対して当時の軍令部第1部長であった嶋田繁太郎少将が決裁を下し、それが昭和9(1934)年の軍令部の要求となった事で実現した。

射程距離について

  • 最大射程は42kmだが、射撃指揮所の高さから艦上観測での有効射距離は他の戦艦と同じく30,000mである。帝国海軍では決戦砲撃距離は25,000m~20,000mを想定*10いて、大和型でもこの距離をでの砲戦を想定していたが、戦前の訓練では長門型が機上観測併用による射距離32,000mでの砲撃訓練において命中率12%の成績を出していた事から、海軍では同距離以遠での砲戦にも強い自信を持っていた。
    • だが、実戦はそれほど甘くはなかった。
      レイテ沖海戦の渦中に発生したサマール沖海戦で、米艦艇を発見した大和らは距離32,000m前後より砲撃を開始し、スコール等で艦影を見失うまで約10分ほど砲撃しているが、大和で5斉射、長門で4斉射発砲しつつも命中弾も夾叉(後述)も得られなかった。
      同じく参戦していた金剛さんが「24,000mより遠くは観測がディフィカルト(困難)でうまくファイアー(発射)できないヨー!」と証言しているように、実戦では訓練で示した威力を発揮できなかった。*11
    • なお、この結果についてスコール、煙幕、航空機による攻撃によって元々観測が困難な状況であった点を考慮する必要がある、という意見もある。だが実戦では煙幕や敵航空機による妨害等、訓練にはない不測の事態が起こるのは当然であり、そういった妨害の無い状況を想定しての「命中率」の話をしても、非現実的な話でしかない*12
  • また、仮に観測機を飛ばしていたとしても、観測はあくまでも『着弾した水柱からなる散布界の位置と目標との位置を見て、目標を散布界の中に捉えられるよう着弾位置を修正する』ものであり、後述するが当時の射撃法は確率論からなる公算射撃であるので、観測射撃をしたからといって命中率が上がる訳ではない*13
    • 参考として、当時最も進んだ射撃管制装置を持っていたアイオワ級戦艦の主砲命中率は、同航する戦艦大の目標に対して距離27000mで2.7%、18000mで10.5%、9000mで32.7%と計算されていた。
      大和の場合だと、距離30,000mで5%、距離25,000mで14%と見積もられていたという説もある*14
  • 当時の砲撃法は「公算射撃」という方法が採用されており、これは日本だけでなくどの国の海軍も一緒であった。
    まず主砲射撃指揮所にある測距儀で得た敵の位置や針路などのデータや、気象状況、海流の流れ、更には緯度や地球の自転の速さ等の各種情報が船体内にある「発令所」に集められ、所内の「射撃盤」で計算されて各砲の志向する方位を割り出し、それが各砲塔に伝えられ砲ごとにそれに合わせる。
    準備が整ったら射撃指揮所の合図を受けて一斉に発砲するのだが、初弾で命中する事はまずない。砲弾が着水した際にできる円形状のエリア、これを「散布界」と呼ぶが、観測手*15はこの散布界が目標を覆うように修正指示を出し、その情報が発令所に送られて改めて各砲の方位が割り出され、修正されて第二射がなされる。
    • そして目標を散布界の中に捉えることが出来るまで修正が続けられる。捉えることができたら、それは「夾叉(きょうさ)(英語:Straddle)した」状態と呼ばれ、あとはこの状態を維持しながらひたすら撃ち続ける。そうすればいずれ命中弾がでる。これが「公算射撃」と呼ばれる射撃法である。
  • だが夾叉したからといって命中弾がでるかは「運」でしかない。誘導装置もない当時では遠距離の目標に「確実に当てる」のは不確定要素が多すぎてまず不可能であり、今から見ればアバウトにも見える方法で砲撃していた訳だが、当時としてはこれが最も効果的な砲撃法だった。
  • なので夾叉状態を如何に持続できるかが命中弾を与える重要な要素だが、散布界が狭すぎると目標が増減速したり、相手が針路を変えたりすると散布界から外れてしまう可能性が高いので、「散布界が小さい=命中率が高い」訳ではない。実際米側は砲撃戦中でも回避のための変針や速力の変更を多用した*16ため、日本側の実際の遠距離砲戦の命中率は低かったという。
    • ちなみに公算射撃というのは20世紀に入ってからの新戦術であり、19世紀までは戦艦も直接射撃で戦っていたのだが、これを変えたのは「日本海海戦」であったと言われる場合がある。
      だが当時の測距儀の性能では公算射撃に必要な情報を得るのは困難だし、そもそも「射撃盤」が実用化されていない*17ので、日本海海戦では公算射撃は行われていないのが実際のところである。
      日本海海戦で行われていたのは、測距儀で得られた距離情報を各砲に伝え、あとは砲手が目視で照準して各自のタイミングで撃っていただけで、19世紀の直接射撃と根本は変わらないものだった。

