No.401 | ||||
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![]() | Colorado(コロラド) | Colorado級 1番艦 戦艦 | ||
艦船ステータス(初期値/最大値) | ||||
耐久 | 77 | 火力 | 78 / 96 | |
装甲 | 73 / 90 | 雷装 | 0 | |
回避 | 19 / 43 | 対空 | 28 / 90 | |
搭載 | 3 | 対潜 | 0 | |
速力 | 低速 | 索敵 | 9 / 37 | |
射程 | 長 | 運 | 30 / 99 | |
最大消費量 | ||||
燃料 | 90 | 弾薬 | 130 | |
搭載 | 装備 | |||
0 | 16inch Mk.I連装砲 | |||
1 | 16inch Mk.I連装砲 | |||
1 | 未装備 | |||
1 | 未装備 | |||
改造チャート | ||||
Colorado → Colorado改(Lv45) | ||||
図鑑説明 | ||||
私がステイツのBig7、Colorado級戦艦一番艦、USS BB45 Coloradoよ。 そう、ニューヨーク生まれ。太平洋艦隊、真珠湾に配属されたわ。でも、本国で入渠中に奇襲があって…まあ、いいわ。 Big7の力、存分に魅せてあげるわね!覚悟してて! |
※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。
セリフ | CV:浅見春那、イラストレーター:パセリ |
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入手/ログイン | Hi! 私がステイツのBig7、 Colorado級戦艦一番艦、USS Coloradoよ! 貴方が 私にしっかりついてきなさい! 返事は? |
母港/詳細閲覧 | 聞こえてるわ。What's up*2? |
Did you need me*3? | |
母港/クリック時 | あなた、少し気安いわね。いいこと? 私はあのBig7の、そしてその一番艦なのよ。もっと尊敬と畏敬の念を……え、ムツ、何? そうじゃない? え? |
母港/詳細閲覧(新春) | Happy New Year! 新年もよろしく頼むわ。OK。さ、美味しいものでも食べに行きましょう? |
母港/詳細閲覧(節分) | あ……知っているわ。Sara*4に聞いたもの。セッツブーンね。任せておいて、初弾から当ててあげる。ムツ、覚悟! |
母港/詳細閲覧(バレンタイン) | あなたにこれをあげるわ。chocolate。特に深い意味はないの。みんなそうしてるみたいだから。……そうよ。 |
母港/詳細閲覧(ホワイトデー) | あら? 義理堅いのね。私のくれるの? Thanks! わ、そんな喜んではいないわ、普通よ! 普通。 |
母港/詳細閲覧(七周年) | Seventh anniversary! おめでとう! 私も祝福するわ。艦隊に、みんなに、栄光ありますように! |
母港/詳細閲覧(梅雨) | ここでは、この季節はやたらとrainy*5ね。私は晴れのほうが好き。ねえ |
母港/詳細閲覧(秋) | 鎮守府秋祭り……いいわね。この国のfes*7の雰囲気も。あ、あの駆逐艦が頬張ってるのは何? 食べてみたいわ! |
母港/詳細閲覧(秋刀魚) | うわさのSanma Fes。何か、思ってた以上に大掛かりなのね。せっかくだから、私もそのシオヤキ、試してみたい! いい? |
母港/詳細閲覧(年末) | Mary*8、オーソージ、ですって。大規模Cleaningってことね! ま、いいことじゃない。私達も協力しましょ! |
ケッコンカッコカリ(反転) | |
ケッコン後母港(反転) | |
編成/出撃 | USS BB-45 Colorado class nameship Colorado出るわ! ついて、きなさい! |
出撃 | 太平洋艦隊、旗艦、戦艦Colorado、出撃します! みんな、いい? 私たちで、蹴散らします。抜錨! |
開戦/攻撃 | |
夜戦開始 | 全艦、私についてきなさい! この夜で殲滅します! |
攻撃/航空戦 | Fire*10! |
連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃 | もっと撃ちなさい! もっとよ! |
【特殊攻撃】号令 | Colorado戦隊、全力斉射! 各個、目標に砲撃開始! 一気に殲滅する! Fire! |
