『軽巡洋艦』
軽巡洋艦はウォーターラインのものが作りやすく初心者の方にもおススメです。
古いキットも多いですが特徴を良くとらえており、部品数もさほど多くありません。
特におススメは比較的新しいアオシマの川内型とタミヤの阿武隈、ハセガワの天龍型です。
各キットの簡単な解説
天龍型
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 ハセガワ 天龍 357 1941年12月
1942年7月2015年 開戦時・対空兵装強化後
選択式龍田 358 1941年12月
1942年7月2015年 開戦時・対空兵装強化後
選択式
- 概要
- 後の5500トン型の基礎になった軽巡洋艦です。
- 古くからハセガワが発売していましたが最近リニューアルされ、最新の考証に基づいた精密なキットに生まれ変わりました。
- 部品点数も少なめで、組み立てもそれほど難しくはないです。
- リノリウムも押さえ等のモールドも旧製品と違い両艦での差異をきっちり作り分けてあるなど、艦船模型としては標準以上の精密な表現となっています。
- 天龍・龍田ともに、開戦時・対空兵装増強時の選択式キットとなっています。
球磨型
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 タミヤ 球磨 316 1938年~
1940年頃1973年 多摩 431 1942年頃 1973年 木曽 453 1933年~
1936年頃1983年 ピットロード 大井 W46 1941年12月~
1942年9月1998年 重雷装艦 北上 W47 1941年12月~
1942年9月1999年 重雷装艦 SPW38 2015年 架空艦(5連装魚雷発射管仕様)
W47に装備セットNE09を同梱フジミ 北上 特-85 1945年頃 2014年 回天搭載母艦 - 概要
- 3種類ある5500トン型軽巡の最初の型です。
- 5隻全てが発売されていますが、キットの時代がバラバラなので、特定の時期を再現するなら注意しましょう。
- 古いキットもありますが、全体的に組みやすいです。
- 2014年にはフジミから、「アレ」こと回天搭載母艦に改装された北上が発売されました。
- ピットロードから
北上改二「四連装魚雷を五連装魚雷に換装した」という設定の「超重雷装艦 北上」が2015年7月に発売
長良型
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 タミヤ 長良 322 最終時 1993年 五十鈴 323 1944年9月以降 1993年 防空巡洋艦 名取 320 1935年頃 1992年 鬼怒 321 1941年
(開戦時)1992年 阿武隈 349 1941年
(真珠湾攻撃時)2007年 フジミ 長良 特-102 1939年~
1942年頃2013年 内容は1972年発売のものと同じ 五十鈴 特-58 1944年以降 2012年 防空巡洋艦
2隻セット名取 特-101 1940年頃 2013年 内容は1971年発売のものと同じ 鬼怒 特-103 1940年頃 2013年 内容は1971年発売のものと同じ
- 概要
- 3種類ある5500トン型軽巡の二番目の型です。
- タミヤの長良型は、フジミのウォーターライン脱退後に作られた物で、その分考証が新しくなっています。
- 阿武隈は長良型のなかでも比較的新しいキットで、左右分割された船体で特徴的な艦首の形状が再現されています。
- 由良は今のところ発売されていませんが、鬼怒から改造で作れます。
- フジミの五十鈴は機銃配置の考証違い2種類を作り分けられるキット(同じ物2隻を作る事も可能)です。
しかし改装以前の軽巡洋艦の姿には組めないので注意が必要です。
川内型
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 アオシマ 川内 350 1943年 2007年 040133 1933年 2008年 艦橋前航空機滑走台 神通 351 1942年 2007年 040140 1933年 2008年 艦橋前カタパルト 那珂 320 1943年4月以降 2008年 040157 1933年 2008年 艦橋前航空機滑走台 フジミ 神通 特-104 1942年~
1943年2013年 内容は1973年発売のものと同じ 那珂 特-105 1943年~
1944年2013年 内容は1972年発売のものと同じ
- 概要
- 3種類ある5500トン型軽巡の最終型です。
- アオシマの川内型は、フジミのウォーターライン脱退後に作られた物で、考証が新しくなっています。
また艦橋が航空機の格納庫だった時代を再現した製品もあり、趣味的にも興味深い物となっています。 - フジミの神通・那珂は、前部魚雷発射管の設置されているウェルデッキを埋め、後部魚雷発射管を四連装にすると、時代設定的には、より実物に近くなります。
夕張型
