Drum

No.492
	Drum(ドラム)		Gato級 潜水艦SS-228
	艦船ステータス(初期値/最大値)
	耐久	13	火力	1 / 10
	装甲	4 / 21	雷装	35 / 75
	回避	17 / 47	対空	0
	搭載	0	対潜	0
	速力	低速	索敵	11 / 43
	射程	短	運	33 / 90
	最大消費量
	燃料	10	弾薬	20
	装備
	未装備
	装備不可
	装備不可
	装備不可
改造チャート
Drum → Drum改(Lv50)
図鑑説明
あの有名なGato級潜水艦、その一番艦かもしれないのがこのあたい、Drumってわけさ。 え？違う？ま、いいじゃん。もちろん、相当の戦果を挙げたぜ。戦いの終わった後はアラバマ州に South Dakota級の戦艦と一緒に保存されているのさ。 な、会い来ても……いいんだぜ？

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、改造直後の値とは異なります。
最大値はLv99の時の最大値を指します。

ゲームにおいて

• 2024早春イベント前段作戦『発動！竜巻作戦』E3にて報酬艦として初登場。
• 艦これではIowa、Intrepid、宗谷、Massachusettsに続く5隻目の「実艦が完全な形で現存している艦娘」。実艦現存艦隊実現まであと1隻となった。

アップデート履歴

• 2024/03/01：イベント報酬艦として実装。

キャラクター設定について

• ScampやSalmon同様、アメリカ潜水艦の制式なのかかなり際どい競泳水着スタイル。一人称はScampと同じく「あたい」。
  • 自己紹介や時報でアラバマ州で博物館船になっている自分に会いに来るよう誘ってくる。自分が沈めた瑞穂に対しては気まずい模様。
    • なお、SNS上では実際に現地へ行った提督もいる模様。
  • ある程度料理は作れるようでパンケーキを作ったりコーヒーを淹れてくれる。逆に、提督が作った海鮮丼が気に入ったらしい。
• 右手にScampと同じく艦首を模した艤装を持っているが、Scampの物と異なりこちらには備砲が付いている。備砲のモデルは50口径4インチ砲だろうか。
  一方、Scampが右腰に着けている魚雷保管庫はつけていない。
  • ガトー級は当初備砲に50口径3インチ砲を装備していたが、威力の低さから後に50口径4インチ砲に換装された。しかし、この砲も威力不足が指摘されたほか、元々が1920年代のＳ級潜水艦で採用された旧式なこともあり、1943年以降は水上艦用対空砲から転用された25口径5インチ砲へと換装している。
    ドラムは1943年3月から備砲を4インチ砲に換装、さらに1945年7月からは5インチ砲2基へと換装している。
• 彼女の首元には号鐘が下げられているが、この鐘の実物は現在もドラムの司令塔に取り付けられており、見ることができる。
  • 襟の髑髏のマークは、ドラムが戦果を記念して掲げていた旗に描かれていたもの。中破すると涙目になる。
    本艦に限らず、髑髏の海賊旗（ジョリー・ロジャー）は米英の潜水艦でよく掲げられていた。
    • 余談だが、水上艦であるフレッチャー級駆逐艦キッドでは、名前が同じ海賊キッドに擬えて海賊旗を掲げることが公式化しており、戦後に博物館船となったキッドや現代のアーレイ・バーク級イージス駆逐艦キッドにもその慣習が受け継がれている。他にもキッドでは煙突に海賊のイラストを描いたり、救助した艦載機の乗員を空母に戻す時に身代金としてアイスクリームを要求したりしたため「太平洋の海賊」と呼ばれていた。
• 潜舵には実艦の艦番号228と、パーソナルマークである「ドラムを叩くタコ」が描かれている。彼女の髪もタコの足を思わせる大きくカールした髪型。また、左足のベルトには11個の星があり、頭の1個と足すと戦歴で受章した従軍星章の数である12個となる。
• 脚部艤装はScamp同様艦尾を模したものだが、かなり大きめ。頭の潜舵や艦首艤装もScampと比較すると大きい。
• 中破しても服装の損害は軽微で、上着に油染みがつき、ドクロが涙目になり、右足ストッキングが伝線する程度。
  中破でテンションが下がったのか、アホ毛も下向きになってしまう。また、艦首艤装の備砲が破損する。