廃艦所要弾数

  • 廃艦所要弾数とは、その火砲が目標艦艇に何発命中させたら戦闘不能に持ち込めるかを示した指数だが、46㎝砲の場合、試算によれば扶桑型戦艦だと9発と見積もられている。
    • 因みに長門型搭載の45口径40cm砲だと12発と見積もられている。
      • 余談だが、廃艦後に46cm砲弾の試験に供された装甲巡洋艦日進は、砲弾の一発が艦底を貫通したために浸水が発生し、転覆沈没している*18

発射速度について

  • 46㎝三連装砲の発射速度を40秒/発とする文献もあるが、あくまでもこれは砲の俯角速度と装填速度から単純に出した数値*19で、要は「命中を考慮せずに取り敢えず撃てるようになるまでの時間」であって、実戦でその間隔で撃つことはまずない。
    • 戦艦同士の砲撃戦では撃った弾丸の着弾位置を確認して修正作業をし、其の上で次弾を発射する「着弾観測射撃」をするのだが、46㎝砲でも日本海軍の想定砲撃戦距離で最大の30,000mまで砲弾が届くのに50秒ほどかかり、そこから着弾位置から再計算をしたうえで目標位置を修正して砲撃するのだから次弾発射まで1分前後はかかる。これはアメリカも含めどの海軍でも程度の差こそあれ同様のシステムで射撃しており、どの海軍でも戦艦の主砲の発射速度は1分/発程度で差があるわけではない。発射速度は実はカタログススペックとはあまり関係ないものなのである。
  • 装填速度は訓練次第では大きく短縮でき、米戦艦ノースカロライナではマニュアルで30秒とされた装填速度を15秒までに短縮する事に成功しているし、長門型の41cm砲も構造的に16秒程度に短縮する事は可能だった。努力と根性で何とかなる!
    だが安全に問題がある*20し、書いているように実際の砲戦では毎分1発の射撃間隔になるわけで、装填速度を短縮できてもそれが射撃間隔の短縮につながる訳ではない。安全面を考慮*21して装填時間短縮を諫める判断は妥当であった。