小破 | きゃぁっ! |
小破/旗艦大破 | きゃぁぁっ! |
中破/大破 | Oh my God*12! この私が? 今に見てなさい! |
勝利MVP | 私がNo.1? Battle star*13? そうね、貰っておくわ。みんな、私をお手本にしてもいいのよ? |
帰投 | |
補給 | Thanks。助かるわ。 |
改装/改修/改造 | Oh~、そうするの? |
Right on! 気に入ったわ! | |
改装/改修/改造(遠征選択/アイテム発見) | OK。 |
入渠(小破以下) | Take a bath*15! OK? |
入渠(中破以上) | ちょっと休暇をもらうわ。何? 貴方、何か文句でもあるの? |
建造完了 | Finished。 |
戦績表示 | Information? OK! |
轟沈(反転) | Oh my God……この私が、海に……沈むというの……? 水が冷たい……冷たくて……暗いわ……。 |
時報 | 改で実装 |
放置時 | ナガート、ムツ、What's up? ……テイトク? あぁ、Admiralね。知らない。しばらく見てないわ。 |
ゲームにおいて 
- 2019年5月25日、2019年春イベント「発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」」の後段作戦において実装。最終海域・E-5の突破報酬。
- 1スロの搭載数が0のため、水偵は2~4スロに載せよう。
特殊攻撃【名称不明】 
- もはやビッグセブンの恒例となりつつある特殊攻撃。今回はColorado自身と同時に実装されている。
- この特殊攻撃の正式名称は発表されていない。
発動条件 |
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砲撃戦において以下の6つの条件をすべて満たしている時に、Coloradoの行動時に一定の確率で発動する。
- 「Coloradoが艦隊出撃旗艦(連合艦隊では第一艦隊旗艦)である」こと
- 「通常艦隊で6隻編成である」or「連合艦隊で第一艦隊が6隻であること」
- 「潜水艦を含んでいない」こと
- 「自艦隊の2番艦および3番艦が戦艦系(戦艦、高速戦艦、航空戦艦)である」こと
- 「Coloradoおよび2番艦と3番艦の損傷が小破以下である」こと
- 陣形は梯形陣(連合艦隊の場合は第二警戒航行序列)を選択していること
- 演習では発動しない。
- 発動するのは金剛型改二丙の夜戦突撃を含めて出撃1回につき1度のみ。
効果・利用法について |
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- 2番艦と3番艦、そしてColoradoのカットイン表示の後に3連続の砲撃を行う。攻撃順はColorado、2番艦、3番艦。
- 長門型改二の特殊砲撃と同じく参加した艦3隻には弾薬の追加消費が発生する。
- 制空権は問わず、夜戦でも発動する。
- 素で戦艦3隻入りの強力な編成となるためか、Nelsonや長門型の特殊砲撃に比べ素の倍率は抑えめになっている。
- 姉妹艦のセットで倍率が強化された長門型の例があるため、こちらも姉妹艦と組むことで本領発揮なのかもしれない。
- また「3隻のいずれかが中破すると発動不可になる」ため、随伴大破でも構わず発動するNelsonや随伴中破までは問題ない長門型の砲撃に比べ制約が大きく扱いづらい面がある。
- 発動に戦艦3隻が必要という点も、対地要員の駆逐・軽巡・水母等を砲撃させられるNelsonや空母4隻入り機動部隊と両立可能な長門型に対し自由度が低いとも言える。
- 今後の強化に期待したい。
攻撃倍率 |
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- 1発目はColoradoが、2発目は2番艦が、3発目は3番艦が攻撃している。攻撃力もそれぞれのステータス・装備を参照する。
- 基礎倍率はColoradoが1.3倍(随伴艦によらず一定)、2番艦と3番艦が1.15倍。
- 2番艦がビッグセブンの場合は2番艦が(1.15*1.1)=1.265倍
- 3番艦がビッグセブンの場合は3番艦が(1.15*1.15)=約1.32倍
- 2番艦と3番艦がともにビッグセブンの場合は3番艦が(1.15*1.15*1.1)=約1.45倍
- 各艦は、徹甲弾を装備していると1.35倍、水上電探(索敵5以上の電探)を装備していると1.15倍の威力強化がある。
