元のおすすめ艦隊プラモデルに戻りたい場合は、こちらから。
- おすすめの1/700キット
初心者の方はまず1/700スケールのキットを作ってみましょう。
作りたい艦が大型艦の場合でも、練習を兼ねてまずは駆逐艦類の小型艦を1つは作る事を強くおススメします。
『軽巡洋艦』
軽巡洋艦はウォーターラインのものが作りやすく初心者の方にもおススメです。
古いキットも多いですが特徴を良くとらえており、部品数もさほど多くありません。
特におススメは比較的新しいアオシマの川内型と北上・大井、タミヤの阿武隈、ハセガワの天龍型です。
各キットの簡単な解説
天龍型のキットはハセガワから発売されています。
- 主なキット
球磨型のキットはタミヤとアオシマ、ピットロード、そしてフジミから発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 タミヤ 球磨 316 1938年~
1940年頃1973年 多摩 317 1942年頃 1973年 木曾 318 1933年~
1936年頃1983年 アオシマ 大井 360 1941年9月~
1942年9月2016年 重雷装艦 1943年頃 2017年 高速輸送艦時
限定品北上 1941年12月~
1942年9月2017年 重雷装艦
限定品1942年9月~
1945年7月頃2017年 高速輸送艦時
限定品361 1945年頃 2017年 回天搭載母艦 フジミ 北上 特-85 1945年頃 2014年 回天搭載母艦 球磨 NX-17 1942年 2020年 多色成形
スナップフィットキット多摩 NX-18 1944年10月 2020年 ピットロード 大井 W46 1941年12月~
1942年9月1998年 重雷装艦 北上 W47 1941年12月~
1942年9月1999年 重雷装艦 SPW38 2015年 架空艦(5連装魚雷発射管仕様)
W47に装備セットNE09を同梱
- 概要
- 3種類ある5500トン型軽巡の最初の型です。
- 5隻全てが発売されていますが、キットの時代がバラバラなので、特定の時期を再現するなら注意しましょう。
- 古いキットもありますが、全体的に組みやすいです。
- "タミヤ"
- "アオシマ"
- "フジミ"
長良型のキットはタミヤとフジミから発売されています。
- 主なキット
- 概要
- 3種類ある5500トン型軽巡の二番目の型です。
- ”タミヤ”
川内型のキットはアオシマとフジミから発売されています。
- 主なキット
- 概要
- 3種類ある5500トン型軽巡の最終型です。
- ”アオシマ”
- アオシマの川内型は、フジミのウォーターライン脱退後に作られた物で、考証が新しくなっています。
- また艦橋が航空機の格納庫だった時代を再現した製品もあり、趣味的にも興味深い物となっています。
夕張型のキットはタミヤとピットロードから発売されています。
- 主なキット
- 概要
- 5500トン型の攻撃力を、より小型の船体で実現した試験的な性格の強い軽巡。
- ”タミヤ”
- 夕張はピットロードのキットが発売されるまで、長らくタミヤ1/700のものが唯一のプラモデル製品でした。
- 発売より時間のたった古いキットで最新の考証にはそぐわない部分もありますが、製品はタミヤらしいシャープなモールドが特徴です。
- "ピットロード"
- タミヤ1/700キット発売から37年を経て、2021年5月発売されました。翌年4月には対空兵装強化後の最終時1944年版も発売されました。
阿賀野型のキットはタミヤとフジミから発売されています。
- 主なキット
- 概要
- 旧式化していた5500トン型の後継として建造された軽巡。
- ”タミヤ”
大淀
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 アオシマ 大淀 353 1944年
連合艦隊旗艦時2009年 04171 1943年
竣工時2008年 限定品 フジミ 特-106 1944年
連合艦隊旗艦時2014年 エッチングパーツ付属
- 概要
- 潜水艦隊旗艦として建造された軽巡。
- ”アオシマ”
- 近年新規金型で発売し、シャープな成形が魅力の製品となっています。
- 1943年仕様は現在絶版になっているので、欲しい方は1/700 艦隊これくしょんプラモデルNo.34の大淀のキットでバリエーション再現できるので、そちらを購入するといいでしょう。
- ”フジミ”