砲身と寿命について

  • ライフル砲の宿命として、発砲の度に内筒のライフリングが削られるため砲身には寿命(砲齢)があり、常装薬330kgで200発とされていた。加算される砲齢は装薬の量で異なり、常装で1、強装363kgで2、弱装165kgで1/4、減装82.5kgで1/16とされ、砲暦簿に記録された砲齢が200になると重量15.9tの砲身内筒(1A筒)を交換する必要があった。幸か不幸か一回も交換もしていない……
  • 装薬は薬嚢と呼ばれる絹製(42年まではウール)の袋に詰め込まれており、46cm砲の薬嚢は1個辺り約55kgで、装填する薬嚢の個数で装薬量を調整していた。
  • 終戦までに大和武蔵用に18門、信濃用に7門、発射試験用に2門の計27門が製造され、終戦時には9門が残存し、広島の亀ヶ首射撃場に保管されていた。
    この内、射撃試験用の2門は45年11月に、信濃用の5門も46年に現地で破壊された。
    残りの2門(内1門は閉鎖機無し)はアメリカに運ばれ、ヴァージニア州ダールグレン海軍弾道試験場に搬入されたが、特にテストも行われず1950年代にスクラップにされたという。ああ、もったいない……
  • ちなみに砲身を作った旋盤は現在も健在で、未だに100分の1ミリ単位で削れるそうな。胸熱。
    • この旋盤は2013年に稼働停止していたが2020年に呉市に寄付されることが決まった。大和ミュージアムでの展示が検討されている。*22
    • しかし、輸送設置費用4800万円はクラウドファンディングで賄われる事となり不成立の際は処分される可能性が高い*23
      • ふるさと納税型クラウドファンディングなので寄付金控除と返礼品を受け取る事が可能*24
      • そして2021/8/4、クラウドファンディング開始から僅か1日で第三目標の1億円に到達した*25
      • ちなみにこのクラウドファンディングにはこれまでも大和ミュージアムとコラボした縁か艦これ運営も協力しており、応援メッセージを寄せている。*26
      • なお、第三目標に到達した同日のメンテナンスにて大和がこのクラウドファンディングのお礼を書き記した『呉「大和」感謝の掛け軸』が実装された。仮に到達していなかったらもっと後に実装する予定だったのかは不明。
        「厚く熱く、感謝申し上げます。」
  • この砲は東洋一の設備を誇る呉海軍工廠でしか製造できないため、呉以外で大和型を建造する造船所(武蔵:三菱重工長崎造船所、信濃:横須賀海軍工廠)に砲を運ばなければならなかったのだが、砲自体があまりにも大きく、海軍の手持ちの輸送艦では運べなかったことに加え、機密保持を図るためもあって、この砲を輸ぶための給兵艦「樫野」がわざわざ新造された。
    • 樫野の船体には巨大な壺のような船倉スペースが3つ備えてある。甲板にその「壺の口」たるハッチが開いており、ここからクレーンで砲身や砲塔各部等を運び入れた。
      前部甲板の船倉には砲身、中央部の船倉には砲塔基部及び砲塔内部機構等を格納したが、さすがに砲塔本体は船倉には入りきらず、甲板上に繋止して運搬していた。
    • 樫野は竣工すると武蔵搭載用の砲3セットを呉から長崎に運んだのだが、その後大型艦の建造が中止となって本来の用途が無くなり、輸送艦として運用中に台湾沖で米潜水艦に撃沈されわずか2年の生涯を終えている。なお、樫野を撃沈したのは敷波らを沈めた"あの"SS-215「グロウラー」。またお前か…
      • 樫野は新型機関の実験艦としての側面を持ち、アメリカから輸入したラモント式ボイラとスイス製のABB社製のタービンを装備していた。

爆風圧について

  • 砲弾重量は九一式徹甲弾が1,460kg、三式弾と零式通常弾で1,360kgあり、炸薬量は徹甲弾は33.8kg、零式通常弾は61.7kgとなっていた。そんな巨弾の発射時の爆風圧は凄まじく、長門型の41cm砲と比較すると以下の通りとなる。

    爆圧
    46cm砲41cm砲
    距離1門3門距離1門2門
    5m10.0kgf/cm²20.0kgf/cm²5m8.0kgf/cm²10.0kgf/cm²
    10m5.8kgf/cm²11.0kgf/cm²10m4.0kgf/cm²6.0kgf/cm²
    15m3.1kgf/cm²7.0kgf/cm²15m2.5kgf/cm²3.5kgf/cm²
    35m1.0kgf/cm²--30.6m1.0kgf/cm²--
    50m0.5kgf/cm²--38.4m--1.0kgf/cm²
    53.5m--1.0kgf/cm²46.0m0.5kgf/cm²--
    77.5m--0.5kgf/cm²59.0m--0.5kgf/cm²