ところが、3番艦がこの強化を受けるためには条件がある。*16- 2番艦がビッグセブンで、3番艦もビッグセブンのとき
- 2番艦ビッグセブンが徹甲弾/電探を装備していれば、3番艦ビッグセブン自身の装備にかかわらず2番艦と同じ装備分の倍率強化が適用される。*17
- 逆に2番艦ビッグセブンが装備していないと、3番艦ビッグセブン自身が装備していても強化適用されない。
- 2番艦が普通の戦艦、3番艦がビッグセブンのとき
- 2番艦が徹甲弾/電探を装備していれば、3番艦ビッグセブン自身の装備にかかわらず2番艦と同じ装備分の倍率強化が適用される。
- 2番艦が装備していなくても、3番艦ビッグセブン自身が装備していれば装備分の倍率強化が適用される。
- 3番艦が普通の戦艦のとき
- 以下の特定条件を除き、3番艦には装備分の倍率強化がない。
- 2番艦の5スロット目に徹甲弾/電探を装備している、かつ2番艦の補強増設装備スロットが設置されていて空、かつ3番艦が素手ではない時、
2番艦と同じ装備分の倍率強化を適用し、さらに2番艦5スロにある方の徹甲弾/電探倍率が追加計上される。*18 - 「増設が空」の状態は消費アイテムが少なくとも前の戦闘で消費されていれば適用される。
- ここでいう普通の戦艦とは非ビッグセブン艦のこと。
- 2番艦がビッグセブンで、3番艦もビッグセブンのとき
- 昼戦はキャップ後補正、夜戦はキャップ前補正。
- 2番艦と3番艦の両方がビッグセブンのとき
- 3番艦のみがビッグセブンのとき
- 2番艦のみがビッグセブンのとき
- 2番艦と3番艦のいずれもビッグセブンでないとき
その他 |
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他のビッグセブンと同じく、専用のカットインイラストがある。こちらは右の脇を拝むことが出来る
- これまでの3つよりも発動時演出の躍動感が増している。
- スクリーンショットのタイミングが少し難しい。ドン!ドン!ススッ...ドドン! のススの辺り。
キャラクター設定について 
- パセリ氏が描いた初の海外艦である。
- デザイン上非常に目立つ時計のような装置はレンジクロックと呼ばれるもので、射撃指揮所で測定した目標の距離や方位を各砲員や僚艦に指示するためのもの。日本でも採用されておりゲーム内で装備している艦娘はいないが、コラボイラストの「ヤング長門」が右手首へ腕時計のように装備している。日本語訳は示数盤
- 砲戦距離が伸びて目盛が足りなくなり、また艦内外の通信方法も発展しため、ちょうど第二次世界大戦開戦前後頃に使われなくなり撤去されていった
- レンジクロックがかかってる通天閣みたいなものはこの時代のアメリカ戦艦の特徴籠マストである。
- 普通の3本脚マストより同じ強度で軽くつくれ、被弾して損傷しても強度を保てるとされたが、1918年にハッテラス岬沖で艦隊訓練に参加していた戦艦ミシガンの前檣が折れ曲がり、6名の死者と13名の負傷者をだす大事故が発生した。実際の写真
- これにより籠マストではマストの上に重量物を搭載することに向かないこと、風圧側面積が大きく倒壊する欠点がわかったため、順次改装され最後まで残っていたのはコロラドとメリーランドだけであった。なおイラストでは一本であるが実艦は前後二本あった。
- なお後部マストは開戦後の改修時に短縮され、更に1944年のオーバーホール時には完全に撤去された。
- 普通の3本脚マストより同じ強度で軽くつくれ、被弾して損傷しても強度を保てるとされたが、1918年にハッテラス岬沖で艦隊訓練に参加していた戦艦ミシガンの前檣が折れ曲がり、6名の死者と13名の負傷者をだす大事故が発生した。実際の写真
- 改修でコロラドをサポートに使うメニューについて「少し小柄なビッグセブン
」と運営が表現している事を始めとして、立ち絵でも5.5頭身程度しか無い事から、二次創作ではコロラドは(戦艦の中では)身長が低めとして描かれる場合が多い。
- これは史実のコロラド級がサイズ小さ目であった事に由来すると思われる。
同じビッグセブンで比較すると長門・陸奥が全長224.94m、ネルソンが220mほどあるのに対し、コロラドは190mしかない。もしこの比率を人型の身長にもそのまま当てはめた場合、仮に長門が170cmほどあったとしても、コロラドは143.5cmしかない計算になる。小柄も止む無し。 - ちなみに当時のアメリカ戦艦は日本戦艦に比べ全体的に小柄で、コロラド級はこれでも大振りの方である*59。実装されたら低身長戦艦艦隊?