小ネタ

• 元になったのはガトー級潜水艦の17番艦、「ドラム」（USS Drum, SS-228）である。
• 艦名は当時の米海軍の慣例に基づき、浮き袋を使ってドラミング音を発する数種類のニベ科の魚の名前からとられている。*20ぴゃー、蒲鉾の原料！*21
  • 楽器のドラムが由来ではない。しかし、名前から連想するのが楽器なのは米海軍も同様だったようで、前述のとおりドラムのパーソナルマークは「8本足でドラムを叩くタコ」だった*22。
  • 本艦以外にニベ科の魚由来の名前を持つ潜水艦では、同じガトー級のクローカー、伊176に撃沈されたコーヴィナや、バラオ級潜水艦ロンカドー、スポットなどがある。
• ポーツマス海軍工廠にて建造され、1941年5月12日進水、同年11月1日就役。ガトー級潜水艦の中で最も早く竣工し、かつ真珠湾攻撃前に竣工した唯一の艦であり、同級の実質的な「1番艦」である。なおいっちば～ん!は計画順、竣工順共に最も早い。

• 1942年4月17日に最初の戦闘哨戒に出発し、関東沖へ向かった。5月1日深夜、御前崎沖の遠州灘で中型艦船と護衛の駆逐艦を発見。23時20分、ドラムは中型艦船に向けて魚雷2本を発射し、うち1本が命中。この中型艦船は水上機母艦瑞穂であり、瑞穂は翌日の明け方頃に沈没。日本海軍の菊花紋章を掲げた軍艦の喪失第一号となった。
• 12月12日、八丈島東方沖で時津風の護衛を受けて横須賀からトラックへ向けて陸軍の九九式双発軽爆撃機を輸送中の龍鳳を発見。ドラムは前部発射管から魚雷4本を発射。うち1本が龍鳳の右舷艦橋下に命中した。龍鳳はなんとか横須賀に引き返したが、龍鳳に便乗中の航空部隊関係者に、多数の戦死者や行方不明者が出た。
• 1943年4月9日、カビエン北北西沖で輸送船4隻、駆潜艇2隻からなる船団を発見し、正午ごろに魚雷3本を発射。うち1本が輸送船に命中してこれを撃沈した。撃沈後浮上して周囲を捜索したところ、救命ボートを発見したため生存者を救助して尋問した所、撃沈した船の名は陸軍輸送船の雄山丸であると答えた。尋問後、ドラムは救命ボートに機銃掃射を行い沈めた。
  • また、雄山丸の救命浮き輪を回収したらしく、乗員がこれを持った姿が撮影されている。
• 18日にはトラック南西沖で、雑貨や食糧を積載しパラオからラバウルに向かっていた特設運送船(給兵船)日春丸を発見し、魚雷を4本発射。左舷3番船倉と機関室に1本ずつが命中した日春丸は航行不能となる。二度目の攻撃は命中せず、三度目の攻撃でドラムは日春丸を撃沈した。ドラムは沈みゆく日春丸を潜望鏡越しに撮影している。
• 11月17日昼前、ドラムはトラック南西沖で浮上哨戒中、煙を発見して潜航。やがて輸送船3隻、駆潜艇2隻の編成でラバウルからトラックに向かっていた第2152船団を発見する。12時45分、ドラムは魚雷4本を発射し、うち1本が特設運送船日枝丸の3番船倉に命中。日枝丸は17時30分に沈没した。
• 1944年10月23日、ドラムはソーフィッシュ、アイスフィッシュと共にウルフパックを組んで哨戒中、春風船団ことマタ30船団を発見し、近在の味方潜水艦を呼び寄せて攻撃を開始した。
  • ドラムは護衛艦の立ち回りもあって攻撃ができずにいたが、24日7時頃には攻撃態勢を整え、7時58分に魚雷4本を発射。魚雷は雑貨、生ゴム、マンガンを積載して輸送中の陸軍臨時配当船信貴山丸の3番船倉、機関室、4番船倉に1本ずつが命中し、信貴山丸は90秒で海上からその姿を消した。
• 2日後の10月26日早朝にはバブヤン諸島西方でモマ05船団を発見。4時2分、ドラムは陸軍兵士とガソリンを積載していた2A型戦時標準船の大彰丸に向けて魚雷3本を発射し、うち2本が命中。被雷による爆発と同時にガソリンが誘爆し、大爆発を起こして船体を真っ二つにされた大彰丸は1時間で沈没し、第10海上挺進戦隊他の陸軍兵士1,557名、船員45名が戦死する大惨事となった。
• 6時55分には陸軍兵士3,150名と軍馬150頭、軍用犬60匹、大発35隻を輸送中の2A型戦時標準船の大博丸に向けて魚雷2本を発射し、うち1本が大博丸の右舷1番船倉と2番船倉の間に命中。大博丸は8時40分に浸水により2番船倉中央部付近で船体が切断され、前部が沈没。後部はなんとか防水処置に成功し、搭載していた大発を海上に降ろして曳航してもらい、サンフェルナンドに擱座したが、その後11月9日に台風により全損放棄となった。
• 1945年4月2日、13回目の哨戒を終えて真珠湾に帰還。オーバーホールと修理の後、次の哨戒に向けて8月9日に真珠湾を出港してサイパンに向かうが、15日の終戦で哨戒は打ち切りとなった。