- 『特シリーズ』のパッケージで販売されていますが、WL時代の製品にエッチングパーツ2枚を追加し、再販した製品となっています。
- 古いキットのため現在の目で見ると苦しいものがありますが、エッチングパーツ込みで2000円未満で購入できるという点は魅力的です。
- 大量のエッチングパーツ使用する前提のキットなので、上級者向けキットと言えます。
なお、アオシマの大淀(1944)にフジミ付属のエッチングパーツを流用する場合、そのままでは全く合わない部分が何箇所か出ます。事前の採寸や入念な仮組が重要です。
アトランタ級
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 ピットロード オークランド W-10 1996年 絶版 ドラゴン サンディエゴ 7052 2006年 旧ピットロード製
エッチングパーツ付属
洋上・フルハル選択式ジュノー 7066 1942年 2007年 マッチボックス サンディエゴ 40163 1978年 Vee Hobby(ヴィー・ホビー) サンディエゴ VEEV57012 1944年 2022年 洋上モデル オークランド VEEE57013 1945年 2024年 洋上モデル
- 概要
- 水雷戦隊旗艦として計画され、対空火力の高さから機動部隊防空直衛艦として活躍。
- ”ピットロード”
- 1980年代に発売されたキットで、当初はアトランタとサンディエゴのキット名で二種類発売されていました。
- その後部品を追加してオークランドの品名で再版されましたが、金型がドラゴン社に移行したため絶版となりました。
- 現在でも中古品で入手することは可能です。
- ”ドラゴン”
- ピットロード社から金型が移行して生産されるようになりました。
- 自社製の他の艦船キットの武装等のパーツを同梱して使用するようになっています。
- レーダーや手すり等のエッチングパーツが付属しています。
- 船体下部のパーツが追加され、洋上・フルハル選択式になりました。
- 日本での流通が少なく、なかなか再版されないため、入手が困難です。
- ”マッチボックス”
- 同社独自のキットで、上記ピットロード系とは別の内容です
- 今となっては全体的な古さは否めませんが、船体の再現度はドラゴン(旧ピットロード)製より良好という評価もあります。
- "Vee Hobby(ヴィー・ホビー)"
- 中国の新興メーカー「ヴィー・ホビー」から完全新金型のプラキットとしてアトランタ級軽巡がラインナップに加わりました。
- 3番艦サンディエゴを皮切りに、1番艦アトランタ他も予定しているとのこと。
タウン級
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 トランペッター ベルファスト 06701 1942年 2022年 第3グループ 06702 1959年 2023年 第3グループ
最終改装後
- 概要
- 日本の最上型、アメリカのブルックリン級に対抗して建造されたイギリスの大型軽巡洋艦。設計変更により三つのグループに分けられます。
- 2022年の時点では実装されているシェフィールドのインジェクションキットは発売されていません(レジンキャストキットのみ存在します)。
- ”トランペッター”
- 予告開始から数年を経て、ベルファストが発売されることになりました。
- 同艦はタウン級の第3グループに該当し、記念艦として現存していることもあり他のスケールでは古くからキット化されていましたが、1/700では初めてとなります。
- まずは大戦中の姿で、続いて大戦後に改装された状態も発売されました。
なお、シェフィールドとベルファストは建造グループが異なるため上部構造物レイアウトに大きな差があり、改造するにはかなりの高難易度が予想されます。
引き続きタウン級のさらなるインジェクションキット展開が望まれます。
セント・ルイス級
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 Vee Hobby ヘレナ 1942年 2024年発売予定
- 概要
- 日本の最上型に対抗して建造されたアメリカの大型軽巡洋艦であるブルックリン級の小改造版。
- 単装高角砲から連装両用砲への変更などが相違点となっています。
- ”Vee Hobby”
- アメリカの軽巡洋艦が充実しつつある同社のラインナップに、ついにセント・ルイス級が登場。待望のインジェクションキット化です。