- これは史実のコロラド級がサイズ小さ目であった事に由来すると思われる。
小ネタ 
- コロラド級戦艦1番艦「コロラド」がモチーフ
- 竣工順でいえば2番艦「メリーランド」の方が先であるが、アメリカ海軍では竣工順にかかわらずネームシップはハルナンバーで決まるため、ネームシップが一番目でないことはよくある。*60
- ネームシップの基準が違う戦中の日本など一部では「メリーランド級戦艦」とも呼称される。
- 艦名の由来はアメリカ合衆国38番目の州(コロラド州)であり、艦名コロラドとしては3隻目だが、初代コロラドの由来はコロラド河のため、州名を由来とするのは実は2代目にあたる。
なおその州名は、州内ロッキー山脈より源を発し米墨九州を渡る大河コロラド川に因み、"カラード(colored):色の付いた"のスペイン語を語源としている。由来としてはその川の「赤みを帯びた」様からとされる。
もう少しコロラド
- 実艦との関係は薄くなるが戦時のエピソードとして、開戦後アメリカ各地で在米日本人が迫害され強制収容所に送られた件はよく知られているが、コロラド州では知事や現地の人たちが日系人に理解を示し擁護した事が幾つかの美談として今日では語られている。
- 州のイメージはやはり傲然屹立たるロッキー山脈と雄大な大自然であり、深い空の青と山稜を覆う純白の雪とが織り成すコントラストは、州旗や様々なトレードマーク、イメージ写真などに使われ州の象徴となっている。金色は太陽を表す
ド田舎自然豊かな土地柄から、美食材の国とも知られ観光や外食産業が賑わい、日本でもステーキで知られるデンバー市*61などがある。メシうま勢- 同じく土地柄からか、山岳趣味や
F作業釣り、ツーリング(自転車)のメッカでもあり、州民の健康指数(肥満度)が優良である事と併せて知られる。(最近では悪化の兆候があり自治体として様々なテコ入れを施策している) 最近お肉が付いてきてダイエットを気にしている - 気候が複雑かつ極端苛烈であることも有名で、総計的には雨量が少なく乾燥気味である反面、雷雨豪雨や吹雪暴風雪が多く、寒暖差も激しい。「頻繁に起こる、よくある事」を喩えてコロラドの嵐が上げられたことも。それ故に開拓時代にはドナー隊遭難事件のような悲惨な遭難禍が起こり、後年にはスティーヴン・キングの小説「シャイニング」の舞台にされたりしている。
(少し年長の)日本ではコロンバイン高校銃乱射事件など幾つかの銃禍の舞台として、の記憶が根強い。また原住民等との人種対立の歴史やそれにちなむ催し物で有名な土地でもある。ついで州の好ましくないお話としては、コロラドには核兵器研究・製造施設があり、20世紀中葉、放射性廃棄物から漏れ出した放射能によって中心都市デンバー市域の一部を含む周辺地域に深刻な汚染を引き起こした。半世紀経った今でもプルトニウム汚染が残っており、国際イベントや大規模施設建設計画の際には大きな障害となっている。くらげ姫再来襲
- 実艦の愛称は「じゃじゃ馬」(Buckin’ Bronco「跳ね馬」「荒馬」跳ね上げ癖があり調教が難しい馬の事)。ただし(こちらが基本的に女性に使われる言葉なのに対し)Buckは雄的な対象(イメージ)とされる。そして黒人やインディアン(の男性)に対し差別的に使われた少々センシティブな言葉でもある
- おそらくは由来は実艦の何がしかからではなく、その名前コロラドからのものであると思われる*62。*63