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 タミヤ 夕張 319 1944年頃 1984年 対空兵装強化時
- 概要
- 5500トン型の攻撃力を、より小型の船体で実現した試験的な性格の強い軽巡。
- 夕張はタミヤ1/700のものがおそらく唯一のプラモデル製品で、他スケールでは発売されていません。
- 発売より時間のたった古いキットで最新の考証にはそぐわない部分もありますが、製品はタミヤらしいシャープなモールドが特徴です。
阿賀野型
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 タミヤ 阿賀野 314 1942年~
1943年1972年 矢矧 315 1944年~
1945年1972年 対空兵装強化時 フジミ 阿賀野
能代特-91 2015年8月 阿賀野・能代
コンパーチブル仕様矢矧
酒匂特-92 2015年 矢矧・酒匂
コンパーチブル仕様矢矧 特-93 1945年 2016年7月予定 新金型追加
エッチングパーツ付属
- 概要
- 旧式化していた5500トン型の後継として建造された軽巡。
- タミヤの物が古くから発売されていますが、時代を感じさせないシャープなモールドが魅力で、なおかつ比較的作り易いキットです。
- 艦娘で実装された能代は阿賀野から、酒匂は矢矧からの小改造で作ると良いでしょう。
- フジミから2015年に阿賀野型が新規金型で発売されました。
- それぞれ阿賀野・能代、矢矧・酒匂と作りわけられるコンパーチブルキットになっています。
大淀
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 アオシマ 大淀 353 1944年
連合艦隊旗艦時2009年 04171 1943年
竣工時2008年 限定品 フジミ 特106 1944年
連合艦隊旗艦時2014年 エッチングパーツ付属
- 概要
- 潜水艦隊旗艦として建造された軽巡。
- 近年アオシマが新規金型で発売し、シャープな成形が魅力の製品となっています。
- フジミの物はWL時代の製品に大量のエッチングパーツを追加し、再販した製品となっています。
香取型
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 アオシマ 香取 354 1942年 2011年 対空兵装増強後 鹿島 355 1944年 2011年 対空・対潜兵装増強後 香椎 356 1942年 2011年 艤装煙突付き
- 概要
- 練習巡洋艦として建造されたのが香取型です。
- キットはすべて軽巡として活躍していた時代のモデル化になります。
- 香取型は古くからアオシマが製品化していましたが、2011年に相次いでリニューアルされ、近年の標準的なモールドのキットになりました。
- 船体規模の割に搭載兵装が多く、また木甲板が採用されている等、とても模型映えする艦です。
『重巡洋艦』
重巡洋艦はウォータラインのものがおススメです。
すべてのキットがリニューアルされており、どの艦もある程度実艦を忠実に再現されています。
ただリニューアルの早かったキットは少々あっさりしている感じです。
型にもよりますが部品数はやや多めになるので初心者の方は注意してください。
ある程度慣れてきたらより精密なフジミのキットに乗り換えるのも手でしょう。
初心者の方におススメなのは比較的パーツが少なめなハセガワの古鷹型、青葉型、タミヤの最上型でしょうか。
艦これで実装されたプリンツ・オイゲンは、Admiral Hipper級の項目を参照ください。
各キットの簡単な解説
古鷹型重巡のキットはハセガワのみが発売しています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 ハセガワ 古鷹 345 1941年~1942年 2007年 加古 346 - 概要
近年のリニューアル製品であるためディテール表現は十分です。 青葉型と準同型艦ですが、船体や甲板は専用の部品で再現されています。 初期の重巡ということもありパーツ数は少なめなので初心者の方でも手の出しやすいキットです。
青葉型重巡のキットはハセガワのみが発売しています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 ハセガワ 青葉 347 1944年~1945年 2007年 衣笠 348 1941年~1942年 - 概要
古鷹型と準同型艦ですが、船体や甲板は専用の部品で再現されています。 改古鷹型ということでパーツ数も増えていますが、それでも重巡の中では少ない部類です。 初心者の方が最初に作る重巡としてもおススメのキットです。
※青葉(No.347)、衣笠(No.348)は二種類のパッケージが市場に出回ってますが、中身に違いはありません。