    爆風
    46cm砲41cm砲
    距離1門3門1門2門
    5m10.0m/s20.0m/s8.0m/s10.0m/s
    10m5.8m/s11.0m/s4.0m/s6.0m/s
    15m3.1m/s7.0m/s2.6m/s3.5m/s
    • ちなみに、圧力の強さについては0.28kgf/cm2でボートが破損、0.5~0.8kg/cm2で飛行機が破損する。
      人間が耐えられる圧力は0.5kgf/cm2以下で、1.16kgf/cm2以上で衣服が破れ一時的に意識朦朧となり、2.04kgf/cm2で肺出血により死亡、3.86~4.57kgf/cm2だと圧死するとされている。
      • 3門斉射なんてされた場合「ミンチよりひでえや」状態になる。そのため主砲発射時には警告のブザーが鳴り甲板から退避させられる。
        まあ表からも判る通り、41cmでも斉射なんかしたら最低でも15mは離れてないとミンチ肉待ったなしなのであるが…。*27


海外の巨砲たち

  • 46cm砲の次の大きい艦載砲はイギリスの45.7cm砲で、大型軽巡洋艦フューリアスに載せていた。バルト海での対地艦砲射撃を念頭に置いた特殊な設計だったとはいえ、何やってんだお前。
    一応彼女の名誉(?)のために補足すると、彼女に搭載されている45.7cm砲は単装砲である。と言うか、たかだか巡洋艦にこげな大口径砲の連装砲塔なんぞ積めません。
    いや雷装とか装甲防御とか色々切り捨てれば積めなくはないのだろうが、友鶴事件まっしぐらはほぼ確実だろう。
    水上艦との交戦を殆ど考慮せず、艦砲射撃の威力のみを追求したことから出来た離れ業ではあるが、流石に無理があったらしく、38.1cm連装砲2基を搭載した準同型の2隻を除いて類例は存在しない。というか3隻も作ったのかよ。
    • 参考までに、46cm三連装砲塔の1基あたりの重量は2,800tと実に35.6cm連装砲(650t)4コ分。1基で金剛型の全主砲に相当
      駆逐艦では日本海軍最大だった秋月型1隻分に相当する。大和武蔵はこれを3基搭載。
      実に9,000t近い(基準排水量比で約13%相当)重量が主砲で占められていたのだ。大和が「コンパクトな戦艦」と呼ばれるのはこの為である。ホントはこっちが本題なんだけどね
    • 蛇足だがフューリアスは厳密には大型軽巡洋艦(Large Light Cruiser)という艦種に属する。軽巡洋艦相当の構造で建造された大型砲艦という意味であり、排水量は約2万tもあった。つまりサイズ的には戦艦クラス。
      海軍卿ジョン・アーバスノット・フィッシャーの暴走の産物で、極秘のバルト海直接侵攻作戦のため「だけ」に建造された通称「ハッシュハッシュ(秘密の)クルーザー」である。
      まあ建造中にその極秘作戦の必要性が消し飛んじゃったんですけどね。
    • さらにその軽巡洋艦が空母化された後、取り外した45.7cm砲を小型のロード・クライブ級モニター艦(対地艦砲射撃に特化した艦種)に載せてしまった。
      30.5cm連装砲と45.7cm単装砲を搭載した、たった6000t級の軍艦である。
      対地攻撃に特化したモニター艦なので撃てれば問題無いし、装甲どころか旋回機構も省いた固定砲にしてわずか390tという重量に抑え込んだ事により6,000tの小兵に搭載可能となっている。
  • 試作されたものに目を向ければ、ドイツの52口径53cm砲(ゲレート36)が世界最大である。
    全長27.7m(砲尾込み)、重量335t(尾栓機構込み)という巨砲で、砲弾の寸法は徹甲弾で全長262.1cm、重量2200kg。1941年頃に製造され、数回の試射が行われたという。
    最大射程は仰角50度にて47.5kmとあの有名な80cm列車砲とほぼ同じ。
  • また、架空戦記でお馴染みの超大和型戦艦に搭載予定だった51cm砲も実際に試作されていたが、砲身部分はアメリカに輸送された後、行方不明になった。
    • プランだけのものでは、その80cm列車砲の艦載版を装備したバケモノ戦艦がある。言わずと知れたヒトラーの妄想、その名も「H45」。そう、有名な「H44」の、さらに次があったのだ。
    • 設計局が正式に承認したプランではなく(というか細部詰める前に戦争が終わった)、あくまで非公式扱いのものだが、カタログデータはまさに「狂ってる」としかいいようがない。是非Wikipediaを見てほしい。
    • 「H45」は海外のミリタリーオタクがネット上に掲載していた架空艦で、全くのガセネタであるどこぞの50万トン級戦艦や氷山空母のせいで余計まぎらわしい
  • 駆逐艦1隻にも匹敵する重量を持つ規格外の砲塔は、旋回させるだけでも特殊な技術を必要とした。戦後その技術を活用し、戦後復興の象徴・東京オリンピックのために建造されたのがホテルニューオータニ東京の回転ラウンジ(直径45m)。建設にあたって現場技術者が「大和の主砲より軽いんだろ?余裕余裕」と答えた挙句、改修を経たとはいえ開業から50年以上回り続けていた*28オーバーテクノロジーも甚だしい