コロラドはテキサスと並ぶフロンティアの代表格であり、アウトロー気質が尊ばれ持ち上げられる事が多く、一筋縄ではいかない・独立不羈・不抜・反骨精神の美学が、当地のチームスローガンやモットー、キャッチフレーズなどによく見られる。例えば当代USSコロラドであるSSN-788のモットーはテッラ マリクー インドミタ -飼い慣らされる事の無い海と大地-である。バッキンブロンコも(ロデオマスターやブロンコバスターといったカウボーイの対として)開拓史時代をモチーフにしたものによく見られ、象徴するものは同じである。 - 奇しくも、初出イベントで前段作戦での報酬艦であった「"従う"を掲げる」G.Garibaldiとは、その色やキャラクター性と共に正対象となるアイデンティティを頂いていると言える。
- おそらくは由来は実艦の何がしかからではなく、その名前コロラドからのものであると思われる*62。*63
略歴 
- アメリカ海軍コロラド級戦艦の1番艦。海軍条約時代に世界に7隻しかいなかった16インチ(約40㎝)砲搭載の戦艦「ビッグ7」の1隻である。
- ビッグ7については雑学などに詳しく紹介されているので詳細は省くが、「国力=軍事力」だった当時では海軍力の根幹だった戦艦で最強の16インチ砲を搭載するこれら7隻はその国の「象徴」であった。
- しかしコロラド級は、当初は16インチ砲を搭載する予定ではなかった。本級は前級のテネシー級戦艦の改良型として1917年海軍整備計画において建造されていた艦で、主砲も35.6㎝3連装砲を4基搭載する予定だった。ところが同時期に日本を含めた列強の次期戦艦が16インチ砲搭載の戦艦を建造する事を知ると、既に発注がなされていたが計画を変更して16インチ砲を連装で4基搭載する事に変更した。
- なお16インチ砲は標準型戦艦の最初のニューメキシコ級の時点で考慮されていたが、ニューメキシコ級の時点では16インチ砲のテストが終わっておらず断念、テネシー級でも計画されたが14インチ砲12門から16インチ砲8門に減るのを嫌ったのと、予算の都合、それに当時想定された交戦距離では16インチ砲8門より14インチ砲12門と有効とされ断念、コロラド級でようやく実現したのであった。
- なので実は装甲はテネシー級の時点で、その時代の16インチ砲対応の装甲が施されていた。だが、第一次大戦から第二次大戦の間は砲と砲弾が急速に進歩した時代であり、コロラド級は長門型と違って改装が行われず装甲が建造時そのままであったため、第二次大戦直前では16インチ砲に耐えられないと考えられていた。
- なお16インチ砲は標準型戦艦の最初のニューメキシコ級の時点で考慮されていたが、ニューメキシコ級の時点では16インチ砲のテストが終わっておらず断念、テネシー級でも計画されたが14インチ砲12門から16インチ砲8門に減るのを嫌ったのと、予算の都合、それに当時想定された交戦距離では16インチ砲8門より14インチ砲12門と有効とされ断念、コロラド級でようやく実現したのであった。
- アメリカ海軍では、テネシー級2隻と本級3隻をあわせ5隻を「ビッグファイブ(Big Five)」
と称していた。アメリカ国内では公式非公式に関わらずビッグ7やビッグセブンという単語が用いられた事はなく、艦これでのセリフはこちらに合わせてくれたのだろう。なおビッグ7は搭載砲の強大さを基準としているが、ビッグファイブはその堅牢さ(装甲防御力)や火器管制能力を称えた括りである。
- テネシー級とコロラド級は砲以外は変わらないため、真横から見ると連装砲か三連装砲かわからず区別できなかったという。
- 建造経緯を纏めると
- 14インチ砲が各国で整備される。(主要国の証明)
- イギリスが優位性確保の為、15インチ砲艦を建造(数作る金が無かったので、単艦優位で地位を維持しようとした)
- これを受けてアメリカが16インチ砲の開発(作ったけど金が無いので実際の搭載は見送り)
- アメリカの開発を受け、日本も対抗の必要から開発、金が無いけど無理して長門を建造(八八艦隊とか国家破綻前提だった)
