甲標的 丁型改(蛟龍改)

Cached: 2024-12-31 01:16:29 Last-modified: 2024-12-27 (金) 22:38:30
No.364
weapon364.png甲標的 丁型改(蛟龍改)特殊潜航艇
装備ステータス
火力雷装+17
爆装対空
対潜索敵+2
命中+2回避
射程
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発不可、改修不可、入手方法
独自開発された「特殊潜航艇」、その後期改良型のさらなる発展型です。
従来の甲標的を大型化、航続距離や通信能力を強化、搭乗員も5名に拡張、
艦首に45cm魚雷発射管2基を備えるミニ潜水艦に近づいた強化発展型甲標的です。
本来はその戦局から艦上での運用を前提の設計でしたが、改良型の本艇は同運用に対応した水上艦での積極運用が可能です。

ゲームにおいて

  • 2020年1月14日、任務報酬として実装。
  • 甲標的 丙型に比べ雷装+3、命中+1、回避-1、索敵+2
    • 基本的な使い方や装備可能艦は甲標的 甲型ページを参照。
    • 特殊潜航艇最強の性能だが、フィット艦以外に装備すると火力や回避の低下といったデメリットが発生する。
      • 素の回避は0だが、回避-2(あるいはそれ以上)の補正が全艦に適用されるため実質回避-2の装備と考えてよい。
      • とはいえ雷装は低下しないため、ダメージを与える上ではなんら問題ない。提督にもよるが、このデメリットを恐れて甲標的 丙型が選択されることはほとんどない。一応、先制雷撃を外すと反撃を受けて返り討ちに遭うことはありうる。
  • 解説文の「艦上での運用を前提の設計」の箇所は恐らく「基地からの運用を前提の設計」の間違い。
    • 史実の蛟龍は艦上での運用は想定していない。無論夕張にも甲標的の搭載計画もなく、完全なIF装備となっている。