- ゲームにも実装されているヘレナからの発売で、日本艦隊と死闘を繰り広げた1942年時の姿となり、ボックスアートも夜戦での砲撃戦が描かれています。
なお、前級となるブルックリン級は未発売ですが、バリエーション展開が期待されます。
『重巡洋艦』
重巡洋艦はウォーターラインのものがおススメです。
すべてのキットがリニューアルされており、どの艦もある程度実艦を忠実に再現されています。
ただリニューアルの早かったキットは少々あっさりしている感じです。
型にもよりますが部品数はやや多めになるので初心者の方は注意してください。
ある程度慣れてきたらより精密なフジミのキットに乗り換えるのも手でしょう。
初心者の方におススメなのは比較的パーツが少なめなハセガワの古鷹型、青葉型、タミヤの最上型でしょうか。
プリンツ・オイゲンは、Admiral Hipper級を。タスカルーサはNew Orleans級の項目を参照ください。
各キットの簡単な解説
妙高型重巡のキットはハセガワとフジミより発売されています。
- 主なキット
- 概要
両社のキットにほとんど差異はありません。
- ”ハセガワ”
- ウォーターラインシリーズ極初期に発売されたキットの完全リニューアルキットです。
- フジミ製と比べると力強いシルエットが特徴です。
- 現在フジミ製には入っていないバラストが付属しているので、船体の反りは抑えられています。
- ”フジミ”
- 特シリーズ初期のキットということもあり、現在のような超絶ディテールではなくWLシリーズに近い仕様になっています。
- 後発ということもあり、実艦の再現度はフジミの方が若干高くなっています。
- ポリキャップ内蔵式の砲塔回転ギミック付きです。
高雄型重巡のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 アオシマ 高雄 337 1944年 2001年 1942年
インド洋作戦時2001年 限定版 愛宕 338 1942年 2001年 1944年
レイテ沖海戦時2001年 限定版 摩耶 339 1944年
マリアナ沖海戦時2001年 1944年
レイテ沖海戦時2013年 米国潜水艦デイス付属(タミヤ製)
一部新規パーツ鳥海 340 1942年
第一次ソロモン海戦時2001年 1944年
レイテ沖海戦時2001年 フジミ 高雄 特-45 1944年 2011年 愛宕 特-80 1944年 2013年 摩耶 特-68 1944年 2012年 鳥海 特-84 1942年 2014年 ピットロード 高雄 W54 1942年 2000年 W57 1944年 愛宕 W55 1941年 2001年 摩耶 W58 1944年 2001年 鳥海 W59 開戦時~最終時 2001年
- 概要
初心者の方はアオシマのキットを選ぶといいでしょう。
- ”アオシマ”
- 細かなディティールを排除した分パーツ数を少なく押さえた作りやすいキットです。
- ”フジミ”
- 精密且つおおむね正確なキットですがかなりの量のパーツがあり、上級者向けです。
- 中でも鳥海は船体のモールドを削ってエッチングパーツで置き換える加工が必要な為、注意が必要です。
- ”ピットロード”
- ピットロードのキットは精密さが売りですが、当時から実艦との違いが多々あると指摘されています。
最上型重巡のキットはタミヤとフジミより発売されています。
- 主なキット
- 概要
- ”タミヤ”
- 4隻全てに加えて、軽巡洋艦時の最上も発売されています。
- パーツ数もさほど多くなく作りやすいキットです。
- 熊野のキットは軽巡時代の設定なので、重巡時代にしたい場合は鈴谷のキットを組むと良いでしょう。
- 逆に三隈を軽巡にするには、新しく発売になった最上(軽巡時)のキットを組むと良いでしょう。
- 艦これ設定で三隈・鈴谷・熊野を航空巡洋艦に改造する場合も、同様に最上の飛行甲板部品を取り寄せるのがオススメです。
- ただし鈴谷・熊野は船体断面が最上・三隈と少々異なるので、飛行甲板の取り付けには加工が必要です。
- なお、航空巡洋艦最上(341)はシェルター甲板が滑り止め鉄甲板仕様となっていますが、改装時点ではリノリウム張りだったという説が現在は有力です。
- リノリウム張り仕様とするには甲板の滑り止めモールドを削る必要があり、最終時仕様とするには航空甲板後端部に機銃座を追加する必要があります。どちらも比較的手間のかかる改造になります。
- ”フジミ”