- 長門建造を聞きつけたアメリカも見送っていた16インチ砲艦の建造にゴーサインを出さざるを得なくなる(戦時からダニエルズ*64プランとか駆逐艦250隻駆潜艇450隻とか言ってて議会紛糾)
- 日米が作っちゃったんで英も16インチ砲艦建造が不可避となった(一次大戦で正直それどころじゃ無かった)
- という絵に書いたような見事な悪循環で、アメリカによる海軍条約提唱も必然の流れと相成った。
攻撃力 
- コロラド級はMark1.1921年型40.6cm(45口径)砲を採用し、連装砲塔に収納している。威力は距離約18,000m*65、で292㎜の装甲を貫通できた。ライバルの長門型の四十五口径三年式四一糎砲だと距離約20,000mで271㎜となってるが建造当時、徹甲弾の下瀬火薬が着弾の衝撃で貫通の前に装甲表面で自爆してしまう問題が解決しておらず、もし撃ち合えばコロラド級が大変有利であった。Nelson級だと距離約20,000mで272~224mmとこれを上回っていた*66。しかし長門型は開戦前の改装で同じ距離20,000mで454㎜の装甲を貫通できるよう強化されており、開戦時には差を付けられてしまっている。
- 太平洋戦争開戦後にコロラド級は主砲を新型砲塔のMark5&8.1938年型40.6cm(45口径)砲に換装しており、威力も長門型のと同程度にまでなっている。
- 砲塔の旋回動力はビック7毎に異なっており、水圧式を採用した長門型や油圧式のネルソン級と異なり、本級では電動式を採用している。
防御力 
- 防御力に関しては、従来のテネシー級の改良型としての構造をそのまま引き継いでおり、原型艦であるネヴァダ級から続く集中防御形式を採用している。舷側は前後の砲塔間の125mを高さ5.2m、最厚343㎜の装甲でカバーしている。元々当時のアメリカ戦艦は防御力を重視しており、最初期の40㎝砲にも対応可能であった。
- 舷側装甲は300mm+70mmの二層構造となる長門とほぼ同等と言われるが、コロラド級は外側の装甲が厚い一枚板となっており防御範囲はより優れているといえよう。ネルソン級は最厚356㎜の傾斜装甲なのでこれを上回っている*67。
- ユトランド海戦以後は戦訓として水平装甲も重視されるようになったが、コロラド級ではテネシー級がユトランド海戦前の戦艦であるため、主甲板89mm、下甲板38~57mの複層構造で、従来と同程度の防御力しかなく、対応するために設計変更を行った長門型よりも水平防禦では劣っている。
- ライバルの長門型が長門、陸奥の両艦ともに弾薬庫部の装甲強化を行ったのに対し、コロラド級は大規模改修された3番艦のウェストバージニアを除いて装甲の強化が行われなかったため、最終状態の比較ではコロラドの装甲は長門と比較するとやや物足りないものとなった。
- 水中防御面では、設計時から発展著しい魚雷や水中弾が意識されており、乾湿合わせ5つのパーテーション(隔壁厚19mm)や多重バルジ、機関の特性を活かした缶・タービンの配置、同様自由度を活かした弾薬庫並び魚雷庫配置、中断性の無いベルトアーマーなど多元的に施されていたが、一方ケーソンの最終テストの結果を待たず入札が行われるなど懸念材料も抱えての建造となった。
速力 
- コロラド級の原型艦となるネヴァダ級は戦艦の速力が重視されていなかった第一次大戦時の設計であり、コロラド級も21ノットが最高速力でビック7では最も遅かった。後にIowa級など高速戦艦を建造するアメリカ海軍だが、条約以前は速力よりも防御力を重視する傾向にあり、旧式の低速艦と新型の高速艦の速力差が大きかった。逆に日本海軍は長門以下伊勢型、扶桑型も改装で25ノット近くを出せるようにしており、旧式艦と新型艦(大和型)が同程度の速力で運用できるようになっていた。