入手方法について

装備ボーナスについて

小ネタ

  • 元ネタは甲標的の最終型である「甲標的丁型」。後に「蛟龍(訓みは「こうりゅう」。文献によっては「蛟」とも)と名付けられ、それまで劣悪であった水中運動性が劇的に改善した他、水上航行能力も向上した。
    乗員を5名に増やし、探信儀も装備する等、特殊潜航艇とは言えども性能はミニ潜水艦というべきものになっていた。
    • 蛟龍は厳しい戦局における決戦兵器の一つと位置づけられ、昭和20年には1,000隻を目標に大量生産が図られた。
    • 生産は最重点とされたが資材も労働力も不足していたため、実際の就役数は100隻に満たなかった。それでもごく一部は実戦に参加している。
    • 戦後の海軍再建構想にも取りあげられ、防衛用潜水艦戦力として60隻余を調達することも考えられていたという。
    • 通称の「蛟龍」とは「蛟(みずち)」とも言い、龍の幼生とも伝わる幻獣。
      • 『蚊』ではない。
      • 一対の角と四肢を持つ蛇で、水中に棲み時に毒の息を吐いて人を害するとされる。蜃気楼の語源である「蜃(しん)」も蛟の一種とされ、こちらは幻を見せる霧を吐くという。
      • マムシ(または蛇と雉が交わって生まれたもの)が土中で500年を過ごして水に入ると蛟になり、蛟が500年水棲して天に昇ると龍となるとされる。
  • 甲標的丁型、制式名称「蛟龍」は特攻用として整備された甲標的である。デリケートな論題でもあり説明を要するが、特攻は即自殺攻撃を意味するものではない。
    この蛟龍を用いた場合の「特別攻撃」とは「特殊な兵器をもってする攻撃」であった。
    日本軍では生還を前提とした蛟龍を用いる「特別攻撃」も、必死の体当たりを行う航空攻撃も同様に「特別攻撃」という名称を用いた。
    つまり蛟龍の特別攻撃とは、生還を前提とした反復攻撃を実施するものだった。このため蛟龍には自爆攻撃用の爆薬は搭載されていない。
    同様に特攻兵器として整備の進められた海龍においては魚雷攻撃を諦め、艇体前部を炸薬スペースとしたが、蛟龍の場合にはそうした改造の検討が行われた形跡はない。
    従って、蛟龍が海中で体当たりを実施し、激突したとしても相手に与えられる損傷はわずかである。
    また水中速力最大18ktは潜水艦としては高速であるが水上の戦闘艦艇にとっては鈍足で、蛟龍が全力を出しても振り切ることが可能である。
    真珠湾攻撃においても甲標的による特別攻撃隊が投入されたが、これも生還を前提とした作戦だった。
  • 丁型の開発は黒木博司中尉により昭和19年(1944年)開始、5月に試作艇完成。蛟龍として昭和20年(1945年)5月制式。
    当時の状況はすでに特潜の艦上運用を行える甲標的母艦がなく、丁型は本土防衛用の小型潜水艦としての運用を目指した。
    基地運用を主眼とするため艇の幅を広げ、艇の上部にメインタンクを設け、凌波性能を大きく改善した。潜行能力は深度100m。
    外観上の特長は司令塔の形状変更と艇の上部に増設されたタンクである。
    司令塔は上部と前方の一部が航空機のように水防・風防のガラス張りとなり、乗り降りのため一部を開くことができる。この司令塔内部に交通筒を収めている。
  • 丁型は特H型蓄電池を200個搭載し、500馬力の電動機を用いて最大速力18ktで行動できる。
    また艇内に発電用の五一型丁型内燃機関(150hp)を積む。このディーゼルエンジンにより8ktにて1,000海里という航続能力を得ている。
    蓄電池を消耗しても自力で再充電し行動を再起でき、またエンジンで発電しながらモーターで航走可能である。
    ちなみに甲型の航続は水上9ktにて15.8海里であった。
    蛟龍の旋回径に関しては詳細不明ながら、旋回秒時の表には9.5kt時に90mという数値が残っている。これを半径と解釈すれば旋回直径180m、また微速にて170mとするデータがある。
    甲型では旋回径は直径460mから300m程度であった。こうした機動力、旋回能力の高さは戦場での移動や有利な襲撃位置への占位に直結している。
    蛟龍は洋上にて最大5日間行動もできたが、艇内は極めて狭く、フレオンガスによる冷房機や電池室上部のベニヤ板で横になるほかは休養できる設備もスペースもない。
    搭乗員の体力の限界により行動は普通3日が限界だった。攻撃力は直径45cmの二式魚雷2発を搭載、火力は攻撃機2機に相当する。
  • 人員は5名に増やされた。操縦(主艇付)、航法・索敵(艇長)、蓄電池担当の電機員、通信員、エンジン担当の機関員である。
    搭乗スペースは極めて狭く、エンジンからの熱、蓄電池から発生するガスの影響もあり、環境は劣悪であった。
  • 蛟龍は決戦に備え国内に配備された。一隊は12艇で編成される。ほとんどの部隊は戦力を維持したまま終戦を迎えた。
    沖縄に配備された丁型は少数が運天基地に到着したものの戦果をあげないまま未帰還となっている。
    甲標的は通常の潜水艦と異なり、艦載機に似た性質を持つ兵器である。このため運用には必ず基地もしくは母艦を必要とする。
    米軍は徹底して海岸にある出撃基地に空襲を加えたため、戦闘が始まる以前にこうした基地に打撃を受けてしまえば甲標的の戦闘能力は喪失してしまう。
    戦争末期には輸送体制にも無理が多く、小型の甲標的の自力進出はエンジンの連続運転で無理をかけ、故障を招いた。
    丁型3隻の沖縄への自力進出は1隻が成功したものの、エンジンの修理中に空襲を受けて破壊されている。
    ほか一等輸送艦により沖縄に輸送された2隻の丁型は出撃後に未帰還となった。
  • ほか、波百一型潜水艦(潜輸小型)を蛟龍の母艦に使用する予定だったと記載する文献もある。
  • 艦これで行う艦上運用は、史実では想定されていない。蛟龍「改」としたのはそのためだろう。
    丙型までは甲標的母艦にすんなりおさまったが、蛟龍は艇体を拡幅し大型化している。
    このため夕張改二は蛟龍に合わせて艦のサイズや設備を備えたものと推定される。
    他の艦での運用には制限が加えられているのはそうした背景を加味したのだろう。
    ちなみに基地運用でも移動用のレール、運搬車、魚雷調整所、ポンプ所、自家発電所、修理工場などが必要とされた。
    こうした設備は艦上でも必要とされることだろう。
    蛟龍の攻撃力、索敵能力の面では丙型から大きな改善はないものの、機動性能と航続性能は大幅な改善を見ており、電気系統やエンジン系統に関しても人員を増やすことで労力の集中を減らし、蓄電池や機関などデリケートな装備を整備することができる。
    さらに通信員を置くことで母艦と緊密な連携を取ることができる。継戦能力や有利な射点への素早い占位という面では大きな改善を見たといえるだろう。