この装備についてのコメント

  • この装備をBig7に積むとどのくらいの命中低下がありますか?教えてください(>_<) -- 2022-10-15 (土) 11:47:11
    • ひと口にBig7と言っても色々いるけど、口ぶりからしてコロラド級でしょうか?「命中と回避について」ページの戦艦の主砲フィット補正(昼戦)にある・・・のだけれど確定値は出てないですね。 -- 2022-10-15 (土) 12:24:10
      • 推定値としては、ネルソン(+1~-2)<長門(-4?)≦陸奥(?)≦コロラド級(?)≦高速戦艦(-10?)と予想して、-7ぐらいのつもりで運用するのが良いのではないでしょうか。(改の方もそれくらいだし) -- ? 2022-10-15 (土) 12:28:56
      • そうです!Coloradoです!初期装備の16inch mk.1のままにするかひとつを46cm3連装に変えるか迷ってて…今はひとつだけ陸奥改に積んでるのですが、そのままでよさそうですね! -- ? 2022-10-15 (土) 14:37:07
  • 記事が出ていました!ttps://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202210/0015766174.shtml -- 2022-10-30 (日) 23:55:05
  • おぼろげながら思い浮かんだんですよね、46cm三連装砲が() -- 2023-01-14 (土) 20:28:11
  • 最近デイリー開発で出ないなぁ…大和って改二重だと空母テーブルになっちゃうけど改二なら砲戦系テーブルだよね? -- 2023-01-25 (水) 12:12:49
  • うーん夜瑞雲任務の前提の新装備Ⅱをクリアしなくちゃならないのがつれぇ…これ2つも必要だし… レシピを長門さんでやっても弾薬2万とんで0だったし… これ以上はイベに支障が出るので無理かな… 無念 -- 2023-02-16 (木) 01:31:55
  • 長門で10/251/250/10を400回やって6本だった。ネルソン砲来てから確率変わった?最近の開発データはどこかで見られますか? -- 2023-03-09 (木) 02:24:54
  • あればあるだけ使うけど改修品目増えて要求される可能性を考えるとデイリーでちまちま溜めてる分使うのが怖いジレンマ… -- 2023-05-15 (月) 02:19:02
  • 甲標的狙ってる時に出てきたんだけどこれ取っておいた方がいい? -- 2023-10-19 (木) 13:42:20
    • 普通に強いし後で素材にも使うので持ってた方がいいよ -- 2023-10-19 (木) 13:47:10
    • その昔、改修には41のが必要だからと 35.6と共にクォータリー任務で破棄していて いざ改修に必要と知って絶望した事がある(現在進行形) 大口径主砲廃棄系は35.6のみして、これは残した方が良いぞよ あと過積載による命中ペナルティが起きない、支援砲撃艦隊の戦艦勢に増強するとかかな -- 2023-10-19 (木) 16:36:15
  • 大和も武蔵も改2にしてしまいこれ改修するのに週一しかできないことに気づいたもっと早くに気付くべきだった -- 2023-12-09 (土) 18:25:02
    • 多分表の読み方間違えてる。月曜に武蔵改以降、火曜に大和改二以降が改修担当可能。まあこれでも週2だけどね… -- 2023-12-09 (土) 20:08:39
  • 何年か前にこれ開発で回してたんだけど全然出なくて、ここのコメントで明石旗艦だと出やすいっての見て明石で回したら2回連続で出てぶへーってなったことあったんだけどあれなんだったんだ?ホントに出やすい設定になってたのかたまたまなのかいまだに分からん -- 2024-01-04 (木) 06:29:09
    • 信仰心が足りなったのでは…明石を信じなさい… -- 2024-01-04 (木) 09:01:55
      • これマジなん?武蔵無印で開発資材40個くらい溶かして一個も出なかったのに… -- 2024-02-09 (金) 08:12:55