起工とワシントン海軍軍縮条約 
- 発注自体は1916年8月だったのだが、アメリカの第一次世界大戦参戦があり、1番艦コロラドの起工は第一次世界大戦終戦直前の1919年5月29日となった。そしてこの遅れた事が、コロラドがあわや廃艦となる危機を呼び込むことになる。
- 1921年、日米両国の果てしない海軍軍拡は、双方の国家財政を逼迫していた。そこで日米に英仏伊を加えた第一次世界大戦の戦勝国5か国で軍縮会議が開かれた。ワシントン海軍軍縮会議である。詳細はWikipediaなどに詳しいので省くが、この会議の時点で完成していない戦艦は廃棄する事となっていたのだが、この時点で完成していた16インチ砲搭載艦は長門と妹の「メリーランド」の2隻だけで、コロラドはまだ完成していなかった。
- 本来ならコロラドと、同じく建造中の3番艦「ワシントン」(BB-47)、4番艦「ウエストバージニア」(BB-48)は解体される筈だった。だが日本が長門型2番艦陸奥を「完成している」と主張したことで話がややこしくなる。実際のところ陸奥の完成度は85%ほどで、進水して半年ほどしか経過していないコロラドと比べたら「ほぼ」完成していると言ってもいい状態*71ではあった。だが陸奥の所有を認めると日本が圧倒的に有利となり、日米英の戦力保有率からみてもパワーバランスが崩れてしまう事から、米英が強硬に反対。結局コロラド級は解体されるのは「ワシントン」のみとなり、コロラドは建造が)再開される事になる。
ちなみにワシントンは、同じく条約で処分されることとなった日本の未成戦艦土佐(加賀の妹)同様、結局は解体ではなく海没処分となった。
なお、本級未完成艦では一番工事が進捗していたワシントンが廃艦処分となったのは、条約で残された本級とレキシントン級(条約で巡洋戦艦から空母に計画変更)の造船所間での工事量の調整を行ったためと言われている。(サラトガが巡洋戦艦としては3番艦だったのに建造継続された一因とも言われる)- 「ワシントン」の名はノースカロライナ級戦艦2番艦(BB-56)に受け継がれた(第三次ソロモン海戦で霧島を撃沈したワシントンはこっちの方)。
太平洋戦争 
- コロラドは竣工後は太平洋艦隊に配備され、バトルフリートに配属された妹たちと共に対日戦での基幹戦力として訓練を続けた。一方で「アメリカの顔」として世界各地を表敬訪問したり、1937年には訓練航海中に、太平洋で消息を絶った「アメリア・イアハート」の捜索にも駆り出され、これには日本側も水上機母艦神威などが捜索に協力している。
- 1927年には、バミューダの対岸にあたり大西洋の墓場とも呼ばれる難所ハッテラス岬ダイヤモンドショールズで座礁したが翌日には引き揚げられた。翌年からの修理によって4基の23口径3inch砲を25口径5inch砲8門に換装している。
- 長門の駆けつけた関東大震災ほどのものではなかったが、同じように1933年*72には震災*73支援を行っている。
- この頃、
条約の穴を突いた近代化改装計画が持ち上がる。火器管制や主砲・砲弾の改善*74、副砲の改造*75、水平・内部装甲の強化*76、ガス並び化学砲弾対策*77、対空機銃(1.1"/75.cal等)の増設*78、機関の更新、パナマ対策、浮力向上*79等々が提案されるが、1隻約1500万ドルという費用は、折りしも不況の真っ只中、強い抵抗を受け、取捨選択や変更、妥協を迫られた。
