阻塞気球

No.513
	阻塞気球		防空気球
	装備ステータス
	火力		雷装
	爆装		対空
	対潜		索敵
	命中		回避	+1
	射程
	装備可能艦種
	駆逐艦	軽巡洋艦	重巡洋艦	戦艦
	軽空母	正規空母	水上機母艦	航空戦艦
	備考
	開発不可、改修不可、入手方法
敵の航空攻撃から艦艇や施設を守るために運用する防空用気球です。高速で艦隊運動中の艦艇では使用できませんが、着上陸戦闘時の艦艇や、敵の空襲などから陸上施設等を守るために、局地的な戦域で一定の効果を発揮します。 ノルマンディー上陸作戦などでも多数使用されましたが、運用が難しく効果も限定的であるため、徐々に姿を消していきます。

ゲームにおいて

• 2023夏イベント後段『反攻上陸！ノルマンディー上陸作戦』にて実装。

• 装備可能な艦は発煙装置(煙幕)と同じ。
  • これを装備した艦隊が陸上型深海棲艦を含むマスで戦闘を開始すると、同時に3個まで気球が浮き上がるエフェクトが発生する。
    よくみると、艦娘のバナーからケーブルが繋がっている。
    • 通常海域では、北方棲姫マス(3-5-H)、ボスマス(4-3-N、4-5-T、6-4-N)で浮くことが確認されている。
      なお現在のところ、7-5-Q(第ニボスマス)では、浮かない事が確認されている*1
• 上記の事から、正確には各マスに浮くかどうかの判定が為されているようである。
  例として2023夏E7-5では、ラスダンになると陸上型深海棲艦が編成から消える。
  しかし、その場合でも気球が浮かび、特効も発生している事が確認されている。
  • 敵も装備していることがあり、装備した艦が撃沈されるとその場で消失する。
    • 敵の阻塞気球は、こちらのと比べ色が若干黒ずんでいる。

• 上述の気球が浮かび上がった戦闘において、昼砲撃戦・基地航空隊・開幕航空戦における全ての敵艦に対する特効が付与される*2
  • 特効倍率は自艦隊の装備艦数で判定され、装備数ではないので要注意。
    1隻で×1.02、2隻で×1.04、3隻では×1.06倍の全体強化がキャップ後に発生する*3
  • 陸上型深海棲艦以外の敵艦にもこの補正は有効。
  • 基本的には、気球エフェクトの発生と本特効の発生はイコールであると思われる、反例があれば報告求む。
• 敵側の気球は、敵の昼戦ダメージにプラスの補正、プレイヤー側基地航空隊のダメージにマイナスの補正がある*4

入手方法について

装備の運用方法について

アップデート履歴

小ネタ

• 元ネタは、第一次世界大戦から第二次世界大戦の頃まで使われていた「阻塞気球（そさいききゅう）」である。
• 構造としては、重要目標の周辺に魚の形をした気球を係留して敵航空機の侵入を妨げるというシンプルな物である。
• 係留する高度はおおよそ1,500m以下。それ以上の高度になると気球の重さで上昇させるのが難しくなるからである。
  • しかし、それだと「1,500m以上の高度から侵入するなり爆撃するなりしてしまえばいい」という考えになるが、そうは問屋が卸さない。
    • 何故なら、1,500m以上の高度だと普通に高射砲で狙えばよくなるからである。（1,500m以下だと、高射砲の砲身を振るのが追い付かなくなるため）
• 実際にノルマンディー上陸作戦時に、揚陸艦艇の周囲にこの阻塞気球を多数係留している写真が残されているうえ、「バトル・オブ・ブリテン」でもイギリス軍が防空目的で使用し、ソ連のモスクワでも同様の目的で阻塞気球が使用されていた。
  • 日本軍も防空目的で阻塞気球を使用し、1945年にパレンバン製油所で2機のイギリス戦闘機を撃墜した記録が残っている。
  • さらには海軍は気球のみならず凧をも同様の目的で上げており、実際飛行場防護の効果は上げていたようだ*5。→　https://posfie.com/@tamaya8901/p/qoQS17j
• 第二次世界大戦後の対空ミサイルや高射機関砲の発達によって使われることが無くなった結果、阻塞気球は急速に姿を消していった。
  • 東西冷戦終結後のアメリカで、早期警戒機の常時飛行による警戒網をレーダー搭載気球・飛行船で代替することが検討され、1998年から「JLENS」というそっくりの外観を持つ飛行船型の気球が開発された。
    2009年以降2機が首都ワシントンなどに配備されたが、2015年に係留ワイヤー（日本製）が切れ漂流し、送電線切断による大規模停電を引き起こすアクシデント後、2017年に凍結されてしまった。

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