      • 今一番欲しい装備の一つだけど資源消費がエグくて回す気になれない…デイリーで一個出るだけでも嬉しいけど多分そんなんじゃウチの明石さんは出してくれなさそう -- 2024-02-09 (金) 08:55:03
      • 今の所開発率が高い艦はいないからこいつなら出やすい!っていうのは全部オカルトだけど、狙い撃ちレシピなら金剛で開発すると専用テーブルの関係で開発資材の消費は抑えられるよ。 -- 2024-02-09 (金) 10:28:59
  • 今年の2月15日から毎日6回以上戦艦で10/251/251/10で回しているけど出ない。出た人いますか? -- 2024-05-10 (金) 06:12:41
    • そのレシピは鋼材レシピになるので絶対に出ないですね、鋼材を250にして必ず弾薬の方が数が多くなるようにしてください。 -- 2024-05-10 (金) 06:27:13
    • 秘書艦武蔵改二で10/251/250/10でなら普通に出ましたよ。 -- 2024-05-10 (金) 06:29:53
    • 「46cm砲をはじめとする大口径主砲を開発する場合、弾薬もしくはボーキサイトテーブルのレシピでないと開発できないので注意。(開発レシピのページ参照)」 上の人が言うように絶対46cmが出ない数値になってるのでむしろ出る方がおかしい()。 -- 2024-05-10 (金) 06:32:02
    • ありがとうございます。もっと早く相談するか、確認すればよかった。 -- 2024-05-10 (金) 09:07:12
    • どんまい・・・理論上、燃料・鋼材の最下位桁を+1する意味は何もないので(同値なら燃鋼が勝つため)、そういうレシピを見かけたり回そうとしたら「なんかおかしいな?」と疑うと良いかもしれない -- 2024-05-10 (金) 12:31:00
      • 同様の例で、10/11/10/100みたいな“+1してるのに最大じゃない”やつ、+2以上してるやつ、とかも良く分かってない人が書いてるレシピの疑いがあるので注意。分かった上でオカルト信仰でやる分にはまあヨシ -- 2024-05-10 (金) 12:37:57
      • ・・・出ないのか。し、知ってたよ~、そのくらい!(汗、暫く大人しくしていよう -- 2024-05-11 (土) 11:01:48
    • 。。。一時期51cm砲関連の餌にする為にずっと10/251/250/10で大和砲だから大和で作ったら出るかな、と戦艦で一番レベルの高い大和改二重で回してたのは試製51cm連装砲から51cm連装砲MAXが出来た今となっては遠い思い出・・・。 -- 2024-06-23 (日) 10:55:37
  • まさかとは思うけど大和改二重の方だと開発出来ないってことはないよね? -- 2024-07-08 (月) 07:56:59
    • このページにも大和改二重のページにも開発のページにも開発レシピのページにも、航空戦艦だから開発出来ないってきっちりしっかりはっきり書いてあるよ。 -- 2024-07-08 (月) 08:07:38
    • 開発上は、航戦・航巡は砲戦カテゴリじゃなく、空母カテゴリなんで、無理だね。戦艦・重巡とは出来るものが変わってくる -- 2024-07-08 (月) 10:27:59
    • 今更過ぎる+記述を読まなさ過ぎるにも程がある。 情報は大事、自分で調べる事はそれ以上に大事。 -- 2024-08-04 (日) 21:29:07
  • 最初のころは「量産可能な高火力砲」だったけど、最近は「装備の餌(高級)」   何にしてもたくさん欲しい -- 2024-08-04 (日) 16:34:17
    • ホンマこれ。しかも要求量が多いからかつて量産しまくりでゆうに30個以上あった在庫も今や1個になってた…また再生産しなきゃ -- 2024-10-29 (火) 10:29:42
  • これを4つバイト金剛に乗せて火力が必要なマンスリー遠征に出してたけど、忘れて装備ごと解体しちゃった…。モッタイナイ。 -- 2024-11-19 (火) 12:31:51
    • 某ロボ「装備ロックすればいいのに…」 -- 2024-11-19 (火) 12:43:44
  • 大和型秘書艦の時に46cm砲開発ドロップ率上昇とかの調整が欲しいと感じる。 -- 2024-12-02 (月) 03:10:39