その内、大幅なコストダウンを見込み、推進器の交換は再調整で留め置かれる事となったが、これでは対雷バルジや武装の増設などを吸収できず、コロラドたちの更なる速度低下を招いた。 - 真珠湾攻撃の際はコロラドは真珠湾にいなかった。オーバーホールの為西海岸のピュージェット・サウンド海軍工廠にいたのだが、真珠湾攻撃により妹の「ウエストバージニア」は撃沈(後に浮遊され改修を受ける)され「メリーランド」も損傷して戦列を離れてしまい、太平洋で健在な戦艦はコロラドだけとなってしまう。
- この際大損害を被ったウエストバージニアは大改装を受け、その艦容が大きく変わってしまっている。特に艦橋構造物が変り、当時のアメリカ戦艦の特徴であった籠マストを廃し、サウスダコタ級に準じた煙突と一体化した艦橋構造物となり、全く異なる外見となっている。
- 1942年3月に修理を終えたコロラドは訓練を経て、ガダルカナルへの反攻開始直後の8月に真珠湾に戻り、1年程フィジー諸島周辺で活動する。その後43年11月のギルバート諸島(タラワ)、44年1月末のマーシャル諸島(クウェゼリン)攻略戦では艦砲による支援攻撃を実施している。
- ミッドウェイ海戦に臨んでは、太平洋艦隊司令をニミッツへ譲ったパイ中将の下、ミッドウェイで敗れ失陥した際に想定された決戦用戦力として第一任務部隊(TF1)を構成。日本側も米太平洋艦隊の残余戦艦戦力は認識しており、攻略部隊とは別に主力艦隊を投入していた。
これらはコロラド(BB-45)・メリーランド(BB-46)・テネシー(BB-43)・アイダホ(BB-42)・ミシシッピ(BB-41)・ニューメキシコ(BB-40)・ペンシルバニア(BB-38)の7戦艦+ロングアイランド(護衛空母)[+スカウト艦隊]に対して、大和・長門・陸奥・伊勢・日向・扶桑・山城の7大戦艦+鳳翔[+水雷戦隊]というもので、実現していれば空前絶後の水上打撃艦隊決戦ではあったが、危機は前段での機動部隊決戦によって決着し終わった。 - 1944年6月のマリアナ諸島攻略作戦にも参加したが、7月にテニアン島の陸上砲台からの砲撃により損傷*80し(実際の写真
)、米本土西岸で修理を行った。このため、レイテ沖海戦には参加していない。
- この際に主砲方位盤と射撃管制レーダーを換装し、大改装を受けたウェストバージニアと同等の装備となった。
- 1944年11月に前線に復帰し、フィリピン攻略作戦の支援にあたる。この時、開戦後初めて姉妹艦三隻が一堂に会することになった。しかしそれもわずか数日のことで、日本軍の特攻機の突入により損傷したコロラドも修理のため再び戦列を離れることになってしまった。*81
- 1945年1月に復帰するも友軍の誤射により損傷、3月の沖縄攻略作戦で改めて三隻が揃ったが大和の迎撃はかなわず(Intrepidを参照)、陸上への砲撃支援を続けた。一旦後退した後占領なった沖縄へ戻り、程なくして終戦を迎えた。その後占領業務および復員輸送に従事し、1947年に予備役入り、1959年に除籍され解体となった。
- MVPセリフで言及されるバトルスター、従軍星章は7つ受賞している。
歴代のUSS Colorado 
- 初代:1853年に竣工したスクリューフリゲートである。朝鮮でアメリカのスクーナー型帆船「ジェネラル・シャーマン号」が焼き討ちにあった際、報復艦隊の一隻として朝鮮を襲撃し江華島を占領した。1885年売却
- 二代目:1905年に就役した装甲巡洋艦(ACR7)である。三代目が計画された1916年には、名前を譲るためかコロラド州の都市「プエブロ」に改名されている。1930年除籍
- 三代目:本艦
- 四代目: ヴァージニア級(ブロック3)原子力潜水艦の5番艦(SSN-788)として2018年に就役した。現役
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