- 特-73最上はおなじみの超絶ディティール&パーツ数のキットで上級者向けとなっています。
- シェルター甲板はリノリウム張りで、現在主流の考証に沿った仕様となっています。
- モールドは素晴らしいのですが、全体的に高さ方向のスケールがおかしいと指摘されています。また航空甲板脇の機銃座の位置も間違っています。
- いずれも修正は非常に困難なので、他艦と並べて鑑賞するならばタミヤの方が無難でしょう。
- 軽巡洋艦時の最上が一部新金型で発売されています。
- 三隈も発売予定となっており、専用の舷外電路用のエッチングパーツが付属となっています。
- 鈴谷と熊野も発売発売され、最終状態である捷一号作戦時の姿を再現しています。
- 史実では航空巡洋艦への改装はされておらず、重巡洋艦の姿となります。
- 最上との船体形状の差だけでなく、鈴谷と熊野の間の相違点も再現されています。
利根型重巡のキットはアオシマとフジミより発売されています。
- 主なキット
- 概要
- ”アオシマ”
- フジミ脱退後の埋め合わせとして発売されたキットです。
- リニューアル初期のものということもあり、モールド抑えめのキットとなっています。
- 目立つ箇所では魚雷発射管まわりのディティールが省略されています
- パーツ数はフジミ製の半分程度となっており、比較的組みやすいキットです。
- ”フジミ”
- 超絶ディティール&パーツ数のキットであり上級者向けです。
- 最近の特シリーズと比べるとパーツの一体化が進んでおらず必要以上に分割されているので、パーツの破損や紛失には注意してください。
- パーツが細かすぎる故に純正エッチングパーツを全て組み込むのは、熟練モデラーでなければ非常に困難です。
アドミラル・ヒッパー級はタミヤとピットロードより発売されています。
- 主なキット
- 概要
- "タミヤ"
- タミヤ製らしいシャープで、比較的組みやすいキットとなっています。
- ただし後部マストが説明書通りに組んでも貫通しないなど、タミヤ製としては難ありのキットとなっています。
- 迷彩の塗装資料が少なく、デカールやガイドラインが無いのも難点です。
- 組みやすさと入手の容易さではタミヤ製に軍配が上がります。
- "ピットロード"
- キットは中国のトランぺッター社製です。
- 精密さが売りの上級者向けキットとなっています。
- タミヤ製でも後部マストの問題点が上がっていますが、このキットの後部マストは細すぎて破損しやすいので、組み立てにストレスを感じるかもしれません。
- 補足
- ドイツレベルから1/720スケールでヒッパー級各艦がリリースされています。世に出たのは半世紀以上前という古強者です。
- 部品の合いは悪く金型も酷くくたびれているため、「昔のプラモの雰囲気に浸る」以外の目的で製作するのはおすすめできません。
- 但し、製作年代を考慮すれば相応の出来栄えと言えるキットではあります。
ニューオーリンズ級はピットロードとトランぺッターより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 ピットロード ニューオリンズ W113 1942年 2008年 洋上/フルハル選択可 アストリア w114 1942年 2008年 洋上/フルハル選択可 ミネアポリス w195 1942年 2017年 洋上/フルハル選択可 サンフランシスコ w116 1942年 2009年 洋上/フルハル選択可 w127 1944年 2010年 洋上/フルハル選択可 クインシー w120 1942年 2009年 洋上/フルハル選択可 ヴィンセンス w218 1942年 2018年 洋上/フルハル選択可 トランぺッター ニューオリンズ 05742 1942年 洋上/フルハル選択可 アストリア 05743 1942年 洋上/フルハル選択可 ミネアポリス 05744 1942年 洋上/フルハル選択可 タスカルーサ 05745 1942年 洋上/フルハル選択可 サンフランシスコ 05746 1942年 洋上/フルハル選択可 05747 1944年 洋上/フルハル選択可 クインシー 05748 1942年 洋上/フルハル選択可 ヴィンセンス 05749 1942年 洋上/フルハル選択可
- 概要
- ”ピットロード”
- 実装されたタスカルーサ以外の、太平洋戦線で活躍した6隻を発売しています。下記トランぺッター社のOEM製品です。
- ”トランぺッター”
- 4番艦タスカルーサ含むニューオーリンズ級重巡の全7姉妹をキット化しています。