*1 新型砲熕兵装資材が2個必要
*2 新型砲熕兵装資材3個と新型兵装資材2個が必要
*3 新型砲熕兵装資材3個と戦闘詳報1部が必要
*4 開発理論値上は弾薬240でいいのだが、鋼材テーブルで開発できないので弾薬テーブルに乗せる必要がある。この仕組み上、鋼材テーブルを必要とする増設バルジ(大型艦)や大型電探との同時狙いはできない。ボーキテーブルでも出るので(10/240/250/251)とかでも出るが投入資材合計が多く副産物的にもお勧めしない。
*5 弾薬テーブルにて14cm単装砲、20.3cm連装砲、甲標的 甲型が各2%減り、三式弾が6%上昇する。三式弾狙いとそうではないレシピの両方でお得。
*6 ソース>https://docs..com/spreadsheets/d/1tN3X92q9zaWC0IMHfgw-dSqWnuscgKJT7ZOf9M9_Hjk
*7 ただし、15世紀のスコットランドには口径51cmの「モンス・メグ」と呼ばれる攻城砲があり、資料は少ないが艦載化されたこともあるそうだ。もしそれが本当なら46cm砲は世界最大ではなくなる…かも?
*8 だから「16インチ砲とされていました」という公式の説明文は厳密には間違い。長門の主砲も四一糎と名づけた後で、条約制限に抵触しないように四〇糎と正式名を変更するような軍隊が日本海軍。大和砲も公式には16インチ(406ミリ)砲ではなく、400ミリ砲なのである
*9 これに対して意見を求められた当時砲術学校砲術科長であった黛治夫少佐も砲戦術の好機を捕え短時間に決定的打撃を与えるには46cm砲を有利とする見解を示した。
*10 大和型に搭載している15.5m測距儀だと、50㎞先の目標を視認することが出来るが、ご存じのように地球は丸いので水平線の先は物理的に見る事は出来ない。大和で例えると艦橋の測距儀の位置は水線上から約39mの位置で、ここから見える水平線の距離は約23.6㎞であるため、25㎞の距離でも目標の上部構造物しか見えないので砲戦に制約がでてくる。砲戦では着弾した水柱をもとに修正しながら撃ち続ける「公算射撃法」(詳細は後述)が使われるが、水平線以遠だと着水面が見えず水柱が一部しか見えないため、その水柱が目標とどれくらい前後の差があるのか判別しづらくなってしまう。この場合、観測員の「カン」に頼るか、観測機を飛ばして、艦から見えない箇所の修正を指示してもらうことになるが、制空権を確保していないと観測機自体が撃墜されてしまうとか、観測機乗員の目視による弾着修正には限度があるなど制約も多く、結局直接目視による砲撃と比べると精度は大きく劣ちてしまう。そのため実際の砲戦距離は大和型であっても25,000m以内からの砲戦が現実的であると考えられていた
*11 艦砲射撃に必要な要素は、自艦と敵艦の角度、距離、それぞれの速度、砲身の命数、気温、湿度・・・etcであり、これらの要素を打ち込むことで的確な射撃方向を導き出すアナログコンピュータが「射撃盤」なのだが、これらのうち一つが欠けるまたは不正確だとほぼ命中しなくなるし、相手が見えなければ重要な要素である距離、角度、速度が分からないので、射撃盤は計算ができない。