この装備についてのコメント

  • 他の軽巡はマイナス補正がでかい&雷巡には過剰火力ということで、ずっとユウバリンに積みっぱだったが、球磨ねーちゃんに載せ替える日が来たか -- 2021-01-19 (火) 19:06:17
  • 装備ボーナスについて、日進(未改造)/日進改は無いのでしょうか? -- 2021-02-10 (水) 10:57:23
  • 日進に加えて矢矧と最上も取り合いに参加してくるので人数分ください -- 2021-04-22 (木) 00:31:42
  • 妖精さんが夕張っぽい? -- 2021-06-07 (月) 03:28:24
  • これ持たせた矢矧が駆逐相手でも外しまくるんだけど…フィットしてないのかな? -- 2021-09-08 (水) 17:45:26
  • ばりの任務を全て終わらせてようやく1つGET これ、みずちりゅうって読むかと思ったけど、やっぱりこうりゅうだった -- 2021-10-06 (水) 14:39:52
  • 今度大和ミュージアムで展示が始まる蛟龍ってこれの元ネタかな? -- 2022-02-24 (木) 18:41:15
  • 嫁艦とロストさせてしまった...。作業になっていて大破、気づかず -- 2022-03-27 (日) 23:34:04
  • 索敵+2が5-5潜水の索敵調整に役立つのね…でも載せ替えめんどくさいからヤダー! -- 2022-06-19 (日) 10:13:26
  • マイナス補正がでかいと言って積まない者がいるが、そもそも軽巡や雷巡はすぐ中大破するし雷装上げてさっさと敵を倒してくれた方が特 -- 2022-06-22 (水) 11:16:32
    • そもそもちとちよ瑞穂あたりに積まない限り、回避ペナなんか無いのと変わらん。 -- 2022-06-22 (水) 12:04:47
      • AB艇なんかもそうだけど、載せる艦の回避自体が基本的に過剰ぎみだから見た目ほど大したデメリットにならないのよね。 -- 2023-02-06 (月) 21:45:19
    • そもそもマイナスでかい奴は火力にもマイナス食らうので。北上か最上か矢矧に乗せときゃ良いのよ -- 2023-02-06 (月) 21:40:16
  • 80%のまま3イベント期間位放置してたけどクリア。甲標的素材にしすぎて足りなくなったので。 -- 2022-09-15 (木) 23:17:31
  • 2022年12月のランカー報酬で配布がありましたので、追記しました。 -- 2023-01-31 (火) 21:41:18
  • 3本載せてもボーナス全部累積 -- 2023-01-31 (火) 23:45:49
    • まじかよ回避-21かすげーな -- 2024-02-01 (木) 11:42:48
  • 2024年1月25日に実装された三隈改二特での装備ボーナスを表に反映。 -- 2024-01-29 (月) 22:25:52
  • 入手手段に23年12月1~5位報酬★+3が記載されていません。 -- 2024-09-14 (土) 00:56:42