• 戦後はサイパンを出発して真珠湾、パナマ運河を経由してポーツマスに移動。1946年2月16日に退役したのち、予備艦として係留されて過ごしたが、1968年6月30日に除籍。1969年4月14日にUSSアラバマ戦艦委員会に寄贈された。
  • USSアラバマ戦艦委員会とは、1962年6月1日に除籍となったサウスダコタ級戦艦の4番艦、戦艦アラバマ(USS Alabama,BB-60)を記念艦として保存するために、艦名の由来となったアラバマ州の州民達で創立された組織である。
  • 1986年1月14日に、アラバマとドラムは揃ってアメリカ合衆国国家歴史登録財およびアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。
    • 実装艦では、他にイントレピッドとマサチューセッツが指定されている。
• アラバマ州モービルに曳航されたドラムは当初はアラバマの後方に展示されたが、ハリケーンの高波によって破損したため、陸上の船台の上に移設されて現在も展示されている。
  • 戦艦であるアラバマと潜水艦であるドラムが揃っている環境から、複数回映画のロケに用いられている。
  • 皮肉にも、沈められる役と沈める役両方を演じている。
    • テロリストに乗っ取られた戦艦ミズーリを、スティーブン・セガール演じる元特殊部隊員の最強コックが奪還する1992年のアクション映画「沈黙の戦艦」では、アラバマがミズーリ役で、ドラムがテロリストの潜水艦役で撮影に用いられた。
    • 伊58による米重巡洋艦インディアナポリス撃沈をテーマにした2016年のアメリカ映画「パシフィック・ウォー」では、伊58のシーンの撮影が保存されているドラムにて行われた。

• ドラムは第二次世界大戦で合計13回の哨戒を行い、15隻・80,580トンの敵艦船を撃沈した。これはアメリカ海軍潜水艦による日本船舶撃沈トン数で第8位の記録である。ドラムは第二次世界大戦の戦功により12個の従軍星章を受章した。

• 戦後「ドラム」の艦名は「スタージョン級原子力潜水艦」の一隻として引き継がれたが、現在は退役している。
  • 2代目「ドラム(USS Drum, SSN-677)」は1972年就役の原子力潜水艦で、サンディエゴを母港に活動。1995年に除籍された。

この艦娘についてのコメント

提案意見掲示板からのお知らせ

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  ドロップ報告に関しては出撃ドロップ内にあるコメント欄にて行なっていただけると幸いです。