妙高型重巡のキットはハセガワとフジミより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 ハセガワ 妙高 333 第二次改装時(開戦時)
~最終時2000年 那智 334 羽黒 335 2001年 足柄 336 フジミ 妙高 特-07 第二次改装時(開戦時)
~最終時2005年 那智 特-08 2004年 羽黒 特-09 2005年 足柄 特-10 2005年 - 概要
両社のキットにほとんど差異はありません。 ただ後発のフジミのキットの方が実艦の再現度が若干高くなっています。 フジミの砲塔回転ギミックはポリキャップ内蔵式です。
高雄型重巡のキットはアオシマ、フジミ、ピットロードより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 アオシマ 高雄 337 1944年 2001年 1942年
インド洋作戦時2001年 限定版 愛宕 338 1942年 2001年 1944年
レイテ沖海戦時2001年 限定版 摩耶 339 1944年
マリアナ沖海戦時2001年 1944年
レイテ沖海戦時2013年 米国潜水艦デイス付属(タミヤ製)
一部新規パーツ鳥海 340 1942年
第一次ソロモン海戦時2001年 1944年
レイテ沖海戦時2001年 フジミ 高雄 特-45 1944年 2011年 愛宕 特-80 1944年 2013年 摩耶 特-68 1944年 2012年 鳥海 特-84 1942年 2014年 ピットロード 高雄 W54 1942年 2000年 W57 1944年 愛宕 W55 1941年 2001年 摩耶 W58 1944年 2001年 鳥海 W59 開戦時~最終時 2001年 - 概要
アオシマのキットは細かなディティールを排除した分パーツ数を少なく押さえた作りやすいキットです。 ピットロードのキットは精密さが売りですが、当時から実艦との違いが多々あると指摘されています。 フジミは精密且つおおむね正確なキットですがかなりの量のパーツがあり、上級者向けです。 初心者の方はアオシマのキットを選ぶといいでしょう。
最上型重巡のキットはタミヤとフジミより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 タミヤ 最上 341 1944年 2002年 航空巡洋艦 359 1941年~1942年 2015年 軽巡洋艦時 三隈 342 1941年~1942年 2002年 鈴谷 343 1941年~1942年 2003年 熊野 344 1937年~1939年 2003年 軽巡洋艦時 フジミ 最上 特-73 1944年 2012年 航空巡洋艦
- 概要
後に主砲を換装することを前提に設計された巡洋艦です。 そのため、書類上はあくまで軽巡(二等巡洋艦)であり、名前も軽巡の命名基準である川の名前が付いています。 ゲームではすべて航空巡洋艦に改装できますが、史実では最上のみです。 鈴谷、熊野は最上で判明した不具合などを改良した艦で、改最上型とも言われます。 熊野のキットは軽巡時代の設定なので、重巡時代にしたい場合は鈴谷のキットを組むと良いでしょう。 逆に三隈を軽巡にするには、新しく発売になった最上(軽巡時)のキットを組むと良いでしょう。 艦これ設定で三隈・鈴谷・熊野を航空巡洋艦に改造する場合も、同様に最上の飛行甲板部品を取り寄せるのがオススメです。 ただし鈴谷・熊野は船体断面が最上・三隈と少々異なるので、飛行甲板の取り付けには加工が必要です。 タミヤのキットはパーツ数もさほど多くなく作りやすいキットです。 一方のフジミはおなじみの超絶ディティール&パーツ数のキットで上級者向けとなっています。
利根型重巡のキットはアオシマとフジミより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 アオシマ 利根 331 1944年 1993年 1944年 2000年 限定版
エッチングパーツ付属1944年 2009年 限定版
真鍮砲身・エッチングパーツ付属筑摩 332 1944年 1993年 1941年 限定版
エッチングパーツ付属フジミ 利根 特-30 1944年
レイテ沖海戦時2010年 特-44 1945年
最終時2010年 筑摩 特-40 1944年
レイテ沖海戦時2010年 - 概要
アオシマのキットはリニューアル初期のものということもありモールド抑えめのキットとなっています。 一方のフジミのキットは超絶ディティール&パーツ数のキットであり上級者向けです。
アドミラル・ヒッパー級はタミヤとピットロードより発売されています。
- 主なキット
メーカー 艦名 キットNo. キット仕様 発売年 備考 タミヤ プリンツ・オイゲン 31805 1941年
1942年年代選択式 ピットロード アドミラル・ヒッパー W157 1941年 プリンツ・オイゲン W154 1945年 - 概要
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