*12 実際訓練よりも精度が落ちた理由には、こういった相手の回避行動や妨害行動についての対策を考慮していない点も問題であった。勿論日本側も戦前より「相手護衛艦艇の煙幕を使った観測妨害」などを考えてそれへの対抗策(護衛艦艇による相手護衛艦艇の排除や観測機による上空からの観測など)も考えてはいたが、「それらが失敗したとき、できないときはどうするか?」という問題への対策はされていなかった。そして案の定サマール沖海戦では燃料不足のためG栗田艦隊の駆逐艦たちは活発的に動くことができずに相手護衛艦艇の排除ができず、制空権も得ていないので観測機による観測もできなかった
*13 観測機を用いればデータの誤差が減らせるため射撃精度は向上する。これは通常の場合でも一緒である。だがそれは「夾叉状態に持ち込むため」の誤差の減少や精度の向上であり、命中するかどうかは別の話である
*14 但し戦艦砲の命中率は条件の良し悪しによって大きく変動するため、アイオワ側と単純比較できるものではない
*15 艦船側だと測距儀で観測してる人物、観測機で弾着観測してる場合は観測機搭乗員
*16 回避のためのこういった行動は、自身の砲撃にも悪影響があるので多用しないだろうと日本側は考えていたのだが、アッツ島沖海戦などで米側はお構いなく回避行動をとった
*17 欧米では射撃盤の原型となる「変距率盤」や「距離時計」はあったが、日本海軍にそれが伝わったのは日露戦争後である
*18 なおサルベージされた後に解体された。
*19 砲身を最大角度の45度撃ったと仮定した場合、それを装填角度である3度に戻すのに4.2秒、砲内に砲弾と装薬を装填するのに約30秒、再び45度まで上げるのに4.2秒かかり、約40秒必要という事になる
*20 人身事故が発生した事もある
*21 当然だが弾薬が集中している砲塔内で事故が起こり爆発しようものなら、下手すれば轟沈してしまう危険がある
*22 https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=676834&comment_sub_id=0&category_id=112
*23 https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=778947&comment_sub_id=0&category_id=112
*24 https://www.city.kure.lg.jp/uploaded/attachment/62621.pdf
*25 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/04/news152.html
*26 https://readyfor.jp/projects/yamato_15299#07
*27 とある最強のコックが活躍した映画で、16インチ砲を1門だけ発砲するシーンで敵方のボスが爆風に吹き飛ばされているが、たとえ1門でも実際にはあんなものでは済まない。
*28 2018年3月より安全性を考慮し回転は停止している。